JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

パステルの芸術 INNNER YOU / MICHEL BISCEGLIA

2007-04-18 22:15:35 | 聞いてますCDおすすめ
知らないピアニストですが、ジャケも綺麗だし、旧作を見ても選曲がよさそう。チャーリー・ヘイデン。ラルフ・タウナー、C・パーカーです。拾ってみるとこれが大正解、素晴らしい新作でした。
イタリアの血が入ったベルギーの人だそうで血筋は理想的です。
1曲目“SANDINO”はチャーリー・ヘイデンの曲ですが、哀愁漂う曲のメロディの曲を弾くと、POP系かと一瞬思うのですが、これが大間違い。
基本はヨーロッパ系です。
ブロックコードも旋律もありますが、ほとんど右手のフレーズで曲を表現します。次の曲も美しいひびきですが、メロディが美しい、タッチが美しい。
ベースは低音でビートを刻みますし、ドラムスはオーソドックスに叩きます。だからピアノがこれでもかと、色々付けてくるかというと、弾き方は一本。右手のメロディラインに全てをかけたような演奏です。
ピアノの響きを大切にしたメロディが次々と続き、そのフレーズが素晴らしい。全てをそこに集中したような演奏が素晴らしい。その集中はいやみなく、安定しています。
油絵のようにの絵の具を混ぜたり、色を重ねたりという事は一切なし、パステルを使った一枚の絵を描く、次の曲はまた別の色を使って描きます。
そのアルバムはパステル画の画集の様に、淡く美しいのですが、イメージははっきりした曲の集まりになっています。
このように演奏の仕方は同じで有りながら、一つ一つの変化がはっきりしている演奏は最近ないように感じます。ちょっとSATに通じるように感じます。

INNER YOU / MICHEL BISCEGLIA

michel bisceglia piano
werner lauscher bass
marc lehan drums

1 Sandino
2 Out to Sea
3 Lorenz Factor
4 Softly as in a morning sunrise
5 Simone
6 Paisellu Miu
7 With Purpose
8 Blues for alice
9 Side Square
10 The Traveller




コメント
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