水の供給は冷水と温水とがあるソフィア。前に書きましたが、ウチのアパルタメントは私たちが入居するまでの間ぜんぜん温冷水の料金を払ってなかった・・・ということがわかったのが数ヶ月前。最近さらに恐ろしい事実が明らかに!!!
入居した当初、冷水も温水もふつうの３～５倍の額の請求がありました。温水なんかは１００レバも!! そんなに使ってないのに・・・ でも、大家のエンカばあちゃんとの契約ではすべて送られてくるファクトゥーラ（請求書）の金額どおりに払うことになっています。「・・・にしてもあまりにも高いなあ～」と思い、別のブルガリア人の友人ゲオルギ（ペルニックの元大家とは別）に相談してみました。すると、
「ウジャス!!（ひどい、の意）・・・ このファクトゥーラ、何？ちょっとトプロフィカツィア（温水供給局、かな？）とソフィスカ・ヴォダ（水道局）に電話して聞いてあげるよ。」と、この異常な金額にびっくりして協力してくれることになりました。まずは今の水道代を減らすのに、「（滞納分にかかわりなく）とにかくヴォドメルを付けたらいいみたいよ」とのこと。（ブルガリアでの水道料金の計算方法は「（（ブホッド（共通の入り口）全体に流れる一定量）－（ヴォドメルをつけている家の使用量の合計））÷（ヴォドメルのない家の軒数）」・・・分かります? つまりヴォドメルをつけていないととてつもない金額になっちゃうんですよ・・・逆にヴォドメル付けた者勝ち、なワケです）
ここで以前ムラドストに住んでいたときの同居人バシルに頼んでみました。彼は配管のマエストルなのです。昨年以降、水道メーターは新しいものをつけなければならなくなったそうで、エンカばあちゃんのくれたヴォドメルは没!! バシルが選んだのはネムスキ、つまりドイツ製です。オオッ!!（喜） たった１時間ほどで２個の水道メーターを冷水、温水の管に取り付けました。さすが～、バシル!! その後、水道局に電話して委託会社の人がプラスティックの封印（プロンバ）をつけて登録情報を持っていって完了です。あ～、これで使った分だけしか払わなくてよくなったゾ～っ!!
で、判明した、さらに驚愕の事実とは・・・
実は、このアパルタメント、本当は９６年からぜーんぜん温水も冷水も料金を払ったことがなかった!!! で、特に温水については一度裁判になっていて、少しずつ払うよう命令されていたのですが、それも、この２００８年まで何と! １ストティンカも払われていなかった!! 滞納分と利子を足すとナント!! ６０００レバ（つまり約４８万円）！このまま放っておくとトプロフィカツィアはこのアパルタメントを差し押さえすることになるそうで・・・ （でも、それが明日になるのか、それとも１０年後なのかは誰にも分からないそうですが。） ゲオルギからそのことを聞いた私は唖然・・・ あまりにも説明が大変そうなのでゲオルギから直接大家のエンカに説明してもらうことにしました。クレジット会社や電話会社などいろいろなところからウチに来る請求書の山を見てエンカも大体事情を把握したようですが、「・・・私にはもう払えんよ・・・」 確かに彼女にそんなスゴイ金額払えない理由がありました（それはこちら）
「あちらにも事情は説明したよ。とにかく１レバも払ってないのはマズイね。少しでも「払う気があるところ」を示したほうがいいよ。このままじゃあなたが大損するから! 二束三文で競売にかけられるよりちゃんと払ってくれる借家人がいたほうがゼッタイ得だよ!!」
にしても、何でぜんぜん払ってなかったんだろう、元はといえば息子のルーメンとその嫁が一番悪い!! さらにその嫁の連れ子も何かの犯罪に加担したようでウチのアパルタメントには何回も警察の人が探しに来ました。事情を説明したところ警察はエンカの電話番号を聞いていきました・・・ ああ～、かわいそうなエンカばあちゃん。彼女自身はまじめな性格で優しいのに・・・ それに私もいつまでここに住めるのやら・・・
