おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

車の墓場は宝の山? ①

2006-06-01 14:54:01 | ブログ

Volvo3403  「もうあんなバアさんはやめろ!!」 別にこれは離婚の話でもおばすて山の話でもありません。車のことです。ブルガリア語で車を意味する語「コラ」は女性形。それで車のことを女性にたとえるのです。俗に新しい車は若い女性、そしてうちの車のような古い車は「バアさん」なのです。

 やっとの思いで手に入れたうちの「ボルボ340」ですが、売り手にだまされたのか、それとも売り手も知らなかったのか1987年式と思ったものが本当は1982年式でした。だから24年前の車!!! です。今、日本で82年式の車って見かけることあります? (ないよね~・・・)

 買ったとたんにたくさん修理をしなければならなくなりました。スピラチキ(ブレーキ)、スコロストメル(スピードメーター)のジロ(ケーブル)、アクムラトル(バッテリ)そしてスレダーテル(クラッチ)などなど・・・そしてガルネ(マフラー)は穴だらけでただぶら下がっている状態。でも、憎らしいほどドビガーテル(エンジン)は元気です。

そして、この「ボルボ340」の最大の特徴、そして最大の欠点、カルダン(プロペラシャフト)が壊れてしまいました。このカルダン、普通の車とまったくちがって、アルミのパイプの両端に貼り付けてある(?)ゴムの部品で車の前のほうにあるエンジンと後ろのほうにあるミッション(これもまたこの車の特徴!!)を連結しているそうです。一度、運転中に、このゴムの部品が破れて空回りを始めたせいで(多分、老朽化のせい・・・)、「ギギギギギー」と、それこそ本当に断末魔の叫びを上げて道路の真ん中で停まってしまいました。しかも、田舎町ペルニックの中心の交差点、スゴイ音をたてたのと、こげた金属のにおい、そしてこんなオンボロ車から日本人が出てきたのでたちまち通行人の注目の的に・・・ ハ、ハズカシイ~。

停まっていたタクシーの運転手たちが助けてくれて車を歩道に寄せ(感謝、感謝!!)、それから友人のステフチョの車で牽引してもらって家の前まで持ってきましたが、これからどうしたらいいのか・・・・

ブルガリアでは結構見かけるボルボ。でもこのユニークなつくりの340は希少なタイプのようです。しかも24年前の型・・・いろいろなアフトチャスティ(部品屋)をまわりましたが、なかなか見つかりません。

そんな時、別の友人ロザンが言うのです。「そうだ!! グロビシュテに行こう!」

グロビシュテ?!? つまりお墓??? 何しに? (つづく)


「秘密の隠れ家」的レストランでのんびり

2006-06-01 03:05:01 | ブログ

田舎町ペルニックはギリシャ方面へ行く国際道路(ブル語でメジュドゥナローデン・プット)の通り道です。となりのこれまた田舎町ラドミルを通過してドゥプニッツァ、ブラゴエフグラッド、サンダンスキ、そしてギリシャ国境に達します。

この国際道路はブルガリアの他の道路にはあまりない特徴があります。それは標識が多いこと! ほとんど全部キリル文字とラテン文字の表示があります。この道路をラドミルで少しはずれて、やはり国境(マケドニア国境)の町キュステンディルに向かう方向に進むと、「ЯЗ」の表示が・・・これは湖の意味です。「バルバ湖」(=柳湖?)なんだか興味をそそる名前です。

Yzvarba1  実は多くのブルガリア人男性はつり好き!! どこの町にも釣具店があります。ここらへんは海から遠く、つれるのもソム(なまず)、シャラン(コイ)・・・などの淡水魚です。看板に惹かれるように主要道から集落に入って、道はボコボコの未舗装道路に。すると、ぱあ~っと開けた場所に出ました。すると、湖、というよりは池に行き当たりました。Yzvarba2

 行ったのが日曜日のせいか多くの車が停まっていて人々が釣り糸をたれていました。よく見ると池の横に食堂が・・・試してみることにしました。

Yzvarbarestaurant  日本なら観光地の食堂は市価より高めが相場。でもここは良心的なお値段です。午後二時のひと時、思わずビール「アリアナ」500ml(75ストティンキ=53円くらい)と、パルジニ・カルトフィ スス シレネ(フライドポテトの白チーズかけ、90ストティンキ=63円くらい)を頼みました。釣りができる池にふさわしく、ここでは魚も食べられます。シャラン(コイ)の切り身のフライが100gで1レバ。私は一切れ頼んで1レバ30(90円くらい)でした。ウロコがパリパリにあがっていて、レモンを搾って食べたら、これがまたビールとの相性も最高です!コイにありがちな泥臭さもほとんど気になりません。

 Yzvarbafishing 5月の天気はここブルガリアも日本同様不安定。急に遠くのほうから暗くなり、雷鳴がゴロゴロと聞こえてきました。太公望たちもドヤドヤと屋根のある食堂に入ってきました。5人、6人、みんな男ばかりのグループがそれぞれビールやウォッカ、ラキアなどのアルコール類を頼みます。雨を待つ間、ひとつのテーブルを囲んで、アーでもない、コーでもない、お金がどうした、車がどうした・・・といつものヨモヤマ話をはじめていました。

 Yzvarba3 ツバメがキーンと音をたてそうな勢いで水面すれすれを飛んでいます。ふと気がつくとツバメだけでなくいろんな小鳥たちの美しい歌声が響いていました。 プハ~ とビールを飲み、遠くの雲をながめました。あ~ 超ノンビリ。夏がもうすぐそこまで来ているというワクワク感。でも、この静かすぎない静けさ。思いっきりノンビリしてしまったりして・・・。