naojii:
○福岡市落書き 少年2人を書類送検へ 建造物損壊容疑 「見てほしかった」
『 落書き被害が相次いでいる福岡市中心部でマンションの壁にスプレーで落書きしたとして、福岡中央署は建造物損壊の疑いで、同市東区内のアルバイト少年(19)と同市城南区内の無職少年(18)を25日にも福岡地検に書類送検する方針を固めた。 』・・
スプレーで街中の建物や壁のあちこちにラクガキをいっぱい描いて回って、迷惑な話だが、少しは絵心があるようなタッチだ。一人は美大の中退少年らしい。青年か。「自分のデザインをたくさんの人に見てもらいたかった。ほかの場所でもやった」と話しているらしいが、僕が思うにこの青年(少年)、バスキアを夢見たのではないだろうか。
バスキアとは、27歳で生涯を閉じたアメリカの天才黒人画家。黒人といってもハイチ系プエルトリカンですね。17歳頃から、地下鉄やスラム街地区の壁に描き回ったラクガキが、独特の個性的なアートになっていて、芸術家や識者たちの目に留まった。まあ、そこを出発点にアートのスターダムに昇って行く訳ですけど。
この美大中退青年(少年)も、学業をまっとうして社会に出て行き、正攻法で階段を上り、いづれはアートで身を立て名声を得たい、というサクセスロードを、出だし少しのとこで、もう挫折したので、後ははみ出た異端の道を、運任せで一か八かやってみよう、九州の、いや、日本のバスキア目指して、と思ったのだろう。あまりにも神頼み過ぎる夢だった。
バスキアを夢見ても、犯罪だもんねえ。モチ、本当はバスキアのやったことも犯罪。天才なんて10万人に一人も居るもんかね。
青年と少年にこだわったのは、昔、まだ存命のジョン・レノンのことを雑誌の一つの見出しで、「34歳の若き青年、ジョンレノン」と紹介していたので、その時、へえ~34歳でも青年と呼ぶんだ、と随分驚いた記憶がある。ロック・ミュージシャンとかは雰囲気が若いですからねえ。20歳未満は少年法が適用されて、少年犯罪とか言ったりするし。いったい青少年はどのあたりを境にして、少年・青年と呼び分けるのだろう?とふと、考えてしまったからです。
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