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これから段々と秋深くなるのでしょうが、それに伴って上手く処方しないと、愁心が変に深くなったりしてしまいます。
間違った処方箋でも受け取ろうものなら、この秋が台無しです。
先日私が受け取ったものは、爽やかで澄んだ処方箋でした。
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良い仲間と楽しく一緒に処方されたので、普段の秋より明るいものとなりそうですが、物思いに静かにふけるタイプなので、ただ明るければというものでもありません。
それで重くはないけれど、もの思うようなアルバムも処方してみました。
フランスの秋が香るような小粋なsaxのピエトロ・トノローがメロディの美しいパオロ・ビッロとデュオしたアルバム、タイトルもまさに“秋”です。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20080710
EGEAというレーベルからしてJAZZ色、即興色は薄いのですが、それを納得して聴けば、やはりこれはJAZZする人の演奏です。
1曲目柔らかい音のテナーと落ち着いたピアノ伴奏が、すでに深い秋です。
2曲目はソプラノが軽やかな青空のイメージです。
3曲目はテナーで穏やかな日差しを思わせます。
5曲目がソプラノで少し風が出てきた感じ、肌に感じる感じ、ピアノがリズミックでソプラノの即興が一番JAZZ色が強い演奏です。
6曲目もソプラノで風は少し舞って渦を作ります。
7曲目は風もおさまり、柔らかいテナーの音は夕日を浴びて色づいた木立の様です。この曲落ち着きます。
そして8曲目がタイトル曲、夕闇に包まれた秋は愁いを秘めていることも感じなければなりません。
そしてテナーの9曲目、秋の中で生活が続いていくようなまた新しい1日です。
明るい爽やかな秋とゆったりともの思うアルバムの処方で、心と体は完全に秋に馴染みました。
Autunno / Pietro Tonolo, Paolo Birro
Pietro Tonolo soprano & tener sax
Paolo Birro piano
1. Fuori Citta
2. Agrodolce
3. Luna Park
4. Aquiloni
5. Dod
6. Cactus
7. Pitagora
8. Autunno
9. Albatro