○猪木大麻解雇元力士3人IGF受け入れも
IGFを率いるアントニオ猪木(65)が13日、都内のホテルで会見した。大麻吸引問題で日本相撲協会を解雇された元小結露鵬、元幕内白露山、元幕内若ノ鵬ら3人がプロレス入りを希望した場合、「中身がそろえば」と条件付きで受け入れる可能性を示唆した。
猪木はこの日、北朝鮮で9日に行われた建国60周年記念式典から中国・北京経由で帰国。大麻吸引問題を起こした元3力士に話題が及ぶと「何かあると、すぐにオレの名前が出てくるんだよな」と笑いつつ「(団体への)受け入れ? いいんじゃないの。流れの中で対応できれば」と発言した。ただし「話題先行だけじゃダメ。中身がそろえばね」。自身から積極的にアプローチすることはないものの、プロレス界入りを希望するなら「受け皿」になることを強調していた。
○大麻の露兄弟“冷戦”相撲協会…泥仕合になったワケ
落としどころはどこだ。3日目の16日、大麻の陽性反応で解雇された元露鵬(28)、元白露山(26)の兄弟が今度はロシア大使館に駆け込んで相撲協会の処分の不当性を訴えた。
相撲協会は前日、緊急理事会で「しっかり対応していく」と改めて決定しているが、これらのゲリラ行動に頭を痛めているのは確かだ。再発防止委員会の副委員長でもある友綱理事(元関脇魁輝)は「ロシア大使館から何か言ってきても、それで協会の態度が変わることはあり得ない」と態度をこわばらせ、ある協会役員は「何もしないでいると3カ月で滞在ビザが切れる。2人とも日本に残留していたいのでやっているんだよ」と深読みする。
‥ 「予定よりも2日半、検査機関の結果が早く出たことで何もかもおかしくなってしまったんですよ。白露山はともかく、露鵬は、たとえ陽性という結果が出ても受け入れるつもりでいたし、その検査結果が出る前に師匠の大嶽親方(元関脇貴闘力)は、こんな騒ぎを引き起こしたのは部屋の責任だから部屋で処分する、と協会に申し出て露鵬の引退届を提出する心積もりだったんです。そうすれば、解雇では1銭も出ない退職金を全額受け取れますから。ところが、結果が2日半、早く出てしまったためにその筋書きが大きく狂い、その上、裏で助言だけにしてください、とクギを刺していた弁護士まで表に出てしまい、収拾がつかなくなった。2人はいま、弁護士の言うがままになっている」
元露鵬、元白露山のもとには話題性や、土俵で鍛えた体力を買って、早くもプロレス団体から勧誘が来ている。別の部屋関係者も「いつまでもこんな先の見えないことに時間を費やしていないで、早く次の人生を見つけてスタートを切ってほしいと願っています。プロレス? 年齢的にも十分やれますよ」とため息をついている。
プロレス転向?日本のプロレスも落ち目だからなあ。昔は、日本のプロレスというと、TVのゴールデンタイムで毎週放送されて、けっこう花形のスポーツ興行だったけど。
今のロシアが最強資源大国として復活して来た、といってもあのだだっ広い国土なんだ、地域間格差は大きいだろう。ロシア人力士たちは、多分、貧乏な家の子息で、だからこそ、ワザワザ日本にまで来て国際スポーツとしては閉鎖的な大相撲の力士を目指したのだろう。
要するに彼らは金が欲しいんだと思うんだよね。格闘技はプライド全盛時に比べると、やはり落ち目の感だし、キツイ仕事で怪我のリスクが高い割には年間試合数が少なくてうまみが無い。普通のプロレス興行は地上波放送は深夜のダイジェストで、一昔前の観客数なぞ望むべくも無いし、実入りは少ないだろう。何処の団体も経営は苦しくて、選手個人の収入はあんまり期待できないんじゃないかな。
以前読んだプロレス格闘技暴露本には、猪木のプロモーターとしての金銭に関してのアコギさ、が生々しく書かれていたし。つまり猪木の中間搾取で、選手個人にはわずかなファイトマネーしか行かないと。
だから、ロシア人元力士たちが、日本で格闘技・プロレスに転向して稼ごうと思っても、たいして儲けは望めないという気がする。いっそアメリカにでも行ってレスラーかバーリートゥードになった方がイイかも。でもロシア人がアメリカ行ってもパッとしないような。
大昔から、力士のプロレス転向はいっぱい居たけど、今の時代、プロレスラーになってもあんまし話題にならないんじゃないかな。
今さらながら、外国人力士たちは日本の大相撲の閉鎖性をよく認識しておくべきだった、と悔やまれるけど。日本でのスポーツマンは、麻薬関係は一度でもやってしまっては、もう遅過ぎる。