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治癒にまつわるエトセトラ

※初めての方はこちら「プロローグ」「このblogの趣旨」からお読みください。
※「極楽飯店」の第一話はこちらから。

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みなさ~ん、お元気ですか?(井上陽水チックに)


さて、大変長らくお待たせしております。

実は只今わたくし、「あの世に聞いた、この世の仕組み」の続編や、「極楽飯店」書籍化に向けての原稿づくり、また、ソロライブ用の資料作りなどに、すっかりはまってしまいまして。

いやはや、昔っから複数のことを同時にこなすっていうのが苦手で、何か一つに集中し出すと、他のことが手に付かなくなっちゃうんですね。で、ついついブログ更新が疎かになってしまいました…^^;

言い訳はさておき、ゆるゆると更新を再開していきますので、僕のルックスに免じてお許しいただければと思います。


そんなこんなで、「うつ」のお話の続きです。

今回は「治癒にまるわるエトセトラ」と題しまして、色々な角度から快方へ向けての具体的な内容をお話してみたいと思います。

※「うつ」という少々重っ苦しいテーマゆえ、タイトルぐらいは軽めにしようと、パフィーっぽくしてみました。(今日、海の日だし)(←本筋とは関係無いところで、無駄にこだわるタイプです)


まずは改めて、僕の経緯をお話しますね。

僕の精神状態がおかしくなり出したのは、結婚して間もなくの頃。

仕事の内容が大きく変わったことや、不景気のせいで年俸が大幅にダウンしてしまったこと、それに追い打ちをかけるようにボーナスが見送られてしまったこと。それらをなんとかしようと足掻いてみても上手くいかずに、ミスを連発。

新婚ホヤホヤの僕のところにやってきたのは、バラ色の生活ではなく、泥色の悪夢でした。

そのうち僕が隠していた多額の借金が発覚しちゃって、親族を巻き込んでの大騒ぎになっちゃったり。

もうね、これでもかこれでもかっていうぐらい、悪い方悪い方へ進むのね(笑)

ストレスを発散しようにも、金も時間も心の余裕もありゃしない。(っていうか、「この事態を招いてしまったのは自分のせい」という加害者意識もあるものだから、「ストレスを発散する」という発想自体が申し訳ないの。「そんなこと言える立場じゃないだろう」って、セルフツッコミしちゃうんだよね)


そんな状況がしばらく続くうちに、心の奥底のほうでは、どこか「これはもう、這い上がれないところまで来てしまったかも」という気持ちが育ち始めておりました。

で、段々と何が何だか分からなくなって、空回りが酷くなっていました。

頑張ってるつもりなのに、結果が全然伴わない。結果が伴わないから、頑張ろうと思っても、何をどう頑張ればいいのかわからなくなる。そのうち自信もモチベーションも無くなって、ただただ不甲斐ない自分を責めるばかり。

「ごめんね、こんなダメ男で」

そうやってイジけてる反面、どっかに妙なプライドも残ってて。

イジけたいんだか、威張りたいんだか。泣きたいんだか、怒りたいんだか。

自分の思考回路が自分でわからなくなっちゃって、そのうち、「感情」というものが本当にわからなくなってしまいました。

生気が感じられない、妙に目のすわった無表情男の完成です。

たぶん、周りから見たら「こいつ、相当やられてるな」っていう印象だったのだと思います。

で、一番その被害を被っていたのは、やっぱり家の奥さん。

毎日毎日、旦那がどんよりした真っ黒い空気を背負って帰ってくるのだからたまりません。

「なにもしなくても、近くにいるだけで不快」「家に帰ってきて欲しくない」というのが、その時の本音だったそうです。

一緒にいると、その重たい空気に飲み込まれるって。

ホントだと思います。だって、僕も、思い出すだけで飲み込まれそうだもん(笑)


そんなこんなで、そのままも辛いですからね。

奥さんも、親も、兄弟も、そんな僕をなんとかしようと色々救いの手を差し伸べてくれたんです。

今思えば、本当にありがたいことなんですけどね。

でもそのときは、そうやって色々されることが本当に辛かったんです。

やってもらえばもらうほど、プライドが傷付けられる気がして、悔しくて、悲しくて。

結果、良くなるどころか、自己卑下に拍車がかかることになってしまいました。


救いの手が差し伸べられると、「僕は、救いの手が必要なダメ人間なんだ」という気持ちが生まれます。

「病院へ行け」と助言は、「おまえは、病院に行かなければならないほど、壊れているんだ」という風に聞こえます。

そして、そのことを認めたがらない自分が、その全てに拒否反応を示します。

で、周りの言葉に耳を貸さなくなっちゃう。

でも、そっとしておかれると、それはそれで「ああ、とうとう見放された」ってイジけるわけで。

ああ、厄介。


それこそその時、色んな本をプレゼントされたりもしたんです。

「心が軽くなる○○」とか、「うつ病を知る○○」とか、まあ、そういった系のものね。

でも、全然読む気になれません。頑張って読んでみても、全く心が軽くなりません。


僕自身に、「人の手を借りる」とか「人の話を受け入れる」という受け皿自体がなかったから、結局何をしてもダメだったんです。


だからね、大事なのはここから。


何をするにも、まず最初に、自分に素直にならなくちゃいけません。

そしてこのことは、本人にしかできません。誰かがやってくれることではありません。また、他人が強制できることでもありません。

実は、この第一歩が「うつ」を克服する道のりの中で、一番の困難、かつ、一番大切なことです。

「なぜそんな当たり前のことを?」という感じで、変に聞こえるかもしれませんが、とても大切な事なので注意して聞いてください。


【ステップ1:求めよ、さらば与えられん】

1.自分が苦しんでいる、というそのことを、素直に認めてください。

2.その苦しみから解放されたい、というその気持ちを、素直に認めてください。

3.もう、その苦しみから解放されていいのだと、知ってください。

4.自分が救われることに対する、その覚悟を持ってください。


「治りたい」という希望ではなく、「治る」と決意してください。


うつに限らず、あらゆる病は自我の暴走によって生み出されます。

そして「症状」を生み出した自我は、「自分が不健全な状態にある」というその状況を、自分のキャラクター性として大事に保有しています。

つまり、自我は苦しみを生み出している反面、「自分が救われることを良しとしていない(治る気がない)」(キャラクター性を保持しようとする)んです。

なので、この「決意」という第一歩は、とても大切です。

自分が望まないキャラクター性は放棄してください。


【ステップ2:呼吸の改善】

これまでも何度かお話してきたことがありますが、ぜひ「深呼吸」を習慣にしてみてください。

呼吸の改善は、本当に侮れないんです。軽度のうつや、ちょっとした気分の落ち込みであれば、これだけでも十分改善されます。

可能なら、朝起きたら深呼吸から一日をスタートするような気持ちで。(出来るとき、思い出した時だけでも構いません)

ゆっくりと、深い呼吸を意識してみてください。(自分の肺活量を高めていくような気持ちで続けることができれば、なお良しです)


この呼吸の大切さについては、沢山の方がお話されています。

以前も斎藤孝さんの『呼吸入門』をご紹介しましたが、最近話題になっている『ねこ背は治る!(小池義孝著)』もとってもオススメです。(とても読みやすい本です)

僕の中途半端な説明などより、ずっと参考になると思いますので、ご興味がありましたらご一読を。


【ステップ3:男性性と女性性の統合】

前回お話したとおり、うつは「男性性と女性性」という性質のバランス変化に抵抗することで現れます。

ですので、この変化に抵抗することなく受け入れることでエネルギーの流れがスムーズになっていきます。

エネルギーのバランスは人それぞれなので、あくまで一例でしかお話できませんが、統合のための具体的な内容をいくつかあげてみたいと思います。

難しい事はないので、気軽に取り組んでみてください。


元々エネルギーを外に向けることに抵抗がなかった人に、女性性の感覚が流れ込むと、これまで行っていた行動に対する躊躇が現れます。

「私の行動や言動が、外部(状況や関係)を破壊してしまうのではないだろうか」という恐れですね。

この場合、不慣れだった(抑制していた)女性性を受け入れ、また、養うことが、エネルギーの循環と自己消化を助けてくれます。

そのためには、「右脳活性」に関連するものが役立ちます。

たとえば、「絵を描く」などの創造活動(絵が苦手な方は塗り絵などでも可)や「音楽鑑賞(歌詞の入ったものよりインストゥルメンタルが向いています)」「ガーデニング」をはじめとした自然とのふれあいなど、リラックスに繋がるものです。


逆に、外に出ようとしている男性性エネルギーを無理に押さえ込んでしまっている場合は、このエネルギーを解放してあげなければ苦しいままです。

だから、「感情を抑え込まずに、素直に出し切る」というのがポイントになります。

でも、それを「怒り」という破壊的なエネルギーで発散してしまうと、それはそれで後が大変なので、別なエネルギーに置き換えて解放します。

わかりやすいところで言えば、ウォーキングや体操などといった軽い運動。ヨガや気功などの要素が加わると、よりエネルギーの循環が促されるのでよりよいです。

掃除や部屋の模様替えなんかもいいと思います。

さらに発散したい場合は、カラオケなんかもいいかもしれません。外に出しきれずに溜め込んできた怒りや悲しみなどといった感情を、歌詞に乗せて出し切ります。

それでもどうしても許しきれない怒りなどは「文章にして紙に書く」。でもって、書き終わったら「うわーーーー!」って、思いっきり破く。

あと、怒りだけではなく、悲しみの解放もとても大切です。

悲しいときは無理に押さえ込まず、できるだけしっかりと泣きましょう。

タイミングを逃してしまったときは、悲しい映画を鑑賞するとか、感動的な物語を読むだとか、実際の出来事とは関連のないもので構わないので、とにかく涙を流すこと。

それだけでも、ため込んでいた感情エネルギーはしっかりと解放されます。


今あげた内容は、特に真新しいものではありません。これまでも、うつの改善策として話されてきた内容です。

でも、これらに「男性性と女性性の統合」という視点を組み込んで自覚してみると、それぞれの効果がより明確になってくると思います。


【ステップ4:認識の拡大】

精神的な苦しみの大きさは、思い込みの強さに比例します。

だから、その思い込みを解いていくと、苦しみは軽減されるんです。

前半でご紹介した「深呼吸」は、この思い込みを解くためのゆとりをもたらしてくれます。

ゆとりができたら、そこから認識の拡大を図ってみましょう。


何をするのかというと、「十人十色」というものを観察していくんです。

人間観察を通して、「一つの同じものを見ても、人それぞれ違う解釈をするもんなんだなぁ」ということを自覚していく。

とはいえ、なかなか他人との関わりもおっくうな状況でしょうから、人混みに入るのはオススメはしません。

なので、「読書」が手っ取り早くていいと思います。

実は、僕が本を読むようになったのも、このことが始まりでした。

当時、雲さんに読書を勧められたものの、ホントに活字が嫌いでね。

最初はマンガからスタートしました。

それから、やや経ってから小説。それも、初めは官能小説ね(笑)。

で、軽めの短編集とかライトノベルを読んで、活字に慣れてきて、やっと哲学なんかをみるようになって。

それでもやっぱり難しいのは読みたくなかったから、池田晶子さんの『14歳からの哲学』は、本当に助かりました。


とにかく、色々な人の作品に触れることで、沢山の「世界の見方・捉え方」を知ることが出来ます。

そうすると、徐々に「自分の思い込み(自分好みの世界の捉え方)」というものも客観的に観察できるようになって、「自分を苦しめている思い込みが何なのか」が理解できるようになっていきました。

徐々に徐々に、自分の保有していた思い込みがわかっていく。

そうするとね、ある日突然、「うつ」から解放されている自分に気づくんですよ。



【ステップ5:苦しみの構造の理解】

最後に知って欲しいのは、自分がなぜ苦しんでいるのか、その本当の要因に気づくこと。


これ、なかなか通じない言葉なのですが、あえてお話してみます。

某かの状況が、直接苦しみを生むことはありません。その状況に対する解釈が、苦しみを生む要因なんです。

だから、「状況の改善」ではなく、「解釈(思考回路)の改善」がなければ、状況が変わっても根本的解決にはならないんです。


……

ああ。久しぶりに書いてみたら、何だかんだで妙に長文になっちゃった。^^;

また、改めて書いてみます。


とにかく、「うつ」というその状態は苦しいと思いますが、本当に大丈夫ですから。

仮に、今よりもっと大丈夫じゃない状況になっても、大丈夫ですから(笑)


まずは、ため息を深呼吸に変えるところから、はじめてみませんか?




【トークライブ・インフォメーション】

「阿雲の呼吸 in 名古屋」の受付を開始しました

下記リンク先、または、お近くのファミリーマート(Famiポート)でお買い求めください。

※システムの都合上、予約のキャンセルは可能ですが、ご購入後のチケットの払い戻しは出来ませんので、ご了承のうえお買い求めください。

◎8月5日(日) 阿雲の呼吸 in 名古屋 (携帯サイトはこちら


《パソコン・携帯からの購入方法がわからない方は、お近くのファミリーマートさんでもご購入いただけます。》

ファミリーマート店内にあるマルチメディア情報端末「Famiポート」で「アウンノコキュウ」を検索してください。

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◎もっと あの世に聞いた、この世の仕組み in 福岡

こちらは、下記の実行委員会宛にメールでお申し込みください。

【日時】7月28日(土)18:15~20:45(17:45開場)

【会場】ももちパレス小ホール
    福岡県福岡市早良区百道2丁目3-15
    ・地下鉄藤崎駅下車すぐ

【料金】お一人様 3,000円

【お申し込み・お問い合わせ】雲黒斎講演会 in 福岡実行委員会

    un.kokusai.fukuoka@gmail.com

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統合

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ここ最近、「ブログのトーンが真面目になってきましたね。以前あった笑いの要素が薄れてきたようで残念に思います」といった類のお言葉を頂戴することが多くなってきました。

そこで、今日はまずその変化についてお話しましょう。

なぜ、笑いの要素が薄れ、真面目なトーンになっているのか。

それは、、、

ここで書いてしまったら、ライブで笑いを取れるネタがなくなってしまうからです!

以上っ! (`Д´)ゞ ピッ


※「そう言うわりには、ライブでもさほど笑いをとれていないじゃないか」とか、「いままでだって、さほど面白かったわけじゃないから大丈夫だよ」とかは、言っちゃいけません。ナイーブな黒斎くんが押入の奥隅で体育座りしてしまいます。


どうも、真夜中にこんばんは。

今週末にライブを控え、ひときわナイーブでデリケートになっている、アンニュイな僕(引き出し少なめ)です。

僕の心に余裕という性質が芽生えた暁には、ユーモアも徐々に戻ってくると思いますので、あたたかく見守ってあげてください。(ちなみに、マゾっ子気質の高い黒斎くんですが、スパルタな叱咤激励よりも、褒められて伸びるタイプです)


さて、6周年記念プレゼント企画への沢山のご応募、ありがとうございます!

また、お寄せ頂いたあたたかいメッセージにも、あわせて御礼させていただきます!

ご応募は今月末まで受け付けておりますので、まだの方も、どしどしご応募ください。


*****


さて、そんなこんなで、引き続き「うつ」のお話をしていきたいと思います。

(このシリーズでお話しているのは、従来型のうつについてです。新型うつには、またちょっと違う要因がありますので、混同されないようご注意ください)


今回、まず最初にお話したいこと。

それは、「うつ」は、あなたを『よりバランスのとれた状態』へと誘う過程である、ということです。

もう少し補足しますと、

あなたの中で起きている「性質の変化」。それによる戸惑いと抵抗が、「うつ」という症状に繋がっているだけなんです。

だから、あまり「うつ」を嫌わないでください。(むしろ、抵抗しようとするほど辛さが増していってしまいます)

自分の心身に起こっている変化に抵抗せず、素直に受け入れることができれば、いま顕著化されている辛い症状は緩和されていきます。


では、そのためには、「何を」「どう」受け入れればいいのか。

端的に言うと、これまでの人生で培ってきた「自分らしさ」や「理想の自分像」(ともに他者評価を意識して構築されたイメージ)に固執することなく、現状の心の機微(自分の中で起きている変化)を素直に受け入れていくことです。

このことをご理解いただくために、まずは、この『性質の変化』が何のことなのかからお話したいと思います。


「男性性」と「女性性」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?

この二つは、僕たち心の中にある特徴を指したもので、「男性性」は一般的に「男らしい」と形容される部分、「女性性」は「女らしい」と形容される部分です。

でも、男性が「男性性」を持ち、女性が「女性性」を持っている、という話ではありません。

誰もがその両方の資質を合わせ持っています。

その内容を見てみると、一例として以下のような感じです。


【男性性】開拓・論理・競争・強固・抵抗・攻撃・ドライ

【女性性】調和・感情・共生・柔軟・受容・防衛・ウェット


対局的ですが、反面「誰もが、どちらも合わせ持っている」という感じがおわかり頂けるかと思います。

また、どちらが良い、どちらが悪い、ということではなく「どちらも大切な資質である」ということもわかると思います。

その性質、バランスの違いが、そのまま思考や言動、行動に連動し、「男らしい」や「女らしい」などといった個性として印象づけられます。

人それぞれ、性質の現れ方(バランスの偏り)に違いがあるんですね。

で、一般的に、男性は男性性の比重が高く、女性は女性性の比重が高い傾向があると言われきましたが、昨今ではその傾向も曖昧なものになってきているように思います。


<余談>

このバランスの違いによって現れた個性も、その発露のされ方によって、印象は大きく変わります。

たとえば、「女性性」の比重が高い人の場合。

その資質がプラスに発露されれば「慈愛溢れる母性の人」となりますが、マイナスに転がれば「ヒステリックで陰湿な人」という一面が顔を出します。

前者と後者では、まったく人間性が異なって見えますが、実は、「使われている資質はまったく同じもの」なんですね。ただ、出方が異なっただけなんです。

と、いうわけで。

陰と陽は必ず表裏一体。だから、

パートナーに女らしさを求める男性の皆様、お気をつけください。

「慈愛溢れる母性の人」を伴侶にすると、もれなく「ヒステリックで陰湿な人に転ぶ可能性」が付いてきます。

パートナーに男らしさを求める女性の皆様、お気をつけください。

「クールで仕事をバリバリこなし、しっかり家族を守ってくれる力強さのある人」を伴侶にすると、もれなく「冷酷で屁理屈ばかりの暴れん坊に転ぶ可能性」が付いてきます。

※もちろん、「逆もまた然り」です。

</余談>


さらに。

この「資質のバランス」というのは、人間の精神だけではなく、あらゆる所に見いだすことができます。

たとえば、「宇宙」という広大な視点に立ったときは、この「地球」という惑星の現状は、どちらかというと「男性性」の比重が高い状態。

開拓・競争・攻撃の性質が強く、常に争いが絶えない状態です。有史以来、未だかつてこの惑星は、「調和」や「共存」などといった、女性性寄りなバランスを経験したことがありません。

しかし、それも「国家」という別な視点でとらえてみると、一概に「この惑星すべてのエリアで男性性が強い」ということではないことがわかります。

気性の荒い「男性性」を強く感じさせる国や、温厚で柔軟な「女性性」を感じさせる国など、様々な個性が感じられます。

でもそれは、決して固定化されたものではありません。

たとえ一つの国でも、そのバランスは、時代とともに流動し、常に変わり続けています。

たとえば、高度成長期の頃の日本と現在の日本では、その性質に大きな変化を感じることができると思います。


さて、ここから少々お話は怪しげな要素を帯びてまいります。^^;


「アセンションの時代」と言われる昨今。

この「男性性」と「女性性」のバランスに、大きな変化が訪れています。

それは、この二極化されていた性質が統合されていく、という流れ。

「男性性」が強かった人の中には、「女性性」が流れ込んでくる

「女性性」が強かった人の中には、「男性性」が流れ込んでくる

そういう変化です。

その動きのことを、昨今の精神世界では「男性性と女性性の統合」と呼んだりしています。(…っていうか、そのまんまやないか)


で、「統合」とか「バランスのとれた状態」と言うと聞こえがいいのですが、これはあくまで「高次元から見た場合」の解釈なんですね。

僕たちは元々「男性性と女性性のバランスが偏っている状態」「二極化された世界に馴染んでいる状態」を当たり前の感覚として生きてきたわけですから、この「統合」という動きは、僕たちの次元からみると、反対に「バランスが崩れる」という違和感として感じられてしまうわけです。

で、その違和感に対抗して「いままでのバランスを保とう」とすると、高次元からみると「抵抗」になってしまうという。

つまり、プレイヤー意識がしようとしていることと、キャラクター意識がしようとしていることに、大きなギャップがあるんですね。

これは、上半身が右に行こうとしているのに、下半身が左に行こうとしているのと同じです。

無理に頑張れば頑張るほど、身体は引き裂かれてしまいます。

トムとジェリーならそんなことも可能ですが、僕たちにはできません。

じゃあどうすればいいかと言えば、もう、僕たちキャラクターは、プレイヤーの意志に従わざるを得ないわけです。

で、僕たちキャラクターには、なかなかプレイヤーの声は聞こえませんが、プレイヤーはモニターの向こうでこう言ってるわけです。


(  ̄Д ̄) 『大丈夫だって、悪いようにはしないから。私を信頼して身を任せてごらん』

と。


といったところで、次回はさらに、この「新たに流れ込んできた不慣れな性質」を受け入れるための、具体的な対応法をご提案したいと思っています。




【トークライブ・インフォメーション】

コラボトークライブ「阿雲の呼吸」

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※ありがとうございます。京都・横浜ともに第一部は、完売となりました。
 第二部(「瞑想」をメインテーマとしたお話の予定)には、まだ空席がございます。


◎7月7日(土)京都 (携帯サイトはこちら

◎8月4日(土)横浜 (携帯サイトはこちら


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※7月の「月イチ☆」、また、7月8日(日)の「ソロライブ in 神戸」は、お陰様で完売となりました。



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負の無限ループ

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「うつ」という症状は、負の無限ループに入り込んでしまった際に起こる思考の暴走、また、それを超えたオーバーヒート状態です。


「もっと前進したい」という強い願望(認められたい症候群)と、「後退したい」という強い願望(自己卑下による責任回避衝動)が同時に現れている中で、その葛藤に苦しんでいるという状態。

そして、願望のベクトルが完全に対局になってしまっているがゆえに、結局、前に進むことも、後退することもできず、ただ停滞してしまっている。

その「停滞」というどっちつかずの状態に、「結局何も出来ない自分」という罪悪感が上塗りされていきます。

「自分の存在価値 = 他者からの評価」というカルマ(思い込み)が根深く定着しているため、そこには、下記の様な思考が流れます。


1.認められたい(背景にあるのは、他者からの評価が得られないことへの恐れ)

    ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

2.認められるだけのことができていない私(客観的事実に伴わない、主観的価値付けによる自己卑下)

    ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

3.認められるだけのことができていないから、認められない(主観的世界観の構築)

    ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

4.価値のない私でごめんなさい(「だって、本当に何も出来ないのだから…」という自覚)

    ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

5.この苦しさから抜け出すには、自分の存在価値を高めなければならない(自分で作ったハードル)

    ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

6.でも、そのハードルが超えられない、どうしようもない私。(自己憐憫)

    ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

1.だけど(だから)、やっぱり認められたい(無限ループの完成)



こういった流れの中で、徐々に自分の存在価値を自分で貶めてしまうのです。



自分の存在価値を高めたい。でも、それが出来ない。

そのループを繰り返す中で、自己憐憫はどんどん上塗りされていきます。


【第一段階】自分の存在価値が見いだせない(「本当は、社会に貢献したいのに」)

【第二段階】私の存在には意味がない(「貢献できない私は、役立たず」)

【第三段階】むしろ、私(役立たず)の存在が社会に迷惑をかけている(「存在していてごめん」)

【第四段階】何も出来ない私が社会に貢献する唯一の道は、迷惑をかけている私がいなくなることだ


これによって「ひきこもり」や「自殺」などといった「社会からの隔離・抹殺」を自らの手で成し遂げてしまうのです。


いかがでしょう。

前回お話した、『うつは、その人が持つ「優しさ」が仇となっている』ということの意味が見えてきたと思います。


自分の「役に立てない」という状態に苦しんでいるから、そんな状態の中で、「頑張って!」と応援されたり、救いの手を差し伸べられたりしてしまうと、さらに「自分の役立たずぶり」が色濃く感じられてしまいます。

そして、

「ああ、やっぱり私はダメな存在なのね……」

ということになってしまうんです。


良かれと思って救いの手を伸ばしても、結局は余計に苦しめることになります。

でも、救いの手がないと、「誰も心配してくれない(苦しんでいることを理解してもらえない)可哀想な私」が顔を覗かせ、「ほら、やっぱりお前、嫌われてんじゃん?」と自分自身に語りかける。


救いの手 あってもなくても 救われぬ

そんな一句を詠んでしまいたくなるような状態が「うつ」なわけです。



では、どうすればいいのか。

この症状で苦しんでいるご本人。また、その周りで見守っている皆さんに、共通して取り組んでみてもらいたいことがあります。

「取り組む」とは言っても、それは行動ではありません。

ある「観念」を捨ててみて欲しいのです。


その観念とは、

『働かざる者、食うべからず』


これを、スッパリ捨て去ってください。

この、いかにも尤もらしく聞こえるスローガンは、我々日本人が永きに渡り呪縛され続けているカルマの一つです。

強烈なカルマですから、なかなか「はい、そうですか」と、素直に捨て去るのは難しいかもしれません。

でも、

『働けなくても、食って良し!』

で、本当にいいんです。


大阪の某賢者も申しております。

「働かざる者、食べてちょーだい!」と。


とにもかくにも、

アクセル(進もうという気持ち)とブレーキ(逃げ出したい気持ち)が同時に踏まれれば、当然エンジン(心)にが大きな負荷がかかります。

オーバーヒートしてしまいます。

そういうときは、無理にブレーキを外してアクセルを踏み、前に進むことを望むのは、ちょっと待ちましょう。

「停滞」のままでOKです。

その停滞期間がどんなに長く感じられていてもOKです。

無理に前に進むことは、より大きな苦しみとなってしまいます。

だって、「前に進む(生きる)こと自体に抵抗があるまま」なのですから。

だから、うつの時は、無理に前に進もうと頑張らないでください。


まずはその「前に進もう」という気持ち、アクセルを踏むことをやめましょう。

そうすれば、ブレーキだけが踏まれている状態になります。

「進まない(停滞している)」ということに焦りを感じるかもしれませんが、その状態は、実は「停滞」ではありません。

オーバーヒートしていたエンジンの「冷却期間」です。

「何も起きていない」のではなく、ちゃんと「改善」になっているのです。

焦ることなく(アクセルを踏もうとせず)、ゆっくりと療養ください。



さて、そんなこんなで次回は、あまり語られることのない「うつのメリット」についてお話してみたいと思います。




【トークライブ・インフォメーション】

コラボトークライブ「阿雲の呼吸」

下記リンク先、または、お近くのファミリーマート(Famiポート)でお買い求めください。

※システムの都合上、予約のキャンセルは可能ですが、ご購入後のチケットの払い戻しは出来ませんので、ご了承のうえお買い求めください。

※ありがとうございます。京都・横浜ともに第一部は、完売となりました。
 第二部(「瞑想」をメインテーマとしたお話の予定)には、まだ空席がございます。


◎7月7日(土)京都 (携帯サイトはこちら

◎8月4日(土)横浜 (携帯サイトはこちら


《パソコン・携帯からの購入方法がわからない方は、お近くのファミリーマートさんでご購入いただけます。》

ファミリーマート店内にあるマルチメディア情報端末「Famiポート」で「アウンノコキュウ」を検索してください。

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【ソロトークライブ】

◎あの世に聞いた、この世の仕組み in 神戸

【日時】7月8日(日) (14:30開場)15:00~17:30

【会場】TKP三宮会議室 会議室1
    兵庫県神戸市中央区磯上通8-3-10 三宮三和東洋ビル 11F
    ・地下鉄海岸線 『三宮・花時計前駅』 (さんちか・C2出口)より徒歩1分
    ・地下鉄西神・山手線 『三宮駅』 (A9出口)より徒歩2分
    ・JR 『三ノ宮駅』 (西口)より徒歩4分

【料金】お一人様3,000円

※お申し込みは【こちら】(携帯からお申し込みの方は【こちら】(完売御礼)


◎もっと あの世に聞いた、この世の仕組み in 福岡

こちらは、下記の実行委員会宛にメールでお申し込みください。

【日時】7月28日(土)18:15~20:45(17:45開場)

【会場】ももちパレス小ホール
    福岡県福岡市早良区百道2丁目3-15
    ・地下鉄藤崎駅下車すぐ

【料金】お一人様 3,000円

【お申し込み・お問い合わせ】雲黒斎講演会 in 福岡実行委員会

    un.kokusai.fukuoka@gmail.com

    氏名、希望枚数、連絡先電話番号をお書きのうえ、上記アドレスへお申し込み下さい。
    受付後、お申し込みいただいたアドレスへ詳細を返信いたします。
    ※迷惑メール拒否設定等をご確認のうえ、返信メールを受け取れるようお願いします。


※7月の「月イチ☆」は、お陰様で完売となりました。



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うつ病

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昨日、福井から帰ってきました。

福井会場でお会いした皆様、先日はどうもありがとうございました。

やっぱりライブはいいですね。僕にとっても本当に楽しい一時でした。


誰かとお話するときは、メールより手紙、手紙より電話、電話より面と向かっての対話。

解釈に齟齬が生まれそうな話題ほど、ニュアンスが伝わりやすいコミュニケーションの方がいいですよね。

ライブの良さは、そのことに通じると思います。


そういう意味では、ブログや本はメールに近いのかな。

声の抑揚やトーンによるニュアンスも伝わらないし、肉筆のニュアンスも感じられない。

だからこそ、より気をつけて言葉を選ばなきゃいけないんだろうけど、そうしてるとまた妙にまとまっちゃって、つまんなくなったりしてね。いやはや、難しいものです。

顔が見えない分、ニュアンスを掴み取るのは大変だと思いますが、僕のお話したい趣旨を汲み取っていただけたら幸いです。


さて、今日は、ちょっと連載を中断させていただき、ここ最近特に多くご質問いただいている「うつ病」についてお話したいと思います。

このブログのコメント欄は勿論のこと、トークライブ会場でも、この「うつ病」についてのご相談は、本当に多いんです。

で、これまでも何度かお話してきた話題ではありますが、最近また特にご相談件数が増えてきましたので、改めて、僕の思うところをお話します。

※でもこれからお話する内容は、医学的・科学的根拠を示せるものではありませんので、あくまで個人の経験談の一つとして捉えてください。


最初に、結論からお話します。


「自分に対する素直さ」が、正常に発動されさえすれば、うつは簡単に治ります。

これは、『「素直さ」の発動を阻害しているカルマから離れることができれば治る』という風に言い換えることもできます。

そして、その「自分に対する素直さ」の発動を阻害しているカルマの正体は、実は、その人が持っている「優しさ」という“観念”なんです。

つまり、自身の持つ「優しさ(という個人的に保有している観念)」を手放さない限り、回復は難しい、ということ。

うつ病から脱することの難しさは、ここにあります。

誰だって、自分の優しさを放棄したくないですからね。優しい人なら、余計に手放したくないでしょう。

「優しさ」を手放す。

そう聞いた今、多分、相当な抵抗や疑問を感じられていると思います。

多くの人は、「そんなことをしていいのだろうか?」という反応になると思います。

ここ、注意して聞いてください。

僕が手放すことをオススメしているのは、「愛から発動される優しさ」ではなく、「観念として保有されている優しさ」のことなんです。


分かりづらいでしょうから、少しずつ、ご説明していきます。


まずは、「うつ」という症状の原因から。

一般的に言われるように、この症状の原因は「ストレス」です。そのことに、間違いはありません。

で、そのストレスの元となっている事柄や環境を改善したり、それが難しければ、その環境から離れるなどの対策を通して回復を試みようとしたりします。

でも、本当は、そういうことではないんです。


確かに、「ストレス」が発端となって、「うつ」という症状が顕著化されました。

だからこそ、その「ストレス」を軽減させるということは、理にかなっています。

でも、

その「ストレスを生む原因」を、間違って捉えているんです。

ストレスを生む原因は、事柄や環境の中にはありません。

だから、その事柄や環境が改善されたり、離れることが出来たとしても、根本的な解決にはならないんです。

本当の原因が改善されていないから、一時的に症状が緩和されたとしても、再発してしまう可能性が残ってしまいます。


*****

ここは勘違いしないでくださいね。

僕は何も、「その事柄や環境を改善するな(理不尽な環境に甘んじていろ)」とか、「その環境から離れるな(ストレスの原因と闘え)」という話をしているわけではないんです。

投薬治療も否定しません。

ただ、「そのことによって、根本的な原因が解決されたわけではない」と言っているだけなんです。

環境の改善や、距離を置く、抗うつ剤を服用するなどの対応は、それはそれで、確かに、症状の緩和に繋がります。

だから、その症状が緩和された時にこそ、「根本的な解決」に目を向けて欲しいのです。

*****


では、その「根本的な原因」はなんなのでしょうか。

それが、冒頭にお話した「優しさという名のカルマ(誤解されて保有されている“優しさ”の概念)」なんです。

だから、うつになりやすい人には「いい人」が多いんです。


勤勉な人。
几帳面な人。
真面目な人。
責任感の強い人。
温厚な人。
気配りのできる人。
頑張り屋さん。
頼まれたら断れない人。

上記は「うつ病になりやすい人・性格」としてメジャーなものの一例です。

でも、勤勉だから、几帳面だから、真面目だから、責任感が強いから、必ず「うつ」になるのかと言えばそうじゃありません。

頑張り屋さんでも、頼まれたら断れない人でも、「うつ」と無縁な人は大勢います。

だから、

勤勉 = うつになりやすい

ではなく、

勤勉 + カルマ(優しさ)

となった時に、うつになりやすい傾向が現れ出すんです。


このカルマに影響されると、

通常ならプラスに感じられる要素の数々が、勝手にマイナスに裏返り、それによって生じたストレスが顕在意識の中に蓄積され、症状として現象化されていく。

という流れが生まれます。


どんな状況を前にしても、全てが「マイナス」に変換されてしまうんです。

たとえばね、僕の時は、こんな感じでした。

他人に構われると、「うざい」と感じます。「俺に構わないでくれ!」という状態。

でも、構われないと、「寂しい」と感じます。「構ってくれ!」という状態。

構われても、構われなくても、どっちもヤダという、困った状態です。^^;


「うつ」には、そういう特徴があるため、いわゆる「ポジティブシンキング」は、症状の改善に繋がりません。

むしろ、そういった「プラス思考」を取り込めば取り込むほど、それをそのまま「マイナス」に変換して取り入れてしまうことに繋がるため、病状を悪化させてしまう可能性があります。

「提示されたプラス思考に取り組んでいるのに、未だ改善されることのない私」「みんなが折角アレコレしてくれているのに、その優しさに応えられない私」という自覚だけが膨らみ、自己卑下に拍車がかかります。

なので、この症状から脱するために必要なのは、「プラス(良いと思われること)」を増やすことでも、「マイナス(ストレスになると思われる状況)」から逃げることでもありません。

まずは、あらゆる状況を「マイナス」に自動変換して認識してしまう思考回路の存在に気づくことなんです。

自分の思考回路を変えようとはしないでください。

ただ、その存在に、気づいてください。それだけで十分です。

もしかしたら、もう既にその段階に入られている方も多いかもしれませんね。

どうあがいても、悪い方にしか考えられない自分に嫌気がさしている。そんな状態です。

その段階であれば、次の理解、第二ステップに進みましょう。


うつ病の方が抱えている、ストレスの正体を明らかにします。

人によっては耳が痛いかもしれませんが、落ち込まないように、落ち着いて聞いてください。

うつで苦しんでいる人の心にあるストレスの正体は、肥大化した自己卑下(罪悪感)や犠牲心です。

そしてそれは、優しさゆえに培われました。


たとえば。

「優しさ」というカルマの一つのカタチ、『怒ってはいけない』という思考に縛られている場合。


腹の立つ状況を前にしても、(優しさゆえに)その怒りを露わにすることを抑えます。

人によっては、「忘れたことにする」という仕舞い込み方もあるでしょう。

「悪いのは私の方」と、無理矢理変換することで飲み込む場合もあるでしょう。

いずれにせよ、そのことによって発生した怒り・攻撃性が消えたわけではありません。

そのエネルギーは、そのまま、外側(外界)ではなく、内側(つまり、自分)に向けて流れてしまったのです。

そして、それが自分で消化処理できなければ、そのまま蓄積されることになります。

が。

この蓄積が、大変なのです。「ただ溜めておく」という簡単なものではありません。

怒りのエネルギーは、巨大な「動的エネルギー」です。

その怒りが大きければ大きいほど、そのエネルギーは出口を求めて暴れまわります。

だからこそ、蓄積させておくには、その動きを「押さえ込む」必要が出てくるのです。


*****

それを押さえ込むことが出来なくなり、外側に爆発してしまえば「殺人」などといった狂気になり、内側で爆発してしまうと「自殺(外側に破壊的エネルギーが向かわないように、という優しさが背景となる犠牲心)」になります。

*****


エネルギーを押さえ込んでいる分、自分の行動力も抑制されてしまいます。

そのことが、原因不明の疲労、モチベーションや気力の低下、不眠などに繋がり、うつ症状をもたらしてしまうんです。


ここで一つ、お伝えしておきたいこと。

それは、「怒りは、無理に抑えないほうがいい」ということです。

(だからといって、周りに当たり散らせばいいということではありませんよ)

ただ、少しだけ、冒頭でお話した「自分に対する素直さ」に目を向けて欲しいんです。

自分が感じていることを押さえ込まずに、素直に感じてみて欲しいんです。

怒りだけではありません。ありとあらゆることです。

周りに合わせることになれてしまうと、自分が本当に求めているものが、さっぱり分からなくなってしまいます。

本当に些細でつまらないことで構いません。

それが、自分の理想との間に直接的な繋がりが無いように見えても構いません。

「したくないこと」や「できないこと」ではなく、「したいこと」「できること」に目を向けてみてください。


そこから、少しずつ「素直さ」を取り戻していきましょう。


え? 取り戻せそうもない?

だから、目を向けるのは、「できないこと」じゃなくて、「できること」ですよ。^^




さて、うつの原因となるのは、怒りのエネルギーだけではありません。

もう一つの大きな要素に、「罪悪感」というものがあります。


こちらも、少々話が長くなりそうなので、また改めさせてもらいます。




【トークライブ・インフォメーション】

コラボトークライブ「阿雲の呼吸」

下記リンク先、または、お近くのファミリーマート(Famiポート)でお買い求めください。

※システムの都合上、予約のキャンセルは可能ですが、ご購入後のチケットの払い戻しは出来ませんので、ご了承のうえお買い求めください。

※ありがとうございます。京都・横浜ともに第一部は、完売となりました。
 第二部(「瞑想」をメインテーマとしたお話の予定)には、まだ空席がございます。


◎7月7日(土)京都 (携帯サイトはこちら

◎8月4日(土)横浜 (携帯サイトはこちら


《パソコン・携帯からの購入方法がわからない方は、お近くのファミリーマートさんでご購入いただけます。》

ファミリーマート店内にあるマルチメディア情報端末「Famiポート」で「アウンノコキュウ」を検索してください。

詳しくは、こちらのページの『チケットを探して買う場合』をご参照ください。




【ソロトークライブ】

神戸開催のソロライブ、また、「平日のお話会 月イチ☆」7月分の受付中です!

◎あの世に聞いた、この世の仕組み in 神戸

【日時】7月8日(日) (14:30開場)15:00~17:30

【会場】TKP三宮会議室 会議室1
    兵庫県神戸市中央区磯上通8-3-10 三宮三和東洋ビル 11F
    ・地下鉄海岸線 『三宮・花時計前駅』 (さんちか・C2出口)より徒歩1分
    ・地下鉄西神・山手線 『三宮駅』 (A9出口)より徒歩2分
    ・JR 『三ノ宮駅』 (西口)より徒歩4分

【料金】お一人様3,000円

※お申し込みは【こちら】(携帯からお申し込みの方は【こちら】



◎平日のお話会「月イチ☆」

【日時】7月24日(火) (19:00開場)19:30~21:30

【会場】三鷹産業プラザ 701会議室(藤)
    三鷹市下連雀3-38-4

【料金】お一人様2,000円

※お申し込みは【こちら】(携帯からお申し込みの方は【こちら】 ※完売御礼



◎もっと あの世に聞いた、この世の仕組み in 福岡

こちらは、下記の実行委員会宛にメールでお申し込みください。

【日時】7月28日(土)18:15~20:45(17:45開場)

【会場】ももちパレス小ホール
    福岡県福岡市早良区百道2丁目3-15
    ・地下鉄藤崎駅下車すぐ

【料金】お一人様 3,000円

【お申し込み・お問い合わせ】雲黒斎講演会 in 福岡実行委員会

    un.kokusai.fukuoka@gmail.com

    氏名、希望枚数、連絡先電話番号をお書きのうえ、上記アドレスへお申し込み下さい。
    受付後、お申し込みいただいたアドレスへ詳細を返信いたします。
    ※迷惑メール拒否設定等をご確認のうえ、返信メールを受け取れるようお願いします。



←ウロコポーロシリーズの連載も、もうすぐ再開します!もう少々お待ちを!
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深呼吸

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(  ̄Д ̄) 『とにかく吐け。とにかく吸え。まずはそこからだ』



最初は、難しい話も、具体的な方法論も、論理的な説明もまったくありませんでした。

ただ、吐くこと。

ただ、吸うこと。

初めは、そこからでした。

それもそのはず、その頃の僕は、普通に深呼吸することすら、ままならなかったのです。

普通に息をすることが、できていなかったんです。

でも、そのことにも、自分では気づいていませんでした。

それまで、妻から何度か「呼吸が苦しそう」と指摘されたことがありましたが、いつの間にかその呼吸が自分にとっての「普通」「当たり前」の呼吸となっていたため、どれだけ自分の呼吸のバランスが崩れているかということに、気づけずにいたのです。

ストレス、喫煙、姿勢の悪さなどなど、いま振り返ってみればその原因の数々を見つけることができますが、その時は、本当に無自覚でした。


で、いざ深呼吸をしてみようと思ったら……

自分でもびっくりするほど、出来ないんです。

あれ? 全然吸えない……

え?なんで? 全然吐けない……


自分がこんなにも深呼吸が出来なくなっているという事態に、愕然としたのを覚えています。


「深呼吸なんて、意識して深く呼吸すればいいだけでしょ」

そう思ってたんですけどね、それはただの思い込みでした。


これをご覧の皆さんはいかがでしょうか。

深呼吸、できます?

いつの間にか、気づかないうちに、呼吸が衰えていたりしませんか?


普段、あまり自分の呼吸を意識していない方は、是非試してみてください。


息を、大きく吸って、大きく吐く。

その時、できるだけ「ゆっくり」「丁寧」を心掛けてください。

腹式呼吸とか、吸うのに何秒、吐くのに何秒とか、鼻だ口だとか、何かをイメージしてとか、いや、考えるなとか、そういったことは置いといて、まずは「ただ、ゆっくり吸う、ただ、ゆっくり吐く」ということだけ意識してみてください。


吸う。吸う。吸う。もう吸えない、ってところまで吸う。

吸い込めなくなったら、吐く。吐く。吐く。ゆっくり吐く。

もう吐けない、ってところまで吐いたら、吸う。

ただ、その繰り返し。


たったそれだけのことでも、意外とできなかったりするもんなんですよね。

いまから2、3分で構いません。試しに「ただゆっくり深く呼吸する」ということにチャレンジしてみてください。


どうでしょう? 結構しんどくありません?


もし、「しんどい」と感じられた方がいらっしゃいましたら、まずは1週間、朝起きてすぐに、「ただゆっくり深く呼吸する(2、3分程度)」というこのことを続けてみてください。

バカみたいな話ですが、たったそれだけのことで、アナタの人生を大きく変える「気づきの波」のスイッチが入ります。

アナタと、アナタの雲さんとを繋ぐ回路が正常に動き出します。



人生に「行き詰まり」があるときは、大抵「息詰まり」になっています。

呼吸に余裕があるときは、心にも余裕が生まれます。

心に余裕が生まれると、世界の見え方が変わってきます。

世界の見え方が変わってくると、「いい流れ」がわかるようになってきます。

「いい流れ」がわかるようになると、人生がスムーズに流れ出します。

人生がスムーズに流れ出すと、精神レベル・物質レベルを問わず、豊かさが現れ出します。

豊かさの中にいると、さらに余裕が生まれます。

さらに余裕が生まれると……(この先は、ご想像にお任せします)



(  ̄Д ̄) 『Breathingの先に、blessing』


皆様のもとに、神の恩恵がありますように。




【トークライブのお知らせ】

「月イチ☆(3月開催)」のお申し込み受付を開始しました。

お陰様でご好評いただき、毎回告知後数日で完売となっております。

参加ご希望の方は、お早めのお手続きをおすすめします。


◎3月21日(水) 平日のお話会「月イチ☆」
 ※詳しくは【こちら】(携帯からお申し込みの方は【こちら】



いよいよ今週末の開催です!

雲黒斎講演会 in 福岡

先日の「月イチ☆」で初披露した瞑想ワークショップも合わせて開催するつもりです。

ご来場の際に「500mlペットボトル(空でもOK)」をご持参ください。


【日時】 2012年2月11日(祝・土)14:00(開場 13:30)

【会場】 春日クローバープラザ 508研修室AB
   福岡県春日市原町3丁目1-7(JR春日駅すぐ)

【参加費】 お一人様3,000円

【お申込み方法】
氏名、希望枚数、連絡先電話番号をお書きの上、下記メールアドレスへお申し込み下さい。

un.kokusai.fukuoka@gmail.com

【主催】 雲黒斎講演会 in 福岡実行委員会



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