うろ覚えライフ。

巷の旬な話題と情報への個人的意見、日々雑感。懐古・郷愁。漫画・映画・小説・ポピュラー音楽。

監督バンザイ

2008年08月31日 | シネマログ

  

○北野武監督作品に絶賛の声  ベネチア映画祭で公式上映

 

       第65回ベネチア国際映画祭に出品された北野武監督の「アキレスと亀」が28日夜(日本時間29日未明)、映画祭の主会場で公式上映された。

 映画の主人公と同じ、赤いベレー帽をかぶった熱狂的な地元ファンらが詰め掛ける中、同監督は出演した女優樋口可南子さんと会場前の赤じゅうたんに登場。

 音声トラブルで上映が遅れるハプニングもあったが、上映中に笑いと拍手が何度も起きる盛り上がり。最後に会場を埋めた観客からスタンディングオベーションを受け、監督は笑顔で応えていた。

 芸術を追求する夫婦の物語に、会場を出た観客から「天才的」「非常にいい」と絶賛する声が相次いだ。

 北野監督も手応えを感じた様子で「エンディングで拍手がじわじわと出てきて(1997年に最高賞に輝いた)『HANA-BI』の時と同じ雰囲気」と満足げ。樋口さんも「ブラボーと言ってもらえて鳥肌が立った」と興奮気味に話した。

 

○北野映画に大絶賛!早くも金獅子賞決定か?

 

       第65回ベネチア国際映画祭で28日夜(日本時間29日)、北野武監督(61)のコンペティション部門作「アキレスと亀」(日本公開9月20日)の公式上映が行われ、約5分間のスタンディングオベーションと早くも「Congratulations!」が飛び交った。監督自ら「『HANA-BI』の時と似た感じ」と語り、地元誌採点で5点満点中4点が2つなどと好反応。11年ぶり2度目の最高賞へ“亀”のように着実に動き始めた。

  ‥ 同じ3大映画祭のカンヌでは観客収容数が3倍のためスタンディングオベーションで約10分間で大絶賛とされるくらい。ベネチアで5分間のそれを受けた北野監督は、何度もおなじみの頭を掻くリアクションを連発だ。

  ‥ モノを創る人の苦悩を描いただけに「芸術の都の人々にはたまらない内容」(3大映画祭を取材する映画ライター)、「欧州の北野ファンは、今作のギャグ描写で初めて見たかったビートたけしの顔を見て新鮮だった」(南仏在住ジャーナリスト)と分析も飛び交う。

 各賞発表は9月6日夜(日本時間7日未明)。25カ国・80本前後の取材をこなし31日に帰国する北野監督が、日本で朗報を受けることになるか期待が高まりそうだ。

 

 

 ロシアも含めたヨーロッパ圏での、映画製作アーティストとしての、ビートたけしさんの評価と人気はすごいんですね。日本で感じるビートたけし人気を想像以上に越えて、あちらの方では、映画芸術の表現者として、アカデミックな評価がかなり高いんだ。ヨーロッパ圏では、もう、世界的な人なんだろうな。日本のように大衆的な人気ではなく、もっと知性的に高く評価される人なんだ。かなり驚きです。すごいな。

 

   

   

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「相棒」season7

2008年08月29日 | TVドラマログ

 

○『相棒』新シリーズをもって寺脇康文が水谷豊とのコンビを“卒業”

 

       俳優・寺脇康文が、水谷豊とのコンビで難事件を解決していく人気ドラマ『相棒』(テレビ朝日系)を卒業することが28日(木)わかった。同作は10月より新シリーズ「season7」がスタートするが、寺脇の出演は同シリーズが最後に。放送前に主要キャストの卒業発表は異例だが、同局プロデューサー・松本基弘氏は「社内外から批判があったが、リアリティを追求するには亀山(寺脇)は去らなければいけない」と説明し、寺脇も承諾。「亀山薫の生き様を、皆様の目に焼き付けて頂ければ」と最後まで全力で演じきることを宣言した。

   同作は、00年に『土曜ワイド劇場』の一作品として産声を上げた。02年には連続ドラマとしてスタートし人気が定着、今年のGWに公開された映画『相棒―劇場版―』も08年度上半期上映作品として興行収入・観客動員数ともに1位という大ヒットを記録した。

   優秀なキャリア組でありながらも、その“変人”ぶりが災いし、出世コースから外れた杉下右京警部(水谷)と、警視庁のリストラ対象にされた上に、杉下と組まざるを得なくなった亀山薫巡査部長(寺脇)。“人材の墓場”とまで言われた特命係に追いやられてしまった2人の活躍を描く。寺脇演じる亀山の卒業について松本プロデューサーは「(ドラマ設定では)“変人”杉下の下について6人の刑事が辞めていった。常にリアリティを追求してきた作品だし、さらに進化をするために決断しました。賭けですね、ハッキリ言って」と苦渋の決断であったことを明かす。…

 

 

 亀山クンが居なくなったら、「相棒」は「相棒」でなくなりそうですね。亀山クン抜きで、右京サンだけだと全体的にムードが固くなりそうで。だから多分、シーズン8からは、新たなるサブ主人公の相棒を配置するつもりなんでしょうが。

 ドラマでの亀山クンの存在はかなり大きいですからね。あのキャラだからこそ、カタブツの天才、杉下右京警部のキャラが生きるんでしょうし。亀山クンは何から何まで右京サンと正反対のキャラだし。共通する正義感も、直情的な正義感と人情、対する右京サンの理路整然としたカタブツの正義。

 亀山クンの変わりは難しそうだなあ。亀山クンが居なくなると、ヒットドラマ、「相棒」の雰囲気は半分以上変わりそうだし。寺脇康文さん演じる亀山クンと同等に、杉下右京警部を引き立てるキャラは他には出ない気がするんだけど。

 次の相棒役に、奇抜なセンを狙って、女性の部下を抜擢しても、結局失敗して、シーズン8でシリーズ終了になりそうな気がするし。でも、寺脇康文さんてもう50歳が近いくらいの年齢になるから無理はあるんだろうけど。他に右京サンを引き立てるキャラは考えられないなあ。

 亀山クンのキャラから、殉職は無さそうですね。でも、外すと「相棒」は人気ドラマだけにブーイングが来そう。亀山クンが外れれば、鈴木砂羽さんも居なくなるんだな。

 

  

  

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湧き上がる大ロシア民族主義

2008年08月29日 | 時事社会ログ

 

○<ロシア>大陸間弾道弾の打ち上げ実験に成功 欧米を意識か

 

        インタファクス通信によると、ロシア軍戦略ミサイル部隊は28日、大陸間弾道弾(ICBM)「トーポリ」の打ち上げ実験を行った。ロシア北部のプレセツク宇宙基地から打ち上げ、6000キロ離れた極東・カムチャツカ半島の演習場の標的に命中したという。同ミサイルはミサイル防衛(MD)システムに対抗する装置を備えているといい、グルジア問題で対露圧力を強める欧米諸国を意識した実験とみられる。

 

 

 ロシアが危険な臭いだなあ。世の中の感じとしては、北京オリンピック前までは、中国が危険な国の感じだったが、オリンピック準備段階から現在、終わってみれば、中国は案外、そう、恐くないイメージになって来た。

 何か、このところロシアは嫌な臭いをさせて来たぞ。多分、ロシアはソ連に返り咲きたいのだろう。ソ連崩壊とその後の経済的困窮は、大ロシアに取って、つまりロシア民族に取って屈辱の期間だったのだろう。その耐え抜いた屈辱の十数年間の期間を拭い去りたいのだ。多分、その間、ロシア民族の首脳部、支配層は、はらわたが煮えくり返る気持ちをじっと耐えていたのだ。そして、今、強大な資源力を背景に、再び国力を盛り返し、経済的に圧倒的な力を持って来た。今こそ逆襲の時なのだ。ソ連の時と、大ロシア帝国の時と、同じ権勢を取り戻したいのだ。

 資源ナショナリズムというが、ロシアは民族主義国家なのだ。ロシア民族ナショナリズムが盛んなのだ。多分、大ロシア帝国やソビエト連邦の時の誇りがあるのだろう。もう一度、覇権国家になろうとしているのだろう。

 でも結局、中国における漢民族の優位性と似てるよなあ。同じものだ。もう一度、旧ソ連のようなロシア圏を作りたいというのなら、多民族国家、中国での漢民族支配と同じものだ。大中華思想、大ロシア主義、同じものだ。我々、日本人から見れば時代錯誤にも思えるけど。

 人間は変わらないね。20世紀にあれだけさんざん殺し合いを、世界中で何百回何千万何億、と人間どおしの殺し合いをして来て、21世紀に入ってもまたすぐにあちこちで大きな殺し合いをやってる。大掛かりな大量殺戮兵器を揃えて、いつでも戦争が出来る準備をしてる。人間は全く学習しない。変わらない、同じだ。

 昔、ソ連崩壊時頃なぞ、ロシアには豊富に資源が眠っている、と言われていた。だが、その眠っている莫大な量の資源を掘り起こす技術を持たないのだ、と。現在の巨大な資源は、欧米など西側の技術があってこそ、開発できたのだろう。それで、その開発で得た強大な資源力で力を着けたら、今度は西側と対立する。

 昔、冷戦構造に入った時、欧米でいっぱい終末SFが書かれた。50年代前半頃から始まり70年代初め頃まで続いた、第3次世界大戦の核戦争と、その後の荒廃した地球の物語だ。60年代に特に終末SFは隆盛だった。その頃の子供の僕たちは、いつか世界的な(米ソの)核戦争が起こって、地球は壊滅的状況になるに違いない、と怯えたものだ。

 それが80年代に入ると、いつしか核戦争の恐怖なぞみんな忘れ去り、SFもサイバーパンクムーブメントといういわば電脳ブームになった。SF映画も、核戦争は描かなくなり、「ターミネーター」や「マトリックス」に代表される、未来の、コンピューターやロボットによる人類支配を描くSFホラーになった。

 「ターミネーター3」で、主人公の青年は、時が来ても人類終末の予兆は何も来ないと安心しきっていたけれど、その安心を裏切って、未来よりスーパーロボットの殺し屋がやって来、ついに人類は世界規模の核爆発を起こし、結局、地球は壊滅的状況になってしまうこととなる。勿論、これは娯楽SFアクション映画だ。作り事のエンタティンメントの世界だ。

 冷戦時代、我々は常に核戦争の恐怖を抱き続けていた。米ソが惹き起こす、地球規模の壊滅的状況を呼ぶ、核戦争が起こる可能性が無いとは決して言えない、そういうあやうい中で世界は生き続け動いていた。やがて核戦争の脅威を忘れていた。そして共産主義が滅び、ソ連が解体し、ロシアは貧乏になり困窮した。まあ、勿論、この時点で旧ソ連領にある核爆弾が火種を持つ国々へと流されて行くのではないか、という不安はあったが、とりあえず、我々は、米ソの対立構図が無くなりホッとした。しかし、解らない。ロシアがまた力を取り戻し、元の体力に返り咲いて来た。「ターミネーター3」で、危機は来なくて人類滅亡の心配はなくなったのだ、と安心していたら、結局世界的な核爆発が起こったように、世界的な核戦争の危機は無いと安心していたら、実は21世紀に入ったこれから、第3次世界大戦が起こるかも知れないのだ。

 

 

   

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闘将・星野の復活劇は

2008年08月27日 | スポーツログ

 

○WBCへ渡辺会長「星野監督しかいない」

 

        巨人渡辺恒雄球団会長(82)が25日、来年3月の第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の監督について「星野監督しかいない」と断言した。北京五輪での惨敗を「残念」と振り返りながらも、星野監督以上の人材がいないとした。WBCの監督は12球団と日本プロ野球組織(NPB)が協議して決める事柄だが、日本ラウンドの主催は巨人の親会社である読売新聞社だけにそのトップの発言力は大きい。世論や他球団の反発も考えられるが、WBCも星野ジャパンで臨む可能性は高くなった。
 即答だった。都内ホテルでの夕食を終えた渡辺会長は、WBCの監督就任に星野監督が含みを持たせていることを報道陣に問われると「ほかにいるか」と迷いなく答えた。さらに「星野君にも欠点はあるかもしらんし、失敗したかもしらんが、じゃあ星野君以上の人物が、オレはいるとは思わない。星野君以上の采配を振るう人間がいるかね。いたら教えて欲しいよ」とも続けた。WBCも星野監督以外いない、と熱っぽく言い切った。

 

○星野監督「たたくのは時間止まってる人」

 

        ・・・・ 国民の大きな期待を裏切り、批判にも「ファンに期待をもたせた。でもそれを裏切ったわけだし、それを受けるのはオレ1人だ。こんな幸せなことはない」とも言った。首脳陣や選手を批判する声には、「日本はすぐにたたきにかかる。そんなことをしたら若い人が夢を語れなくなる。たたくのは時間が止まってる人間だろう」とも言い放った。

 代表監督就任から1年8カ月。「針のむしろだ。失敗して、失敗して、チャレンジするのが、オレの人生だから」。屈辱を胸に秘め、今はどんな批判も一身に受ける覚悟だ。

 

○星野監督TVに生出演 “続投”前向き

 

        北京五輪日本代表の星野監督は日本テレビの報道番組「NEWS ZERO」に生出演。来年3月WBCでの“続投”について「負けた監督にチャンスを、ということだと思う。今は何とも答えられませんね」と話しながらも、今後については「叩かれてもチャレンジしてきた。叩かれるぐらいチャレンジして前へ進みたい」と前向きな発言も。また、北京での敗戦を踏まえて準備期間や対応力などを課題に挙げ、若い選手には「タフさ」を求めていた。

 

○「被告席にいるような」星野仙一 球界からネットまでバッシング

 

          北京五輪で惨敗した星野仙一監督に、バッシングの嵐が吹き荒れている。楽天の野村監督からこき下ろされ、日本選手団長から指弾され、ネットでも散々叩かれる。何が悪かったのか。

  … 空港で卵攻撃の予告が出るほどだっただけに、星野監督の表情はさえなかった。成田市内のホテルでの記者会見では、「被告席にいるような感じ」と戸惑いを隠さなかった。

  楽天の野村克也監督(73)は、プロ野球界では特に手厳しい。新聞各紙によると、大学の同期だった山本、田淵両コーチの起用に、「仲良しグループにした時点でダメだと思ったよ」。さらに、「投手出身の監督は視野が狭い」「データを使い切れてないんだろうな」と言いたい放題だった。また、球界ご意見番の張本勲氏(68)は、TBS系の「サンデーモーニング」で、「当然変えなくちゃいけないところで変えなかった」「(監督を)過大評価しすぎ」と痛烈に批判した。

   星野ジャパンは、日本選手団の中でも浮いていたようだ。選手らは体調を整えることなどを理由に北京の5つ星ホテルに宿泊したというが、福田富昭団長は総括会見で、選手村に入らなかったことを「特別扱い」と問題視した。さらに、星野ジャパンが8月に7日間だけ練習や強化試合をしたことに、合宿や海外遠征をするなど1年以上前から準備が必要だったと苦言を呈した。各紙では、韓国のように国際試合球の対策をしていなかったことに批判も出ている。

   … 星野監督は、明言を避けながらも、リベンジとして、09年3月のWBCの日本代表監督に意欲を示したとされる。

 

○「威光ある人に」=WBC監督でコミッショナー-プロ野球

 

        日本プロ野球組織(NPB)の加藤良三コミッショナーは26日、北京五輪でメダルを逃した日本代表の戦いぶりについて「結果を受け入れる」とした上で、来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の監督は「威光のある人を選びたい」と語った。

 

 

 星野仙一さんは、本当にWBCの監督を受けるかなあ?いや、球界上部組織からの要請があれば、の話だけど。まさか、星野さんから、是非、自分にやらせてくれ、と頼みには行かないだろうし。でも、汚名返上のチャンスではあるんだけど。それも逆襲の、一発逆転のたった一度のチャンスではありますね。来期五輪には野球はないし。

 僕は、前の記事で、この先、星野仙一さんがどう出るのか楽しみ、というふうに書き込んだけど、北京で敗北する前まではマスコミ世界で、一方のカリスマ的な存在だった星野さんが、「闘将」の呼び名が死語になったと言われる程、失墜して地に落ちてしまって、「昭和の強いオヤジの代表」みたいなイメージが、逃げ隠れしてしまわなければならないような状況に追い込まれ、向後どうやってやって行くのか?マスコミも含めてどう、世間を渡って行くのか?今後の処世術に大変興味がある、という意味で僕は、星野仙一さんの「これから」に大いに興味が持てる。

 終戦時に子供だった星野仙一さんは、戦後の混乱期も戦後の国中が貧しかった時代も知っている…、って、調べてみて初めて知りました。何と、星野さんは団塊の世代だったんですね。ああ、そんなに若かったんだあ。戦後生まれで現在61歳。失礼しました。僕はもう、すっかり、少なくとも昭和十年代後半生まれだと思っていました。

 星野仙一さんのことは、日テレ系のトーク番組、「波乱万丈」で生い立ちなどプロフィルをやっていたので、僕、特別、星野さんが好き、という訳でもないので、番組を熱心に見てた訳ではなく、まあ、何気なくTVを見てたんですけど、確か母子家庭で貧しくて苦労して育ち、六大学で野球をやりプロ野球に入って活躍しましたけれど、小さな頃から常に雑草のように強く行き抜いて来たキャラのようですね。

 団塊の世代という、半端じゃないものすごい人数が、いつでも何処の世界にもウヨウヨ居る、激烈な競争の世代で、常に競争で戦い勝ち抜かなければいけない時代を、雑草の強さと「負けてたまるか」という精神力で行きぬいて来て、熟成して現在のセレブの立場を勝ち取った、「闘将」だけに、一度、ドオーン!と地面に高見から落っこちて叩き着けられようとも、雑草の精神力をまだまだちゃんと備えている男は、いつか、逆襲の行動に出て来るだろう、と僕はちょっと期待して見てるんですよね。

 勿論、あの大きな勝負の世界で逆襲を果たし再び栄光を勝ち取ることは、そんな生易しいことではないですけど、星野の逆襲撃を、いったいどういうふうにやって行くのか?興味津々でして。いえ、もっと大衆的にね、こう、世渡りというような意味でもね。星野さんて200勝したという訳でもないし、選手時代はそれ程の大投手でもないですよね。それが、まあ、監督としてチームを何度かリーグ優勝に導いたという実績も持っていますが、その後、メディアの人気者となり、タレント文化人としてカリスマ的地位をものにし、TV出演やCMで銭儲けもしたでしょうし、そこの栄光まで昇って行った雑草の世渡り上手さ。

 僕が若い頃読んだ、故・今東光さんの書いたものの中で、「若い頃の貧しく苦労した経験が人間を大きくする訳ではない。貧しく苦労した経験は人に知恵を着け、賢くするのだ」という一文をよく憶えています。その時は、ちょっと疑問に思ったところもあったんですけど、歳を取って改めて考えると、成程そうだな、と思います。貧乏して苦労する経験は決して人間の器を大きくする訳ではない。若い頃の厳しい条件下での貧苦が人を大物にする訳ではない。人間は賢くなるんですね。狡賢さも含めて賢くなる。貧しく苦しんでいる状況ではここから何とか抜け出そうと、必死で考えて頭を使い行動しますからね。その頭の訓練が脳味噌を鍛え、知恵を着ける。そして激烈な競争社会の中で貧苦に耐え、生き残ろう、勝ち上がろうとしたとき、狡賢さも含んで賢さを学ぶ。多分、そういうことでしょう。ここでは人間の「器の大きさ」や「大物」ということに関しての考察はやらないことにします。雑草のように生きて来た星野は、狡賢さも含んだ賢さと知恵を、まだまだ胸に蓄えているでしょう。下世話に世渡り上手さ、とも呼んでもいいんですけど、処世の知恵で、雑草の強さ、星野は、逆境の中でまたふつふつと復活をしていくことと思います。

 星野仙一さんの復活劇で、一番の近道は、WBC第2回の監督で優勝する、という一発逆転ですけど、これは何だか成功しないように思えるなあ。何だか、星野さんの監督ではWBC優勝までは行けないような気がする。せいぜい行っても、良くて2位3位。そんな予感がするなあ。WBCで星野さんが監督をやっても、イチローは参加しないんじゃなかろうか。イチローは王監督だったからこそ参加して、チームキャプテンのような立場を引き受けたけど、他の監督、特に星野さんなら受けないんじゃないかなあ。それに、イチローはもう、WBCは一度優勝までしちゃてるから、余程のことでもない限り、それ程WBCには興味がないように思えるんだけど。松井は膝が故障しているし、松坂もイチローが出なけりゃ出ないんじゃないかなあ。星野さんではチーム作りがうまく行かないような気がする。星野さんがWBC監督受けて、例え優勝は逃して2位3位でも、チームに必死さや情熱が見て取れ、ファンが感動を覚えれば、これで星野さんの復活劇は、まあ、成功するんだろうけど。

 若者も含め皆さん方も、星野仙一みたいな、シタタカな処世術に長けた人間の復活劇は、よく見て、自分の参考にした方が良いですよ。人間、誰しも一寸先は闇、というのは必ずありますから。現状の順風満帆とか平々凡々で安定した生活とかが、永久に続いて行くという考えは、大間違いですよ。会社組織の中でも人生そのものでも、突然ドオーンと真っ逆さまに落ちてしまい、冷や水、冷遇、逆境、苦境、死にたい気分とかいう世界で、どうしようもない真っ暗な気分一色一面の状態が長々続く、ということは往々にしてあることですよ。必ずと言っていいくらい。星野仙一みたいな雑草のようなシタタカ人間の処世術を見て、自分の頭の何処かにデータとして入れておきましょう。

 自分のことははるか高い棚の上に挙げ、勝手なことばかり偉そうに、訳解らんように長々と書き綴ってきましたが、まあ、そういうことです。星野仙一さん、頑張れ。と言っても、別に僕は星野さんのファンという訳ではありません。昔から。特別、嫌いでもなかったけど。

 WBC監督は、個人的には僕、ヤクルトの現監督とか西武の現監督とか、比較的若くて地味めな人の方が良いなあ。あんまり、落合監督は個人的には好きな方じゃない。キャラ的に。高田さんはそんなに若くないんだっけか。 

 

    

 

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落日の星野ジャパンは解散して‥

2008年08月26日 | スポーツログ

 

○荒木と村田が先発出場 帰国の五輪代表組

 

          24日に帰国した野球の北京五輪代表のうち、荒木(中日)と村田(横浜)の2人が25日から先発出場した。荒木は巨人戦で3点二塁打を放つなど、5打数1安打4打点の活躍。村田は広島戦で4打数2安打、稲葉(日本ハム)は代打で三振だった。
 ヤクルトの宮本、青木、西武の中島、G・G・佐藤らは26日から試合に出場する予定。宮本は「気持ちの切り替えは難しいけれど、試合に出ながら慣れていきたい」と話した。
 チームに合流した楽天の田中は「上り調子なのでいい投球をしたい」と意気込んだ。日本ハムのダルビッシュもランニングなどで汗を流し「状態はいい」と登板を待ちわびている様子だった。
 巨人の上原と阿部、中日の森野はチームの練習に参加。ロッテの成瀬と里崎はあいさつのために球場を訪れたが、右脇腹を痛めている西岡は姿を見せなかった。
 中日の川上と岩瀬は調整のために名古屋へ戻った。阪神の藤川、新井、矢野の3人は26日にチームに合流する。

 

○ひ弱でセレブな日本野球…星野J“ホント”の敗因とは

 

         「金しかいらない」とぶち上げ、だからというわけでもないだろうが24日、銅メダルさえ持たずに寂しく帰国した星野ジャパン一行。しかし、金メダルを獲得した韓国代表の選手たちに比べると、普段から超セレブな生活を謳歌している現実があった。ハングリー精神が必要とされる国際大会で勝つには、日本男児はリッチでひ弱になり過ぎたということか。

 「金(きん)しかいらない」と臨んだ北京五輪だったが、結果的には日本野球のプライドをズタズタにされ、残ったのは「金(かね)」だけ-そう言われても仕方がない。

 韓国のスポーツ紙記者のひとりは「日本の選手に比べると、韓国代表選手が普段もらっているサラリーはずっと低いですよ」と前置きし「だから、メジャーリーグや日本球界に移籍したがる。韓国プロ野球のFA権取得には9年かかりますが、海外移籍の場合は7年でOK。その代わり、獲得する球団が所属球団へ移籍金を払わなくてはならないシステムです」と説明する。

 そして「日本で野球はポピュラーなスポーツで、大勢の観客やスポンサーが集まるのでしょう? 韓国プロ野球はそれほどではないので仕方がないですが…」。

 韓国代表は、巨人から日本球界最高年俸の6億円をもらっている李承ヨプを除外すると、他の23選手は全員が韓国プロ野球に所属し、なんとも慎ましい。23人の平均は1億9661万ウォン(約1966万円)で、2000万円にも満たない。最高は5番を打った金東柱(キム・ドンジュ)の7億ウォン(約7000万円)。

 2度の日本戦にいずれも先発し計13回1/3で自責点2に抑えた金廣鉉(キム・グァンヒョン)に至っては、プロ2年目で、ハンカチ王子やマー君と同い年の20歳とあって、わずか4000万ウォン(約400万円)。まさに日本の選手とは「1ケタ違う」感覚なのだ。

 さらに、日本代表が北京市内の5つ星ホテルに宿泊(当然個室)していたのに対し、韓国代表は選手村。断トツで金持ちの李承ヨプさえ、3人部屋に泊まって戦っていた。

 にもかかわらず、星野監督は「あらゆる意味で選手がかわいそう。ストライクゾーンは、他の世界でやっている感じだった。プロが出る大会ならプロの審判にしてもらわないと」と指摘したが、これでは言い訳にもならない。

 韓国代表も、決勝・キューバ戦の9回2死一、二塁の守備では、際どいコースをボールと判定されて四球となり、食ってかかった捕手のカン・ミンホが退場に。ストライクゾーンに悩まされた条件は同じだが、結果は雲泥の差だった。

 さらに、星野監督は「早朝野球じゃあるまいし、ウチの選手は、午前10時半開始の試合なんて経験したことがないやろ」ともボヤいた。ダルビッシュが打ち込まれたキューバ戦では湿度が90%に達していた。

 確かに、普段はドーム球場、ナイターという恵まれた状況でプレーするのは出場国のうち日本くらいなもの。しかし「だから勝てませんでした」では、高い給料をもらっている価値がないし、プロの看板が泣く。額面に応じた日本野球というものがあるのなら、ぜひともワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では見せてほしいものだ。

 星野監督は大会前、WBCの日本代表監督を要請されていたことをこの日、明かした。さすがに返事を保留したそうだが、これが星野流の観測気球。世間の空気を読むためだ。とはいえ、今度ばかりは、国民もノド元過ぎればというわけにはいかない。闘将の2文字も死語となった。

 

 

 前回、「済んだことは終わったこと」と書き込んだので、もう、星野ジャパンについてはあれこれ書くまい、と思っていたのですが、やはり、星野ジャパンについての記事を見つけると、つい、ピックアップして載っけてしまいますねえ。

 やっぱり、星野ジャパンには、必死さや一生懸命さが全然見えなかったし、一連の試合がまるで感動を呼ばなかったですよねえ。今回の五輪全選手団の団長の苦言もありましたけど、好成績の才能ある者たちをつまんで集めて、俄かにチームを作っても、オリンピック大会の団体競技でイージーにメダルが取れる程、生易しいもんじゃない、ということなんでしょうね。

 星野さんは、星野ジャパンというチームを作り切れなかったんでしょうね。むしろ、ひょっとしたら、日本ハムとか中日とか既存のリーグ内1チームが代表として戦っていた方が成績が残せたかも(?)。勿論、監督もそのチームの在任監督で、ペナントレースは休んで、大会前の準備も時間を掛けてきちんと行ってね。

 オリンピック後から星野さん器用のTVCMを見ないなあ。局も当分は、バラエティーやコメンテーターとしては星野さん、使わないだろうなあ。それにしても、田淵とか山本とかのコーチは何をやってたんだろうなあ?北京五輪見物の中国旅行か?山本さんのやってたサイン伝達なんて、若いコーチでも誰でも出来そうだったけど。

 星野さんはもう、WBC第2回の監督なんて、受けない方がいいように思うんだけど‥。

 あ、そうでした。済んだことは終わったこと‥。
 

 

    

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鉄の女も老いには勝てない‥

2008年08月26日 | 時事社会ログ

 

○<イギリス>サッチャー元首相が認知症 長女が回想録で告白

 

        「鉄の女」の異名で知られたマーガレット・サッチャー英元首相(82)が認知症を患っていることが24日、分かった。英メディアによると、サッチャー元首相の長女キャロルさんが、近く出版される回想録で00年から認知症の症状が始まっていたことを明らかにしている。

   キャロルさんは自著で「吸い取り紙の脳」のようだったサッチャー元首相の記憶力が8年前から急速に衰え、「同じことを何度も尋ねるようになった」と述べているという。90年代前半の旧ユーゴスラビア紛争が話題になった際、サッチャー元首相は「ボスニアとフォークランド諸島を混同していた」という。

 サッチャー氏は79年から90年まで英国初の女性首相として保守党政権を率いた。82年、アルゼンチンとのフォークランド紛争で英軍をすぐに派遣し勝利し、支持率が7割に上った。

 回想録によると、元首相は「一方でウェブサイトのように過去のことを覚えている」。しかし、03年の夫デニスさん死去について「母の認知症はこのことを忘れるようにさせている」とキャロルさんは述べ、「父が生きていないことを何度も分からせなければならないのでつらい」と告白している。また「他人が入ることのできない別の世界」に元首相はいると指摘した。

 サッチャー元首相はこれまでに数回軽い心臓発作を起こし、02年から公共の場での演説など政治活動を控えるよう医師に勧告された。昨年9月にはロンドンの首相官邸でブラウン英首相と会談した。労働党党首のブラウン首相はかつての政敵サッチャー氏を「信念の政治家だ」とたたえた。

 

 

 以前、落合信彦さんの著書を愛読していた頃、落合さんが、自分には3人の尊敬する女性が居る、一人は自分の母親であり、一人はマザー・テレサ、そしてもう一人はマーガレット・サッチャーだ、と書いていたのを印象深く憶えていて、サッチャーさんには興味を持っていた。

 雑誌か何かの記事で、サミットだっけ何だっけか、国際的な首脳の会合で、当時の日本の首相、竹下登さんが、サッチャー首相の隣に並んで居て、震え上がっているように萎縮していた、とか、また別の記事で、当時、芸者の手切れ金が200万とか300万とかいう桃色スキャンダルが出ていた日本の首相、宇野宗佑さんを、隣に並ぶサッチャー首相は馬鹿にして無視していた、とか、そういうことが書かれていたように記憶している。はっきりした記憶ではないが、つまり、英国の「鉄の女」サッチャー女史の前では、日本の小さな政界でボス気取りの、井の中の蛙、日本の首相なぞ、足元にも及ばないのだ、と言いたかった記事なんだったのだと思う。

 サッチャーさんが英国の首相として活躍されていた頃、僕はほとんど政治に興味を持たないノンポリ人間だったので、サッチャーさんとは、男勝りのすごいやり手の女流政治家なんだろう、くらいにしか思っていなかった。

 勿論、僕みたいな人間が当時のサッチャーさんの前に立ったら、震え上がって小便漏らしそうになるかも知れない。「鉄の女」の存在感や迫力は多分、すごいものだったのだろうと思う。

 昔読んだ何かの本で、第二次世界大戦をナチスと戦い抜いた英国の英雄、戦中戦後のイギリス首相チャーチルが、引退して何年も経って、公の場に顔を出したときに、かなりボケが進行した状態で、かつての英雄の面影はなく、見るも無残で哀れに思われた、という一文が書いていたのをそこだけ記憶しているけど、つまり、現在のサッチャー女史もそういうことなんだろうな。

 鉄の女も年齢には勝てないか。仕様が無いよな。地球上の動物、生き物である限り。遺伝子を残すしかない。しかし、こういう偉人は、DNAだけではなく、国民に歴史や教訓を残していく。しかし、すごい異名だな。鉄の女。女傑としてこれ以上の称号はないみたい。
 

 

 

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勝ったものが強い!

2008年08月25日 | スポーツログ

 

○五輪野球 「勝ったものが強い」星野監督ら帰国会見

 

         北京五輪で4位に終わった野球の日本代表が24日帰国し、星野監督、主将の宮本(ヤクルト)、投手キャプテンの上原(巨人)らが、千葉県成田市内のホテルで記者会見した。

  星野監督は「強いものが勝つのではなく、勝ったものが強いという五輪の難しさをしみじみと感じた」と今大会を振り返った。メダルなしに終わった「敗因」については、1次リーグ第1戦のキューバ戦(13日)で「打者がストライクゾーンに不信感、怖さを感じたことがポイントだった」と話した。

 宮本は「このふがいなさを後輩が感じ取り、世界に通用する日本の野球を見せて欲しい」。上原も「(1次リーグと決勝トーナメントで4勝5敗の)負け越しで帰ってきたが、この負けを来年以降どう生かすかが大事。いいきっかけにして日本球界を盛り上げて欲しい」と、次代の代表に託した。

 また上原は、「韓国は(国内の公式戦でも)ボールを(国際試合球に)変えるというふうに国全体で動いた。日本は遅れている」と、球界が一丸となった取り組みを求めた。

 

 

 負けたものは弱い!このひどい敗北は、国内のプロ野球人気に影響するかなあ。国民の野球ファンはかなりがっくり来てることは事実だろうしなあ。ファンは、この五輪野球と日本のペナントレースを分けて別々に考えるだろうか?日本のセ・パ公式戦とプレイオフ、日本シリーズは、五輪野球とは別ものとファンは割り切って見れるだろうか?試合の観客数やTVの視聴率には影響は出ないだろうか?

 ニュース番組のキャスターの舞の海さんが、オリンピックの野球はアマチュアで構成した方が良いみたいですね、と言っていたのを記憶しているけど。1億とか何千万とか取っているプロの選手は、オリンピック大会だと、アマチュアのような(1試合に賭ける)必死な情熱みたいなピュアーな気魄が出せないものなのかなあ。イチローも以前から基本的に考え方は、オリンピックはアマチュアで構成した方が良い、と言ってるらしいしね。

 まあ、済んだことは終わったことですね。

 

 

 

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北京オリンピック閉幕

2008年08月25日 | スポーツログ

 

 北京オリンピック、終わっちゃいましたねえ。時折、チャンネル入れて、閉会式、チラッチラッと見ましたが、何やらまた盛大にやってたみたいですねえ。開会式は豪華絢爛ショーを5時間以上、6時間近くまでやってたんでしょ。閉会式も長かったのかなあ。途中、チャンネル入れて、イギリスの新進実力派美女シンガー、レオナ・ルイスが、あのレッド・ツェペリンの名ギタリスト、老練、ジミー・ペイジのギター捌きに乗って、歌い上げていたので、そこだけしばし視聴しました。NHKはオリンピック期間の視聴率はダントツで良くて、いつもの4倍の視聴率を取っていた、ということでしたね。ジミー・ペイジは60歳ちょっとくらいかなあ。老練とか呼んじゃ失礼かな。

 僕は最初はあんまり、オリンピックもそう、興味なかったんですよね。別にそんなに見る気も無かったんですが、格闘技好きな僕が柔道の試合見たら、つい、内柴さんの決勝から熱くなって、谷本歩実さんでもうイカレテしまいました。北島選手の100m平泳ぎ決勝で感激して、ソフトボールで泣いてしまい、野球で「何じゃ、これは」と腐ってしまいました。他にもいっぱい見ました。男女バレーボール、体操、バドミントン、卓球、重量挙げ、水泳、陸上。ニュースやワイドショー番組のダイジェストで見たものも多いですけどね。日本人が出てないのはほとんど見てないですね。柔道の各金メダルも男女レスリングのメダルも感動しましたねえ。

 やっぱり、どうしても感激しちゃいますねえ。だって、あのオリンピックに来てる選手たちは、各競技の世界最高峰の人たちなんですから。持って生まれた身体能力を徹底的に自己管理して、肉体や五感を鍛えに鍛え上げて、人間の限界に挑戦している人たちなんですから。人類の、身体能力と精神力の頂上付近に居る人たちばかりが集まって、それぞれ競技別に1位から3位までをメダルの色で決めようじゃないか、ってやってるんですから。それに彼らも人間だから、どうしてもドラマがある。例えば北島康介さんなんて、アテネで金メダルを取った後、スランプ期が来て、どん底の精神状態になり、インタビュアーに「俺なんか追っかけてないで、もう早く新しいヒーローを捜した方がいいですよ」なんて投げやりに話してたらしいし。そこからの復活劇があるんだし。金メダル連覇の人たちは、この4年の間に必ず一度はスランプ期に落ち込んで真っ暗な気分になってる。そこからもう一度気持ちを立ち上げ、オリンピックの時点までに再び作り上げているんですね。素晴らしいドラマですよ。多分、彼らも、落ち込んでいる時、腐っている時の心情は、僕ら凡人と同じだと思いますよ。そこから這い上がって再び勝利を栄光を掴むのだもの、ドラマはまるで映画見てるようで、どうしても感激しちゃいますよ。

 ソフトボールは泣いたなあ。上野さんの勝利への執念の精神力。あの3試合は人間の限界で挑んだ3連戦ですよ。素晴らしい。勿論、鍛え上げられた肉体に鋼鉄の精神力に、やはり運がありますよね。女神が微笑んだ運。運を呼び込んだ頑張りなんだろうなあ。やっぱり金メダルや世界記録って、人間が限界に挑んだ努力に運があった、という奇跡のたまものですね。

 今回のオリンピックは、中国は、独裁国家としての人権問題、民族問題、内紛など始まる前からいろいろと取りざたされた、問題の多いオリンピックでしたが、いざ競技が始まると、運動選手たちに政治は関係無いように、人間の限界に挑む白熱の競技の戦いに、どうしても感激しちゃいましたね。

 昼間のTV番組の中で、評論家の宮崎さんが、オリンピックも激しい格差社会なのだ、と言ってました。今回は参加が史上最も多い、200カ国以上となってますが、まあ、国家単位で数えないところもあるんでしょうが、たくさんの小国は参加種目は、1~3、4競技程度で、参加選手も1名から10名程度ですね。富める国と貧しい国の差がある。やはり設備が整わないと、スポーツはできないし、世界レベルの強さに持っては、とても行けない。TVで宮崎さんが言ってたことですが、例えばアフリカの何十カ国中、オリンピックの水泳競技に出て来る選手が皆無である。アフリカの貧しい国々はプール設備を持てないんですね。僕も単純に考えたことなんですが、話を聞くまで気が着きませんでした。アフリカの川や湖や泉はとても危険である。無論、ワニやピラニアのような獰猛な生き物もあるんですけど、淡水に生息する寄生虫の微生物。何処からでも人体に入って来て、とんでもない事態を惹き起こす。現代のスポーツというものは、相当に科学的にやってますからね。世界レベルにまで上がる為には、道具や場所の施設以外に、かなりのお金を掛けて設備を充実させなければならないのでしょう。いろいろな面のスタッフも居るしね。やはり富める国がお金をふんだんに使って選手を育成できる。何十種類もの競技に渡って。だからメダル数は、圧倒的に、経済的に安定した先進国が多く取って行く。中東のオイル成金経済大国は、貧しい国から人材を発掘して来る。つまり才能のある人間を、国籍を自分とこに帰化させて選手として育成する。そんなこともやっているらしい。

 ちょっと詳しく調べてないけど、オリンピック期間中も、中国政府の一部軍はチベット地区を攻撃して、死者が140名も出た、という話も出てるらしいですね。開催前には数々のテロ事件もあったし。またオリンピック期間中のロシアのグルジア侵攻に寄る集落の破壊と多数の犠牲者が出た、という戦争まがいのことも起こっているし。アメリカの非難とロシアの強気の態度が、新たな冷戦構造への突入を示唆してはいないか、という話も出ているし。

 オリンピックのスポーツ選手たちの競技での戦いは感動を呼びましたが、オリンピック後の世界がどうなって行くのか?あんまり安心して見ていられる事態でもなさそうですね。世界経済は不安定な方向に傾いて行っているみたいだし。巨大な資源を背景に強大な力を持って復活した大国ロシアと、対するアメリカの緊張状態。オイル投機も含む様々な世界規模の経済問題。勿論まだまだ続いているイスラエル対アラブの問題。パキスタンやアフガンのあの辺りの問題。核拡散問題。火種はいっぱいある。地球規模の環境問題。経済大国からずり落ちて行き、資源は何も無い、どんどん貧乏になって行ってるイメージの我が国、ニッポン。先行き、暗い感じで嫌だなあ。みんな、オリンピックですっかり忘れているけど、拉致被害者を含む北朝鮮問題がありますよ。 

 

     

 

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メダル無し、星野ジャパン

2008年08月23日 | スポーツログ

 

○日本、「銅」も逃す=米に逆転負け

 

       野球は23日、3位決定戦が行われ、日本は米国に4−8で逆転負けして4位に終わった。野球が1992年バルセロナ五輪で正式競技になってから、日本がメダルを逃したのは2000年シドニー五輪以来、2度目。
 日本は1回に荒木(中日)のソロ本塁打、3回に青木(ヤクルト)の3ランでリードしたが、そのたびに先発和田(ソフトバンク)が本塁打を許して追い付かれた。5回には2番手川上(中日)がティーガーデンに勝ち越し二塁打、ドナルドに2ランを浴びて4失点。そのまま押し切られた。

 

 

 あはははは‥。泣き笑いです。もう、笑うしかありません。闘将、星野監督が、オリンピック前に、あれだけ、絶対に金メダルを獲る!と豪語、というか、鼓舞し続けていたのが、金メダルはおろか銅メダルにさえも届きませんでした。我々国民も、野球の金メダルはけっこう固いものだろう、何かアクシデントがあっても、まあ銀メダルだろう、くらいに期待していたのに‥。いざオリンピックが始まり、ふたを開けてみれば日本チームは弱い弱い。まともに勝てたのは対中国とオランダ戦くらいじゃないですか。

 確かに試合を見ていると、ストライクゾーンが日本プロ野球と違い過ぎている感じを受けるし、審判がヘタクソという感じですね。あれは日本ピッチャー陣は苦労したでしょう。見てて、明らかにストライクじゃん!と思うのをボール判定したのがいっぱいあったように思う。

 でも、闘将、星野監督が、現在考えうる日本の最強チームと謳った星野ジャパンでのこの負け方が現実で、もう、リアルにこれが今の日本プロ野球最強陣の実力と認識せざるを得ないのでしょう。

 闘将、星野監督。トウショウ星野だけに、この先、日本に帰ってからの身の振り方をトウシヨウ?と苦悩していることでしょう。可哀相になるけど。

 僕も、何か、最初のキューバ戦で負けたときから、嫌あ~な予感はしてたんですよね。何かね、こう、雰囲気的に暗雲のようなものがたちこめてるよーな、嫌な感じ。実際、今回は運も無かったね。オリンピック前から怪我人が何人も出てたし。試合中の流れも全て、敵側に来たし。運に見離されてる感じがあったよ。G・G佐藤という選手は、あれは今回の、トランプのババみたいな人員でしたね。ジョーカーのカード。

 金銀メダルを逃した韓国戦終了の時点で、ネットではBlogも掲示板も、星野監督ボロクソですね。仕方ないですね。大会前から大きなこと言ってるし。それに自分が前に前に出て来る、ヒーロー成りたがりオヤジですからね、自分を鼓舞し過ぎちゃってるし、大衆の反動は強いですよ。理想の上司Bestの上位常連の顔で、TVにいっぱい出てて言いたいこと言ってるし、CMもいっぱい出て銭儲けしてるという、人気者だし、TVの一方のヒーローという人気者だからこそ、また反感を持つ者も多い。オリンピック前から星野さんを嫌いだった人も多いと思います。これは、ここぞ!と責められるでしょうね。ネットではまたさらにヒートアップしてホシノバッシングが盛況になるでしょう。

 僕はそれ程、深く、星野仙一さんを知っているという訳でもありませんが、まあ、イメージなんですけど、今の疲弊荒廃した社会に対して痛烈な批判意見を言い、いかにも昔の頑固オヤジ風で、今は居なくなった強いリーダーとしての強いオヤジを体現しているような、ご意見番的キャラで、今時のだらしない若者世代は駄目だと、昔、貧しくとも根性で耐え抜き頑張った、雑草のような精神力で生きて来て今の地位とステイタスを勝ち取った、正に昭和の(成り上がり)頑固オヤジそのものみたいな、そのキャラクターには、ネット住民など強い反感を持つ人間はかなり多いのではないか、と思います。その、メディアから受けて作られたイメージに対して、ですね。

 ネットでは叩かれるんだろうなあ、と思います。今の僕は、星野さんが、日本に帰って来てどういう態度に出るのか?が、とても興味があります。TVでの敗戦コメントで何と言うか?どういう身の振り方をするか?この先、マスコミがどういう風に扱うのか?CMは全部無くなるか?星野仙一が世間の冷たい風に対してどう戦うのか?等等、興味は尽きませんね。実は、TVの人気者、タレント文化人、星野仙一の正念場はここからですね。星野さん個人としての戦いはこれからでしょう。ある意味、楽しみだなあ、この先が。

 

 

  

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トホホ‥なホシノジャパン

2008年08月22日 | スポーツログ

 

 いやあ~、やっちゃいましたねえ、ホシノジャパン。負けちゃいましたねえ。トホホ‥、ですねえ。トホホシノジャパン。
 本当にプロ野球選手か、というくらいのミスが多いですよねえ。これまでの全試合を通して、エラーや暴投。挙がりっ放し?実力かなあ。とにかく打てませんね。

 韓国は強いですよ。気魄や勝負に対する執念が違うみたい。星野ジャパン結成以来、メディアで「やるんだ!勝つんだ!金メダルだ!」と吼えて、気を吐いていたのは星野仙一監督一人、という印象を受けます。あんまり、プレーをやる当の選手たちの言葉は聞かなかったですものね。

 「野球に恩返しをする」と言っていた星野監督ですが、今回のトホホな結果や、試合の全然感動を呼ばない内容など、「恩返し」どころか、野球に泥をぶっ掛けた感じかな。これで弱くて情けない日本野球のイメージが着いて、プロ野球人気が後退するのかも‥(?)。

 

○もろくも崩れ去った日本=8回4失点で逆転負け

 

       憔悴(しょうすい)しきった表情の投手。下を向く野手たち。金メダルを目指して戦ってきた選手たちが、あまりにもあっけなく崩れ去った。
 6回までを杉内、川上、成瀬の3投手でしのいで、7回以降は抑えの3人につなぐ。リードはわずか1点とはいえ、勝利につながる青写真は既に出来上がっていた。
 しかし7回、藤川が四球から2安打で同点にされた。そして8回。1次リーグの韓国戦と米国戦で勝ち越しを許し、いまひとつ調子の上がっていなかった岩瀬が、李承に痛恨の勝ち越し2ランを浴びてしまった。

   救援した涌井も、勢いに乗る韓国打者の強振の前に餌食となった。さらにG佐藤は高永民の左翼への打球をまさかの落球。終盤に点を失うと、ミスを重ねてしまう、1次リーグでも見られた悪癖が、準決勝の大一番でも出てしまった。星野監督は「あそこで2点で止まっていたら」と悔やみながらも、「(集中力が)切れはしません。最後まで何があるか分からんのだから」と選手をかばった。
 終わってみれば、日本の得点は新井の投ゴロと青木の適時打による2点だけ。今大会の日本代表の課題が集まって出てきたような試合だった。「思いの強いところが金メダルを取ると思ってやってきた」と語った宮本主将。日本の思いは届かず、金メダルを目指す戦いが終わった。

 

○「申し訳ないです」痛恨の黒星、星野監督険しい表情

 

       準決勝の韓国戦で敗れ、金メダルがなくなった野球日本代表の星野仙一監督は、終始険しい表情で痛恨の黒星を振り返った。

   --惜しくも敗れたが
 「いいリズムで、きていたんだけどね。この中で両方のピッチャーが良かったから、そう簡単に点を取れるとは思っていなかった」
 --八回の本塁打が響いたか
 「終盤はしのぎ合いだったけど、つまらない点を予選(1次リーグ)からやっていたから。あそこが2点止まりだったら…。申し訳ないです」
 --八回の本塁打で選手の気持ちが切れてしまったか
 「いや、切れたりはしていない。野球は最後まで分からないですから。切れたりはしません」
 --明日(23日)は3位決定戦だが
 「何とかメダルを持って帰るとしか、今は言えない」

 

 

 まあ、選手は、みんな頑張ったんだろうけどなあ‥。これが結果ですからねえ。もう、これが日本野球の実力と言われても仕様が無い。韓国も強いが、キューバも強い。アメリカなんて、メジャーリーグの一流どころは出ていなくて、3Aとかの選手たちですよねえ。大リーガーのB級どころも出てるのかな?アメリカはメジャーで言えば2軍チームですよねえ。星野監督の言うところの、現在の考えうる日本の最強チームは、韓国、キューバ、アメリカ、全部負けましたからねえ。3位決定戦も負けそうな気がするなあ。結局、4位で終わるんじゃあないのかなあ‥。

 だいたい、今回のこのチーム、精彩を欠いている、というか華の無いチームで、運を持っていないという、地味で暗めな雰囲気がある。

 ネットの掲示板での、ホシノバッシングはすごいんじゃなかろうか‥。 

 

 

 星野仙一さんのカリスマ性は、これでかなり無くなりましたねえ。アンケート理想の上司、常に上位の顔で、タレント文化人としては人気者で、TVバラエティーなどではご意見番的役割でもよく出ていて、CM出演も多い、星野仙一さんでしたが。現代日本社会の荒廃した現状に活を入れる、教育的意味合いでも、メディアを通じて存在感(失われた強いオヤジ的存在感)がありましたが、これで北京オリンピックで銅メダルさえ取れないようなら、カリスマ性は完全に無くなり、立場はオリンピック前に比べて地に失墜し、TV番組の出演オファーも来なくなるし、CMも打ち切られてTVでは滅多に顔を見なくなるでしょう。後は野球解説者として細々と食べて行くしかありませんね。

 星野仙一さん一人が熱くなっていて、けっこうこのチーム、バラバラだったんじゃないかなあ。チームの中身はギクシャクしていたんじゃないのかなあ。監督・コーチ陣は年寄りばかしでしょ。中間管理職的立場の間に入る、良いキャプテンが居なかったのでは?宮本さんではちょっと荷が重かったんじゃないのかなあ。ギクシャクジャパンだったのかも。最初から雰囲気的に運の無さそうなチームだったし。

 でも韓国は本当に強かったし、この弱い星野ジャパンの結果が、日本の実力そのものなのかも。あ~あ、痛いなあ。

 もし、銅メダルも取れなかったら、星野さん、日本に帰って来てどうするかなあ?

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