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マトリックス

五蘊は、それぞれのエレメントの連携プレーによって、<わたし>という分離空間を保ちます。

これを逆から見れば、この連携がとれないと、<わたし>というパーソナリティを維持することができなくなる、ということです。

今回は、この5つのエレメントの連携を、コンピューターの世界をベースに言い換えてみます。


色蘊(身体/ハードウエア)

受蘊(感覚/インプット)

想蘊(概念/データベース入力および参照)

行蘊(意志/ソフトウエア実行)

識蘊(認識/アウトプット)

補足:

意識(アウトプットされたものを示すポインタ)

命(電力)



五蘊の5つの中の、どれか一つでも抜け落ちれば、それで<わたし>を作り出す演算に穴があき、プログラムの世界(マトリックス)から、「いま」というリアリティに帰ることになります。

すべてのエレメントを停止する必要はなく、「どれか一つ」で充分なんです。


老子は「無為の最奥を極める」という言葉を残しています。

「無為」というのは、「何もしない」ということではありません。

「徹底的に意図や作為を落とし、タオの流れ(起こること)に身を任せること」といった感じです。


道は常に無為にして、而も為さざる無し。

意:タオは作為的なことはなにもしていないのに、すべてを為している



この「無為」の教えは、「行蘊」の停止を示しています。


ハードウエアがある。

入力もある。

データベースもある。

しかし、それらのデータもソフトウエアの演算がない限り、アウトプットは起こりません。

行蘊の停止だけで、<わたし>は成立できなくなってしまいます。


以前もご紹介したことのある『奇跡のコース(A Course in Miracles)』は、「想蘊」の解体です。

これまでの人生で培ってきたあらゆるデータベースを解体することによって、<わたし>に穴を開ける試みです。

自分にとっての「当たり前」が当たり前でなくなるほどに、凝り固まった思考も柔軟性を取り戻していきます。

それが最終的にすべて解け落ちたとき、リアリティが現れます。


ちなみに『奇跡のコース』ワークブック 365日(ナチュラル・スピリット社による無料提供)の、最初のレッスンがこれです。


レッスン1 この部屋の中で私がみているものには何も意味がありません。

この部屋の中で(この通りで、この窓から、この場所で)私が見ているものには何も意味がありません。

ここであなたの周囲をゆっくりと見まわしてください。そして、この考えをあなたが見ているものすべてに対して、非常に具体的に適用してください。

このテーブルは何も意味がありません。
この椅子は何も意味がありません。
この手は何も意味がありません。
この足は何も意味がありません。
このペンは何も意味がありません。

それから、身近なところから遠くに目を移して、この考えをより広い範囲に適用してください。

あのドアは何も意味がありません。
あの体は何も意味がありません。
あのランプは何も意味がありません。
あの看板は何も意味がありません。
あの影は何も意味がありません。

これらの文章は、意味のある順序で並べられていないことに気づいてください。あらゆる種類のことに対して等しくこれらの文章を適用してください。それがこの練習の目的です。この言葉はあなたが見るものすべてに対してただ適用されるだけです。一日を通してこの考えを適用するとき、まったく区別することなく使ってください。見るものすべてに対して適用しようとはしないでください。というのは、この練習は儀式的なものになるべきではないからです。ただ、あなたが見る何かを特別に除外することのないようにしてください。この考えを応用することに関して言えば、すべてのものに等しく応用されなければなりません。


最初の3つのレッスンのそれぞれに関しては、1日2回、理想的には朝と夜行いますが、2回以上なされるべきではありません。また、1分以上試みるべきではありません。ただし、そのためにせかされた感じがするのであればその限りではありません。快適でゆったりとした感覚が不可欠です。


*****

こういった、既存概念・固定概念を、延々と解体していく作業が、『奇跡のコース』です。


色蘊(身体)に、不具合が起きることによって、このプログラムが演算できなくなる場合もあります。

一例を挙げるなら、『奇跡の脳』の著者である、脳解剖学者ジル・ボルト・テイラーさんに起こった出来事。

ある朝、脳卒中を起こした彼女は、脳の感覚野(皮膚と筋で世界を感じる能力)・方向定位連合野(身体の境界、空間と時間を把握する能力)・ウェルニッケ野(言葉の意味を理解する能力)・ブローカー野(文章を作る能力)・運動野(身体を動かす能力)に損傷を受け、強制的に三次元の現実感覚を失うとともに、宇宙と融合し一つになりました。

これは、「色蘊(身体)」と「想蘊(概念)」の連携が失われたことによるものです。


脳に損傷を与えることなく、その境地に辿り着こうとする試みが、「思考の停止」です。

このブログでも度々お話してきた、「Don't Think.(考えるな)」ですね。

これは、「想蘊(データベース入力および参照)」と「行蘊(ソフトウエア実行)」を停止することを指しています。


僕はあまり詳しくはありませんが、こういったアプローチ以外にも、マインドを完成させない道が、いろいろあるようです。

とにかく、五蘊のどこかの連携を切ってしまえば良いんです。

どの連携を解くことが、自分にとって受け入れやすいのか。それはやはり人それぞれだと思います。


とにもかくにも、<マトリックス>を超えるために大切なのは、「マインド」を完成させないこと。


Don't Mind.

深刻さから離れて、ドンマイ、ドンマイ、なのです。



さて、明日、明後日は、盟友のマッキーとともに、金沢・長野に伺います。

まだお席に余裕がありますので、当日受付も承ります。

ご都合がよろしければ、ぜひ遊びに来てください。


黒斎さん、牧野内さん、いまさらながらスピリチュアルって何ですか?

【金沢】6月27日(土)15:00~17:30(14:30開場)金沢市石川県文教会館
【長野】6月28日(日)14:00~16:30(13:30開場)長野市トイーゴ

※ 詳しくは牧野内大史さんの告知ページをご覧ください。[詳細・お申し込み]


←ばっちこーい!
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「掴める気づき」と「掴めない気づき」

昨晩は大阪でのお話会だったのですが、会場でいただいた質問に、とても面白いものがあったんです。

それは、「いまここ」や「わたしはいない」ということを、様々な角度からみて、別な言葉・表現にしてもらえないか、というものだったのですが、そのやりとりの中で、ひとつ大事なことを思い出しました。

多分、このブログでもどこかでお話しているような気もするのですが、もう一度書いてみます。


「いまここ」や「わたしはいない」というのは、<わたし>という枠が外れた時に現れる気づきなので、それを<わたし>が捉えることはできません。

なので、そこを探求しても、<わたし>がそれを把握することはできません。


僕もそうでした。

「今しかない!(過去も未来もない)」という気づき以前に、「あれ!?」っとなったことがありました。

最初の段階として訪れたのが、「今がない」という気づきです。

当時はどっぷり五蘊の檻の中におりましたから、当然、確固たる<わたし>が自覚されていました。

<わたし>は、体とマインドの連携で成り立っていますから、その<わたし>に、「今しかない」という気づきは訪れません。

マインドが扱えるのは、「過去(思い出す)と、未来(思い描く)」だけだからです。

なので、<わたし>が探求するなかでたどり着ける気づきは、「今しかない」ではなくて「今がない」の方なんです。

どこをどう考えても「今」が見当たらない。

探っても探っても、心(マインド)の中に捉えられるのは「過去」と「未来」のことばかり。

自分の中に、過去と未来しかないと気づいた時、本当にビックリしたんです。

ずっと、「今がない」という中で生きていたんです。

そのことに気づき、愕然としました。



<わたし>にとって、「今しかない」を捉えるのは、非常に困難です。

でも、「今がない」「過去と未来しかない」をということを捉えることはできますから、こちらの気づきを得るのは、比較的容易だと思います。

ぜひ一度、自分の心の中には、「過去(記憶や未練)」と「未来(期待や不安)」しか存在していないという事実に目を向けてみてください。


「今を生きる」という意気込みを持った<わたし>は、今を生きることができません。

「今を生きる」という言葉にある大切なニュアンスは、「わたしが、今を生きる」なのではなく、「今として生きる」という感じです。


「FEEL(感じる)」は「いま」ですが、それが「認識」になった時、その「感じ」は、すでに過去のものになっているんです。

「今(感じ)」にはまだ、「いい」も「悪い」も、「価値」も「意味」も付いていないんです。

いいも悪いも、価値も意味もないのですから、そこにはまだ、どんな感情も現れはしません。

その「今(感じ)」が、<わたし>という判断を通して「認識」になった時、「今(感じ)」が「過去」になった時、はじめて感情が現れます。

なので、「今」そのものは、感じることはできても、認識はできないんです。

逆に、完全に「今」にあれば、そこに<わたし>はいないんです。



今日の話はちょっと、わかりづらかったかな。

いずれ、再チャレンジしてみたいと思います。


さて、今日はこれから名古屋でのお話会。

まだお席に余裕がありますので、当日受付および期日違いチケットでの振替入場も承ります。

ご都合が合いましたら、ぜひ遊びに来てください。

平日のお話会「月イチ☆」スペシャル 
  ~いまさらながらスピリチュアルって何ですか?~


【名古屋】6月25日(木)19:30~21:30(19:00開場) ウインクあいち12階 1204会議室 [詳細・お申し込み]


※パソコンや携帯電話からのお申し込みが面倒、わからない、という方には、ファミリーマートさんの情報端末「ファミポート」でのお手続きをオススメしております。
 ご利用方法については【コチラ】をご参照ください。

※6月30日、東京で開催予定の「月イチ☆」は、お陰様でご予約満席となり、受付を終了しております。



←「押そう」という未来と、「押した」という過去。「押す」という今は、マインドには残れない。



【トークライブ・インフォメーション】

黒斎さん、牧野内さん、いまさらながらスピリチュアルって、何ですか?

【金沢】6月27日(土)15:00~17:30(14:30開場)金沢市石川県文教会館
【長野】6月28日(日)14:00~16:30(13:30開場)長野市トイーゴ

※ 詳しくは牧野内大史さんの告知ページをご覧ください。[詳細・お申し込み]


雲黒斎トークライブ in 富山

◎7月5日(日)13:45~16:45(13:15開場)富山県民共生センター サンフォルテ」307号室

※ 詳しくは主催:ローズマリーさんの告知ページをご覧ください。[詳細・お申し込み]【残席わずか】
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虚構が現実に化ける

たったいま、日本文芸社さんから電話があり、発売4日目にして『山川さん、黒斎さん、いまさらながらスピリチュアルって何ですか?』の増刷が決定しました!

初版も結構多めだったし、アマゾンのランキングも、なかなかに渋い動きだったので、あまり期待もしていなかったのですが、どうやら書店さんでの売れ行きがすこぶる好調なようです。

これもひとえに、皆様のおかげです。ありがとうございます。

<(_ _ )> 引き続き、応援のほどよろしくお願いいたします。



では、お話の続きです。

「識蘊(認識)」というストーリーは、他のエレメント「色蘊(身体)」「受蘊(感覚)」「想蘊(知識・概念)」「行蘊(意志・衝動)」との連携によって、書かれています。

一連の流れを簡単にまとめると、

身体を通じて捉えた様々な感覚を、経験則(知識・概念)として蓄積し、「良い・悪い」などの判断が形成されます。

その判断をもとに、好ましいものであれば引き寄せ、そうでないものであれば遠ざけようとする。

その繰り返しの中で出来上がった「認識」が、いろいろな思考や感情として展開していくことになります。


こうして出来上がった「思考」を、もうすこし別な言葉にすると、

「疑いなく、そう思う」

ということです。


なので、『思考は現実化する』の言葉どおり、

思考(疑いなくそう思う)となったもの(虚構)は、事実であろうとなかろうと、その人において「現実」にける

のです。


ですから、五蘊において形成された、「疑いなくそう思う」が変われば、(わたしにおいての)現実はいくらでも変化します。

この「五蘊」の働きが紐解ければ、「不幸」という認識を、「幸せ」に転換することも、可能になるんです。

それが夢・虚構だとしても、構いはしません。

だって、その虚構こそが、<わたし>にとっての現実なのですから。


『あの世に聞いた、この世の仕組み』の第2章「バカ正直な宇宙」は、このことをお話したものです。





さて、今日はこれから大阪へ出発です。

今晩の、平日のお話会「月イチ☆WEST」は、お陰様でご予約満席となりました。

当日受付、および、期日違いチケットでの振替入場はできませんので、ご了承ください。

( ̄Д ̄)ゞ では、行ってきます!


←ここにボタンがある。「疑いなくそう思う」。ここにボタンがあるということは、押して欲しい、という意思表明であろう。「疑いなくそう思う」。


【トークライブ・インフォメーション】

本日から、大阪・名古屋・金沢・長野・東京・富山と、怒濤のトークライブ巡業に入ります!

各会場ともに、残席も少なくなってきております。

お席には限りがあり、当日受付ができなくなることもございますので参加ご希望の方はお早めにお申し込みください。


平日のお話会「月イチ☆」スペシャル 
  ~いまさらながらスピリチュアルって何ですか?~


【大阪】6月24日(水)19:15~21:15 (18:45開場) 大阪市中央公会堂 小集会室 [詳細・お申し込み]【完売御礼】
【名古屋】6月25日(木)19:30~21:30(19:00開場) ウインクあいち12階 1204会議室 [詳細・お申し込み]
【東京】6月30日(火)19:30~21:30(19:00開場) 三鷹産業プラザ 7階 703・704会議室 [詳細・お申し込み]【完売御礼】

※パソコンや携帯電話からのお申し込みが面倒、わからない、という方には、ファミリーマートさんの情報端末「ファミポート」でのお手続きをオススメしております。
 ご利用方法については【コチラ】をご参照ください。

黒斎さん、牧野内さん、いまさらながらスピリチュアルって、何ですか?

【金沢】6月27日(土)15:00~17:30(14:30開場)金沢市石川県文教会館
【長野】6月28日(日)14:00~16:30(13:30開場)長野市トイーゴ

※ 詳しくは牧野内大史さんの告知ページをご覧ください。[詳細・お申し込み]


雲黒斎トークライブ in 富山

◎7月5日(日)13:45~16:45(13:15開場)富山県民共生センター サンフォルテ」307号室

※ 詳しくは主催:ローズマリーさんの告知ページをご覧ください。[詳細・お申し込み]【残席わずか】
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現実

早いもので、このブログの開設から、本日で9周年をむかえました。

ご愛読ありがとうございます。

いよいよ10年目に突入です。

そりゃ白髪も増えるよね〜、肩も上がらなくなってくるよね〜(笑)

例年は、このタイミングにあわせてプレゼント企画を実施していたのですが、今年はどうしましょう?

皆様からのリクエストなどございましたら、お聞かせください。


さてさて。

一連のお話の続きと参ります。


これまでも幾度となくお話していることではありますが、

改めて、『現実』とは、なんでしょうか。

辞書でひくと、

現に事実として与えられていること。また、そのもの。⇔虚構

とありました。

「現に事実」で「現実」。


では、『事実』とはなんでしょうか。

辞書でひくと、

現実に起こり、または存在する事柄。本当のこと。

とありました。


「現実」を調べれば「事実」って言われるし、「事実」を調べれば「現実」って言われるし、これで何がわかったことになるんだ(笑)


まぁ、とにかく、共通するのは「本当のこと」「虚構ではない」ということです。

ちなみに『虚構』とは、「事実でないことを事実らしく作り上げること。作りごと」となります。


実は、これまでお話してきた「五蘊」の教えっていうのは、「五蘊(わたし)を通して見た世界」は、「現実・事実」ではありませんよ、「識蘊」という虚構(事実でないことを事実らしく作り上げたストーリー)を見ているのですよ、ということなのです。

で、その「識蘊(認識)」というストーリーは、他のエレメント「色蘊(身体)」「受蘊(感覚)」「想蘊(知識・概念)」「行蘊(意志・衝動)」との連携によって、書かれています。

つまり、僕たちが知る『現実』は、あくまで「<わたし>にとって」「<わたし>から見て」という現実であり、

それは「現実」「事実」という言葉とは対象的にある「虚構」というカタチでしか捉える事ができません。

どんなに頑張っても、<わたし>(分別)が、「ありのまま(無分別)」を捉えることはできないんです。

いえ、虚構を見ていること、また、ストーリーを生きる事が悪い、ダメだ、という話ではありません。

「虚構(夢)を現実だと誤認しているところに、苦悩が生まれる」という、仕組みの話です。

で、これは、裏を返せば、「虚構を虚構と知って生きると、苦悩が消える」ということです。


虚構を虚構と知る。

虚構を虚構と見抜く。

それが、「気づき」「覚醒」と呼ばれているものです。


先日Twitterでも書きましたが、

『覚醒』とは、「正しさに気づくこと」でも「某かの答えを見つけること」でもありません。

「迷いから覚め、過ちに気づくこと」です。




改めて、『現実』とはなにか。

その理解の差が、各Stageにおいての重要な鍵になっています。






←お祝い、お待ちしております!


【トークライブ・インフォメーション】

さあ、明日から、大阪・名古屋・金沢・長野・東京・富山と、怒濤のトークライブ巡業に入ります!

各会場ともに、残席も少なくなってきております。

お席には限りがあり、当日受付ができなくなることもございますので参加ご希望の方はお早めにお申し込みください。


平日のお話会「月イチ☆」スペシャル 
  ~いまさらながらスピリチュアルって何ですか?~


【大阪】6月24日(水)19:15~21:15 (18:45開場) 大阪市中央公会堂 小集会室 [詳細・お申し込み]【残席わずか】
【名古屋】6月25日(木)19:30~21:30(19:00開場) ウインクあいち12階 1204会議室 [詳細・お申し込み]
【東京】6月30日(火)19:30~21:30(19:00開場) 三鷹産業プラザ 7階 703・704会議室 [詳細・お申し込み]【残席わずか】

※パソコンや携帯電話からのお申し込みが面倒、わからない、という方には、ファミリーマートさんの情報端末「ファミポート」でのお手続きをオススメしております。
 ご利用方法については【コチラ】をご参照ください。

黒斎さん、牧野内さん、いまさらながらスピリチュアルって、何ですか?

【金沢】6月27日(土)15:00~17:30(14:30開場)金沢市石川県文教会館
【長野】6月28日(日)14:00~16:30(13:30開場)長野市トイーゴ

※ 詳しくは牧野内大史さんの告知ページをご覧ください。[詳細・お申し込み]


雲黒斎トークライブ in 富山

◎7月5日(日)13:45~16:45(13:15開場)富山県民共生センター サンフォルテ」307号室

※ 詳しくは主催:ローズマリーさんの告知ページをご覧ください。[詳細・お申し込み]【残席わずか】
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「意識」と「あり方」

これまで何度か「大切なのは、やり方(Do)ではなく、あり方(Be)」というお話をしてきました。

「こういう時、どうすればいいですか?」といった様な質問を受けながらも、「なにをするか、どうするかは重要ではありません」というような答えになっていたので、掴み所がなく「どういうことなのか、よくわからない」となっていた方も少なくなかったと思います。

このことを、再度「五蘊HOUSE」の例えでお話してみます。


何かを問題や成長課題などとして捉え、それを解決・達成しようとする「当事者」としての立場が<わたし>なので、「なにをするか」「どうするか」という姿勢には、どうしたって<わたし>が関わってきてしまいます。

その時の「意識(マウスポインタ)」は、<わたし>、つまり「HOUSE(身体とマインド)」を指しています。




一方、「あり方」は、存在軸が「HOUSE」から「LIVING(命)」に移動します。





どちらのポインタも「家」を指していますが、「建物」を意識しているのか「空間」を意識しているのか、という、微妙な違いがあります。

微妙な差ではありますが、前者の感覚では「わたし命」となり、後者では「わたし命」という感覚に切り替わります。

「やる」のは<わたし>、「ある」のは<いのち>。


「意識(マウスポインタ)」が、「建物」を指しているときは、建物の「保全・修繕・戸締まり」の動きが強まります。

しかし、「意識」が「建物」から離れてしばらくすると、「自動換気システム」が発動します。


これが、毎晩の「睡眠時」に訪れている状態です。



上記の通り、換気システムが作動し、「内と外」が繋がりましたが、熟睡ゆえに、その状態になっていることを自覚する「意識(マウスポインタ)」が消えてしまっています。

なので、夢すら見ることのない、深い睡眠時には、<わたし>は存在していません。

その<わたし>の不在は、爆睡する寝顔をみれば一目瞭然。

そこに身体はあれど、その佇まいは、まさに「空っぽ」。「五蘊の連携」が解かれ、



この状態になっています。


前回お話した「深呼吸(意識的な呼吸)」は、「自覚をもった換気」であると同時に、「意識(マウスポインタ)」をLIVINGへ移動させる働きがあります。

再度、順を追って。

日常生活を送る僕たちの脳波はβ波。



この状態です。


で、ポインタがLIVINGに移動すると、少しリラックスしたα波。




さらに深いリラックス状態に移行した、熟睡時の脳波がθ波。

熟睡ゆえに、そこに<わたし>や<わたし>の不在を示す「意識(ポインタ)」がありません。

『無』です。




で、身体の機能は深いリラックス状態なのに、意識が明晰であるのが「瞑想」「三昧」。

それを図にすると、こう。



「意識(ポインタ)」はあっても、それが、とかく落ち着きのない「マインド(建物)」から離れているので、「静寂」が取り戻せるとともに、「屋内・屋外」を超えた「空との一体感(空間のつながり)」が生まれます。

『空』です。

この状態は、ときに「ゾーンに入る(行為者が不在で、行為だけがある)」といったような表現をされることがあります。


「行為者が不在で、行為だけがある」というこの状態は、俗に「流れに乗る」「波に乗る」といわれる様な、スムーズな人生として感じられます。

流れに乗っちゃったら、あとは流れるがままに任せるだけでいいので、「やり方」の重要性は薄らいでしまいます。


「あり方」とは、「意識(ポインタ)」が示している、存在軸です。



←「意識(ポインタ)」はマインドではなく、こちらへどうぞ。


【トークライブ・インフォメーション】

以下の会場にて、出来たてホヤホヤの新刊を販売いたします!!

会場でお買い上げいただいた皆様には、黒澤くん特製マグネットをプレゼント、です。


平日のお話会「月イチ☆」スペシャル 
  ~いまさらながらスピリチュアルって何ですか?~


【大阪】6月24日(水)19:15~21:15 (18:45開場) 大阪市中央公会堂 小集会室 [詳細・お申し込み]【残席わずか】
【名古屋】6月25日(木)19:30~21:30(19:00開場) ウインクあいち12階 1204会議室 [詳細・お申し込み]
【東京】6月30日(火)19:30~21:30(19:00開場) 三鷹産業プラザ 7階 703・704会議室 [詳細・お申し込み]【残席わずか】


北陸新幹線開通!ということで、金沢・長野・富山にお伺いすることとなりました!

黒斎さん、牧野内さん、いまさらながらスピリチュアルって、何ですか?

甘いマスクのマッキーが、全力で新刊発売に乗っかって参りました!(笑)
久々のマッキーとのコラボイベントは、金沢&長野で開催!
コチラの会場でも、新刊を発売いたします。

【金沢】6月27日(土)15:00~17:30(14:30開場)金沢市石川県文教会館
【長野】6月28日(日)14:00~16:30(13:30開場)長野市トイーゴ

※ 詳しくは牧野内大史さんの告知ページをご覧ください。[詳細・お申し込み]


富山では、つばさ整骨院の福田孝史院長とご一緒します。
福ちゃんのセルフ整体でカラダスッキリ! 黒ちゃんのトークライブでアタマスッキリ!
でもって、ココロ晴れ晴れなイベントです。
コチラの会場でも、新刊を発売いたします。

雲黒斎トークライブ in 富山

◎7月5日(日)13:45~16:45(13:15開場)富山県民共生センター サンフォルテ」307号室

※ 詳しくは主催:ローズマリーさんの告知ページをご覧ください。[詳細・お申し込み]【残席わずか】
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