いまさらながらの原点回帰
あの世に聞いた、この世の仕組み
近況報告
えー…。
すでにご存じの方も多いかとは思いますが、ただいま、本当に多方面からたくさんのご心配の声、はたまたあたたかい応援を頂きまして。
あまりの反響の大きさに驚くとともに、さすがにこれだけ反響が大きくなると、このブログでもスルーするわけには参りますまい、ということで、本日はコレにまつわる近況報告をアップさせていただきます。
ご存じない方の為にお話を要約いたしますと、日頃から僕がお世話になっているアウルズ・エージェンシーさんの資金繰りがピンチになっておりまして、で、アウルズ代表の下野さんが、Facebook、またブログにて『アウルズを助けてください』と題したSOSを発信したんです。
簡単にご説明させていただきますと、出版業界のキャッシュフローには、ちょっと不思議な流れがありまして、商品を世に出しても、すぐにはお金にならないんですね。
出版社は「直販」ではなく「委託販売」という形態を取っているが故、「通常、実際に版元にお金が入り出すのは半年後移行」なんです。
その間に商品が売れ、在庫がなくなりますと「重版(増刷)」、つまりは新たに印刷し、商品を補填することになります。
で、今回の『ラブ、安堵、ピース』の場合。
お陰様で昨年11月末の発行後、この2ヶ月の間に「4刷」というところまで重版を重ねる事ができまして。(来週には5刷が到着予定です)
こんなに売れてくれる事は、本当に本当にありがたい事ではあるのですが、ここにちょっとした問題が出てきてしまいました…。
当然のことながら、増刷をするには、印刷・製本代が必要になります。
でも、少なくとも6ヶ月間、売り上げの入金はありません。
その間、増刷を重ねるほどに、「あれあれ?もう増刷するお金がないんですけど?」という事になってしまうんですね。
っていうか、そうなってしまったんです。。。
そして、版元にお金が入らない以上、著者に印税が入るわけがないじゃないですか ←ここ大事
ということで先週、下野さんのブログにて、『まだお読みになっていない方々、そして親しい人にこの本を送りたいと思っている方々、どうか、この本を直接弊社、アウルズ・エージェンシーに注文していただきたい』とSOSを発信した次第です。
この商品をお取り扱いして頂いている書店さんや通販サイトさんには申し訳ない気持ちがあるものの、アウルズから直接ご購入いただけるなら、すぐに現金収入になるわけです。
で、微力ながら僕にも何かできることがありましたら、ご協力させてくださいと申し出まして、アウルズさんにご注文いただきましたお客様には、サインをいれさせていただきます、となったわけですが、、、
申し訳ございません。わたくし、「みなさまの善意」というものを甘くみておりました。
この下野さんの投稿は、瞬く間に沢山の人にシェアされ、その直後から山のような応援、そしてご注文をいただく流れになったのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/82/a65f1ac2cb5b260b2fa0a35c24e125d8.jpg)
サインを書いても書いても、ご注文の数に追いつかない!!
そしてこのタイミングで僕の出張が重なってしまい、書くに書けない状況!
そういったワケで、先週からまだまだお届けできていない状況が続いております。
本当に申し訳ございません!
只今、わたくしも東京に戻り、皆様からの善意に応えるべく、アウルズの皆さんとともに、鋭意配送作業を進めさせていただいております!
商品の到着まで、いましばらくご猶予をいただけますと幸いです。<(_ _;)>
P.S.
なお、サインは表紙の次ページ(黄色ページの前)、本のカバーを開いた内側にございます。
少々わかりづらい場所ですが、よろしくお願いいたします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/0f/b098d1ed454a9a39c13ffd8fbf617cb8.jpg)
また、沢山の応援、本当にありがとうございます!
アウルズ・エージェンシーは小さな会社ですが、僕も大好きな会社です。
代表の下野さんに代わりまして、僕からもお願い申し上げます。
もし、「買おうと思っていた」という方がいらっしゃいましたら、
下記リンクのアウルズ・エージェンシーの直販サイト
【アルケミスト】 (←ここ)
からご購入いただけますと嬉しいです。
アウルズ・エージェンシー存続のため、お力添えをいただけますと幸いです。
←「そんな状況なら、ブログ書かいてないでさっさとサイン書けよ!」というお叱りの気持ちとともにポチッと
すでにご存じの方も多いかとは思いますが、ただいま、本当に多方面からたくさんのご心配の声、はたまたあたたかい応援を頂きまして。
あまりの反響の大きさに驚くとともに、さすがにこれだけ反響が大きくなると、このブログでもスルーするわけには参りますまい、ということで、本日はコレにまつわる近況報告をアップさせていただきます。
ご存じない方の為にお話を要約いたしますと、日頃から僕がお世話になっているアウルズ・エージェンシーさんの資金繰りがピンチになっておりまして、で、アウルズ代表の下野さんが、Facebook、またブログにて『アウルズを助けてください』と題したSOSを発信したんです。
簡単にご説明させていただきますと、出版業界のキャッシュフローには、ちょっと不思議な流れがありまして、商品を世に出しても、すぐにはお金にならないんですね。
出版社は「直販」ではなく「委託販売」という形態を取っているが故、「通常、実際に版元にお金が入り出すのは半年後移行」なんです。
その間に商品が売れ、在庫がなくなりますと「重版(増刷)」、つまりは新たに印刷し、商品を補填することになります。
で、今回の『ラブ、安堵、ピース』の場合。
お陰様で昨年11月末の発行後、この2ヶ月の間に「4刷」というところまで重版を重ねる事ができまして。(来週には5刷が到着予定です)
こんなに売れてくれる事は、本当に本当にありがたい事ではあるのですが、ここにちょっとした問題が出てきてしまいました…。
当然のことながら、増刷をするには、印刷・製本代が必要になります。
でも、少なくとも6ヶ月間、売り上げの入金はありません。
その間、増刷を重ねるほどに、「あれあれ?もう増刷するお金がないんですけど?」という事になってしまうんですね。
っていうか、そうなってしまったんです。。。
そして、版元にお金が入らない以上、著者に印税が入るわけがないじゃないですか ←ここ大事
ということで先週、下野さんのブログにて、『まだお読みになっていない方々、そして親しい人にこの本を送りたいと思っている方々、どうか、この本を直接弊社、アウルズ・エージェンシーに注文していただきたい』とSOSを発信した次第です。
この商品をお取り扱いして頂いている書店さんや通販サイトさんには申し訳ない気持ちがあるものの、アウルズから直接ご購入いただけるなら、すぐに現金収入になるわけです。
で、微力ながら僕にも何かできることがありましたら、ご協力させてくださいと申し出まして、アウルズさんにご注文いただきましたお客様には、サインをいれさせていただきます、となったわけですが、、、
申し訳ございません。わたくし、「みなさまの善意」というものを甘くみておりました。
この下野さんの投稿は、瞬く間に沢山の人にシェアされ、その直後から山のような応援、そしてご注文をいただく流れになったのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/82/a65f1ac2cb5b260b2fa0a35c24e125d8.jpg)
サインを書いても書いても、ご注文の数に追いつかない!!
そしてこのタイミングで僕の出張が重なってしまい、書くに書けない状況!
そういったワケで、先週からまだまだお届けできていない状況が続いております。
本当に申し訳ございません!
只今、わたくしも東京に戻り、皆様からの善意に応えるべく、アウルズの皆さんとともに、鋭意配送作業を進めさせていただいております!
商品の到着まで、いましばらくご猶予をいただけますと幸いです。<(_ _;)>
P.S.
なお、サインは表紙の次ページ(黄色ページの前)、本のカバーを開いた内側にございます。
少々わかりづらい場所ですが、よろしくお願いいたします。
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また、沢山の応援、本当にありがとうございます!
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代表の下野さんに代わりまして、僕からもお願い申し上げます。
もし、「買おうと思っていた」という方がいらっしゃいましたら、
下記リンクのアウルズ・エージェンシーの直販サイト
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アウルズ・エージェンシー存続のため、お力添えをいただけますと幸いです。
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命のつながりを忘れた世界
先にご紹介した「物我対立」、「わたし」がいて「私以外」がある。
コレが老子の説いたところの『徼』の世界です。
『徼』という字は難しいですね。
というか、日常生活ではまずお目にかからない。
日本語にも、「まぐれ当たりの幸福」を意味する「徼幸(きょうこう)」なんて言葉があったりするけど、見たことも使ったこともないからね。
僕はこの字、道徳経で初めて見ました。
だから「徼の世界」なんて言われても、いまいちピンとこなかったんです。
で、調べてみました。
『ラブ、安堵、ピース』では、あえて「解釈」という言葉で括弧付けをしたのですが、本来の意味はちょっと違います。
「徼」の字には様々な意味があるらしいのですが、老子の文脈から紐解くと「辺境」や「国境」、「砦(とりで)」や「遮る」というニュアンスが見えてきます。
「わたし」と「私以外」を遮る柵塁、それが「徼」です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/9a/36602e289b36b9d03be3c49d032efe3e.jpg)
本来、ひとつながりの土地に柵を立てる。
そこに、「こちら」と「あちら」ができる。
本来、ひとつながりの命に柵を立てる。
そこに、「わたし」と「私以外」ができる。
それは、命のつながりを忘れた世界。
「つながりがなくなった世界」ではありません。つながりを「忘れた」世界です。
人は、この事をすっかり忘れて、「わたしの命」と「あなたの命」があるように錯覚してしまいました。
はたまた、「生物」と「無生物」という柵を立てました。
でも、存在のすべてはひとつながりで、そこには命しかありません。
だから、あなたがいま目にしているすべて、手にしているスマホやパソコンもまた、命の現れです。
そんなの信じられない?
そうでしょう。そうでしょう。
ところがよくよく考えて見ると、それがはなはだ怪しい。
よほど怪しい。
通俗には誰もそう考えている。
私も通俗にそう考えている。
しかし退いて不通俗に考えて見るとそれがすこぶるおかしい。
どうもそうでないらしい。
【トークライブ・インフォメーション】
さて、明日からは、平日のお話会ツアー。
東京・名古屋・大阪の順で回ります。
事前予約等は不要です。当日、会場での受付となります。
お一人様も団体様も、お気軽にご参加ください。
皆様のお越しを心からお待ちしております!
*****
平日のお話会「月イチ☆」(東京開催)
【日時】1月25日(水)19:30〜21:30(開場19:00)
【会場】三鷹産業プラザ7階 703会議室
東京都三鷹市下連雀3-38-4(MAP)
【料金】お一人様2,000円
平日のお話会「でら☆月イチ」(名古屋開催)
【日時】1月26日(木)19:30〜21:30(開場19:00)
【会場】ウインクあいち 会議室1209
愛知県名古屋市中村区名駅4丁目4-38(MAP)
【料金】お一人様2,500円
平日のお話会「月イチ☆WEST」(大阪開催)
【日時】1月27日(金)19:00〜21:00(開場18:30)
【会場】大阪産業創造館 研修室E
大阪市中央区本町1-4-5(MAP)
【料金】お一人様2,500円
※上記の「平日のお話会」につきましては、チケットのご購入や、事前予約等は不要です。当日、会場へ直接お越しください。
*****
枚方 T-SITEさんから、インストアトークライブのお誘いをいただきました!
1月28日(土)にお伺いいたします!
今回はT-SITEさんから、「黒澤一樹と雲黒斎、2つのキャラ分けでお話をお願いします!」と依頼を受けたのですが、いやはや、どんなお話になるのやら(笑)
『ラブ、安堵、ピース 東洋哲学の原点』発売記念 黒澤一樹トークライブ
【日時】1月28日(土)13:30~15:00
【会場】枚方蔦屋書店 4Fイベントスペース
【料金】お一人様1,500円
※主催:枚方 蔦屋書店さま
◎詳細・お申し込みは【こちら】枚方 蔦屋書店公式ページをご覧ください!
←忘れずにいていただけたら嬉しいです。
コレが老子の説いたところの『徼』の世界です。
『徼』という字は難しいですね。
というか、日常生活ではまずお目にかからない。
日本語にも、「まぐれ当たりの幸福」を意味する「徼幸(きょうこう)」なんて言葉があったりするけど、見たことも使ったこともないからね。
僕はこの字、道徳経で初めて見ました。
だから「徼の世界」なんて言われても、いまいちピンとこなかったんです。
で、調べてみました。
『ラブ、安堵、ピース』では、あえて「解釈」という言葉で括弧付けをしたのですが、本来の意味はちょっと違います。
「徼」の字には様々な意味があるらしいのですが、老子の文脈から紐解くと「辺境」や「国境」、「砦(とりで)」や「遮る」というニュアンスが見えてきます。
「わたし」と「私以外」を遮る柵塁、それが「徼」です。
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本来、ひとつながりの土地に柵を立てる。
そこに、「こちら」と「あちら」ができる。
本来、ひとつながりの命に柵を立てる。
そこに、「わたし」と「私以外」ができる。
それは、命のつながりを忘れた世界。
「つながりがなくなった世界」ではありません。つながりを「忘れた」世界です。
人は、この事をすっかり忘れて、「わたしの命」と「あなたの命」があるように錯覚してしまいました。
はたまた、「生物」と「無生物」という柵を立てました。
でも、存在のすべてはひとつながりで、そこには命しかありません。
だから、あなたがいま目にしているすべて、手にしているスマホやパソコンもまた、命の現れです。
そんなの信じられない?
そうでしょう。そうでしょう。
ところがよくよく考えて見ると、それがはなはだ怪しい。
よほど怪しい。
通俗には誰もそう考えている。
私も通俗にそう考えている。
しかし退いて不通俗に考えて見るとそれがすこぶるおかしい。
どうもそうでないらしい。
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さて、明日からは、平日のお話会ツアー。
東京・名古屋・大阪の順で回ります。
事前予約等は不要です。当日、会場での受付となります。
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*****
平日のお話会「月イチ☆」(東京開催)
【日時】1月25日(水)19:30〜21:30(開場19:00)
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東京都三鷹市下連雀3-38-4(MAP)
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愛知県名古屋市中村区名駅4丁目4-38(MAP)
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【日時】1月27日(金)19:00〜21:00(開場18:30)
【会場】大阪産業創造館 研修室E
大阪市中央区本町1-4-5(MAP)
【料金】お一人様2,500円
※上記の「平日のお話会」につきましては、チケットのご購入や、事前予約等は不要です。当日、会場へ直接お越しください。
*****
枚方 T-SITEさんから、インストアトークライブのお誘いをいただきました!
1月28日(土)にお伺いいたします!
今回はT-SITEさんから、「黒澤一樹と雲黒斎、2つのキャラ分けでお話をお願いします!」と依頼を受けたのですが、いやはや、どんなお話になるのやら(笑)
『ラブ、安堵、ピース 東洋哲学の原点』発売記念 黒澤一樹トークライブ
【日時】1月28日(土)13:30~15:00
【会場】枚方蔦屋書店 4Fイベントスペース
【料金】お一人様1,500円
※主催:枚方 蔦屋書店さま
◎詳細・お申し込みは【こちら】枚方 蔦屋書店公式ページをご覧ください!
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物我対立
昨晩、ズボンを履かないまま外出し、渋谷近くの公園でパンツ一丁になっている自分にようやく気づき、あわててそこらの芝生に落ちていたスカートを履いて逃走する
という夢をみました。
なにこの荒唐無稽な展開。
これ、夢占い的には一体なんの暗示なんでございましょうーか?
そんなこんなでこんにちは、黒斎です。
さて、こんな「夢」と「現実」と呼ばれる日常生活、どちらにも共通しているものがあります。
それが「主観」。
自分が誰であれ、その状況を見て、感じている何者かがいる。
この主観によって浮かび上がっている世界が「徼」の世界です。
昔っからいろんな人が「それだけが世界じゃありませんぜ」ってなことを色々な表現で残してくれています。
「ああ、またその話かよ」という方も大勢いらっしゃるとは思いますが、一番大事なところなんで、繰り返させてくださいませ。
先日、『ラブ、安堵、ピース』の編集をしてくださった橋詰さんが、非常に興味深いことを話してくれたんですね。
「黒斎さん、夏目漱石が『ノンデュアリティーとワンネス』を語ってたって、知ってました?」って。
(;゚ Д゚) …!? ええ? 夏目漱石が!?
ってなもんですよ。びっくりしました。
時は明治40年4月20日。
その日、漱石さんは東京美術学校文学会の開会式にて、学生さんに向けてある講演をしたんだそうです。
その講演内容は後に東京朝日新聞で連載され、また、『文芸の哲学的基礎』というタイトルで書籍化されています。
いや、お恥ずかしながら僕はまったくそんな講演があったことも、本の存在も知らなかったのですが、橋詰さんから「青空文庫にもありますよ。ぜひ読んで見てください!」と教えていただきまして。
で、拝見しましたら、驚愕しました。興奮しました。
うぉーーーーー!ってなもんです。
それで、是非皆様にもご紹介したくなりまして。
橋詰さんがFacebookで要点をまとめてくれてましたので、引用させていただきたいと思います。
*****
私はここに立っております。
そうしてあなた方はそこに坐っておられる。
他の言葉であらわしてみようならば、私は『我』というもの、あなた方は私に対して『私以外』のものという意味であります。
もっとむずかしい表現法を用いると「物我対立」という事実であります。
すなわち世界は『我』と『物』との相待の関係で成立しているという事になる。
あなた方も定めてそう思われるでありましょう、私もそう思うております。
誰しもそう心得ているのである。
ところがよくよく考えて見ると、それがはなはだ怪しい。
よほど怪しい。
通俗には誰もそう考えている。
私も通俗にそう考えている。
しかし退いて不通俗に考えて見るとそれがすこぶるおかしい。
どうもそうでないらしい。
なぜかというと元来この『私』という――この『私』の正体がはなはだ怪しいものであります。
この手、この足、痒いときには掻き、痛いときには撫でるこの身体が私かというと、そうもいかない。
痒い痛いと申す感じはある。
撫でる掻くという心持ちはある。
しかしそれより以外に何にもない。
あるものは手でもない足でもない。
便宜のために手と名づけ足と名づける意識現象と、痛い痒いという意識現象であります。
要するに意識はある。
また意識するという働きはある。
これだけはたしかであります。
して見ると普通に『私』と称しているのは客観的に世の中に実在しているものではなくして、ただ意識の連続して行くものに便宜上『私』という名を与えたのであります。
『私』と、一たび建立するとその裏には、「あなた方」と、私以外のものも建立する訳になりますから、物我の区別がこれでつきます。
そこがいらざる葛藤で、また必要な便宜なのであります。
こういうと、私は自分(普通にいう自分)の存在を否定するのみならず、かねてあなた方の存在をも否定する訳になって、かように大勢傍聴しておられるにもかかわらず、有れども無きがごとくで、はなはだお気の毒の至りであります。
御腹も御立ちになるでしょうが、根本的の議論なのだから、まず議論としてお聴きを願いたい。
根本的にいうと失礼な申条だがあなた方は『私』を離れて客観的に存在してはおられません。
――『私』を離れてと申したが、その『私』さえいわゆる『私』としては存在しないのだから、いわんやあなた方においてをや、であります。
いくら怒られても駄目であります。
あなた方はそこにござる。
ござると思ってござる。
私もまあちょっとそう思っています。
います事は、いますが、ただ仮にそう思って差し上げるまでの事であります。
というものは、いくらそれ以上に思ってあげたくてもそれだけの証拠がないのだから仕方がありません。
普通に物の存在を確かめるにはまず眼で見ますかね。
眼で見た上で手で触れて見る。
手で触れたあとで、嗅いでみる、あるいは舐めてみる。
けれども前にも申した通り眼で見ようが、耳できこうが、根本的にいえば、ただ視覚と聴覚を意識するまでで、この意識が変じて独立した物とも、人ともなりよう訳がない。
見るときに触るるときに、黒い制服を着た、金ボタンの学生の、姿を、私の意識中に現象としてあらわし来きたるというまでに過ぎないのであります。
これをほかにしてあなた方の存在という事実を認めることができようはずがない。
すると煎じ詰めたところが『私』もなければ、あなた方もない。
あるものは、真にあるものは、ただ意識ばかりである。
金ボタンが眼に映ずる、金ボタンを意識する。
すると通俗の考えを離れて物我の世界を見たところでは、物が自分から独立して現存しているという事もいえず、自分が物を離れて生存しているという事も申されない。
換言して見ると己(おのれ)を離れて物はない、また物を離れて己はないはずとなりますから、いわゆる物我なるものは「契合一致」しなければならん訳になります。
物我の二字を用いるのはすでに分りやすいためにするのみで、根本義からいうと、実はこの両面を区別しようがない、区別する事ができぬものに「一致」などという言語も必要ではないのであります。
だからただ明かに存在しているのは意識であります。
そうしてこの意識の連続を称して俗に「命」というのであります。
――夏目漱石『文芸の哲学的基礎』より抜粋
*****
どーですか奥さん!
こう紹介すると、私は自分(普通にいう自分)の存在を否定するのみならず、かねてあなた方の存在をも否定する訳になって、かように大勢閲覧しておられるにもかかわらず、有れども無きがごとくで、はなはだお気の毒の至りであります。
あなた方はそこにござる。
ござると思ってござる。
私もまあちょっとそう思っています。
います事は、いますが、ただ仮にそう思って差し上げるまでの事であります。
というものは、いくらそれ以上に思ってあげたくてもそれだけの証拠がないのだから仕方がありません。
いくら怒られても駄目であります。
【トークライブ・インフォメーション】
2017年1月のお話会の予定は以下の通りです!
*****
枚方 T-SITEさんから、インストアトークライブのお誘いをいただきました!
1月28日(土)にお伺いいたします!
今回はT-SITEさんから、「黒澤一樹と雲黒斎、2つのキャラ分けでお話をお願いします!」と依頼を受けたのですが、いやはや、どんなお話になるのやら(笑)
『ラブ、安堵、ピース 東洋哲学の原点』発売記念 黒澤一樹トークライブ
【日時】1月28日(土)13:30~15:00
【会場】枚方蔦屋書店 4Fイベントスペース
【料金】お一人様1,500円
※主催:枚方 蔦屋書店さま
◎詳細・お申し込みは【こちら】枚方 蔦屋書店公式ページをご覧ください!
*****
平日のお話会「月イチ☆」(東京開催)
【日時】1月25日(水)19:30〜21:30(開場19:00)
【会場】三鷹産業プラザ7階 703会議室
東京都三鷹市下連雀3-38-4(MAP)
【料金】お一人様2,000円
平日のお話会「でら☆月イチ」(名古屋開催)
【日時】1月26日(木)19:30〜21:30(開場19:00)
【会場】ウインクあいち 会議室1209
愛知県名古屋市中村区名駅4丁目4-38(MAP)
【料金】お一人様2,500円
平日のお話会「月イチ☆WEST」(大阪開催)
【日時】1月27日(金)19:00〜21:00(開場18:30)
【会場】大阪産業創造館 研修室E
大阪市中央区本町1-4-5(MAP)
【料金】お一人様2,500円
※上記の「平日のお話会」につきましては、チケットのご購入や、事前予約等は不要です。当日、会場へ直接お越しください。
←今日も押してくれる誰かが、ござると思ってござる。
という夢をみました。
なにこの荒唐無稽な展開。
これ、夢占い的には一体なんの暗示なんでございましょうーか?
そんなこんなでこんにちは、黒斎です。
さて、こんな「夢」と「現実」と呼ばれる日常生活、どちらにも共通しているものがあります。
それが「主観」。
自分が誰であれ、その状況を見て、感じている何者かがいる。
この主観によって浮かび上がっている世界が「徼」の世界です。
昔っからいろんな人が「それだけが世界じゃありませんぜ」ってなことを色々な表現で残してくれています。
「ああ、またその話かよ」という方も大勢いらっしゃるとは思いますが、一番大事なところなんで、繰り返させてくださいませ。
先日、『ラブ、安堵、ピース』の編集をしてくださった橋詰さんが、非常に興味深いことを話してくれたんですね。
「黒斎さん、夏目漱石が『ノンデュアリティーとワンネス』を語ってたって、知ってました?」って。
(;゚ Д゚) …!? ええ? 夏目漱石が!?
ってなもんですよ。びっくりしました。
時は明治40年4月20日。
その日、漱石さんは東京美術学校文学会の開会式にて、学生さんに向けてある講演をしたんだそうです。
その講演内容は後に東京朝日新聞で連載され、また、『文芸の哲学的基礎』というタイトルで書籍化されています。
いや、お恥ずかしながら僕はまったくそんな講演があったことも、本の存在も知らなかったのですが、橋詰さんから「青空文庫にもありますよ。ぜひ読んで見てください!」と教えていただきまして。
で、拝見しましたら、驚愕しました。興奮しました。
うぉーーーーー!ってなもんです。
それで、是非皆様にもご紹介したくなりまして。
橋詰さんがFacebookで要点をまとめてくれてましたので、引用させていただきたいと思います。
*****
私はここに立っております。
そうしてあなた方はそこに坐っておられる。
他の言葉であらわしてみようならば、私は『我』というもの、あなた方は私に対して『私以外』のものという意味であります。
もっとむずかしい表現法を用いると「物我対立」という事実であります。
すなわち世界は『我』と『物』との相待の関係で成立しているという事になる。
あなた方も定めてそう思われるでありましょう、私もそう思うております。
誰しもそう心得ているのである。
ところがよくよく考えて見ると、それがはなはだ怪しい。
よほど怪しい。
通俗には誰もそう考えている。
私も通俗にそう考えている。
しかし退いて不通俗に考えて見るとそれがすこぶるおかしい。
どうもそうでないらしい。
なぜかというと元来この『私』という――この『私』の正体がはなはだ怪しいものであります。
この手、この足、痒いときには掻き、痛いときには撫でるこの身体が私かというと、そうもいかない。
痒い痛いと申す感じはある。
撫でる掻くという心持ちはある。
しかしそれより以外に何にもない。
あるものは手でもない足でもない。
便宜のために手と名づけ足と名づける意識現象と、痛い痒いという意識現象であります。
要するに意識はある。
また意識するという働きはある。
これだけはたしかであります。
して見ると普通に『私』と称しているのは客観的に世の中に実在しているものではなくして、ただ意識の連続して行くものに便宜上『私』という名を与えたのであります。
『私』と、一たび建立するとその裏には、「あなた方」と、私以外のものも建立する訳になりますから、物我の区別がこれでつきます。
そこがいらざる葛藤で、また必要な便宜なのであります。
こういうと、私は自分(普通にいう自分)の存在を否定するのみならず、かねてあなた方の存在をも否定する訳になって、かように大勢傍聴しておられるにもかかわらず、有れども無きがごとくで、はなはだお気の毒の至りであります。
御腹も御立ちになるでしょうが、根本的の議論なのだから、まず議論としてお聴きを願いたい。
根本的にいうと失礼な申条だがあなた方は『私』を離れて客観的に存在してはおられません。
――『私』を離れてと申したが、その『私』さえいわゆる『私』としては存在しないのだから、いわんやあなた方においてをや、であります。
いくら怒られても駄目であります。
あなた方はそこにござる。
ござると思ってござる。
私もまあちょっとそう思っています。
います事は、いますが、ただ仮にそう思って差し上げるまでの事であります。
というものは、いくらそれ以上に思ってあげたくてもそれだけの証拠がないのだから仕方がありません。
普通に物の存在を確かめるにはまず眼で見ますかね。
眼で見た上で手で触れて見る。
手で触れたあとで、嗅いでみる、あるいは舐めてみる。
けれども前にも申した通り眼で見ようが、耳できこうが、根本的にいえば、ただ視覚と聴覚を意識するまでで、この意識が変じて独立した物とも、人ともなりよう訳がない。
見るときに触るるときに、黒い制服を着た、金ボタンの学生の、姿を、私の意識中に現象としてあらわし来きたるというまでに過ぎないのであります。
これをほかにしてあなた方の存在という事実を認めることができようはずがない。
すると煎じ詰めたところが『私』もなければ、あなた方もない。
あるものは、真にあるものは、ただ意識ばかりである。
金ボタンが眼に映ずる、金ボタンを意識する。
すると通俗の考えを離れて物我の世界を見たところでは、物が自分から独立して現存しているという事もいえず、自分が物を離れて生存しているという事も申されない。
換言して見ると己(おのれ)を離れて物はない、また物を離れて己はないはずとなりますから、いわゆる物我なるものは「契合一致」しなければならん訳になります。
物我の二字を用いるのはすでに分りやすいためにするのみで、根本義からいうと、実はこの両面を区別しようがない、区別する事ができぬものに「一致」などという言語も必要ではないのであります。
だからただ明かに存在しているのは意識であります。
そうしてこの意識の連続を称して俗に「命」というのであります。
――夏目漱石『文芸の哲学的基礎』より抜粋
*****
どーですか奥さん!
こう紹介すると、私は自分(普通にいう自分)の存在を否定するのみならず、かねてあなた方の存在をも否定する訳になって、かように大勢閲覧しておられるにもかかわらず、有れども無きがごとくで、はなはだお気の毒の至りであります。
あなた方はそこにござる。
ござると思ってござる。
私もまあちょっとそう思っています。
います事は、いますが、ただ仮にそう思って差し上げるまでの事であります。
というものは、いくらそれ以上に思ってあげたくてもそれだけの証拠がないのだから仕方がありません。
いくら怒られても駄目であります。
【トークライブ・インフォメーション】
2017年1月のお話会の予定は以下の通りです!
*****
枚方 T-SITEさんから、インストアトークライブのお誘いをいただきました!
1月28日(土)にお伺いいたします!
今回はT-SITEさんから、「黒澤一樹と雲黒斎、2つのキャラ分けでお話をお願いします!」と依頼を受けたのですが、いやはや、どんなお話になるのやら(笑)
『ラブ、安堵、ピース 東洋哲学の原点』発売記念 黒澤一樹トークライブ
【日時】1月28日(土)13:30~15:00
【会場】枚方蔦屋書店 4Fイベントスペース
【料金】お一人様1,500円
※主催:枚方 蔦屋書店さま
◎詳細・お申し込みは【こちら】枚方 蔦屋書店公式ページをご覧ください!
*****
平日のお話会「月イチ☆」(東京開催)
【日時】1月25日(水)19:30〜21:30(開場19:00)
【会場】三鷹産業プラザ7階 703会議室
東京都三鷹市下連雀3-38-4(MAP)
【料金】お一人様2,000円
平日のお話会「でら☆月イチ」(名古屋開催)
【日時】1月26日(木)19:30〜21:30(開場19:00)
【会場】ウインクあいち 会議室1209
愛知県名古屋市中村区名駅4丁目4-38(MAP)
【料金】お一人様2,500円
平日のお話会「月イチ☆WEST」(大阪開催)
【日時】1月27日(金)19:00〜21:00(開場18:30)
【会場】大阪産業創造館 研修室E
大阪市中央区本町1-4-5(MAP)
【料金】お一人様2,500円
※上記の「平日のお話会」につきましては、チケットのご購入や、事前予約等は不要です。当日、会場へ直接お越しください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/fa/6b3c60afa073f105fd8c25d7764184f2.png)
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現実
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/bb/74e06033fcb12b5b36543c59d11afd73.jpg)
さて、昨年末、上記の画像を貼り付けていたんですが、覚えておられます?
危うく貼った僕が忘れそうになってましたけど。
僕たちが「人生」と呼んでいるものは『徼(解釈・概念)』の世界に展開されています。
「人生を振り返る」となれば、童謡『思い出のアルバム』のごとく
いつのことだか〜 思い出してごらん〜 あんなこと〜 こんなこと〜 あったでしょう〜♪
と「記憶の集積を振り返る」ことになります。
この「記憶の集積」、はたまた、さまざまな「概念」を前提に見いだされている世界が『徼』の世界です。
だから、『徼』の世界は、めちゃめちゃ個人的。
人の数だけ『徼』があります。
そして、多くの場合、この「徼」の世界が「現実」として感じられています。
一方、『妙』の世界は「事象そのもの」。
いわゆる「あるがまま」の世界で、そこにはまだ概念も解釈も張り付いていません。
僕たちは、目の前に展開されている事象を、「何が起きているのか?」と把握しますが、
この「何」が付け加えられず、「ただ起きている」のが『妙』の世界です。
人生の「素(もと)」となりますが、そこにはまだ「ストーリー」がありません。
「いい」も「悪い」もなく、「あれ」でも「これ」でもない、素(す)の世界。
何が起きているのか?
何々が起きている。
その『何々』が「解釈」であり「概念」。徼の世界を形づくるものです。
「現実」という言葉の意味を紐解くと、
『いま目の前に事実として現れているもののこと』と出てきます。
ところが、この「現実」がいつの間にか(自動的に)
『いま目の前に解釈として現れているもののこと』に置き換わっているんです。
前者の「現実」と、後者の「現実」は、根源的には同じでありながら、似て非なるもの。
まずは、ここまで、飲み込めますか?
ブログ更新のリハビリの意味も込めまして、ゆるゆると、ゆっくり進めていきます。
【トークライブ・インフォメーション】
2017年1月のお話会の予定は以下の通りです!
*****
枚方 T-SITEさんから、インストアトークライブのお誘いをいただきました!
1月28日(土)にお伺いいたします!
今回はT-SITEさんから、「黒澤一樹と雲黒斎、2つのキャラ分けでお話をお願いします!」と依頼を受けたのですが、いやはや、どんなお話になるのやら(笑)
『ラブ、安堵、ピース 東洋哲学の原点』発売記念 黒澤一樹トークライブ
【日時】1月28日(土)13:30~15:00
【会場】枚方蔦屋書店 4Fイベントスペース
【料金】お一人様1,500円
※主催:枚方 蔦屋書店さま
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平日のお話会「月イチ☆」(東京開催)
【日時】1月25日(水)19:30〜21:30(開場19:00)
【会場】三鷹産業プラザ7階 703会議室
東京都三鷹市下連雀3-38-4(MAP)
【料金】お一人様2,000円
平日のお話会「でら☆月イチ」(名古屋開催)
【日時】1月26日(木)19:30〜21:30(開場19:00)
【会場】ウインクあいち 会議室1209
愛知県名古屋市中村区名駅4丁目4-38(MAP)
【料金】お一人様2,500円
平日のお話会「月イチ☆WEST」(大阪開催)
【日時】1月27日(金)19:00〜21:00(開場18:30)
【会場】大阪産業創造館 研修室E
大阪市中央区本町1-4-5(MAP)
【料金】お一人様2,500円
※上記の「平日のお話会」につきましては、チケットのご購入や、事前予約等は不要です。当日、会場へ直接お越しください。
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今年もよろしくお願いします!
ども!
あけましておめでとうございました!
2017年が始まってから早2週間となりましたが、皆様におかれましてはどのような新年をお迎えでしょうか。
我が家は1月3日から初めて台湾へと行ってきました。
台湾といえば、国民のおよそ8割が道教というお国。
僕にとってあまり馴染みのない宗教ではありますが、「道教ってどんなもんじゃろ」ってなことで、初詣がてら台北最強のパワースポットと名高い「龍山寺(ロンサンスー)」へ足を運びました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/a4/cd902cc5e14848bb908d5f74f6c6ad24.jpg)
龍山寺 前門(写真は台北ナビより拝借)
本殿には観音様が祀られているのですが、その他にも学問や商売、子宝、恋愛など、さまざまな分野の神様が同時に祀られています。
沢山の「神様」が祀られているのは、仏教との大きな違いですね。
新年ではありましたが、台湾は旧正月を祝う文化ゆえ、地元の皆様によっては「平日」。
それでも前に進むのが少々大変なほど沢山の方が訪れ、敷地内は信者さんたちの読経が響き渡っていました。
それにしてもまー、豪華絢爛、きらびやかなお寺でした。
「道教」っていうぐらいですから、やっぱり老子との関わりが気になるところだったのですが、そこはやっぱり別物でしたね。
確かに老子も信仰の対象とする「タオイズム」なのですが、厳密には「道教」と老荘思想に基づく「道家」は別なものらしく。
一通りのお参りの後は、ガイドブック片手にワクワクと歩を進める奥様の乙女な一面を感じつつ、龍山寺駅の地下街にある占い横町へ。
無数の占いコーナーから選んだのは、きゃりーぱみゅぱみゅさんが見てもらったという占い師さんです。
「せっかくだから!」と目を輝かせる奥様の要望で、家族全員の占いをしてもらいました。
占い師さんの腕のほどはわかりませんが、「パパさんは、おっちょこちょいな人ね」という占い師さんの一言に、家族は爆笑しながら力強く首を縦にふり、「この占い師さんは信頼できる!」と確信を高めていました。
そうかなぁ。おっちょこちょいかなぁ…。
「たまに財布持たないまま札幌に出張にでて現地でようやく気づいたり、目的地と真逆に進む新幹線に乗っちゃったり、ブログ更新するたびトークライブの日時告知を書き間違えちゃったり、その程度のもんだぜ?」
なんて思ってたんですけどね、帰国後さっそく、「成人の日」でお休み中のアウルズ・エージェンシーに普通に出社して、「あれ?カギが開いてないぞ!?」ってなっていました。
やっぱり、おっちょこちょいなんだろか、僕。
そんなこんなで迎えた2017年。
今年はちゃんとブログの更新も進められたらと思っております。(思うだけなら毎年のことで…)
おっちょこちょいな僕ではありますが、今年もなにとぞご愛顧のほど、よろしくお願いいたします!
【トークライブ・インフォメーション】
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『ラブ、安堵、ピース 東洋哲学の原点』発売記念 黒澤一樹トークライブ
【日時】1月28日(土)13:30~15:00
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平日のお話会「月イチ☆」(東京開催)
【日時】1月25日(水)19:30〜21:30(開場19:00)
【会場】三鷹産業プラザ7階 703会議室
東京都三鷹市下連雀3-38-4(MAP)
【料金】お一人様2,000円
平日のお話会「でら☆月イチ」(名古屋開催)
【日時】1月26日(木)19:30〜21:30(開場19:00)
【会場】ウインクあいち 会議室1209
愛知県名古屋市中村区名駅4丁目4-38(MAP)
【料金】お一人様2,500円
平日のお話会「月イチ☆WEST」(大阪開催)
【日時】1月27日(金)19:00〜21:00(開場18:30)
【会場】大阪産業創造館 研修室E
大阪市中央区本町1-4-5(MAP)
【料金】お一人様2,500円
※上記の「平日のお話会」につきましては、チケットのご購入や、事前予約等は不要です。当日、会場へ直接お越しください。
←さあ、書き初めをしていないアナタも、ここで「押し初め」!
あけましておめでとうございました!
2017年が始まってから早2週間となりましたが、皆様におかれましてはどのような新年をお迎えでしょうか。
我が家は1月3日から初めて台湾へと行ってきました。
台湾といえば、国民のおよそ8割が道教というお国。
僕にとってあまり馴染みのない宗教ではありますが、「道教ってどんなもんじゃろ」ってなことで、初詣がてら台北最強のパワースポットと名高い「龍山寺(ロンサンスー)」へ足を運びました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/a4/cd902cc5e14848bb908d5f74f6c6ad24.jpg)
龍山寺 前門(写真は台北ナビより拝借)
本殿には観音様が祀られているのですが、その他にも学問や商売、子宝、恋愛など、さまざまな分野の神様が同時に祀られています。
沢山の「神様」が祀られているのは、仏教との大きな違いですね。
新年ではありましたが、台湾は旧正月を祝う文化ゆえ、地元の皆様によっては「平日」。
それでも前に進むのが少々大変なほど沢山の方が訪れ、敷地内は信者さんたちの読経が響き渡っていました。
それにしてもまー、豪華絢爛、きらびやかなお寺でした。
「道教」っていうぐらいですから、やっぱり老子との関わりが気になるところだったのですが、そこはやっぱり別物でしたね。
確かに老子も信仰の対象とする「タオイズム」なのですが、厳密には「道教」と老荘思想に基づく「道家」は別なものらしく。
一通りのお参りの後は、ガイドブック片手にワクワクと歩を進める奥様の乙女な一面を感じつつ、龍山寺駅の地下街にある占い横町へ。
無数の占いコーナーから選んだのは、きゃりーぱみゅぱみゅさんが見てもらったという占い師さんです。
「せっかくだから!」と目を輝かせる奥様の要望で、家族全員の占いをしてもらいました。
占い師さんの腕のほどはわかりませんが、「パパさんは、おっちょこちょいな人ね」という占い師さんの一言に、家族は爆笑しながら力強く首を縦にふり、「この占い師さんは信頼できる!」と確信を高めていました。
そうかなぁ。おっちょこちょいかなぁ…。
「たまに財布持たないまま札幌に出張にでて現地でようやく気づいたり、目的地と真逆に進む新幹線に乗っちゃったり、ブログ更新するたびトークライブの日時告知を書き間違えちゃったり、その程度のもんだぜ?」
なんて思ってたんですけどね、帰国後さっそく、「成人の日」でお休み中のアウルズ・エージェンシーに普通に出社して、「あれ?カギが開いてないぞ!?」ってなっていました。
やっぱり、おっちょこちょいなんだろか、僕。
そんなこんなで迎えた2017年。
今年はちゃんとブログの更新も進められたらと思っております。(思うだけなら毎年のことで…)
おっちょこちょいな僕ではありますが、今年もなにとぞご愛顧のほど、よろしくお願いいたします!
【トークライブ・インフォメーション】
2017年1月のお話会の予定は以下の通りです!
*****
枚方 T-SITEさんから、インストアトークライブのお誘いをいただきました!
1月28日(土)にお伺いいたします!
今回はT-SITEさんから、「黒澤一樹と雲黒斎、2つのキャラ分けでお話をお願いします!」と依頼を受けたのですが、いやはや、どんなお話になるのやら(笑)
『ラブ、安堵、ピース 東洋哲学の原点』発売記念 黒澤一樹トークライブ
【日時】1月28日(土)13:30~15:00
【会場】枚方蔦屋書店 4Fイベントスペース
【料金】お一人様1,500円
※主催:枚方 蔦屋書店さま
◎詳細・お申し込みは【こちら】枚方 蔦屋書店公式ページをご覧ください!
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平日のお話会「月イチ☆」(東京開催)
【日時】1月25日(水)19:30〜21:30(開場19:00)
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平日のお話会「でら☆月イチ」(名古屋開催)
【日時】1月26日(木)19:30〜21:30(開場19:00)
【会場】ウインクあいち 会議室1209
愛知県名古屋市中村区名駅4丁目4-38(MAP)
【料金】お一人様2,500円
平日のお話会「月イチ☆WEST」(大阪開催)
【日時】1月27日(金)19:00〜21:00(開場18:30)
【会場】大阪産業創造館 研修室E
大阪市中央区本町1-4-5(MAP)
【料金】お一人様2,500円
※上記の「平日のお話会」につきましては、チケットのご購入や、事前予約等は不要です。当日、会場へ直接お越しください。
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