乾燥した暑い夏のブルガリア。昼が40度近くまで上がるのに朝晩は20度以下まで気温が下がります。昼間がここまで暑いと、どんなに夜涼しくても何だかバテバテ・・・ 食欲なくなっちゃうなあ・・・
ブルガリアでは食前酒として飲むお酒がいくつかあります。ラキヤは年中飲めるけど、冬の寒い時期に胃を温めるために飲むものみたい。ぶどうやあんず、スモモや桃、それにジャンキなど夏から秋にできる果物で作るお酒だしね。
じゃあ夏に飲むお酒は? というと、まずは「マスティカ」!! 八角やアニスのにおいがして、氷水を入れると白濁します。ギリシャのウゾやフランスのペルノと似たお酒です。冷凍庫に入れておくとキラキラと結晶のようなものができて、すこしトロ~リとしておいしい! このお酒をスイカに注射して食べたりもするそうです(やったことないけど・・・)。
もう一つ、夏に飲むお酒は「メンタ」。つまりミントリキュール。ミントの緑色がサワヤカですが、どうしても「歯磨き粉」のイメージが・・・ ミントリキュールといえばアイスクリームにかけたり、カクテルベースにしたりするのが思い浮かびます。でも、ブルガリアではさわやかなミントの香りと甘い味で食前酒として飲まれているようです。
どちらも結構甘いけど強いお酒。「暑い夏に、食欲促進のために飲むんだ。」ということでお呼ばれしたとき小さなグラスで食前に出され、チョビチョビなめるように飲みました。
このお酒たち、何かカクテルに使えないかな? と、調べてみると・・・ ありました、ありました!ミントリキュールのカクテル、その名も「ペロケ」、フランス語でオウムの意味。氷水で白濁させたペルノとミントリキュール。シェイクしなくていいので簡単です。けっこう甘くておいしい・・・ でも、なんだか不思議なカクテル。 ブルガリアのマスティカとメンタで作ったので「ペロケ」じゃなくて「パパガル」かな?