○【社内ニート】職場で仕事のないサラリーマンが465万人もいる!
内閣府の最新の調査によると、昨年9月の時点で全雇用者の8.5%、465万人ものサラリーマンが会社に行っても仕事がない、社内ニート状態にあるそうだ。これはいわゆる「窓際族」だけを指すのではなく、最近は若手社員にも増えている現象だという。
「若い社内ニートが増えた原因のひとつとして、企業に社員を育てる余裕がなくなったことがあげられます」というのは、人材コンサルタントの常見陽平氏。「以前は、入社した社員には一から十まで仕事を教えるのが基本でした。しかし、近年は採用しても育てるまでの時間も余裕もない。即戦力採用、OJTなどと言えば聞こえがいいですが、仕事をひとりで覚えられる人以外にとっては実質的には放置でしかなく、結果、いつまでも仕事をもらえないというケースも多いようです」
実際、我々の取材でも「勤めて10年になりますが、任される仕事は雑用やデータ入力など簡単な作業ばかり。上司からは『教える手間が面倒くさい』と言われ、仕事がまわってこないんです。おかげで、数時間で終わってしまうような作業を無理やり引き伸ばして一日の仕事にしている状況」(32歳・経理)という声が聞かれた。
時流に置いていかれつつある年配の社員ならともかく、会社の将来を担うべき若者ですら社内ニートに甘んじるしかない時代が来ているのだ。この恐るべき社内ニートの現状はSPA!3/13発売号『社内ニートの驚処世術』で詳しく報告されている。自分の職場で社内ニートが生まれていないかどうか、これを機に見直してみるのはどうだろう。
あなたは社内恋愛に期待していますか? この4月に入社予定の女性に聞いたところ、31.0%が「期待している(とても+やや)」と回答。また何割ぐらいの人が社内恋愛をしていると思うかと聞いたところ、平均で3.4割であることが、カネボウ化粧品の調査で分かった。
新社会人にとって「会社員の3人に1人くらいは会社の人を好きになっているのでは」といったイメージがあるようだが、実際にはどのくらいの人が社内恋愛を経験しているのだろうか。会社員経験5年以上の人に聞いたところ、33.0%が「社内恋愛の経験がある」と回答。「付き合ったことはないが、好きになったことはある」(18.8%)を含めると、51.8%と内定者の予想を大幅に上回る結果となった。
現在「結婚している」人は51.3%、「彼氏または彼女がいる」人は17.0%。結婚している相手または彼氏・彼女はどこで知り合った人か尋ねると「会社の人(元社会人の人も含む)」(21.2%)がトップ。以下「学生時代に出会った人」(18.7%)、「友達の紹介」(16.5%)、「趣味や仕事以外の活動の場で出会った人」(14.7%)と続いた。
仕事をする上での身だしなみ
仕事をする上で、身だしなみは重要だと思っている人はどのくらいいるのだろうか。会社員経験5年以上の人に聞いたところ、70.6%が「重要だ」と回答。また内定をもらっている女性にも聞いたところ、95.5%が「重要だ」と答えた。「近年の若者のほうが、より身だしなみに敏感であり、仕事においても、しっかり身だしなみを整えなくてはという意識の高さがうかがえた」(カネボウ化粧品) インターネットによる調査で、会社員経験5年以上の男女400人と2012年4月入社予定の助成200人が回答した。調査期間は1月7日から9日まで。・・・
昔は、というか昭和の時代は、「会社」は要するに「学校」的な役目を果たしていたんだよね。「会社」の入社時期。サラリーマンの新入社員時代。「学校」って基本、偏差値教育というか学問初歩のカリキュラムだよね。学問の初等知識を覚えさせるところ。で、「学校」は、リアル社会のことなぞ何も教えない。社会での、礼儀から付き合いから、会社の上司や先輩・後輩、ライバル同僚に至るまで、どう人間関係をやって行くかの基本知識や情報などは、当然のように「学校」では教えなくて、卒業して入社した会社で、だいたいマンツーマンで先輩が教育係として付いて教える。だから、学校を卒業して入社した新入社員の一年間は、リアル社会の勉強期間でもある。この一年間で、社会の渡り方の基本的なものを学ぶ。それこそ、全部だよ。礼儀から、何から、電話応対、服装身だしなみ、仕事のやり方の基本、会社顧客・お客さん、いろいろな相手に対する応対のやり方。その他、世間の渡り方まで。若者に取っての会社の一年間はリアル社会学校だったんだ。
でも、日本の企業社会の構造というか在り方、中身が、バブル崩壊後、そして21世紀、じわじわと変わって来ちゃったでしょ。派遣労働者なんて制度が出て来たし、企業は正社員を削って、短期雇用や臨時社員とかアルバイト、派遣社員を増加して行っている。昭和の時代では当たり前の終身雇用制はどんどん崩れて行っている。僕が若い頃、同じ会社の同僚でインテリぎみな男が居て、「日本の企業形態で、会社ってのは、『城』なんだよ」と言っていた。つまり昔と変わってはいないのだ、と。昔の「城」が「会社」に変わっただけなんだ、と言っていた。だから終身雇用制は守られ、同じ会社の社員たちには家族意識がある。僕も若い頃、お世話になっていた企業では、よく転勤があって、地方の支店や営業所に飛ばされると、そこの「長」からの訓示の中で、「我が支店は、我が営業者は社員全員が一つの家族だと思ってやっている」とかいう話が必ずあった。だからよく休日には営業所の社員とその家族全員でバーベキュー大会やったり、各々の家庭の妻子も含めた全員で海など、ちょっとした行楽に行ってみたりしてましたね。僕の若い頃のインテリ同僚の言うように、会社組織の中が、何となく「藩」とか「城」という感じは確かにありましたね。日本人は変わらない。でもやっぱり時代の流れ、90年代以降、企業の内容はじわじわと変わって行った。企業の内容が変わって行く、ということは取りも直さず、社会の形態が少しづつ変わって行った、ということです。まあ、一番の大きな原因は、経済のグローバル化だろうなあ。いわゆるグローバル社会が、終身雇用制も含めた日本社会の形態を崩壊させて行ったんですね。と、思う。
ここ、上記のニュース記事では、社内の「ニート社員」という呼び方をしてますが、若手で、出来ない・使えないから、ロクに仕事が与えられてないだけで、身分はちゃんとした「正社員様」な訳でしょう。まあ、会社に寄っては、いづれリストラに合う危険性は高いんだろうけど、保証された基本給だけは毎月きちんと間違いなく入って来る訳だ。これが古参の年寄り社員だったら、要するに「窓際族」みたいなものですよね。まあ、若手だと、「窓際族」ほどの高い人件費は喰わない訳だけど。考えように寄っては、毎日会社行って中でロクに仕事しないで基本給だけはきちんと貰う、って羨ましいように思える待遇だけど、問題はその若手社員の心臓でしょうね。「冷や飯を食わされる」という言い方があるけれど、この場合だと少し意味が異なるかも知れないけど、やっぱ「冷遇」には違いないと思います。誰でも出来るお使いみたいな仕事だけしかしていなければ、結局、上司や、ちゃんとした先輩や仕事できる同僚に馬鹿にされるでしょうし、職場に寄ってはしょっちゅう怒鳴れたりもするでしょうし。みんなに相手にされず孤立化したりすることもある。超忙しいときにみんな残って懸命に仕事してるのに、「おまえはいいよ」って一人帰らされたらたまりませんよねえ。プライド持ってればズタズタものでしょう。まあ、会社にしても「出来ない・使えない社員」なんて不良債権みたいなもんだし、できるだけ早急に捨ててしまいたい不要物でしょうからね。不要どころか人件費喰ってる訳だし。まあ、「ニート社員」の待遇を仕事しなくて一日ボーッと過ごして給料貰える、こりゃあ良い、ってメチャ厚かましい超強心臓の持ち主なら良いですけどね。多分、そんな若者なんて居ないでしょう。いたたまれなくなって、いづれは辞めて行くんでしょう。
社会に出ると、先ずほとんどの人が職に就く訳で、仕事をするということは必ず人間関係が付き物です。普通一般的に、会社の職場という組織の中に入るし。特殊な仕事でも、絶対に関わる相手の人間が居ますよね。クライアントだの顧客だの編集者だの何だの、その他いろいろ。そして社会=世間とは思った以上に醜く汚い面がある。何て言うのかなあ、学生を終えて社会に出ると、親や学校などの庇護下から外れて、青くても一人前と見なされて社会に出てしまうと、驚くような初体験て多いでしょう。例えば裏切りも、騙されることも、利用されることも、詐欺被害に合うことも。保証人になって逃げられ、かなりな額の借金を背負うということもある。何て言うのかなあ、そういう「世間ズレ」みたいな事ごとは絶対に学校じゃ教えてくれないじゃん。「恋の裏切り」とかもそうだし、騙されて売春させられる、とかもそうだし。いつの間にかAVに出ていて、自覚してAV引退したがAVそのものはいつまでもこの世の中に残り続けてる、とかね。学校ってほとんどが初等学問の勉強しか教えないよね。「世渡りの仕方」とか絶対に教えないし、例えば、電車の中での痴漢や盗撮、下着泥棒とかやって挙げられた場合、如何に人生棒に振るか、とか教えてくれないもの。学校じゃ。裏切りに合った場合どうすれば良いか、とか、ヤケクソになった場合どうすれば良いか、とかさ、学校では絶対に教えてくれないでしょ。例の秋葉原無差別殺傷事件を引き合いに出して、人生でヤケクソになった場合の対処の仕方、とか教えてはくれないもの。ほんのちょっとした心の負の動きが、残りの人生を取り返しの着かないことにしてしまう危険がある、とかさ。そういう、リアル社会での生き方、みたいなのは学校では何一つ教えない。女の子には、学校で、「迂闊にも・不運にも妊娠してしまった場合」というようなことは教えているのかも知れない。よくは知らないけど。大学に行けば、たいていはアルバイトとかするから、そこで世間の初歩、イロハを学ぶだろうけど、高卒だといきなり社会に出るからなあ。18歳という年齢はまだまだ未熟そのものだし。何か、高校の二年か三年時の授業で、「リアル社会科」という授業を設けて教えて欲しいなあ。企業社会内での礼儀から、人間関係の処し方、上司や客とかいろいろな相手との付き合い方。いろいろな世渡りの仕方。社内恋愛で気をつける事、とかも。社会でのライバルとどう相対するか、とか。蹴落とすとかも含めてね。ケース別に、全く合わない上司の下に着いてしまったら、とかも。パワハラに合ったら。パワハラ上司に殺意を抱いてしまったら、とかもね。世間にあるいろいろな詐欺の種類と対処の仕方も。とにかく高二・高三くらいの時代に、世の中が如何に醜く汚く恐ろしく、憎悪と悲哀に溢れているか、をこれでもかと教え込んでおく。そうしたら、子供は誰も、そんな恐ろしい社会には出なくなり、全部が引き籠もりになってしまう。そして静かに日本は沈没するのであった‥。