おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

薬物中毒・・・ 「彼はナルコマン」

2008-08-21 19:25:19 | ニュース

Injection 庶民の町リューリンの端っこの我が家。すぐ先から原野が始まりその先にロマの人たちの集落がある、どちらかと言うとのどか~な所。が、ある日家に帰ってきてドアを開けようとして階段のほうに目を移すと・・・ 注射器!! 糖尿とかそういうのではなく、普通の注射器、しかもしっかり針付き!! サーっと私の背中を寒気が走りました。

ブルガリアに来て、素朴な田舎の良さを持つ人々にリラックスしていたのですが・・・ 日本でも芸能人や力士、そして若者までこの問題が広がっているようですが、ここブルガリアでもかなり深刻・・・ 薬物の使用はつい近所まで及んでいた!! すぐに同じ入り口の2階に住んでいるターニャに尋ねてみると、さみしい顔で「あ~、わたしの知っているだけで(同じ入り口の住人の中に)2人のナルコマンがいるわ。もっといるかもしれないけどね。新しく入った人は知らないわ」 「ナルコティッツィ」というのがブルガリア語でいわゆる麻薬のような惑溺性のある薬物全般を意味しています。「ナルコマン」は薬物中毒者ということです。

先日も友人のラザロビ家にお食事に招待してもらったのですが、そこでも・・・ 奥さんのレニは3階の自宅から下のカフェを指差して

「そこのカフェでマリウァナ(マリファナのこと)は買えるのよ。」 ひっえ~ッ(汗)超身近!! 「しかもすごく安いの!!」

看護士でもあるレニ。こういうものの影響をよく知っているだけに10代の子供を二人もつこの家族の心配は尽きません。ご主人のミトコも

「ナルコティッツィはウチリシュテ(学校)で売れるから、売人は黒い大きな車に乗ってきて校門で売ってるんだ。ウジャス(最悪だね)!!」 子供達はどこからお金を持ってきてるのか、親達はいつも「お金がないお金がない・・・」って言ってるのに。今からこんな薬物漬けなら、大人になったら廃人になっちゃうよ・・・

「ナルコマン」がいるあたり(っていうかソフィアはそこいら中そうですが)というのはすぐ分かります。ブロック(ビル)のヴホッド(入り口)のガラスがバリバリに割られていたり、夜中に騒いだり・・・ 

ある日見るといつの間にかその注射器はなくなっていました。触るのもコワイから放っておいたのですが、誰かが処分したのかそれとも本人が見つけて持ち帰ったのか・・・ いずれにせよハチアワセなくてよかった~・・・

コメント (6)
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