■ニュース映像に使われている授賞風景にしても、気を失っているような顔をしている爆笑問題の2人組の横で、見も世も無いほど嬉しそうな顔でにやにやしている和田画伯の表情が怪しげですぞ。爆笑問題というテレビ・タレント?にも与えられる芸術選奨なのだという事はよく分かりますから、授賞も剥奪も、どうでも良いことなのかも知れませんなあ。そんなどうでも良いものなら廃止してしまった方が良いでしょう。
同部門は、絵画、彫刻、写真、デザイン、建築などが対象と幅広い。05年度は、美術評論家、建築史家ら選考審査委員7人と推薦委員10人が計11人の候補者を推薦、投票で決められた。美術部門の調査は、文化庁の専門調査員が1人で担当。同庁によると、「審査委員から質問が出たときに答えられるように、経歴などを知らべる」という。審査会では履歴や図録が提供される程度。和田氏の場合、巡回展の担当者や、所属団体などに聞けば、疑惑の存在を事前に知ることも可能だった。……
■この「1人の担当者」の名前が公表されることは永久に無いでしょうし、文化庁は飽くまでも「善意の被害者」だと言い続けるのでしょうなあ。和田画伯は美術界の「陰謀」や「悪意」の罠にはめられたような、まるで『ダビンチ・コード』の主人公みたいな事を言っているそうで、自分の作品を「盗作」呼ばわりする美術評論家は断固として認めないそうなのですが、選考委員になっていた美術評論家だけは「審美眼を持つ人」だと判断しているのでしょうなあ。同じ朝日新聞の記事には美術評論家の瀬木慎一さんのコメントが載っています。
「これほど酷似した作品を自作として発表したケースは世界的にも珍しい」……「他人の設計図で家を建てるようなもので、自分の画風への転換がほとんど見受けられない」
と、素人にも納得できる分かり易い説明をしてくれていますし、銀座の大手画商からは、和田画伯は人気作家でもないし、無名の絵描きだと、これまた素人にも分かり易い話をしていますぞ。アルベルト・スギさんも欧州では有名でも日本では無名に近かったそうですから、文化庁が何の意味も無い余計な芸術選奨などを与えなければ、誰も知らない地味な盗作事件で終ったのかも知れませんなあ。
■可哀想なくらいに似ていない物真似芸で頑張っていた片岡鶴太郎というゲイニンさんがいましたが、いつの間にか本職の画家になって結構な商売をしているそうです。物真似と絵画に造詣が深いでしょうから、是非ともコメントを寄せて欲しいものであります。非常に盗作し易いと言われる不思議な画家になっているジミー大西さんのコメントも知ろうとしては興味が有ります。そんな冗談半分の感想しか湧かない馬鹿馬鹿しい騒動ですが、専門家の間では熾烈な足の引っ張り合いが始まっているような気配も有りますぞ。
5日、選考審査員7人のうち4人が欠席した。1月の審査会で和田氏を推した美術評論家の瀧悌三氏までが欠席。これまで和田氏を弁護していたが、委任状には「和田君のオリジナリティーの考えは矛盾」し「通らない」と、授賞撤回の考えを示した。
■こんな好い加減な選考審査員を任命したのは文化庁でしょうに!?それでも、また来年も芸術選奨は選考されるのでしょうなあ。授賞辞退者が続出したら、文化庁はどうするのでしょう?特定行政庁が行なっていた建造物の確認検査業務を、大量の天下り役人を送り込んだ「民間検査会社」に委託した国土交通省の轍を踏んで、「官から民へ」の小泉改革を断行しますか?
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同部門は、絵画、彫刻、写真、デザイン、建築などが対象と幅広い。05年度は、美術評論家、建築史家ら選考審査委員7人と推薦委員10人が計11人の候補者を推薦、投票で決められた。美術部門の調査は、文化庁の専門調査員が1人で担当。同庁によると、「審査委員から質問が出たときに答えられるように、経歴などを知らべる」という。審査会では履歴や図録が提供される程度。和田氏の場合、巡回展の担当者や、所属団体などに聞けば、疑惑の存在を事前に知ることも可能だった。……
■この「1人の担当者」の名前が公表されることは永久に無いでしょうし、文化庁は飽くまでも「善意の被害者」だと言い続けるのでしょうなあ。和田画伯は美術界の「陰謀」や「悪意」の罠にはめられたような、まるで『ダビンチ・コード』の主人公みたいな事を言っているそうで、自分の作品を「盗作」呼ばわりする美術評論家は断固として認めないそうなのですが、選考委員になっていた美術評論家だけは「審美眼を持つ人」だと判断しているのでしょうなあ。同じ朝日新聞の記事には美術評論家の瀬木慎一さんのコメントが載っています。
「これほど酷似した作品を自作として発表したケースは世界的にも珍しい」……「他人の設計図で家を建てるようなもので、自分の画風への転換がほとんど見受けられない」
と、素人にも納得できる分かり易い説明をしてくれていますし、銀座の大手画商からは、和田画伯は人気作家でもないし、無名の絵描きだと、これまた素人にも分かり易い話をしていますぞ。アルベルト・スギさんも欧州では有名でも日本では無名に近かったそうですから、文化庁が何の意味も無い余計な芸術選奨などを与えなければ、誰も知らない地味な盗作事件で終ったのかも知れませんなあ。
■可哀想なくらいに似ていない物真似芸で頑張っていた片岡鶴太郎というゲイニンさんがいましたが、いつの間にか本職の画家になって結構な商売をしているそうです。物真似と絵画に造詣が深いでしょうから、是非ともコメントを寄せて欲しいものであります。非常に盗作し易いと言われる不思議な画家になっているジミー大西さんのコメントも知ろうとしては興味が有ります。そんな冗談半分の感想しか湧かない馬鹿馬鹿しい騒動ですが、専門家の間では熾烈な足の引っ張り合いが始まっているような気配も有りますぞ。
5日、選考審査員7人のうち4人が欠席した。1月の審査会で和田氏を推した美術評論家の瀧悌三氏までが欠席。これまで和田氏を弁護していたが、委任状には「和田君のオリジナリティーの考えは矛盾」し「通らない」と、授賞撤回の考えを示した。
■こんな好い加減な選考審査員を任命したのは文化庁でしょうに!?それでも、また来年も芸術選奨は選考されるのでしょうなあ。授賞辞退者が続出したら、文化庁はどうするのでしょう?特定行政庁が行なっていた建造物の確認検査業務を、大量の天下り役人を送り込んだ「民間検査会社」に委託した国土交通省の轍を踏んで、「官から民へ」の小泉改革を断行しますか?
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