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投薬

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アルコール依存症の治療に使われるお薬が、どんなモノかご存知でしょうか?


前々回お話したとおり、この病は、アルコールの摂取を経つことでしか完治させることができません。

「病の元となっている原因を取り除くだけ」という、とても単純な理屈。

でも、この簡単そうに見えるこのことこそが、この病から逃れづらい一番の要因となってしまいます。

なぜなら、「病の元となっている原因を、自ら好んで摂取している」という、困った現象が起きているからです。

※この病気の仕組みを知ると、「アルコールを好んでいる」という自分の意思と思われることが、実は自分の意思ではなく、「アルコールの罠である」ということに気付けるのですが…(この話は追々)


さて、そんな特殊な病気なものですから、治療も他の病気の場合とは、ちょっと違うんです。

アルコール依存症の治療に使われるお薬には、「シアノマイド」と「ジスルフィラム(ノックビン)」という2種類があります。

こちらのお薬、実は「ウコンの力」や「ソルマック」のように、体調の改善を促したり、清涼感を与えてくれるようなお薬ではないんです。

お酒呑んじゃいけない人に対して、呑み易い状況にしてあげるなんて、本末転倒ですからね。

だから、その反対。

この2つのお薬は、「抗酒剤」と言って、お酒から離れるためのお薬なんです。

ぶっちゃけていうと、お酒を呑むと、めっさ具合が悪くなり、例え微量のアルコールでも、徹底的に悪酔い状態を満喫できるという代物。

これでお酒好きなアナタでも、思う存分苦しめます☆


「酒飲みが、酒を呑んで死ねるなら本望だ。」なんて言って治療を怠ってると…


(  ̄ー ̄)  『じゃ、そろそろ投薬治療始めましょうね♪』


って、ドクターから処方箋渡されるのでご注意ください。



←気合入れに、よく効きます。

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千鳥足

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酔っ払っているかどうかをチェックする方法の一つとして、『まっすぐに歩けるか』というものがあります。

地面に走る一本の直線から、はみ出すことなく歩けるかどうかっていうアレね。

シラフではなんてことの無い、「まっすぐに歩く」というだけの運動。

酔っ払っていると、たったコレだけのことが出来ない。

どんなにまっすぐに歩こうと思っても、あっちをフラフラ、こっちをフラフラ。

自分の意思とは裏腹に、あらぬ方向へと向かってしまいます。


この「まっすぐに歩けますか?テスト」、地面の直線を「人の道」と捉えなおすと、いかに世の中が酔っ払いだらけであるかが明確になると思います。

煩悩に呑まれ、ひょいひょいと酔っ払っていると、まっすぐに歩くつもりでいても、簡単に人の道からはみ出してしまいます。



「酒は呑んでも呑まれるな」なんて言葉もありますが、このフレーズ、実は「無意味」です。

人は、「酔うために」お酒を飲んでいるんです。

酔うために呑んでるんですから、結果呑まれるのが道理じゃないですか。

呑まれたら、千鳥足になるのが道理じゃないですか。



人の道を踏み外さない、まっすぐな生き方を望むなら、呑まないに越したことはありませんよね。

酔っ払うと、とたんに「当たり前にできること」も出来なくなってしまいます。



←まっすぐに押せますか?テスト

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2つの「ありがとう」

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似て非なる、2つの「ありがとう」。



◎その1

お陰様で、今日もおいしくお酒をいただけました。ありがとうございます!



◎その2

お陰様で、今日も治療が進みました。ありがとうございます!




考えてみよう。

アルコール依存症患者にとって、本当に「ありがたい」ことは何なのかを。




←ありがとうございます。<(_ _ )>


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アルコール依存症

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今回は、新テーマの土台となっている「アルコール依存症」がどんな病気なのか、軽く触れてみたいと思います。


アルコール依存症(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)

アルコール依存症(アルコールいそんしょう)とは、薬物依存症の一種で、飲酒などアルコール(特にエチルアルコール)の摂取(以下「飲酒」とする)によって得られる精神的、肉体的な薬理作用に強く囚われ、自らの意思で飲酒行動をコントロールできなくなり、強迫的に飲酒行為を繰り返す精神疾患である。

アルコール依存症の患者は、アルコールによって自らの身体を壊してしまうのを始め、家族に迷惑をかけたり、様々な事件や事故・問題を引き起こしたりして社会的・人間的信用を失ったりする事がある。症状が進行すると身体と共に精神にも異常を来たす深刻な疾患である。

かつては、このような状態になってしまうのは本人の意志が弱く、道徳観念や人間性が欠けているからだと考えられてきたが、最近では医学的見地から精神疾患の一つとして考えられるようになっている。飲酒が自分の意志でコントロールできなくなる症状を精神的依存、震顫妄想などの退薬症状(離脱症状、リバウンドともいう)を身体的依存と言い、アルコール依存に限らず他の様々な薬物依存症も同じような特徴を持っている。


【アルコール依存症の症状】

○自分の意志で飲酒のコントロールが出来なくなる。

アルコール依存症の人も、何とかして適量のアルコールで済ませておこうとか、あるいは今日は飲まずにいようかと考えていることが多い。過剰な飲酒がもたらす様々な有害な結果を知っているにもかかわらず、飲み始めると自分の意志では止まらなくなって酩酊するまで飲んでしまう。このような飲酒状態を「強迫的飲酒」という。


○目が覚めている間、常にアルコールに対する強い渇望感が生じる。

強迫的飲酒が進んでくると常にアルコールに酔った状態・体内にアルコールがある状態にならないと気がすまなくなったり、調子が出ないと思うようになったりして、目が覚めている間は飲んではいけない時(勤務中や医者から止められている時など)であろうとずっと飲酒を続けるという「連続飲酒発作」がしばしば起こる事がある。更に症状が進むと身体的限界が来るまで常に「連続飲酒」を続けるようになり、体がアルコールを受け付けなくなるとしばらく断酒し、回復するとまた連続飲酒を続けるというパターンを繰り返す「山型飲酒サイクル」に移行する事がある。ここまで症状が進むとかなりの重度である。


○飲酒で様々なトラブルを起こし後で激しく後悔するも、それを忘れようとまた飲酒を続ける。

飲酒量が極端に増えると、やがて自分の体を壊したり(内臓疾患など)、社会的・経済的問題を引き起こしたり、家族とのトラブルを起こすようになったりする。それでさらにストレスを感じたり、激しく後悔したりするものの、その精神的苦痛を和らげようとまた更に飲酒を繰り返す。このように自分にとってマイナス(負)な面が強くなっているにもかかわらずアルコールを摂取し続ける飲酒行動を「負の強化への抵抗」と呼ぶ。


○退薬・禁断症状が出る。

アルコール摂取を中断した際、様々な症状が生じる。軽いものであれば、頭痛、不眠、イライラ感、発汗、手指や全身の震え(振戦)、眩暈、吐き気などがあるが、重度になってくると「誰かに狙われている」といった妄想や幻覚・幻聴を伴った振戦せん妄、痙攣発作なども起こるようになる。患者にとってこれらは苦痛である為、それから逃れる為に飲酒をする事になる。


○耐性の増大。(酔うために必要となる飲酒量が増大すること。)

同じ酩酊感を感じるのに要する飲酒量が増大する。または、同じ飲酒量での酩酊感が減弱する。



うん。見れば見るほど、煩悩の仕組みと良く似ている。


●自分の意志で「欲・感情」のコントロールが出来なくなる。

●目が覚めている間、常に「何か」に対する強い渇望感が生じる。

●「煩悩」で様々なトラブルを起こし後で激しく後悔するも、それを忘れようとまた「煩悩」を続ける。

●禁断症状が出る。

●耐性の増大。(欲の増大。)


あと、この病気と煩悩が非常に似ている点は、

○そもそも、「アルコール(煩悩)」が自分にとって悪いものである、という認識が薄い。

○「アルコール(煩悩)」が幸せを作り出してくれるという錯覚。

○「アルコール(煩悩)」がトラブルの原因になっていると認めたくない。気付いていない。

○依存しているがゆえ、なくなることに強い抵抗感が生まれる。(摂取を正当化したくなる。)

○やめる以外の治療法は無い。



こうやって見ていくと、洋の東西を問わず様々な宗教で飲酒が禁じられている理由が分かるような気がします。



←当ブログ閲覧の禁断症状による手指のふるえを利用してポチッと。



※おまけのマメ知識
以前、このブログでちょこっと書いた「アダルトチルドレン」という用語。
これも元々の定義は「Adult Children of Alcoholics(アルコール依存症の親のもとで育ち、成人した人々)」という意味なんです。
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ウコンの力

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私たち人間が自分勝手な欲望にまみれ、私利私欲を追求し、煩悩三昧の生活を送ることは、いわば「病院で酒盛り」をしているのと同じことです。

お酒を止めるために入院したのに、そこで「酒が飲める飲めるぞ~♪酒が飲めるぞ~♪」ってワイワイやってるんです。

そりゃドクター(守護霊)もいい加減呆れるって話ですよ。


さて、そんな呆れ顔のドクターでも、患者の事をホントに大切に思ってくれています。

だからこそ、ベッドに縛り付けて無理矢理お酒を飲ませなくするなんてことはしたいと思っていません。

出来るだけ、自主的にお酒から離れてくれることを望んでいます。

無理に止めさせても、その反動で「呑みたい欲」がますます出てしまうことを知っているから。


でね。実は…

ドクターは患者を酔いから醒めさせるための「ウコンの力(悟り光線)」を持っているんです。

でも…

そう簡単にはその「ウコンの力」、飲ませてもらえません。

と言いますのも…

(  ̄Д ̄)担当医 『これ飲む以前にさ、まずはお酒控えてよ。お酒と一緒に飲まれても効かないんだよね。ましてや何度も渡してたら、ますます効かなくなっちゃうし。』

だからね、ずーっと、患者が自主的にお酒を控えてくれるのを待って、「ウコンの力」を渡すタイミングを窺っているんです。

_| ̄|○ 「ぁー…呑み過ぎて具合悪い…。せんせ~い、ウコンの力飲ませてよぅ。」

(  ̄Д ̄)担当医 『今これ渡しても、二日酔い治ったらまた酒呑み出すべ? だからまだあげない。』

人(ノДT )アゥゥ 「先生!そんな意地悪言わないで、どうか!どうかこの悪酔い(苦しみ)から救ってください!」

こうお願いしても、ドクターは

(  ̄Д ̄)担当医 『だからさ、酔うのがいやならお酒呑むの止めなさいって。』

って言うんです。当たり前ですよね。

それなのに僕たちったら

・゜・(ノД`;)・゜・ 「ちょ~だ~いょぉ…ウコンのちから~…。どうしてくれないの~!このままじゃお酒呑み続けられないじゃ~ん!!」

なんてバカな事を言い出す始末。

(; ̄Д ̄)担当医 『お酒で苦しんでるのに、まだ呑みたいって…なんだそれ? わけわからんわ。』



そんなこんながありまして、僕の場合、懲りずにずーっと飲み続け、数度にわたってオーバードーズを起こしてしまったんです。

オーバードーズ【over dose】
化学物質(多くの場合、薬品やいわゆるドラッグ)を、生体のホメオスタシスがそこなわれるほど多量にまたは集中的に摂取することによって起こる。深刻な症状を引き起こし、死亡する場合もある。本質的には生体における毒の作用の一例である。「薬の多量摂取」を意味する。

煩悩の多量摂取。つまり、自業自得の「地獄」を経験したんです。

それに加えて竹彩も生まれ、「あ、このままじゃホントにやばい…」ってなりましてね、

そこで初めて

<(_ _;)>  「ごめんなさい…もう懲り懲りです。本気で禁酒はじめます…。先生、よろしくお願いいたします。」

って観念したんです。^^;


と、いうことで、

「ウコンの力」を受け取れるのは、「ある程度準備が出来てから」ということになります。

その日のために今出来ることは、とりあえず自主的に禁酒をしておくこと、です。^^




《内緒話》

この、ドクターが持ってる「ウコンの力」。

実は僕らもある方法でズルをすれば、勝手に持ち出して使うことも出来る代物なんです。(大きな次元から見ると「担当医=患者」だから)

※勿論ズルができないよう、その方法は皆さんには内緒にしときます。

このズルをして手に入れた「ウコンの力」…自分で使うだけならまだしも、自分以外の人にも勝手に配布しちゃう人がいるんです。相手の担当医の許可も取らずに。^^;

※俗に「一斉遠隔○○○○○」なんて名称で頒布会が開かれてますね。
※実を言うと、僕も一度頒布会を開こうとして、雲さんにコッテリ叱られたことがあります。^^;

酔っぱらい相手に「ウコンの力」を配布するんですから、そりゃその人だって悪いことしてるつもりはありません。むしろ親切のつもりのはずです。

配布された側も一時的に二日酔いが弱まるから、「ありがとうーーーー!」って大喜びすることになるんですが…

これって相手の担当医にしてみれば、とても迷惑なことなんですね。

だってそうでしょ?

せっかく渡すタイミングを窺ってたのに、そのチャンスを棒にふることになっちゃうんだから。

それに、そんなことを何度も続けていると、そのうちドリンクの効き目も薄れちゃうし。

いやね、それが切っ掛けでお酒をやめられるって言うなら問題ないですよ。でもね、やっぱほら、相手は「依存症患者」だからさ…

体調が少し良くなったら、またすぐお酒呑み出しちゃうって。^^;



<本日のまとめ>お薬の用法用量・服用タイミングは、担当医の指示を守りましょう。



←1日1回の服用をお願いいたします。

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