エルダー・ジャンギロフをデヴューした当時聴きましたがあまり強い印象は残りませんでした。
以後のアルバムも拾うことなく、新しいアルバムが出ましたが見送りのつもりでした。
blog仲間のnaryさんが、褒めているので急遽拾うこととしました。
naryさんはドラムスのLudwig Afonso拾いでしょうか、ピアノのMarrin Bejeranoのアルバムでも、とても良かったことはドラマーです。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20070603
1曲目生ピアノと力強くはじめると、ありゃこんなに上手かったけと思うし、途中からエレピにかえればこれもちょっと驚きです。ドラムスがタカタカと気持ちよく叩いてくれます。
2曲目生ピアノの切れもいいし、抜群のテクニックを見せられます。
3曲目ゲストのテナーFelipe Lamogliaが昔のジョー・ファレルのように吹いて、ピアノがエレピに変わるとサウンドもチック・コリアの70年代を思わせます。
4曲目淡い感じ生ピアノは速弾きの圧倒的なテクの後では、他のピアニストでも弾ける内容に感じ、同じことは6曲目の少しダークな曲でも感じます。
ここまでのテクを示すピアニストが、スローなセンシティブな曲をひくのであれば、それはバカテク以上の集中を示さなければ、同じような評価は得られません。
そこがとても残念、単音の音にいかに注力するかは重要なピアニストの務めです。
そんなことで速弾きでのフレーズにはきれ流れがありますが、情緒を織り込む曲では、昨日のMichel Biscegliaの方がずっと上、22歳これから変わっていくところでしょうか。
5曲目、生ピアノとエレピを曲の中で使い分けて、サウンドとしても上原に近いか、そういえばベースとドラムスも感じが似ていてます。
ここまでテクがあるとその部分で押し切ってしまいますが、しっとり感が加わると本当に凄いピアニストになっていくだろうと思います。
VIRTUE / Eldar Djangirov
Eldar Djangirov(p)
Armando Gola(b)
Ludwig Afonso(ds)
guests:
Joshua Redman(ts,ss)
Felipe Lamoglia(ts,ss)
Nicholas Payton (tp)
1 Exposition
2 Insensitive
3 Blues Sketch In Clave
4 Iris
5 The Exorcist
6 Lullabye Fantazia
7 Blackjack
8 Long Passage
9 Estate
10 Daily Living
11 anilla Sky
ところが本作では音楽の方向性が定まったこともあり、そのテクニックの素晴らしさとやっている音楽がピタリと合致していて素晴らしかったです。
またバックの2人との相性も最高だったと思います。
私の場合、元来テクニカル志向のミュージシャンが大好きなので、この手の演奏にはついつい評価が高くなってしまいます(笑)。
それにしても本盤(輸入盤の方です)が、私が注文した時には約1,200円という激安価格だったのには驚きました。
コメントいただいた文面を別の場所で簡易的にみて相手はcrissさんだと思ってしまいました。
ドラムスに存在感がここのところのアルバムでとても効いています。明日記事にしようとしているDoald Edwardsも驚きました。
しかし1200円は安いですね、私御茶ノ水までいって1670円でうれしくなって買いました。
今日も1670円で一枚買ってきました。
10月ブルーノート東京に来日したロン・カーターカルテットのピアニストが急遽交代となり、エルダーが出演されてました。御大4人を聞きに行った私は驚きましたが、かなり健闘されてたと思います。
世の中にいいピアニストが沢山いるんだな…そう思いました。
ロン・カーター相手のエルダーですか。
最初の作品にも登場しましたっけ、うる覚えですが、良く解りません。
ロンが1つ鳴らすうちに4っ鳴らせるのになぜ共演なのか良く解りませんが、エルダーはみる価値ありですよね。