■それが自由恋愛なのか売春稼業なのかはどうでも良い事で、女手ひとつで幼い娘を育て上げる手段がどんなものであろうと、それが犯罪でない限り他人がとやかく言うべき事ではないでしょう。しかし、毎月携帯電話に6万円も7万円も使うという不思議な母親は、娘を人間扱いしていなかった節が有ります。
大体、午後6時くらいに男の人がやってきて、翌日の昼頃に帰るパターンでした。可哀想に彩香ちゃんは、その男の人が来ると、しばらく家の外に追い出されて、近くにある児童公園に来て、独りぼっちで時間を潰していました。冬は6時でも暗いし、寒いしでしょ。心細くなったのか、泣いているところを見かけたので“お母ちゃんは何してるの?家に居ないの?”と聞いたら“お母ちゃんは、今、人助けをしているの”と答えたのでびっくりしたのです。
■名作映画の『泥の河』にはダルマ船に乗っている加賀まり子さんが出ていましたが、あの映画では母と子はしっかり生きていましたなあ。『週刊新潮』の特集記事は、何故か畠山鈴香の男性遍歴を詳しく書き立てていますが、これは悪趣味な蛇足でしょうなあ。ずっと「抵抗の跡が無いから顔見知りの犯行」と報道されていましたが、豪憲ちゃんの遺体は「抵抗の痕跡」が生々しく残っていたと記事は書いています。すべての発端になったのが彩香ちゃんの変死だと言われていますが、これが事故なのか事件なのか、事件であれば国から300万円から1500万円の間の見舞金が出るとか出ないとか……。ガスも止めてコンビニ弁当とカップ麺を「餌」にして育てていた彩香ちゃんは周囲から可哀想な子、しっかりしていた優しい子だったとも言われています。
■鬼怒川温泉での接客仕事を1年で止めて地元に舞い戻り、1歳年下の男に声を掛けられて、2対2のグループ交際が始まって遊び歩いている間に知人の目を逃れて同棲する為なのか、土地勘の有る鬼怒川へと逃避行、男はガソリンスタンドで働いて女は温泉旅館の仲居さん、どんな相談をしたのか仲が悪かったのに入籍した二人が故郷に戻って出産。この入籍と妊娠との順番が逆なのではないか?と疑問が湧きます。もしかしたら、妊娠中絶を間に挟んでいた可能性も考えられるような不幸な出産だったようです。彩香ちゃんの妊娠前から互いの浮気遊びを詰(なじ)り合うような愚かな夫婦が子供を持ったのでした。
「鈴香が妊娠したとき、お腹の子供は一体、誰の子なんだ、と、激しい口論があったと聞いています」
この知人が証言するような愚かな父母の喧嘩を彩香ちゃんは鈴香ママのお腹の中で聞いていたんでしょうなあ。「わたしの子供」「俺の子」「私の孫」「俺の姪っ子」「私の生徒」「近所の子供」……という大きな人の網の中に子供は生まれて来るものなのですが、鈴香容疑者を除いて、彩香ちゃんの「親族」らしい声が何処からも出て来ないのが寂しい限りですなあ。
■問題の多い母子家庭だったからでしょうか?担任の先生からも彩香ちゃんの生前の姿が浮かび上がるような話は出て来ないようですし、父親も父方の親族も、「無関係だ」としか言わない。マスコミを集めて開いた記者会見に同席した鈴香容疑者の母や弟から、彩香ちゃんに関する発言が無いのは異様です。鈴香容疑者の実家でも、孫や姪として愛されていた訳ではないようですなあ。そんな事もどうでも良くなる悲しい話が『週刊新潮』出ていますぞ!
彩香ちゃんをイジメていたのは特定の男の子たちです。デブ、ブタとバカにされ、雑巾を顔めがけて投げつけられることもあったようです。死ねとかひどい言葉を浴びせられて、背中を蹴られたり……
■何も知らないバカ餓鬼は何処にでも居るものですが、家にも学校にも居場所が無い9歳の女の子が、どんな気持ちで生きていたのかをバカ餓鬼どももやがては知るでしょう。彩香ちゃんの家庭事情に学校でのイジメが重なって、9歳児の「自殺」説が出ているのだそうです。自分の子供がこんな救いようもないイジメを楽しんでいた事を知った親はどんな思いをするのやら……。そして、人の悲しみを知る年頃になってからか、人の親になって幼い子供の命の輝きを知ってからかは分かりませんが、自分が何をやってしまったのかを後悔する時には、並大抵の苦しさではないでしょうなあ。そんな事などけろりと忘れてバカオヤジになってしまうのでしょうか?それはそれで、バカ親がまた増える事になるので、次の世代が心配にもなりますなあ。
■経済的な余裕が有る人から順にあの団地から去って行くでしょうし、関係した幼稚園や小学校には長くこの嫌な思い出が付着して消えないでしょう。秋田県能代市という地名は池田小学校のように長く記憶に残るのでしょうなあ。自分の家庭と子供を守るのが精一杯だと言われればそれまでですが、畠山鈴香という人を「母親という重責」から解放してあげていれば、彩香ちゃんも豪憲ちゃんも立派に育った事を考えると、日本と言う国が本当に良い日本人を増やそうとしているのかどうか、強く疑問を感じます。パンのみみやカップ・ヌードルのお湯、それくらいしか彩香ちゃんが受けた人の情けの象徴が無いというのが何よりも悲しいのですが、近隣住民、犯人の同級生や同窓生、親族や家族、数千人の人々がこの後味の悪さをずっと引き摺って生きて行くのはやり切れないでしょう。
■宅間守が吐き散らした毒気いっぱいの言葉に負けないような、とても人の言葉とも思えないような「自供」がこれから報道されるのが恐ろしく、同時に増加の一途を辿っている離婚・母子家庭・生活保護の統計数値を考えると、こんなに悲しく救いようの無い事件がこれからも起こるのかも知れないのですから、その覚悟をしておかねばならないのでしょうなあ。合掌
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雲来末・風来末(うんらいまつふうらいまつ) テツガク的旅行記
五劫の切れ端(ごこうのきれはし)仏教の支流と源流のつまみ食い
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大体、午後6時くらいに男の人がやってきて、翌日の昼頃に帰るパターンでした。可哀想に彩香ちゃんは、その男の人が来ると、しばらく家の外に追い出されて、近くにある児童公園に来て、独りぼっちで時間を潰していました。冬は6時でも暗いし、寒いしでしょ。心細くなったのか、泣いているところを見かけたので“お母ちゃんは何してるの?家に居ないの?”と聞いたら“お母ちゃんは、今、人助けをしているの”と答えたのでびっくりしたのです。
■名作映画の『泥の河』にはダルマ船に乗っている加賀まり子さんが出ていましたが、あの映画では母と子はしっかり生きていましたなあ。『週刊新潮』の特集記事は、何故か畠山鈴香の男性遍歴を詳しく書き立てていますが、これは悪趣味な蛇足でしょうなあ。ずっと「抵抗の跡が無いから顔見知りの犯行」と報道されていましたが、豪憲ちゃんの遺体は「抵抗の痕跡」が生々しく残っていたと記事は書いています。すべての発端になったのが彩香ちゃんの変死だと言われていますが、これが事故なのか事件なのか、事件であれば国から300万円から1500万円の間の見舞金が出るとか出ないとか……。ガスも止めてコンビニ弁当とカップ麺を「餌」にして育てていた彩香ちゃんは周囲から可哀想な子、しっかりしていた優しい子だったとも言われています。
■鬼怒川温泉での接客仕事を1年で止めて地元に舞い戻り、1歳年下の男に声を掛けられて、2対2のグループ交際が始まって遊び歩いている間に知人の目を逃れて同棲する為なのか、土地勘の有る鬼怒川へと逃避行、男はガソリンスタンドで働いて女は温泉旅館の仲居さん、どんな相談をしたのか仲が悪かったのに入籍した二人が故郷に戻って出産。この入籍と妊娠との順番が逆なのではないか?と疑問が湧きます。もしかしたら、妊娠中絶を間に挟んでいた可能性も考えられるような不幸な出産だったようです。彩香ちゃんの妊娠前から互いの浮気遊びを詰(なじ)り合うような愚かな夫婦が子供を持ったのでした。
「鈴香が妊娠したとき、お腹の子供は一体、誰の子なんだ、と、激しい口論があったと聞いています」
この知人が証言するような愚かな父母の喧嘩を彩香ちゃんは鈴香ママのお腹の中で聞いていたんでしょうなあ。「わたしの子供」「俺の子」「私の孫」「俺の姪っ子」「私の生徒」「近所の子供」……という大きな人の網の中に子供は生まれて来るものなのですが、鈴香容疑者を除いて、彩香ちゃんの「親族」らしい声が何処からも出て来ないのが寂しい限りですなあ。
■問題の多い母子家庭だったからでしょうか?担任の先生からも彩香ちゃんの生前の姿が浮かび上がるような話は出て来ないようですし、父親も父方の親族も、「無関係だ」としか言わない。マスコミを集めて開いた記者会見に同席した鈴香容疑者の母や弟から、彩香ちゃんに関する発言が無いのは異様です。鈴香容疑者の実家でも、孫や姪として愛されていた訳ではないようですなあ。そんな事もどうでも良くなる悲しい話が『週刊新潮』出ていますぞ!
彩香ちゃんをイジメていたのは特定の男の子たちです。デブ、ブタとバカにされ、雑巾を顔めがけて投げつけられることもあったようです。死ねとかひどい言葉を浴びせられて、背中を蹴られたり……
■何も知らないバカ餓鬼は何処にでも居るものですが、家にも学校にも居場所が無い9歳の女の子が、どんな気持ちで生きていたのかをバカ餓鬼どももやがては知るでしょう。彩香ちゃんの家庭事情に学校でのイジメが重なって、9歳児の「自殺」説が出ているのだそうです。自分の子供がこんな救いようもないイジメを楽しんでいた事を知った親はどんな思いをするのやら……。そして、人の悲しみを知る年頃になってからか、人の親になって幼い子供の命の輝きを知ってからかは分かりませんが、自分が何をやってしまったのかを後悔する時には、並大抵の苦しさではないでしょうなあ。そんな事などけろりと忘れてバカオヤジになってしまうのでしょうか?それはそれで、バカ親がまた増える事になるので、次の世代が心配にもなりますなあ。
■経済的な余裕が有る人から順にあの団地から去って行くでしょうし、関係した幼稚園や小学校には長くこの嫌な思い出が付着して消えないでしょう。秋田県能代市という地名は池田小学校のように長く記憶に残るのでしょうなあ。自分の家庭と子供を守るのが精一杯だと言われればそれまでですが、畠山鈴香という人を「母親という重責」から解放してあげていれば、彩香ちゃんも豪憲ちゃんも立派に育った事を考えると、日本と言う国が本当に良い日本人を増やそうとしているのかどうか、強く疑問を感じます。パンのみみやカップ・ヌードルのお湯、それくらいしか彩香ちゃんが受けた人の情けの象徴が無いというのが何よりも悲しいのですが、近隣住民、犯人の同級生や同窓生、親族や家族、数千人の人々がこの後味の悪さをずっと引き摺って生きて行くのはやり切れないでしょう。
■宅間守が吐き散らした毒気いっぱいの言葉に負けないような、とても人の言葉とも思えないような「自供」がこれから報道されるのが恐ろしく、同時に増加の一途を辿っている離婚・母子家庭・生活保護の統計数値を考えると、こんなに悲しく救いようの無い事件がこれからも起こるのかも知れないのですから、その覚悟をしておかねばならないのでしょうなあ。合掌
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