JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

心意気 INFANT EYES / A・Cappelltti & G・Martino

2009-10-25 16:05:31 | 聞いてますCDいいと思う


秋らしいサックスとピアノのデュオを聴きましたが、続けてももう一枚聴くことにしました。
まるで知らないお二人ですが、全てウエイン・ショーターの曲これをテナーとピアノの2人だけで演る意気に感じるじゃないですか。
そしてもう一つ思いいれが感じます。
選曲を見ると#8が1964年「Night Dreamer」#6が1964年「JuJu」#1#4#7が1965年「Speak No Evil」#2は1967年「Schizophrenia」のアルバムで演奏されている曲です。
#3“Nefertiti ”はもちろんマイルスで1967年のアルバムです。
また#5の“Children Of The Night”は自分のアルバムでは後年の収録になっていますが、1961年アート・ブレーキーの「Mosaic」BLP4090で演奏している曲なのです。
こうみると、ネフェルティティ以外は全てブルー・ノート、そしてショーターがまだ宗教がかったり、サウンドに凝るのでなく、テナー一本で黒く吹きまくっていた作品集です。
このデュオ集ではやはりテナー一本(この人ソプラノも吹きます)ショーターのそのところに真っ直ぐ向き合った心意気です。
アリゴ・カッペレッティさんは僅かにP・ブレーとかS・キューンが入った感じのピアノ、ジウリオ・マルティーノさんはバーガンジーを思い出す感じです。
2曲目この人のテナーの音、好きです。
3曲目目の有名曲にしても7曲目の懐かしい曲にしても、ショーターの吹いたようには吹いていません。
4曲目のソロフレーズが上手いし、6曲目の嬉しくなるように懐かしい曲ではキッチリとブローしています。
ただトリビュートしましたというより、新たにすショーターに向かい合っている感じであまり有名ではない俳優が有名な人を舞台で上手く演じ直している感じです。
(誠にまどろっこしい表現ですみません。)
ピアノの人もバックを安定して演奏しますが、唯一つ残念なのが、ピアノそのものの音が私の好みでなく、中音から高音にかけてもっとしっとりしていれば、大好きなアルバムになったという感じです。
このようなアルバムを作ってしまう、心意気を持った人々がイタリアにたくさんいるのですね。


INFANT EYES / A・Cappelltti & G・Martino 

Arrigo Cappelletti p
Giulio Martino  ts

1 Fee-Fi-Fo-Fum
2 Miyako
3 Nefertiti
4 Speak No Evil
5 Children Of The Night
6 House Of Jade
7 Infant Eyes
8 Black Nile
コメント
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