借りていた本も読み終わってしまって、急遽次を選ばなければいけませんが解らないので、エイヤッで選んだのがこの本、まるで知りません。
読み始めてみると切れの良い文体とスタイリシュなフレーズで結構楽しい。
展開もメリハリあり、スイスイと読んでいます。
アウトローした身辺警護のスペシャリストが主人公のシリーズものでこれが3作目の2002年の作品です。
途中の気に入ったところ書き抜きます。
主人公と前作「奮回者」で救ったと思われるエリカ(当時15歳、現在18歳)という女の子との会話(理由はわからないけど、一緒に生活している、後見人をしている?)
『エリカは小首を傾げてしばらく聴いていて、やがて訊いた。「スタン・ゲッツ?」
「デクスター・ゴードンだよ。だいぶ聴き取れるようになってきたな。どちらもサックス奏者だ。」』
なかなか良い人選じゃないですか。
「○○○○?」
「○○○○・○○だよ。だいぶ聴き取れるようになってきたな。どちらも○○○奏者だ。」
遊べそうですね。
話の内容はタバコメーカーの訴訟について重要な発言が出来る元開発部長をテンと呼ばれる世界的名殺し屋の一人から守る、ただそれだけですが、まあ一気に読まされましたから、これは合格点です。
次を選べないので、もう一つこの人の作品にしました。