いまさらながらの原点回帰
あの世に聞いた、この世の仕組み
お待たせしました!新刊情報解禁です!
大変ながらくお待たせいたしました!
諸事情で詳しくお伝えすることができなかった新刊が、本日ようやくカタチとなり、情報解禁できることになりました!
*****
『FUCK IT(ファック・イット)』
いやはや、なかなかに強烈なタイトルの本である。
すでにご存じの方も多いとは思いますが、この「Fuck it」という言葉は、決してよい子にはオススメできない、多くの翻訳者を困らせてしまうニュアンスを含んだ乱暴で無礼極まりないスラング(卑語)です。
昨今の日本における「ヤバイ」のように、文脈によって様々な表情を見せる言葉であるため、一概に訳すことが出来ないのですが、「クソッタレ!」や「畜生!」、「ほっとけ!」や「知るか!」などの言葉に、さらに粗暴さをトッピングしたようなニュアンス。
この原書が出版された本国イギリスなどでは、タイトルからして『f**k it』と、伏せ字になっていることを知っていただければ、この言葉におけるお行儀の悪さもご想像いただけることでしょう。
が、妙なことに、この本の著者、ジョン・C・パーキンさんから発せられる「Fuck it」には、深い慈愛が感じられるのです。
現に本書で綴られたメッセージは、数多くの読者の心を揺さぶり、世界中でたくさんの方の人生を好転させてしまいました。
2008年にイギリスで発売された後も、そのメッセージは瞬く間に世界中に広がり、いまや22の言語に翻訳され、多くの国でベスト&ロングセラーになっている名著。
(原書では)その冒頭で、著者はこのように述べています。
「Fuck it」、その一言で、人生に苦痛をもたらしている執着を手放し、人生の流れに身を委ねてみよう。
「Fuck it」、その一言を起点に、やりたくないことをやめて、ずっとやりたかったことを始めよう。周囲の声ではなく、自分の声に耳を傾けるんだ。
「Fuck it」と何かに向かって叫んでみよう。そして、そこにある自由と解放感を感じてほしい。その感覚を10乗した爽快感が、君の日常に流れ出したらどうなるだろう。
「Fuck it」、さあ、僕と一緒に叫んでみよう。そうすれば、今の、ありのままの自分でいることに幸せを感じられるようになる。
そう、「Fuck it」と言い放つのは、究極のスピリチュアルな行為なんだ。
じゃあ、これからその世界に飛び込むぜ? 準備はいいかい?
それでは皆さんご一緒に、はいっ、「ファァァーック・イイイーッッット!」
そして、そこから綴られていくのは、「常識」や「当たり前」などといったものの中に潜む、ある種の集団催眠状態という呪縛から、読者を解き放ってくれる洞察に優れたメッセージなのです。
この著者にかぎらず、何千年も前から、数々の賢者たちがあまねく指摘してきたのは、「現実のすべては、自分が固執している解釈(思い込み)から生まれているよ」ということ。
たとえ目の前で起こっている現象は同じだとしても、人それぞれのものの見方、解釈、価値観などが違えば、当然、感じられる世界も千差万別です。
たとえば、夕焼けを見て、「きれいだなあ。明日も晴れるといいなあ」と思う人もいれば、同じ情景を見て、「なんて切なくて、もの悲しい空なのだろう」と思う人もいる。
同じ料理を口にして、「旨い!」とうなる人もいれば、「不味い!」と匙を置いてしまう人もいる。
事実、僕たちは、同じ世界に身を置きながら、ひとり一人「違う現実」を生きているのです。
さらに、「日本の常識は、世界の非常識」などといった言葉の背景を改めて考えてみると、特定の文化圏に根付いている「良識」や「善悪」、「ものの価値」などとといったこともまた、一つの“解釈”にすぎません。
「(その定義はともかく)成功することはいいことだ(=失敗は恥ずかしいことだ)」
「人と仲よくすることはいいことだ(=仲よくできないやつはダメだ)」
「勉強ができて、いい学校に入ることはいいことだ(=勉強ができない人は落ちこぼれだ)」
ディティールの違いこそあれ、僕たちは日々、自動的にこういった「ものの見方(解釈)」を通して世の中を見ています。
そしてこれに「〜であるべき」「〜でなければならない」などといった信念が積み重なるほど、人生はますます息苦しく、深刻なものへと変貌してしまうのです。
な〜んだ。この人生における苦しみは、結局ぜんぶ自分の解釈のせいじゃないか。
そう気づいてしまえば、拍子抜けしてしまうぐらいシンプルなことなのですが、なかなかどうして、そこから人生を軌道修正しようと思っても、思うようにならないのだから困ったものです。
それもそのはず。「常識」や「当たり前」は、当たり前(本人にとっての現実・事実)として根付いているわけですから、それを「思い込み」だと気づくこと自体が難しいのです。
まして、その「当たり前」を、「疑いようのない事実」や「信念」として大事に抱えているのであればさらにやっかいで、他人から「それ、アナタの勝手な思い込みよ」なんて指摘されでもしたら、さあ大変。
「なんだと、こっちの気も知らないで! これが思い込みなワケないだろう! 間違ってるのはお前の方だ!」と、声を荒げて反発したくなってしまいます。
この「思い込み」という代物は、自分ではなかなか気づけず、かといって、他人から指摘されても素直に受け入れられずという困ったちゃん。
手なずけようが、なだめようが、それ自体が「苦しみの生みの親」なのですから、いつまでたっても人生からストレスが消えることはありません。
ああ、どうすれば……。
そこに、「大丈夫!『Fuck it』があるじゃないか!」と、常識の外からアドバイスをくれたのが、ジョン・C・パーキンさんです。
いまや心理コーチとして絶大な人気を誇るパーキンさん自身も、かつては数々の思い込みにとらわれて苦しんだ一人。その経験を乗り越えて、「あれ、なんだか、バカバカしくない?」と気づいちゃった人なのです。
彼はその体験から、きわめて親しみやすく、わかりやすく、ときにはぶっ飛んだ方法で人生の真理を解説していきます。
その内容はまさに「真髄」をついたシャープなものなのですが、アナーキーでユーモア溢れる彼のキャラクターには、既存宗教やスピリチュアル、自己啓発書などに見受けられがちな「生真面目さ」や「お行儀の良さ」がありません。
「だって、『深刻さから離れようぜ!』っていう話をしてるんだから、それを深刻な面持ちで語ってどうするんだよ」ってな具合の軽妙さで、サラリと説いてくれるのです。
ともすれば「カチン」となりそうな話題でさえ、彼にとってはお手のもの。読んでいるうちに、いつのまにか凝り固まった頭が、ス~ッとほぐれていくから不思議です。
それでもなお、図星を突かれるほど、「お前になんかに、言われたかないワ」と、反発を覚えてしまうのが人の性。
本書ももしかしたら、人生で「やるべきことリスト」をたくさん抱えている人や、道徳や利他精神を大切にして生きている方などにとっては、耳が痛い話になるかもしれません。
でも、「カチンとくる」というそのこと自体が、某かの「信念」に執着しているから生まれるストレスであることに気づけたなら、それこそが『FUCK IT』を発動させるサインなのです。
とはいえ、「カチンときたら、そのストレスを『Fuck it』と叫んでリリースをしよう」というのが、彼の伝えたいことなのではありません。
この一言が向けられる先は、腹立たしいアイツでも、鬱々とさせる環境でもありません。そういった思いが浮かぶ起因となった、自分の中にある「信念」や「観念」、「思い込み」。そして、それらの「考え(思い)」に執着している己の側です。
「このままでは不幸にしかならないその思い込み、ちょっと待ったぁ!」と、自分でストップをかけてみる。そして、ネガティブな観念をポジティブなものに置き換えてみる。
いや、それならいっそ「Fuck it」の勢いで、ぶっこわしちゃおうよ。人生をド深刻に考えるの、もうやめない? というのが、彼のメッセージに込められた基本的なスタンスなのです。
こうお話しすると、「あらやだ、これまで大切にしてきたものを“ぶっこわす”だなんて! それじゃあ本当に粗暴なままの『Fuck it』じゃない! そんなもののどこがスピリチュアルなのよ。“まったく新しい自由な人生”とかきれい事を言っても、結局は自分勝手な人間を増殖させるだけの危険な思想よ!」となってしまうマダムもいらっしゃるかも知れませんね。
確かに仰る通りで、一歩間違えると、そう受け取られ兼ねない微妙なニュアンスを含んでいるのは事実です。
これまでの歴史を振り返れば、彼と同様のメッセージを発信してきた賢者の中にも、そのように受け取られ、バッシングや迫害を受けてしまった方々も少なくありません。
それほどに、人の心の奥深くを刺激してしまう、デリケートでセンシティブなテーマなのです。
そんなデリケートなものさえも、堂々と『Fuck it』というアプローチで表現してしまえるパーキンさんには頭がさがるばかりですが、やっぱり僕たち日本人の感覚には、少々キツい印象があるのは否めません。
とっても素晴らしいメッセージなのに、破天荒な彼から流れ出る言葉は、いかんせんアクが強すぎて、そのまま直訳してしまうと、とんでもないものになりかねないのです。
とある多国籍料理屋のメニューが、本場そのままの味で出てきたために、日本人の口にはてんで合わない、というような状態にでもなってしまいそう。
そういうワケで、これまでなかなか邦訳にならなかった本なのですが、「それでもやっぱり、日本の皆様にも読んでいただきたい!」ということで、恐縮ながら今回の監訳にあたりました。
原書に流れるシャープさやアナーキーさ、漂うユーモアと、なにより彼のメッセージにある真意を損なわずに、日本向けに味を調えるにはどうしたらよいか。
『Fuck it』の語感を崩さずに日本語の文脈に合わせるにはどうすれば?
編集メンバーが、その打ち合わせの席で悶々としているまさにそのとき、「Fuck it」とつぶやき、奇跡が起きたのです。
そうだ! 『ツッコミ』だ!
『Fuck it』を、粗暴な罵りとして捉えるのではなく、ツッコミのフレーズとして受け取れば、万事しっくりくるではないか! と。
かくして本書は、スパイシー極まる本場の味「Fuck it」に、ツッコミ(「なんでやねん!」「もうええわ!」など)という和風関西だしを加えて味を調え、日本の皆様にも安心してご賞味いただける本となりました。
うんうん。これならパンチの効いた文脈にも適応できるし、ユーモアもカバー出来る。
あらゆる深刻さを打ち砕く、『Fuck it』の奥に秘められた慈愛のパワーが、そのまま活きてくる!(ような気がする!)
と、いうことで。
これから早速、パーキンさんによる、深刻で息苦しい人生から、身軽で風通しのいい、自由な人生に向けての『セルフ・ツッコミ入門』をはじめましょう。
いままで僕たちを育ててくれた、たくさんの苦悩に「ありがとう」と別れを告げて、想像すら出来なかった、まったく新しい人生がスタートするのです。
さぁ、心の準備はよろしいですか?
スタートの合図はもちろんコレ。
では、皆様ご一緒に、はいっ、「ファァァーック・イイイーッッット!」
(本書「監訳者のことば」より)
*****
と、いうことで。『FUCK IT』は、2016年1月22日発売。
本当に、本当に、たくさんの方に読んでもらいたい素敵な一冊です。
「あぁ!発売まで待ちきれない!」と言ってくれるアナタのために、本書の冒頭をご覧いただける無料試し読み電子書籍もご用意いたしました。
下記の「三笠書房さんホームページ」または、「Amazon Kindleストア」からダウンロードいただけます。
【三笠書房HP】
【Amazon Kindleストア】
※Amazonでの「書籍版」の取り扱いは発売日(2016年1月22日)から、「電子書籍版」は2016年1月27日からとなります。
また、お近くの書店さんでもご予約いただけます。
応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします!!!
*****
さて、今晩は大阪でのお話会。
「FUCK IT」の全貌をお話するとともに、ちょっとしたクリスマスプレゼントをご用意して、皆様のお越しをお待ちしております。
当日会場受付、および、期日違いチケットでの振替入場も承ります。
平日のお話会「月イチ☆WEST」(大阪)
12月18日(金)19:00~21:00(18:30会場)@大阪産業創造館 会議室A・B[詳細・お申し込み]
東京開催は、来週です。
平日のお話会「月イチ☆」(東京)
12月21日(月)19:30~21:30(19:00会場)@三鷹産業プラザ 7階 701会議室[詳細・お申し込み]
*****
※パソコンや携帯電話からのお申し込みが面倒、わからない、という方には、ファミリーマートさんの情報端末「ファミポート」でのお手続きをオススメしております。
ご利用方法については【コチラ】をご参照ください。
←では、皆様ご一緒に、はいっ、「クリィーーーーック・イイイーッッット!」
諸事情で詳しくお伝えすることができなかった新刊が、本日ようやくカタチとなり、情報解禁できることになりました!
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『FUCK IT(ファック・イット)』
いやはや、なかなかに強烈なタイトルの本である。
すでにご存じの方も多いとは思いますが、この「Fuck it」という言葉は、決してよい子にはオススメできない、多くの翻訳者を困らせてしまうニュアンスを含んだ乱暴で無礼極まりないスラング(卑語)です。
昨今の日本における「ヤバイ」のように、文脈によって様々な表情を見せる言葉であるため、一概に訳すことが出来ないのですが、「クソッタレ!」や「畜生!」、「ほっとけ!」や「知るか!」などの言葉に、さらに粗暴さをトッピングしたようなニュアンス。
この原書が出版された本国イギリスなどでは、タイトルからして『f**k it』と、伏せ字になっていることを知っていただければ、この言葉におけるお行儀の悪さもご想像いただけることでしょう。
が、妙なことに、この本の著者、ジョン・C・パーキンさんから発せられる「Fuck it」には、深い慈愛が感じられるのです。
現に本書で綴られたメッセージは、数多くの読者の心を揺さぶり、世界中でたくさんの方の人生を好転させてしまいました。
2008年にイギリスで発売された後も、そのメッセージは瞬く間に世界中に広がり、いまや22の言語に翻訳され、多くの国でベスト&ロングセラーになっている名著。
(原書では)その冒頭で、著者はこのように述べています。
「Fuck it」、その一言で、人生に苦痛をもたらしている執着を手放し、人生の流れに身を委ねてみよう。
「Fuck it」、その一言を起点に、やりたくないことをやめて、ずっとやりたかったことを始めよう。周囲の声ではなく、自分の声に耳を傾けるんだ。
「Fuck it」と何かに向かって叫んでみよう。そして、そこにある自由と解放感を感じてほしい。その感覚を10乗した爽快感が、君の日常に流れ出したらどうなるだろう。
「Fuck it」、さあ、僕と一緒に叫んでみよう。そうすれば、今の、ありのままの自分でいることに幸せを感じられるようになる。
そう、「Fuck it」と言い放つのは、究極のスピリチュアルな行為なんだ。
じゃあ、これからその世界に飛び込むぜ? 準備はいいかい?
それでは皆さんご一緒に、はいっ、「ファァァーック・イイイーッッット!」
そして、そこから綴られていくのは、「常識」や「当たり前」などといったものの中に潜む、ある種の集団催眠状態という呪縛から、読者を解き放ってくれる洞察に優れたメッセージなのです。
この著者にかぎらず、何千年も前から、数々の賢者たちがあまねく指摘してきたのは、「現実のすべては、自分が固執している解釈(思い込み)から生まれているよ」ということ。
たとえ目の前で起こっている現象は同じだとしても、人それぞれのものの見方、解釈、価値観などが違えば、当然、感じられる世界も千差万別です。
たとえば、夕焼けを見て、「きれいだなあ。明日も晴れるといいなあ」と思う人もいれば、同じ情景を見て、「なんて切なくて、もの悲しい空なのだろう」と思う人もいる。
同じ料理を口にして、「旨い!」とうなる人もいれば、「不味い!」と匙を置いてしまう人もいる。
事実、僕たちは、同じ世界に身を置きながら、ひとり一人「違う現実」を生きているのです。
さらに、「日本の常識は、世界の非常識」などといった言葉の背景を改めて考えてみると、特定の文化圏に根付いている「良識」や「善悪」、「ものの価値」などとといったこともまた、一つの“解釈”にすぎません。
「(その定義はともかく)成功することはいいことだ(=失敗は恥ずかしいことだ)」
「人と仲よくすることはいいことだ(=仲よくできないやつはダメだ)」
「勉強ができて、いい学校に入ることはいいことだ(=勉強ができない人は落ちこぼれだ)」
ディティールの違いこそあれ、僕たちは日々、自動的にこういった「ものの見方(解釈)」を通して世の中を見ています。
そしてこれに「〜であるべき」「〜でなければならない」などといった信念が積み重なるほど、人生はますます息苦しく、深刻なものへと変貌してしまうのです。
な〜んだ。この人生における苦しみは、結局ぜんぶ自分の解釈のせいじゃないか。
そう気づいてしまえば、拍子抜けしてしまうぐらいシンプルなことなのですが、なかなかどうして、そこから人生を軌道修正しようと思っても、思うようにならないのだから困ったものです。
それもそのはず。「常識」や「当たり前」は、当たり前(本人にとっての現実・事実)として根付いているわけですから、それを「思い込み」だと気づくこと自体が難しいのです。
まして、その「当たり前」を、「疑いようのない事実」や「信念」として大事に抱えているのであればさらにやっかいで、他人から「それ、アナタの勝手な思い込みよ」なんて指摘されでもしたら、さあ大変。
「なんだと、こっちの気も知らないで! これが思い込みなワケないだろう! 間違ってるのはお前の方だ!」と、声を荒げて反発したくなってしまいます。
この「思い込み」という代物は、自分ではなかなか気づけず、かといって、他人から指摘されても素直に受け入れられずという困ったちゃん。
手なずけようが、なだめようが、それ自体が「苦しみの生みの親」なのですから、いつまでたっても人生からストレスが消えることはありません。
ああ、どうすれば……。
そこに、「大丈夫!『Fuck it』があるじゃないか!」と、常識の外からアドバイスをくれたのが、ジョン・C・パーキンさんです。
いまや心理コーチとして絶大な人気を誇るパーキンさん自身も、かつては数々の思い込みにとらわれて苦しんだ一人。その経験を乗り越えて、「あれ、なんだか、バカバカしくない?」と気づいちゃった人なのです。
彼はその体験から、きわめて親しみやすく、わかりやすく、ときにはぶっ飛んだ方法で人生の真理を解説していきます。
その内容はまさに「真髄」をついたシャープなものなのですが、アナーキーでユーモア溢れる彼のキャラクターには、既存宗教やスピリチュアル、自己啓発書などに見受けられがちな「生真面目さ」や「お行儀の良さ」がありません。
「だって、『深刻さから離れようぜ!』っていう話をしてるんだから、それを深刻な面持ちで語ってどうするんだよ」ってな具合の軽妙さで、サラリと説いてくれるのです。
ともすれば「カチン」となりそうな話題でさえ、彼にとってはお手のもの。読んでいるうちに、いつのまにか凝り固まった頭が、ス~ッとほぐれていくから不思議です。
それでもなお、図星を突かれるほど、「お前になんかに、言われたかないワ」と、反発を覚えてしまうのが人の性。
本書ももしかしたら、人生で「やるべきことリスト」をたくさん抱えている人や、道徳や利他精神を大切にして生きている方などにとっては、耳が痛い話になるかもしれません。
でも、「カチンとくる」というそのこと自体が、某かの「信念」に執着しているから生まれるストレスであることに気づけたなら、それこそが『FUCK IT』を発動させるサインなのです。
とはいえ、「カチンときたら、そのストレスを『Fuck it』と叫んでリリースをしよう」というのが、彼の伝えたいことなのではありません。
この一言が向けられる先は、腹立たしいアイツでも、鬱々とさせる環境でもありません。そういった思いが浮かぶ起因となった、自分の中にある「信念」や「観念」、「思い込み」。そして、それらの「考え(思い)」に執着している己の側です。
「このままでは不幸にしかならないその思い込み、ちょっと待ったぁ!」と、自分でストップをかけてみる。そして、ネガティブな観念をポジティブなものに置き換えてみる。
いや、それならいっそ「Fuck it」の勢いで、ぶっこわしちゃおうよ。人生をド深刻に考えるの、もうやめない? というのが、彼のメッセージに込められた基本的なスタンスなのです。
こうお話しすると、「あらやだ、これまで大切にしてきたものを“ぶっこわす”だなんて! それじゃあ本当に粗暴なままの『Fuck it』じゃない! そんなもののどこがスピリチュアルなのよ。“まったく新しい自由な人生”とかきれい事を言っても、結局は自分勝手な人間を増殖させるだけの危険な思想よ!」となってしまうマダムもいらっしゃるかも知れませんね。
確かに仰る通りで、一歩間違えると、そう受け取られ兼ねない微妙なニュアンスを含んでいるのは事実です。
これまでの歴史を振り返れば、彼と同様のメッセージを発信してきた賢者の中にも、そのように受け取られ、バッシングや迫害を受けてしまった方々も少なくありません。
それほどに、人の心の奥深くを刺激してしまう、デリケートでセンシティブなテーマなのです。
そんなデリケートなものさえも、堂々と『Fuck it』というアプローチで表現してしまえるパーキンさんには頭がさがるばかりですが、やっぱり僕たち日本人の感覚には、少々キツい印象があるのは否めません。
とっても素晴らしいメッセージなのに、破天荒な彼から流れ出る言葉は、いかんせんアクが強すぎて、そのまま直訳してしまうと、とんでもないものになりかねないのです。
とある多国籍料理屋のメニューが、本場そのままの味で出てきたために、日本人の口にはてんで合わない、というような状態にでもなってしまいそう。
そういうワケで、これまでなかなか邦訳にならなかった本なのですが、「それでもやっぱり、日本の皆様にも読んでいただきたい!」ということで、恐縮ながら今回の監訳にあたりました。
原書に流れるシャープさやアナーキーさ、漂うユーモアと、なにより彼のメッセージにある真意を損なわずに、日本向けに味を調えるにはどうしたらよいか。
『Fuck it』の語感を崩さずに日本語の文脈に合わせるにはどうすれば?
編集メンバーが、その打ち合わせの席で悶々としているまさにそのとき、「Fuck it」とつぶやき、奇跡が起きたのです。
そうだ! 『ツッコミ』だ!
『Fuck it』を、粗暴な罵りとして捉えるのではなく、ツッコミのフレーズとして受け取れば、万事しっくりくるではないか! と。
かくして本書は、スパイシー極まる本場の味「Fuck it」に、ツッコミ(「なんでやねん!」「もうええわ!」など)という和風関西だしを加えて味を調え、日本の皆様にも安心してご賞味いただける本となりました。
うんうん。これならパンチの効いた文脈にも適応できるし、ユーモアもカバー出来る。
あらゆる深刻さを打ち砕く、『Fuck it』の奥に秘められた慈愛のパワーが、そのまま活きてくる!(ような気がする!)
と、いうことで。
これから早速、パーキンさんによる、深刻で息苦しい人生から、身軽で風通しのいい、自由な人生に向けての『セルフ・ツッコミ入門』をはじめましょう。
いままで僕たちを育ててくれた、たくさんの苦悩に「ありがとう」と別れを告げて、想像すら出来なかった、まったく新しい人生がスタートするのです。
さぁ、心の準備はよろしいですか?
スタートの合図はもちろんコレ。
では、皆様ご一緒に、はいっ、「ファァァーック・イイイーッッット!」
(本書「監訳者のことば」より)
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と、いうことで。『FUCK IT』は、2016年1月22日発売。
本当に、本当に、たくさんの方に読んでもらいたい素敵な一冊です。
「あぁ!発売まで待ちきれない!」と言ってくれるアナタのために、本書の冒頭をご覧いただける無料試し読み電子書籍もご用意いたしました。
下記の「三笠書房さんホームページ」または、「Amazon Kindleストア」からダウンロードいただけます。
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※Amazonでの「書籍版」の取り扱いは発売日(2016年1月22日)から、「電子書籍版」は2016年1月27日からとなります。
また、お近くの書店さんでもご予約いただけます。
応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします!!!
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さて、今晩は大阪でのお話会。
「FUCK IT」の全貌をお話するとともに、ちょっとしたクリスマスプレゼントをご用意して、皆様のお越しをお待ちしております。
当日会場受付、および、期日違いチケットでの振替入場も承ります。
平日のお話会「月イチ☆WEST」(大阪)
12月18日(金)19:00~21:00(18:30会場)@大阪産業創造館 会議室A・B[詳細・お申し込み]
東京開催は、来週です。
平日のお話会「月イチ☆」(東京)
12月21日(月)19:30~21:30(19:00会場)@三鷹産業プラザ 7階 701会議室[詳細・お申し込み]
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