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極楽飯店.49

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汗が噴き出すほどに気温が上がったかと思えば唐突に肌寒くなり、晴れかと思っていても突然の雨。

ここのところの関東圏は、「晴れ のち 雨」なんてレベルを超えて、「猛暑 時々 初秋」みたいな、何かと不安定なお天気が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

っつーか、東京のお天気って、毎年こんな感じなんですかね?


あ、ども、こんにちは。黒斎、またの名を「冨樫 時々 萩原」です。(←自虐ネタもいよいよこのレベルに突入)

いやはや、ホントにお久しぶり & お待たせしてしまいました。^^;

…と、いうことで、だらだら言い訳書いてもしょうがないんで、さっそく「極楽飯店」の続きに入りたいと思います。はい。



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最初から、自分の命など無い。元からないものなのだから、それを消失できるはずもない。だからこそ、人間が思っている様な死、つまりは、命を失うということはありえない。

無いものを有ると錯覚し、根本的な誤りを土台としたパラダイムの中で生きるからこそ、人間は苦悩から抜け出せ無い。存在の全てが本来は一つの同じものだという真実を見失い、「分離」という幻想の中に埋没しているからこそ苦しみが生まれるのだ、と、その後も閻魔の不思議な講義は続く。

そして、俺たちが解釈に躓き、「わからない」と告げる度に閻魔はドアを創り、あの光の中、一切の隔たりが無くなったあの世界へ俺たちを送った。

一瞬とも永遠とも判断のつかない光の中に放りこまれると、閻魔の言葉の奥深くに埋もれていた意味が露わになり、その言葉が示したもの以上の、膨大な理解がドッと押し寄せる。

「自分」という意識が圧倒的な「理解」に飲み込まれてもみくちゃにされる。掻き回されて粉々になる。まるで、シチューの中で長時間じっくりと煮込まれるジャガイモのように、俺たちの意識はゆっくりと溶けて、理解と一つになった。

つい先ほどまで閻魔に「わからない」と言っていた、その答えを理解している自分がいる。そう。この光の中には、全ての答えがあった。

いや、「答えがある」と言ったらウソになってしまう。正確には、ここに答えなどない。

あらゆる矛盾やパラドックスも瞬く間に融解してしまう。ここでは、なんの疑問も存在しない。どんなに小さな「問い」も存在しえない。だからこそ、「答え」も存在しないのだ。

未知が存在しない、完全なる既知の世界。

どんな境界線も、一欠片の未知も存在しないというその状態は、圧倒的な開放感と安心感を与えてくれた。

どこまでも優しく包み込んでくれるたおやかな静寂と、躍動感溢れる鮮烈な透明性。源(ソース)に流れるその動きは、生命のダンスそのものだ。

そしてまた…

「おかえり~♪ ね、ね、どうだった?」

いつの間にか、ヘラヘラと笑う閻魔がいる狭い部屋へと引き戻される。



一体どのような仕組みになっているのか。

確かに、あの光の中へ帰る度、閻魔の話の意味が掴めていく。

確かに、確かに掴めてはいくのだが、何か、とてももどかしいのだ。

つい先ほどまではあの光の中で圧倒的な理解の中に漂い、あらゆる事を知り理解していたはずなのに、この部屋に戻ってきたとたん、また多くの疑問にまみれてしまう。

冴えに冴えていた感覚が鈍り、濃い霧に包まれたかのように、答えが見えなくなってしまう。

どうしても、どうしても、あの圧倒的な感覚を、この部屋にそのまま持ち帰ることができないのだ。

その歯がゆさに奥歯を噛みしめていると、閻魔は俺の肩を叩いた。


「うんうん。わかるよ。まどろっこしいでしょ。歯がゆいでしょ。でもね、それはしょうがないんだ。ここは、言葉の次元だからね。どんなに頑張っても、光の中で感じたものを、そのままこの次元に持ってくることはできないんだ」

「『言葉の次元だから』って…、それはどういう意味だ?」

「この次元では、言葉が世界を創ってるってことさ。言葉は、仮想現実を創り出すツールなんだ。だからこそ、厄介なんだな」

「なんだって?」

「これから君たちには人間界に行って色々伝えて貰うんだけど、彼らに真実を伝える難しさがここにある。大事なことだから覚えておいて。彼らに、言葉を伝えてはならない」

「は? ……、い、いや、言葉を伝えてはならないって…、じゃ、どうやって伝えろというんだ」

「それは、自分で工夫してよ」

「え、ええ?」

「とにかく、言葉では決して真実は伝わらない」

「なぜ?」

「タクちゃん、いま君が感じている歯がゆさ、それこそがその答えだよ。君が感じた真実は、いわば『統合の世界』だ。あらゆる境界線がなくなることによって初めて触れることができるワンネスの世界。だけど、『言葉』はその世界に逆行する『分離』を生んでしまうツールなんだよ」

「言葉が、分離を生む?」

「そう。その典型的な例が『名前』さ。名前を付けるという行為は、物事を分離させるということに他ならない。さっき話した『自分が生まれたことがあるという誤解』『自分と自分以外があるという錯覚』は、この『名付け』によって強められているんだ。君が『峰岸琢馬』と名付けられたことによって、君は『峰岸琢磨』という<独立した存在>があるという錯覚を確固たるものにした。でも本当は、君は峰岸琢磨なんかじゃない。ドアの向こうで感じたエネルギー、あの命の源泉(ソース)、そこから派生する存在の全て、それが本当の君。『名前』は、あらゆる存在を人工的に分離する。たとえば…、肉・骨・内蔵・皮膚・毛・歯・足・胸・指・鼻……。一人の身体でさえ、いくらでも分離されていく。名付ければ名付けるほど、<それ>と<それ以外>が増殖する。『分離』というツールを使って、『統合』を理解することは不可能なんだ」



……つづく。(あまり間が空きませんように…)(←自分で言ってみました)



←久しぶりに、どうかひとつ。
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阿雲の呼吸 札幌開催について

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来る5月14日(土)に開催予定の『阿雲の呼吸 in SAPPORO』について、ご連絡させていただきます。

ただいま、お申し込みをいただいたものの、参加費のご入金がなく、参加ともキャンセルとも判断のつかない方がいらっしゃいます。

該当の皆様には、運営をお願いしております、オフィス・ブルームさんからのお知らせも入っているかとは思いますが、まずは、ご参加されるか否かのご連絡をいただけると、大変助かります。

会場のお席は限りがございますので、何とぞ、ご理解とご協力をお願い致します。

<(_ _ )>


また、開催間近となり、キャンセルによる空席も出てきたため、キャンセル待ちとなっていたお客様のご案内も徐々に進めております。

お席確保の調整に時間がかかり、ご連絡がギリギリになってしまう場合もございますが、出来うる限り沢山の皆様のご要望にお応えしたいと思っております。

こちらも合わせまして、ご了承いただけますようお願い致します。

なお、キャンセルのご連絡、また、キャンセル待ち予約等の連絡は、下記ページにて詳細の確認をお願い致します。

『阿雲の呼吸 in SAPPORO』お申し込み受付専用ページ


どうぞ、よろしくお願いいたします!



そしてそして。

先日受付を開始いたしました、とみなが夢駆さんとのコラボライブ(in 大阪)も沢山の方からお申し込みをいただいております。

ありがとうございます。<(_ _ )>

こちらのお席にはまだ余裕がありますが、札幌同様、席数が限られております。

これまで同様先着順にて対応させていただいておりますので、ご参加を検討されている方は、どうぞお早めにご予約いただければと思います。


黒斎と夢駆のトーク&ワーク in OSAKA

【日時】2011年5月28日(土)

【会場】サムティフェイム新大阪2階ホール1
    大阪市淀川区西中島6丁目5番3号

【料金】お一人様:(各部)4,000円

◎第1部(トークライブ編)/12:30開場 13:00~15:30

◎第2部(ワークショップ編)/16:00開場 16:30~19:00


【お申し込みはこちらから】

※1部と2部の受付フォームが異なりますのでご注意ください。

第1部お申し込み専用フォーム

第2部お申し込み専用フォーム


お問い合わせは、苺企画・三浦さん(ichigo-kikaku@mail.goo.ne.jp)へお願いいたします。


札幌でも、大阪でも、沢山の皆様とお会い出来ますことを、楽しみにしております!



←業務連絡の時でも押してくれるアナタが大好きです
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三連休

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はてさて。なんやかんやの間に黄金週間もはじまってしましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。


僕はと言いますと、まずはこの三連休、本当に濃ゆ~いものになりました。

連日顔を合わせていたのが、自称ヘミシンク界の貴公子・とみなが夢駆さん。それから、アメリカのモンロー研究所(ヘミシンクの総本山)から戻ってきたばかりの、まるの日圭さん。お馴染み阿部敏郎さんに、フルフィルメント瞑想の父、ボブ・フィックスさん。そして、かつて阿部さんと共にいまここ塾を立ち上げた、臨済宗方広寺の向禅師。

ちなみに、ボブさんと向さんは初対面でした。

いやはや、なんという面子、なんという巡り合わせでしょう(笑)

そんなこんなで、いろんな事があったものですから、ちょっと書き留めておきたいと思います。



まぁ、いまさら言わずもがな、なんですが。

若かりし日に積み重ねた不摂生のせいですかね。何かと体調を崩しやすいんです、僕。

で、1週間ほど前からまたやってしまいまして、久々病院のお世話になっていました。

発熱と、全身に走る激痛と、強烈な水下痢のトリプルコンボでノックダウン。三日間ほど布団の中でのたうち回っていたんです。

はじめは「まさか、最近また流行りだしたと言われるインフルエンザに感染しちゃったのか!?」と思っていたのですが、検査の結果は急性胃腸炎でした。

先生からは「安静にね」との一言をいただいて帰宅したのですが、カレンダーを見てみれば、二日後には夢駆さん・まるの日さんとのチャリティーライブ。その翌日には阿部さんとボブ・フィックスさんのコラボライブへのゲスト出演の予定が書かれているのです…

なんというタイミングで… _| ̄|○

でも、焦ったところでしょうがないと腹をくくって横になり、ひたすら療養。

何とか熱と痛みは収まりまして、連休初日4月29日(金・祝)には、無事会場入りすることができました。

ε-( ̄Д ̄;) フュー…、ひと安心。

会場で夢駆さんに会いますと、「こちらとしては、黒斎さんが少しパワーダウンしてるぐらいでありがたい。後半はちゃんとこちらにマイクを渡してもらえるよう、前半で力尽きてください(笑)」と、何とも微妙なコメントをいただきましてライブが始まりました。

お陰様で、途中オモラシすることもなく、楽しくお話することができました。

ライブでは、まるの日さんと夢駆さんの繰り広げる怪しいデモンストレーションに驚き、お二人の誘導を通じて見た『なぜパンツじゃないんだ!?』というヘミシンク体験に笑い、大変楽しい一時でした。

今回も、沢山の方とお会いできました。

ご来場いただきました皆様、改めてありがとうございました。<(_ _ )>


んでもって、その翌日、30日(土)は、阿部さんからお誘いをいただいての両国入り。

かねてより、阿部さんからボブ・フィックスさんとのコラボライブに、「サプライズ・ゲストで出演してほしい」との依頼を受けておりました。

で、当日ですよ。

会場に向かう前に阿部さんのブログをチェックしてみたら、その日の記事の最後で…

『ボブさんも、向禅師も、雲 黒斎クンも、みんな同じことを知った人で、それぞれの伝え方で話している。今日はその3人が集結するよ』

……って、おい!

(;゜ Д゜) 阿部さん。それを先に言っちゃったら、ちっともサプライズじゃないべさ。(←思わず北海道弁)

「なんの為に内緒にしていたのか」という微妙な気持ちを背負いつつ向かった会場では、あたたかな眼差しで迎えてくれるボブさん、向さんと初めてお会いすることができました。

お二人とも、すっごく素敵な方でした。^^

第一部は、阿部さん・ボブさんのトークに、途中から向さんが加わるという形で、「悟り・啓発」とは、「いまここ」とは、「瞑想」とは…、といったお話がとてもわかりやすく語られていきます。

いや~、面白い!

あんまり面白いもんだから、もう、聞いてるだけじゃ物足りなくて。話しに加わりたくてしょうがないの(←悪い癖です)

とはいえ、僕の出番は第二部。そこではじめて向さんと交代でトークに加わる予定ですので、でしゃばりな気持ちをグッと押さえて観客席の一番後ろで息を潜めます。

そして、満を持して始まった第二部。

開演前、阿部さんからは「ボブさんのチャネリングが終わったタイミングで舞台に呼ぶからね」とだけ告げられておりました。

僕は、第一部同様、会場の一番後ろでお二人を拝見しながら息を潜めて出番を待ちます。

一方そのころ。舞台では、第一部でのざっくばらんなトークライブから一転、今度は質疑応答と、ボブさんによるチャネリングがメインとなります。

ボブさんに降臨した「マーリン」から告げられる興味深いメッセージの数々。

ふむふむ、なるほど…、と耳を傾けているうちに、あっという間に時間は流れ、ボブさんの公開チャネリングが終了したのは、終演5分前。

Σ( ̄д ̄; ) あれれ?

で、結局僕の出番は2分程度となりました _| ̄|○

終演ギリギリで舞台にお招き頂いたものの、一体そこで何を語れと言うのですか…

サプライズ・ゲストでお招きいただきましたが、当の本人が一番のサプライズに出くわしていたという……

いえ、いいのです。いいのです。

何事も神の思し召すまま。起こる事が起こる、タタータでございます。



……

………

(-公-;) ←結構引きずっているご様子。


そいでもって終演後。

楽屋で阿部さんから嬉しいお誘いをいただきました。

翌日同じ会場にて、ボブさんによるヒーリングセミナーが開催されるとのことで、それに参加しないかと、そんなお声がけを頂いたんです。

(yTДT)y 喜んで参加させていただきます~~~~!

いまだお腹がピーピーなのです。内蔵が燃えるように熱いのです。この数日は食事もままならず、すっかり衰弱してしまっているのです。

ヒーリングセミナー、是非とも、是非とも参加させてくださいましっ!


ということで、昨日5月1日は、朝からどっぷり、ボブさんのセミナーにて、セルフ・ヒーリングにハンド・ヒーリング、遠隔ヒーリングにいたるまで、みっちりこってり習って参りました。


カルマとは何か。なぜそれが存在するのか。

エゴとカルマの関係性は。

それを踏まえて、ヒーリングとはなんなのか。

カルマが解放されるとは具体的にどのようなことなのか。なにが起こるのか。

精神世界で語られるヒーリングについての情報あれこれ。その真贋は。

色々な角度からのアカデミックな授業と共に、ある意味密教的なトレーニングが行われます。


かねがね阿部さんからお話は聞いていたものの、、、

ボブ・フィックスさん、マジでスゲー人でした。まさにマスター。もう、「AMAZING」の一言です。


セミナーが終わる頃には、あら不思議。

あれほどグダグダだった僕のお腹も、すっかりさっぱり元気になっているのです。

なぜだ……

いや、ヒーリングしたからなんだけど…、それはそうなんだけど…、やはり、不思議です。

不思議でたまらないんだけど、自分の身で確認しているから、どうにも疑いようがない。

僕が胃腸炎になったのはこの為だったのかと思えるほど、貴重な経験となりました。

ボブさん、阿部さん、本当にありがとうございました。



【ライブ・インフォメーション】

一昨日のサプライズで若干のフラストレーションを貯めた黒斎君が、(自称)ヘミシンク界の貴公子と一緒に大阪へお伺いします。


同じガイドを持つ二人のライブ。第一部ではトークを、第二部では、とみなが夢駆さんが中心となるヘミシンクのワークショップを予定しております。

以前ソロライブの開催でお世話になった苺企画さんにご協力いただきまして、本日から受付を開始いたします。


黒斎と夢駆のトーク&ワーク in OSAKA

【日時】2011年5月28日(土)

【会場】サムティフェイム新大阪2階ホール1
    大阪市淀川区西中島6丁目5番3号

【料金】お一人様:(各部)4,000円

◎第1部(トークライブ編)/12:30開場 13:00~15:30

◎第2部(ワークショップ編)/16:00開場 16:30~19:00


【お申し込みはこちらから】

※1部と2部の受付フォームが異なりますのでご注意ください。

第1部お申し込み専用フォーム

第2部お申し込み専用フォーム


お問い合わせは、苺企画・三浦さん(ichigo-kikaku@mail.goo.ne.jp)へお願いいたします。


沢山のお申し込み、お待ちしております!

黒斎→ ヾ(≧▽≦)ノヾ(≧▽≦)ノ ←夢駆



←Shift the Future. (わかる人だけわかる内輪ネタです)
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