おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

日勤、夜勤、二日休み!!

2006-06-02 17:29:58 | ブログ

一応、「工業都市」ペルニックです。ここの主な産業は鉄鋼業!! 昔この辺で取れた石炭を燃料に大規模に行っていたそうです。今では工場の跡地や鉱山のあとが「ツワモノどもが夢のあと」とでも言うように横たわっていますが、それでも、現在でも「ストマナ」という会社が操業しています。

ソフィアから来ると、手前にペルニック、そして10kmほど先にラドミルという町があります。実はこの町も工業都市だったそうです。現在、この町にある大~きな工場が超~小規模に操業しているそうです。

地元のディアド(おじいちゃん)たちに聞くと、その昔、このラドミルのほうが街でペルニックはただの「セロ」(田舎、もしくは集落)だったそうです。今でも国鉄ラドミル駅には「ブルガリア共和国発祥の地」なる銘文があって、歴史の古さを感じさせます。そのせいかペルニックの人々に比べてラドミルの人々のほうが誇り高い!町の中心にいくつもの政党事務所があります。「マケドニア解放戦線」などなど・・・ あんまりオダヤカな政党名ではないですね~。

Pera  「ああ~、だからかァ~」と合点のいくことがひとつ。とにかくペルニックの人々は全然センレンされていない!! ソフィアの人にくらべるとあんまり外見も気にしないみたいだし、大きな工場の横の川沿いでヤギが大行列を作っていたり、街の中心の高速道路沿いで牛や羊が草をはんでいたりするのどかさです。人々の行動も基本的に素朴そのもの。木と木の間にワイヤーを通して洗濯物を干しています。すぐ横の工場の高~い煙突から煙がモクモク。風向きでこちらにも届きそうなのにね。マギストラーラ(高速道路)沿いもふと見るとその辺で用を足すおばさんが・・・ワッ、もう少し木の間に入ったところでしてくれ~!!

 基本的にブルガリアは土日が休み。ですが、この町では多くの人が夜勤があります。だいたい、デンナ・ラボタ(日勤)、ノシュナ・ラボタ(夜勤)、そしてドヴァ・プチヴニ・ドニ(二日休み)の繰り返しです。日本だったら日勤、夜勤、一日休みかもしれませんが、共産体制化では少ない給料でたくさんの人に仕事を支給するほうが大事だったそうです。職種によりバラつきもあるようですが、昔は月800レバくらいもらえたとか。でも今では400レバくらい。1レバ=70円と考えるとずいぶん安い!! 学齢期の子供がいたら、月400レバでは苦しいでしょう・・・500~600レバは生活していくのに必要ですね・・・・ 

Highwayside  でも、そんな工場の横を今日も、瞳がマイナス(!)なヤギや羊たちが飼い主のおじいさんに導かれて通っていきます。「メエ~! メエ~!」 こういう素朴な田舎と工場団地が共存してるって、不思議ですね。


車の墓場は宝の山? ②

2006-06-02 16:11:32 | ブログ

Junkyard1  ペルニックの町はずれにこの「お墓」はありました。もう「おシャカ」になった車がボコボコ置いてあるのです。が、決して捨ててあるわけではなく、みんな商品なのです! サビサビの車や、最近事故ってダメになった車、人気があってもういろいろな部品が取られてしまった「ガイコツ」車、はたまた廃車になったラーダのパトカーまでいろいろです。でも、残念ながらボルボ340の部品は見つかりませんでした。

 ちなみに、友人のマエストル(この場合は整備士)のイヴァンのところにこのボルボ340を修理に持っていったとき、そこにいたほかの客はこの車を見て「おお~、マニアック!」と言っていました。ブルガリア人も「マニアック」という言葉を使うのもびっくりしましたが、かなりの「マニアック」というか「物好き」でないと選ばない車を選んでしまったことに軽いショックを受けたのでした・・・(いかにこの車が「マニアック」かは、このサイト(英語とフランス語ですが)を参照)

Junkyard2  ソフィアに住んでいたとき、通りで事故っている車や事故の瞬間をちょくちょく見かけましたが、事故によくからむ車のベスト(?)3は、アウディ、ベンツ、BMWでした。やはり気持ちよくアクセルを踏んでしまえる車だからでしょうか?かくいうわたしが昨年事故ったのもアウディでした。日本だったら廃車のらく印が押されても、ブルガリアなら部品取り用に「商品」として取っておかれるのです。

 この国で部品が手に入りやすい(外国)車ナンバーワンは(VW)ゴルフだそうです。ポロ、パサートなどもよく走っています。廃車からも部品が手に入りますが、「盗品」もあるそうです。つまり、よく盗まれる車でもあるとか。次はルノー。昔ルノーはブルガリアでもライセンス生産されていたそうで、そのつながりからか部品が結構出回っているそうです。ちなみにそのライセンス契約はブルガリアが契約違反をして国内販売用の車をソ連に横流ししちゃったために打ち切られちゃったんだって!! (あ~あ、でも、さもあらん、かな。シュウェップスのライセンスも品質を変え過ぎちゃって切られちゃったっていうし・・・さすが、我が道を行く!!!ブルガリア人!) でも、いまでもルノー19、21などの車をよく見かけます。

昔、「ボルボは、5台積み重ねてもつぶれません!」なんて宣伝してたので(まるで、「象が踏んでもつぶれません!ふでばこ」みたい・・・)丈夫で壊れないいい車だと思っていたんだけど・・・ここブルガリアでは扱うのは結構むずかしいなあ・・・車は丈夫なだけでなく、部品が手に入れやすくないとね~。

部品っていうか、もう車そのものが手に入れやすいのが前にも書いたラーダやトラバントです。そのせいで、ブルガリアではすごいものも見られます・・・ (その③に続く)