28日木曜夜のテレ東系「カンブリア宮殿」に、吉本興業の現在の社長が出ていた。ああ、そうか、今の社長は創業者一族の系統じゃないんだ、と思った。芸能プロダクション系の会社でも、吉本くらい大きくなると、もう創業者系統ではなく、経営の実力者が社長になるんだな、と思った。そういえば、数年前の週刊誌の誌面で少々賑わせていた、吉本のお家騒動系のスキャンダルニュースがあったなあ、と思い出した。それ程メジャーなニュースではなかったけど、確か、今では古参芸人の中田カウスの名前が出たり、創業者一族の娘とか姪とかいう幹部の名前も上がっていたような気がする。記憶がはっきりしなくてごめんなさい、なんですけど、芸能プロダクションというか芸能興行会社のお家騒動系の話だけに、ちょっとキナ臭い雰囲気もちらほらなゴシップだったような‥。その当時の週刊誌の誌面を読んだか、見出しだけいくつか読んだのかさえも忘れていて、あやふやな情報を書き込んでいて大変申し訳ないんだけど、数年前の週刊誌記事に一度だけでなく続けて載っていたよなあ‥。(当時の週刊誌記事誌面は確かに読んでいる筈ですが、内容をほとんど忘れています。ごめんなさい。)
吉本の現在の社長さんは、現場叩き上げらしい。現場というか、スタッフとか裏方ですね。タレントのマネージャーもやっていたのかも知れない。一時期は吉本が始めたタレント養成学校のメインスタッフをやっていたらしい。そこでダウンタウンを発掘。新しいお笑いの若手芸人の“場所”を作って行ったらしいですね。発表の場を作る、芸能のインフラ作り。これも、新しい時代を睨んだ改革だよなあ。
吉本興行が近年、映画に力を入れているのは知っている。3年くらい前から、東京からははるか沖縄の地で、吉本興行主催で、吉本が制作メインの映画を何本も出してそれを主体に、沖縄国際映画祭と銘打ってイベントをやっているのも知っていた。この映画の制作や興行も、芸能のインフラ作りの一環だろう。
ただ、驚いたのは、感動的に思ったのは、成程、映画出演者の主だった者はヒロイン以外、自分とこの所属芸人で固めているが、映画の舞台を日本の地方に置いているというところだ。それこそ北海道や東北の本当の田舎を映画の舞台にして、映画各場面場面でさりげなくしかもこれでもかと、この地の名所や名物・名産を紹介しているというところだ。つまり、地方の観光の一役を買っているのだ。これはすごい、と思った。お笑い芸人が出る映画だって、感動シーンはある。その映画の中に日本の田舎の地方の観光資源がいっぱい映されているのだ。見た人は、映画に感動すれば、行ってみたいと思うだろう。本当にこれは感心した。映画ロケ地の地方は大喜びだろう。
しかも海外にも映画を売り込みに行くという。一粒で二度美味しい。映画を見た外人が東京など大都市だけではなく、地方に観光に来てくれる。いやはや、今の吉本はすごい。震災の影響で日本の観光は今は大打撃だが、福島原発が納まれば、また観光客は戻って来る。
吉本興業というと、金に細かく金に汚く、金にうるさく、金に厳しく、ケチケチで、守銭奴会社みたいなイメージを受けていたが、今はこういう風に自分さえ儲ければいい式ではなく、社会貢献的な仕事運営をして行ってるんだ。改めて、驚いたし、この取り組みは感動的だ。
しかし、福島原発は何とかならんもんか‥。
しかし、カンブリア宮殿見て、吉本興行の取り組みに感動してたが、よく考えたら、もう随分昔からTVでは、例の2時間サスペンス、あれでやってるんじゃん。2時間サスペンスドラマの舞台って、たいていは地方の温泉ですよね。探偵役とか刑事が回るロケ地はほとんどが地方の観光地で温泉と地方の有名旅館、景勝地、名産、名物が出て来る。もう、昔からやってることじゃん。映画でも地方ロケはいっぱいあるだろうし、映画の中でそれとなく観光地の紹介はされてるよね。吉本興業が先駆者ではなく、新しく乗り出した映画で社会貢献してますよ、とアッピールした、ということだろうね。日本の毎回大量に生み出されている2時間サスペンスドラマって、海外輸出はされてるんだろうか?