おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

やっぱり新しいものはいいよね!

2006-06-10 13:51:11 | ブログ

首都ソフィアは現在建設ラッシュ!! 行く度に「あれ!?また?」と新しいビルができています。元住んでいたムラドスト一丁目あたりはもうものすごい勢いで新しくなっています。それに比べて景気の悪いペルニックはどこも新しくなりません。唯一新しいものといえば近所にできた「ビラ」くらい・・・

 

Newtrain1  そんな時、ソフィアに用事で行って、電車で帰ってくることになりました。電車は車内も見た目もボロボロ・・・ハア・・・(ため息)。とそのとき、別の列車とすれ違いました。アレレッ?!ものすごくキレイなのが・・・もう、ドびっくりです。だって、何でも古くて壊れかけたものばかりの風景の中に最新モデルの車両が・・・どうして??

 実は最近ブルガリア国鉄はドイツのシーメンス社から新しい列車を購入しているのです。キレイですが、電車ではなくディーゼルカーです。どうしてかというと、電化されていない区間に乗り入れるためらしい。特に私が見た最新車両は、ソフィアとマケドニア国境に近いキュステンディル間限定使用。途中のラドミルからキュステンディルまでは電化されていないので、これまでは電気機関車からディーゼル機関車に付け替えなければならないのがめんどうなのと、このディーゼル機関車がむちゃくちゃ遅かった!! ちょうど工場の中を走っている小さなディーゼル機関車で時速15kmくらいでゆっくりゆっくり引っぱっていたのです。でも、この新しいディーゼルカーのおかげでかなりの時間短縮になるそうです。

 この車両の「顔」、広島の路面電車「グリーンムーバー」5000系になんだか似てる!それもそのはず、同じ会社の作だからね。宮島線沿線に住んでいたことがあるので、あの電車にはじめて乗ったときはなんだかうれしかったなあー。広島電鉄はいろいろな路面電車が走っていて、私としては「旧西鉄福岡市内電車」からきた、ピンクに塗り替えられて横に「むすびのむさし」と書かれているあの古い車両が味があって好きだったんだけどねー。(本当ならクリームとあずき色のオリジナルのまま残してほしかったけど・・・) でも、やはり公共交通機関は汚くなるのも早い!! 特にここブルガリアでは禁煙のところでもかまわずタバコを吸う人もいるし、列車の外は落書きだらけだし・・・ 新しいほうが心地よく感じてしまいます。

よーし!この新しい列車に乗るゾ!! とペルニックの駅で聞くと12時48分発のソフィア行きが新車両だとか。家をぎりぎりの時間に出て、早歩きで20分の距離、ハアハア・・・間に合うか?! 急いでビレティ(切符)を買ってホームに出ると、2分前!! 間に合ったー!! たくさんの人々が炎天下の日差しを避けて木陰で待っています。と・・・時間になっても列車が来ない!! そこへアナウンス。「10分遅れます」へっ?!!

車両は新しくても信号待ち、対向列車との待ち合わせなどには勝てないということか。線路のほうが古いままだから仕方ないのかなあ・・・。

Newtrain2  やっときた車両は日の光をビカビカ反射させながらスーっとホームに入ってきました。車内はクリマティック(冷房)のおかげですごくウドブノ(快適!)ゆれも少ないし、シートもキレイ!ボックスシートに座りました。ロングシートのほうはひとつずつ折りたためるようになっています。ハア-。別世界!!! ペルニックはソフィアから約30km、通勤圏ということで特別料金1レバ50(107円!)同じ値段ならきれいなほうがいいよね! 絶対に!!

 スーっとソフィア中央駅にすべり込みました。「古いもの使いまわし」が美徳(?)のブルガリアですが、やっぱり新しいものを使うとそっちのほうが良くなっちゃうかも・・・!?