いまさらながらの原点回帰
あの世に聞いた、この世の仕組み
【改訂版】超訳般若心経
如是我聞
いえ、もちろん「私はこう聞いた」って話ですけどね。
一時仏在王舎城耆闍崛山中 与大比丘衆及菩薩衆俱
あるとき、お釈迦様が王舎城の近くにそびえる霊鷲山の山中に、多くの探求者と一緒におられたんですって。たぶん…講演会とか、瞑想会、みたいな?
時仏世尊即入三昧 名広大甚深
そのときのお釈迦さま、めちゃめちゃ深い瞑想状態にどっぷり入ってたらしくてね、
爾時 衆中有菩薩摩訶薩 名観自在 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空 離諸苦厄
そしたら、それに共鳴するかの如く、その場に参加していた観音さまも深い瞑想の波に飲み込まれて、「ああ!物質にも、感覚にも、イメージにも、思考や感情にも、ぜ〜んぶ、認識しているものすべてに、“実体”がないじゃん!」って気づいちゃって、諸々の苦しみから離れることが出来たんだって。
即時 舎利弗承仏威力 合掌恭敬 白観自在菩薩摩訶薩言
で、舎利弗っていうお弟子さんの一人がそれに気づいてね、「観音さまに色々聞いてみたいな〜。でも、この会場の静かな雰囲気ぶち壊すのもなんだしな〜。後にしようかなぁ……」ってモジモジしてたら、お釈迦さまがそんな舎利弗の心の動きに気づいてね、「いま聞いちゃいなよ、YOU!」ってアイコンタクト送ったんだって。
で、勇気を振り絞って「観音さま、教えてちょんまげ!」って手を合わせてお願いしたの。
善男子 若有欲学甚深般若波羅蜜多行者 云何修行 如是問已
「観音さま、観音さま。もしも、ガチで悟りたがっている者達が、『お釈迦様や観音さまのように、その境地に到達する瞑想を実践したい!』って望んだのなら、どういう風に学んだらいいですか?」って。
観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空 度一切苦厄
そしたら、観音さまは、こう話し出したんだ。「あのね、瞑想の波に飲み込まれ、これまで保有していた様々な『知識』が抜け落ちた時に気づいたんだ。物質にも、感覚にも、イメージにも、思考や感情にも、ぜ〜んぶ、認識しているものすべてに、“実体”がないじゃん!って。それが腑に落ちたら、モヤモヤしてたの全部消えちゃった」って。
舎利子 色不異空 空不異色 色即是空 空即是色
「あのなシャーリー、形あるものは、みんな変化し続けるんだ。変化という理(ことわり)によって、形あるものが存在するんだよ。
この世に変化しないものなんて、何一つない。もちろん、変わらなそうに見えるものもあるけど、それは単に変化がゆっくりなだけでね、未来永劫ずーっと形を変えず持続的にありつづけるものなんて、どこにもない。
だから、ありとあらゆるものに、実体(変わらずに“それ”として存在するもの。それ自身で独立して存在し他物を必要としないもの)があるだなんて言えないのさ。
ありとあらゆるものは『状態』であって、『実体』ではない。
そこに『実体』がないからこそ、変化を続ける『状態』であれるんだ。
仮に『氷』を見てみよう。
氷は『実体』をもってそこにあるのではなく、『状態』としてそこにあるんだ。
氷が溶けて、その実体を失うのではなく、最初から実体はなく『空っぽ』だ。
『氷がある』は、『氷という状態がある』と言う方がより正確だね。
いま足下に転がる石ころも、いまは石ころでも、以前は岩だった。もっと前は、マグマだったかもしれない。
石にも岩にもマグマにも、実体はない。その状態はあってもね。
『わたし』においても、それは同じだ。
『わたしという実体』があるのではなく、『わたしという状態』があるんだ。
もし仮に、昨日食べたおにぎりに実体があったとしたら、食べてもまた、おにぎりの実体があることだろう。
排出されてもまた、おにぎりの実体があるだろう。
それとも、いまだ身体のどこかで、おにぎりとしてその実体を持っているのかな?
そんなことはないよね。おにぎりには実体がなく、状態であるからこそ、いまはその身体の一部としての状態になっている。
『状態』としての本質と、『実体のなさ』という本質は異ならない。
受 想 行 識 亦復如是
快や不快、好き嫌いや、行動や、認識、それらの本質もこれと同じだ。固定されることなく、常に変化し続けるんだ。
変化あるところに、実体はあり得ない。
舎利子 是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減
だからシャーリー、この世のすべての存在に実体はない。状態を変化させ続けるという法則の中にすべての存在がある。
外気が氷に影響を与え溶かし、氷が外気に影響を与え温度を低下させるように、ありとあらゆる状態は関連しあっている。
ある状態が、他の何にも関連せず、独立して存在することはあり得ない。
実体が生まれることも、また、無くなることもない。
汚れてもないし、キレイでもない。
増えることも、減少することもない。
氷が溶けて水になるとき、水の“実体”が生まれ、増え、氷の“実体”が消え、減ったわけではない。
是故空中 無色無受想無行識 無眼耳鼻舌身意 無色声香味触法 無眼界乃至無意識界
この、『あらゆるものに実体はない』という事実から見れば、存在しているように思える現実世界のあれこれが、固定的に実在しているわけではないことがわかるはず。
感じること、思うこと、行うこと、認識することも、常に変化し永遠不変ではないよ。
目の働きも、耳の働きも、鼻の働きも、舌の働きも、身体の働きも、心の働きも、不変ではないでしょう?
目に映る形も、聞こえる音も、香りも、味も、肌に触れる感覚も、心に浮かぶイメージも、同様に変化するもの。
見える世界にも、聞こえる世界にも、香る世界にも、味覚の世界にも、触覚の世界にも、意識の世界にも“実体”はないんだ。
無無明 亦無無明尽 乃至無老死 亦無老死尽
どこにも実体がないことがわかれば、迷いもなくなるよね。
みんな「無我だ、無我だ」と言って、我を消そうと励んでいるけど、
もともと『わたし』に実体があるわけじゃないから、それを無くすこともできないよ。
老いる自分もいなければ、死んでしまう自分もいない。
だから、老いと死が消滅することもないんだ。
もともとあるなら無くせるけど、最初からないものは無くなりようがないさ。
無苦集滅道 無智亦無得
みんな『答え』を見つけ出そうと必死にいろんな修行してるけど、どうやったって見つかりっこないよ。
問題があるなら、答えも必要だけど、そもそも問題のないところには、答えもないじゃん。
僕は答えを覚えたわけでも、見つけたわけでもない。問題や疑問が消えたんだ。
以無所得故菩堤薩埵 依般若波羅蜜多故 心無罣礙故 無有恐怖
いわゆる『気づいちゃった人』ってのはさ、「な〜んだ、ありとあらゆるものに、実体なんてないじゃん!じゃ、俺という実体もないじゃん!」ってなってるから、問題の抱えようがないんだよね。
だってさ、どんな苦悩も、問題も、ぜんぶ、『わたし』に掛かっているからね。
事象がなんであれ、それが『わたし』に関係ないのなら、それは苦悩にも問題にもならないじゃん?
遠離一切顚倒夢想 究竟涅槃
ないものをあると思っている幻想の世界から離れたら、そこに、お釈迦さまのお話されていた平安があったわけさ。
三世諸仏 依般若波羅蜜多故 得阿耨多羅三藐三菩提
これまでも、いまも、これからも。
気づいちゃった人たちは、みーんな、そこに気づいちゃったんだな。
故知般若波羅蜜多 是大神咒 是大明咒 是無上咒 是無等等咒 能除一切苦 真実不虚
で、これだけは知っておいて。
『気づき』は覚えるものでも、学ぶものでもない。
本当の世界を解き明かしてくれるけど、それは、『答え』じゃない。
答えじゃないところに、究極の救いは、確かにある。嘘偽りなく、確かにある。
いや、マジで」
故説 般若波羅蜜多呪 即説呪曰
で、最後にこう説かれたらしいのね。
羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶
「このハプニングが、君にも訪れますように。
そんな君に、実体はないのだけれど」
般若心経
/
インフォメーションいろいろ
\
平日のお話会、今月のスケジュールは以下の通りです。
これまで通り、事前予約なしの当日会場受付。
皆さまのお越しをお待ちしております!
平日のお話会「月イチ☆」(東京開催)
【日時】7月31日(火)19:30〜21:30(開場19:00)
【会場】三鷹産業プラザ7階 703会議室
東京都三鷹市下連雀3-38-4(MAP)
【料金】お一人様2,000円
平日のお話会「月イチ☆WEST」(大阪開催)
【日時】7月24日(火)19:00〜21:00(開場18:30)
【会場】大阪産業創造館 6階 会議室B
大阪市中央区本町1-4-5(MAP)
【料金】お一人様2,500円
平日のお話会「でら☆月イチ」(名古屋開催)
【日時】7月25日(水)19:30〜21:30(開場19:00)
【会場】ウインクあいち 10F 1008会議室
愛知県名古屋市中村区名駅4丁目4-38(MAP)
【料金】お一人様2,500円
*****
久しぶりに福岡にお伺いします。
今回は、いまだにご要望の多い、映画『マトリックス』を題材としたお話。
数年前に東京で一度だけ開催して以来、ご好評をいただいていたにも関わらず、なぜか封印していたこの企画。
いまさらながらお蔵出しいたします!
あ、内容、思い出せるだろうか……(笑)
雲 黒斎トークライブ『マトリックスから脱出せよ!』
【日時】9月2日(日)13:45〜16:45(開場13:15)
【会場】福岡国際会議場405+406会議室
福岡市博多区石城町2-1 (MAP)
【料金】お一人様 前売5,000円 当日6,000円
詳細・お申し込みは【こちら】から
【主催】ビー・ヒア・ナウ 常冨泰弘さま
*****
実は、今年に入ってから対面セッションを始めました。
カウンセリングでも、セラピーでも、コーチングでもない、雲 黒斎とのプライベートトーク。
このセッションでは、どんなテーマにも囚われず、あなたの望むまま自由にお話を進めていきます。
これまで雲 黒斎のブログや書籍、トークライブなどに触れた事で生まれたアレコレに対する疑問から、
個人的な話題にいたるまで、1対1で90分間じっくりとお話します。
お話を伺いながら、気づきや、深刻さから抜け出るヒントをご提供いたします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/a0/edf362fb8bfb0ce2bc9c8537b3bdfb65.png)
詳細・お申し込みは【こちら】から
←また忘れておりました。いつのまにやら12周年。だらだらブログ、13年目に突入です。
いえ、もちろん「私はこう聞いた」って話ですけどね。
一時仏在王舎城耆闍崛山中 与大比丘衆及菩薩衆俱
あるとき、お釈迦様が王舎城の近くにそびえる霊鷲山の山中に、多くの探求者と一緒におられたんですって。たぶん…講演会とか、瞑想会、みたいな?
時仏世尊即入三昧 名広大甚深
そのときのお釈迦さま、めちゃめちゃ深い瞑想状態にどっぷり入ってたらしくてね、
爾時 衆中有菩薩摩訶薩 名観自在 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空 離諸苦厄
そしたら、それに共鳴するかの如く、その場に参加していた観音さまも深い瞑想の波に飲み込まれて、「ああ!物質にも、感覚にも、イメージにも、思考や感情にも、ぜ〜んぶ、認識しているものすべてに、“実体”がないじゃん!」って気づいちゃって、諸々の苦しみから離れることが出来たんだって。
即時 舎利弗承仏威力 合掌恭敬 白観自在菩薩摩訶薩言
で、舎利弗っていうお弟子さんの一人がそれに気づいてね、「観音さまに色々聞いてみたいな〜。でも、この会場の静かな雰囲気ぶち壊すのもなんだしな〜。後にしようかなぁ……」ってモジモジしてたら、お釈迦さまがそんな舎利弗の心の動きに気づいてね、「いま聞いちゃいなよ、YOU!」ってアイコンタクト送ったんだって。
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観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空 度一切苦厄
そしたら、観音さまは、こう話し出したんだ。「あのね、瞑想の波に飲み込まれ、これまで保有していた様々な『知識』が抜け落ちた時に気づいたんだ。物質にも、感覚にも、イメージにも、思考や感情にも、ぜ〜んぶ、認識しているものすべてに、“実体”がないじゃん!って。それが腑に落ちたら、モヤモヤしてたの全部消えちゃった」って。
舎利子 色不異空 空不異色 色即是空 空即是色
「あのなシャーリー、形あるものは、みんな変化し続けるんだ。変化という理(ことわり)によって、形あるものが存在するんだよ。
この世に変化しないものなんて、何一つない。もちろん、変わらなそうに見えるものもあるけど、それは単に変化がゆっくりなだけでね、未来永劫ずーっと形を変えず持続的にありつづけるものなんて、どこにもない。
だから、ありとあらゆるものに、実体(変わらずに“それ”として存在するもの。それ自身で独立して存在し他物を必要としないもの)があるだなんて言えないのさ。
ありとあらゆるものは『状態』であって、『実体』ではない。
そこに『実体』がないからこそ、変化を続ける『状態』であれるんだ。
仮に『氷』を見てみよう。
氷は『実体』をもってそこにあるのではなく、『状態』としてそこにあるんだ。
氷が溶けて、その実体を失うのではなく、最初から実体はなく『空っぽ』だ。
『氷がある』は、『氷という状態がある』と言う方がより正確だね。
いま足下に転がる石ころも、いまは石ころでも、以前は岩だった。もっと前は、マグマだったかもしれない。
石にも岩にもマグマにも、実体はない。その状態はあってもね。
『わたし』においても、それは同じだ。
『わたしという実体』があるのではなく、『わたしという状態』があるんだ。
もし仮に、昨日食べたおにぎりに実体があったとしたら、食べてもまた、おにぎりの実体があることだろう。
排出されてもまた、おにぎりの実体があるだろう。
それとも、いまだ身体のどこかで、おにぎりとしてその実体を持っているのかな?
そんなことはないよね。おにぎりには実体がなく、状態であるからこそ、いまはその身体の一部としての状態になっている。
『状態』としての本質と、『実体のなさ』という本質は異ならない。
受 想 行 識 亦復如是
快や不快、好き嫌いや、行動や、認識、それらの本質もこれと同じだ。固定されることなく、常に変化し続けるんだ。
変化あるところに、実体はあり得ない。
舎利子 是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減
だからシャーリー、この世のすべての存在に実体はない。状態を変化させ続けるという法則の中にすべての存在がある。
外気が氷に影響を与え溶かし、氷が外気に影響を与え温度を低下させるように、ありとあらゆる状態は関連しあっている。
ある状態が、他の何にも関連せず、独立して存在することはあり得ない。
実体が生まれることも、また、無くなることもない。
汚れてもないし、キレイでもない。
増えることも、減少することもない。
氷が溶けて水になるとき、水の“実体”が生まれ、増え、氷の“実体”が消え、減ったわけではない。
是故空中 無色無受想無行識 無眼耳鼻舌身意 無色声香味触法 無眼界乃至無意識界
この、『あらゆるものに実体はない』という事実から見れば、存在しているように思える現実世界のあれこれが、固定的に実在しているわけではないことがわかるはず。
感じること、思うこと、行うこと、認識することも、常に変化し永遠不変ではないよ。
目の働きも、耳の働きも、鼻の働きも、舌の働きも、身体の働きも、心の働きも、不変ではないでしょう?
目に映る形も、聞こえる音も、香りも、味も、肌に触れる感覚も、心に浮かぶイメージも、同様に変化するもの。
見える世界にも、聞こえる世界にも、香る世界にも、味覚の世界にも、触覚の世界にも、意識の世界にも“実体”はないんだ。
無無明 亦無無明尽 乃至無老死 亦無老死尽
どこにも実体がないことがわかれば、迷いもなくなるよね。
みんな「無我だ、無我だ」と言って、我を消そうと励んでいるけど、
もともと『わたし』に実体があるわけじゃないから、それを無くすこともできないよ。
老いる自分もいなければ、死んでしまう自分もいない。
だから、老いと死が消滅することもないんだ。
もともとあるなら無くせるけど、最初からないものは無くなりようがないさ。
無苦集滅道 無智亦無得
みんな『答え』を見つけ出そうと必死にいろんな修行してるけど、どうやったって見つかりっこないよ。
問題があるなら、答えも必要だけど、そもそも問題のないところには、答えもないじゃん。
僕は答えを覚えたわけでも、見つけたわけでもない。問題や疑問が消えたんだ。
以無所得故菩堤薩埵 依般若波羅蜜多故 心無罣礙故 無有恐怖
いわゆる『気づいちゃった人』ってのはさ、「な〜んだ、ありとあらゆるものに、実体なんてないじゃん!じゃ、俺という実体もないじゃん!」ってなってるから、問題の抱えようがないんだよね。
だってさ、どんな苦悩も、問題も、ぜんぶ、『わたし』に掛かっているからね。
事象がなんであれ、それが『わたし』に関係ないのなら、それは苦悩にも問題にもならないじゃん?
遠離一切顚倒夢想 究竟涅槃
ないものをあると思っている幻想の世界から離れたら、そこに、お釈迦さまのお話されていた平安があったわけさ。
三世諸仏 依般若波羅蜜多故 得阿耨多羅三藐三菩提
これまでも、いまも、これからも。
気づいちゃった人たちは、みーんな、そこに気づいちゃったんだな。
故知般若波羅蜜多 是大神咒 是大明咒 是無上咒 是無等等咒 能除一切苦 真実不虚
で、これだけは知っておいて。
『気づき』は覚えるものでも、学ぶものでもない。
本当の世界を解き明かしてくれるけど、それは、『答え』じゃない。
答えじゃないところに、究極の救いは、確かにある。嘘偽りなく、確かにある。
いや、マジで」
故説 般若波羅蜜多呪 即説呪曰
で、最後にこう説かれたらしいのね。
羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶
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【料金】お一人様2,500円
*****
久しぶりに福岡にお伺いします。
今回は、いまだにご要望の多い、映画『マトリックス』を題材としたお話。
数年前に東京で一度だけ開催して以来、ご好評をいただいていたにも関わらず、なぜか封印していたこの企画。
いまさらながらお蔵出しいたします!
あ、内容、思い出せるだろうか……(笑)
雲 黒斎トークライブ『マトリックスから脱出せよ!』
【日時】9月2日(日)13:45〜16:45(開場13:15)
【会場】福岡国際会議場405+406会議室
福岡市博多区石城町2-1 (MAP)
【料金】お一人様 前売5,000円 当日6,000円
詳細・お申し込みは【こちら】から
【主催】ビー・ヒア・ナウ 常冨泰弘さま
*****
実は、今年に入ってから対面セッションを始めました。
カウンセリングでも、セラピーでも、コーチングでもない、雲 黒斎とのプライベートトーク。
このセッションでは、どんなテーマにも囚われず、あなたの望むまま自由にお話を進めていきます。
これまで雲 黒斎のブログや書籍、トークライブなどに触れた事で生まれたアレコレに対する疑問から、
個人的な話題にいたるまで、1対1で90分間じっくりとお話します。
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無縄自縛
(  ̄Д ̄)
『多くの人が「自由」を求めている。
仕事や家庭における人間関係、経済状況、日常生活における行動内容、時間、とかく様々な面で不自由さを感じ、「自由になりたい!」と願う。
自由を辞書でひくと、「他からの束縛を受けず、自分の思うままにふるまえること」と出る。
だから、不自由は、「他からの束縛を受け、自分の思うままにふるまえないこと」となる。
束縛が「ない」のが自由。
束縛が「ある」のが不自由。
つまり、人は「自由が足りない」のではなく、「束縛が多すぎる」中で生き、そこに窮屈さを感じている、ということだ。
しかし不思議だ。
周りを見渡したとき、飼い犬や囚人のように首輪や鎖に繋がれ、実際に「束縛」されている人をみたことがない。
あるとすれば、SMの世界ぐらいのもんだ。
それでもこの「架空の鎖」は強力で、たしかに人の行動範囲を制限してしまう力を持つ。
「本当は好きなことをしたい。嫌なことや苦手なことはしたくない」
「新しいことを始めたい」
「変わりたい」
そう言いつつ、「でも」「だって」の接続詞につづく様々な理由から「次の一歩」が奪われてしまう。
「やりたいのに、やれない」
大抵の場合、それは信念的、道徳的、常識的などの、精神的な理由による。
もっと突きつめるなら、多くの精神的束縛(架空の鎖)は、自身に課した「役割」に付随している。
「家族を養う役目があるから、養ってもらっている立場だから」
「夫として、父として、妻として、母としての役目があるから」
「男だから、女だから、大人だから、子供だから」
学生だから、会社員だから、事業主だから、独り身だから、既婚者だから、この歳だから、日本人だから、どこそこの生まれだから……
「自己紹介」で披露されるであろう、様々な「役割(属性)」を理由に、「だから、これは我慢するべき、犠牲をはらうべき、義務を果たすべき……」と、3Gの鎖に繋がれ出す。
そして、「私が私の役割においてその義務を遂行し、犠牲を払い、我慢をしているのだから、あなたもまた、あなたの役割において、その義務を遂行し、犠牲を払い、我慢をしなさい」と、自身にも他者にも、様々な制約を強要する。
「あなたがその役割を順当に全うするならば、周囲はあなたの存在を認めます。しかし、逆にその役割を担えないというのなら、周囲はあなたの存在意義を見失い、失望し、あなたから離れていくことでしょう」といった脅しめいた信念をちらつかせながら。
そして人は、その恐怖に抵抗しようと、人目を気にしながら自分が担える「お役目」、社会や周囲が認めてくれそうな「役割」を必死に探し出す。
いよいよ、その役にのめり込み過ぎ、「わたしは○○です」と、自分と役割を混同し、その束縛と制約を受け入れる。
すべきこと、また、してはならないことが現れる。
実際には存在しない縄にくくりつけられる。
「ああ、なぜこんなにも私の人生は窮屈で、これほどにまで不自由な思いをしなければならないのか」
その思いの裏側には、「役割」という幻想・ストーリーがある。
事実、本来あなたは、何者でもない。
事実、実際にあなたを縛り付けている鎖は、実在しない。
縛り付けられているあなたもまた、実在しない。
無い縄で、無い自分を縛り付けている。
その滑稽さに気づき、鎖が取れて自由になるのを「鎖取り(さとり)」という。
社会は役割と密接に関連している。
意地悪な言い方をするなら、役割の強要をし合っているのが社会だ。
社会にいれば、某かの役割を求められてしまう。
だからこそ、釈迦は「出世間」「出家」を説いたんだ。
それはなにも、人里離れた山奥に引きこもれと言うことじゃない。
あなたの自由を奪っている、その役割に溺れなさんな、というメッセージだ』
/
インフォメーションいろいろ
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ブログ『ダルマさんとカルマさん』で、様々な気づきを楽しい漫画と共にシェアしているunicoさんが主宰されているワークショップ「だるま茶屋」にお招きをいただきました。
初めてご参加の皆さまと都内の古民家カフェでランチしながらお話をしていく会となります。
先着30名さま、受付は7月9日(月)締め切りとなりますので、お申し込みはお早めに!
雲 黒斎コラボお茶会★だるま茶屋WS
【日時】7月13日(金)
一部:ランチ(12時~13時)
二部:お話会・質疑応答&シェアタイム(13時~15時)
【会場】東京おかっぱちゃんハウス(MAP)
【料金】お一人様10,800円(お食事代・お土産代込み)
《主催》unicoさま
詳細・お申し込みは【こちら】から!
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これまで通り、事前予約なしの当日会場受付。
皆さまのお越しをお待ちしております!
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【日時】7月31日(火)19:30〜21:30(開場19:00)
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【日時】7月25日(水)19:30〜21:30(開場19:00)
【会場】ウインクあいち 10F 1008会議室
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『多くの人が「自由」を求めている。
仕事や家庭における人間関係、経済状況、日常生活における行動内容、時間、とかく様々な面で不自由さを感じ、「自由になりたい!」と願う。
自由を辞書でひくと、「他からの束縛を受けず、自分の思うままにふるまえること」と出る。
だから、不自由は、「他からの束縛を受け、自分の思うままにふるまえないこと」となる。
束縛が「ない」のが自由。
束縛が「ある」のが不自由。
つまり、人は「自由が足りない」のではなく、「束縛が多すぎる」中で生き、そこに窮屈さを感じている、ということだ。
しかし不思議だ。
周りを見渡したとき、飼い犬や囚人のように首輪や鎖に繋がれ、実際に「束縛」されている人をみたことがない。
あるとすれば、SMの世界ぐらいのもんだ。
それでもこの「架空の鎖」は強力で、たしかに人の行動範囲を制限してしまう力を持つ。
「本当は好きなことをしたい。嫌なことや苦手なことはしたくない」
「新しいことを始めたい」
「変わりたい」
そう言いつつ、「でも」「だって」の接続詞につづく様々な理由から「次の一歩」が奪われてしまう。
「やりたいのに、やれない」
大抵の場合、それは信念的、道徳的、常識的などの、精神的な理由による。
もっと突きつめるなら、多くの精神的束縛(架空の鎖)は、自身に課した「役割」に付随している。
「家族を養う役目があるから、養ってもらっている立場だから」
「夫として、父として、妻として、母としての役目があるから」
「男だから、女だから、大人だから、子供だから」
学生だから、会社員だから、事業主だから、独り身だから、既婚者だから、この歳だから、日本人だから、どこそこの生まれだから……
「自己紹介」で披露されるであろう、様々な「役割(属性)」を理由に、「だから、これは我慢するべき、犠牲をはらうべき、義務を果たすべき……」と、3Gの鎖に繋がれ出す。
そして、「私が私の役割においてその義務を遂行し、犠牲を払い、我慢をしているのだから、あなたもまた、あなたの役割において、その義務を遂行し、犠牲を払い、我慢をしなさい」と、自身にも他者にも、様々な制約を強要する。
「あなたがその役割を順当に全うするならば、周囲はあなたの存在を認めます。しかし、逆にその役割を担えないというのなら、周囲はあなたの存在意義を見失い、失望し、あなたから離れていくことでしょう」といった脅しめいた信念をちらつかせながら。
そして人は、その恐怖に抵抗しようと、人目を気にしながら自分が担える「お役目」、社会や周囲が認めてくれそうな「役割」を必死に探し出す。
いよいよ、その役にのめり込み過ぎ、「わたしは○○です」と、自分と役割を混同し、その束縛と制約を受け入れる。
すべきこと、また、してはならないことが現れる。
実際には存在しない縄にくくりつけられる。
「ああ、なぜこんなにも私の人生は窮屈で、これほどにまで不自由な思いをしなければならないのか」
その思いの裏側には、「役割」という幻想・ストーリーがある。
事実、本来あなたは、何者でもない。
事実、実際にあなたを縛り付けている鎖は、実在しない。
縛り付けられているあなたもまた、実在しない。
無い縄で、無い自分を縛り付けている。
その滑稽さに気づき、鎖が取れて自由になるのを「鎖取り(さとり)」という。
社会は役割と密接に関連している。
意地悪な言い方をするなら、役割の強要をし合っているのが社会だ。
社会にいれば、某かの役割を求められてしまう。
だからこそ、釈迦は「出世間」「出家」を説いたんだ。
それはなにも、人里離れた山奥に引きこもれと言うことじゃない。
あなたの自由を奪っている、その役割に溺れなさんな、というメッセージだ』
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インフォメーションいろいろ
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ブログ『ダルマさんとカルマさん』で、様々な気づきを楽しい漫画と共にシェアしているunicoさんが主宰されているワークショップ「だるま茶屋」にお招きをいただきました。
初めてご参加の皆さまと都内の古民家カフェでランチしながらお話をしていく会となります。
先着30名さま、受付は7月9日(月)締め切りとなりますので、お申し込みはお早めに!
雲 黒斎コラボお茶会★だるま茶屋WS
【日時】7月13日(金)
一部:ランチ(12時~13時)
二部:お話会・質疑応答&シェアタイム(13時~15時)
【会場】東京おかっぱちゃんハウス(MAP)
【料金】お一人様10,800円(お食事代・お土産代込み)
《主催》unicoさま
詳細・お申し込みは【こちら】から!
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平日のお話会、今月のスケジュールは以下の通りです。
これまで通り、事前予約なしの当日会場受付。
皆さまのお越しをお待ちしております!
平日のお話会「月イチ☆」(東京開催)
【日時】7月31日(火)19:30〜21:30(開場19:00)
【会場】三鷹産業プラザ7階 703会議室
東京都三鷹市下連雀3-38-4(MAP)
【料金】お一人様2,000円
平日のお話会「月イチ☆WEST」(大阪開催)
【日時】7月24日(火)19:00〜21:00(開場18:30)
【会場】大阪産業創造館 6階 会議室B
大阪市中央区本町1-4-5(MAP)
【料金】お一人様2,500円
平日のお話会「でら☆月イチ」(名古屋開催)
【日時】7月25日(水)19:30〜21:30(開場19:00)
【会場】ウインクあいち 10F 1008会議室
愛知県名古屋市中村区名駅4丁目4-38(MAP)
【料金】お一人様2,500円
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実は、今年に入ってから対面セッションを始めました。
カウンセリングでも、セラピーでも、コーチングでもない、雲 黒斎とのプライベートトーク。
このセッションでは、どんなテーマにも囚われず、あなたの望むまま自由にお話を進めていきます。
これまで雲 黒斎のブログや書籍、トークライブなどに触れた事で生まれたアレコレに対する疑問から、
個人的な話題にいたるまで、1対1で90分間じっくりとお話します。
お話を伺いながら、気づきや、深刻さから抜け出るヒントをご提供いたします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/a0/edf362fb8bfb0ce2bc9c8537b3bdfb65.png)
詳細・お申し込みは【こちら】から
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/fa/6b3c60afa073f105fd8c25d7764184f2.png)
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