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日本福音教団 富 谷 教 会 週 報
受難節第3主日 2023年3月12日(日) 午後5時~5時50分
礼 拝 順 序
司会 齋藤 美保姉
前 奏 奏楽 辺見トモ子姉
讃美歌(21) 214(わが魂〔たま〕のひかり)
交読詩編 37
主の祈り 93-5、A
使徒信条 93-4、A
司会者の祈り
聖 書(新共同訳) 詩篇37篇1~6節(旧p.868)
説 教 「あなたの道を主にゆだねよ」辺見宗邦牧師
祈 祷
讃美歌(21) 528(あなたの道を)
献 金
感謝祈祷
頌 栄(21) 27(父・子・聖霊の)
祝 祷
後 奏
〇オン・ラインで礼拝に参加できます。090-3365-3019
(辺見牧師)に、申し込み下さい。
次週礼拝 3月19日(日) 午後5時~5時50分
聖 書 ヨハネによる福音書16章12~24節
説教題 「世の苦難に打ち勝つ勝利」
讃美歌(21) 531 72 517 27 交読詩編 8
本日の聖書 詩編37篇1~9節
37:1【ダビデの詩。】悪事を謀る者のことでいら立つな。不正を行う者をうらやむな。
2彼らは草のように瞬く間に枯れる。青草のようにすぐにしおれる。
3主に信頼し、善を行え。この地に住み着き、信仰を糧とせよ。
4主に自らをゆだねよ。主はあなたの心の願いをかなえてくださる。
5あなたの道を主にまかせよ。信頼せよ、主は計らい、6あなたの正しさを光のように、あなたのための裁きを、真昼の光のように輝かせてくださる。
7沈黙して主に向かい、主を待ち焦がれよ。繁栄の道を行く者や悪だくみをする者のことでいら立つな。
8怒りを解き、憤りを捨てよ。自分も悪事を謀ろうと、いら立ってはならない。
9悪事を謀る者は断たれ、主に望みをおく人は、地を継ぐ。
本日の説教
詩編37篇はアルファベットに寄る詩です。日本式の「いろは歌」です。特徴は信仰の養成を目的とする勧告・教えがいっぱいです。
詩編37篇の構造は、次のようになっています。
1~9節は、悪事を謀る者と主に望みを置く人
10~22節は、貧しい人と権力ある人
23~29節は、主に従う人と主に逆らう人
30~34節は、主に従う人と主に逆らう人
35~40節は、結びで、平和な人、主を避けどころとする人
今日の説教では、第一部の悪事を謀る者と主に望みを置く人を扱います。ここで強調されるのは主(ヤーウェ)への信頼で、ここでは主に従う人は「主に望みをおく人」とされています。
「悪事を謀る者のことでいら立つな。不正を行う者をうらやむな。」(37:1)
主に逆らう者は、「悪事を謀る者」、「不正を行う者」と言い換えられています。悪事を謀る罪人たちのことでいら立つな。不正を行う者たちをうらやむなと忠告します。悪人の繁栄が大きく、成功が魅力的で、信仰者を誘惑するからです。
「彼らは草のように瞬く間に枯れる。青草のようにすぐにしおれる。」(2)
悪事を謀らう者は、神に逆らっているので永続できない。この確信が信仰を支えます。信仰者は物事を永遠の側から見つめて判断します。それ故、悪人は「草のように」短命で断たれます。またたく間に枯れる草のようであり、太陽の熱の下にある青草のように、たちまちしおれるのです。信仰者ははかないものに執着してはならないのです。
「主に信頼し、善を行え。この地に住み着き、信仰を糧とせよ。」(3)
作者は神への喜ばしい信頼と道徳的な服従を求めます。「この地に住み」とは、自分に与えられた使命を、自分の持ち場において、忠実に果たしていくことに専念することです。
「主に自らをゆだねよ。主はあなたの心の願いをかなえてくださる。」(4)
信仰者はまなざしを人から神のほうに転じて、すべてを神への喜びによって照らし出し、こうした喜びに包まれて、彼の最も深い願いが成就されるのを[今から既に]見ることがゆるされています。
「あなたの道を主にまかせよ。信頼せよ、主は計らい、あなたの正しさを光のように、あなたのための裁きを、真昼の光のように輝かせてくださる。」(5-6)
作者は祈りの中で自分の生の全体を神に委ね、自分が完全に神の真実なみ手のうちに置かれていることを知っています。煩い事を神に投げかけ、さまざまな不安があっても神の導きにゆだね、自分が神に守られているという喜びをかみしめています。この信仰の希望によって誘惑が克服されます。それゆえに、彼は、あなたの道を主にゆだねよと、勧めるのです。「主に望みをおく人」には命の象徴としての「光」が輝きます。
「沈黙して主に向かい、主を待ち焦がれよ。繁栄の道を行く者や悪だくみをする者のことでいら立つな。」(7)
「沈黙して主に向か」うのも信頼の態度を表します。静かに主に向い、主を待ち望めという勧告が続きます。次に1節の内容に戻って、悪人の成功や策略に対して憤るな、という警告が今までの内容を締めくくります。
「怒りを解き、憤りを捨てよ。自分も悪事を謀ろうと、いら立ってはならない。悪事を謀る者は断たれ、主に望みをおく人は、地を継ぐ。」(8-9)
人が神を信じない者たちのことで気をもんで憤りにかられるならば、道徳的な罪を犯す危険があることを彼は指摘します。なぜならそうした振る舞いは悪に傾くからです。作者は敬虔なアブラハムとその子孫に与えられた、土地についての約束のことを、彼と同時代の信徒に対する神のことばとして受け止めます。人はこの約束に寄り頼むことが出来ます。主に望みをおく人は、地を継ぐと。
詩編37篇5節の「あなたの道を主にまかせよ。信頼せよ、主は計らい・・・」の
直訳は、「あなたの道を主(ヤーウェ)に委ねよ。彼に信頼せよ。彼はそれを実現してくださる」です。新共同訳聖書の「主は計らい」よりも、聖書協会訳や、新改訳の「主が成し遂げてくださる」の方が原文に近い、わかりやすい訳です。
この詩編37篇5節の「あなたの道を主にまかせよ」を冒頭に置き、パウル・ゲルハルト(ドイツ人)は、「苦難と慰め」の詩を書きました。それが日本キリスト教団出版局発行の讃美歌21にある528番「あなたの道を」です。原詩は12節ですが、4節にまとめられています。「あなたの道を」「道を備え」「走るべき道を」と、全体を通して「道」にこだわったこの讃美歌は、「栄光のみ国へ帰るその日」と、天国を見据えた歌詞で終わっています。
「主に自らをゆだねよ。主はあなたの心の願いをかなえてくださる。あなたの道を主にまかせよ。信頼せよ。主は成し遂げてくださる」ことを信じ、「思いわずらいを主にゆだねて」、神に導かれて、歩んでまいりましょう。
聖書一言メッセージ3北秋津キリスト教会発行
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