「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

春の風洗いたてなる空の色 渡部潤治 「滝」6月号<滝集>

2015-06-06 04:56:37 | 日記
 この句から思い出したのは山形の飛島から鳥海山を見た時、
深い青さの日本海と蒼い空とうすい青の山々。同じ青でも違
う青に感動し、今も脳裏に焼き付いている。洗い立てなる空
は雲一つない晴れ上がった青空。この句は空の青さを言って
はいないが、読み手に十分想像させる句。春の風を使うこと
で、情景の新鮮さが十分に伝わってきた。(八島 敏)