JAZZ最中

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主張の潔さ LIVE AT FASCHING / ERIK LINDEBORG TRIO

2009-10-07 21:55:40 | 聞いてますCDおすすめ


2008年4月8日にストックホルムでライブ録音された、ピアノ・トリオ、まるで知らなかった人ですが、カンでひろいまいした。
ストックホルム・ジャズ・レコードという新興レーベルから出たアルバムで、そのホームページの写真からもまだ若手みたいです。
myspaceにはラース・ヤンソンも讃辞を贈ってます。
1曲目、一つ一つのはっきりしたピアノの音が、やがてスパニッシュのフレーズに変化していく。
2曲目は一変、先日聴いたスウェーデンのマティアス・ランディウスの「Orpning」の中の“Perfect Harmony”かと思ったひしゃげた感じの奇妙な曲、現実の中に一つはあるアブストラクト、現代的な演奏です。
3曲目、リズミカルにはなりますが、重量感があり、一つ一つを確り鳴らしていて、ごまかしがなく潔い演奏です。
ここでリズム陣がそれぞれソロをとりますが、ピアノに反応して合わせる感じであまり前にはでません。
4曲目はブルージーでいてモーダル、マッコイ・タイナーの影響が確り見えますが、フレーズが若々しくて気持ちが良い。
5曲目は女性の名をつけた曲、静粛でいながらミステリアスな女性が思い浮かびます。
6曲目はまたモーダルな演奏、ピアノの音は硬いわけではなく、確り鳴っているところ、とにかく鳴らし方に好感のもてるピアニストです。
7曲目は“NEW BALLAD”、全ての曲はピアニストの曲で、バラッドは美しく、変な曲はきちんと変で、モーダルな感じはとりわけモーダルでバラエティに富んでいるのも魅力です。

先のマティアスといい、ティンクヴァルといい、スェーデンの若手の活躍は目覚しく甲乙つけがたい一団、この人9月には新しい録音をし、来年発売だそうで、楽しみです。

LIVE AT FASCHING / ERIK LINDEBORG TRIO

ERIK LINDEBORG(p)
ROBERT ERLANDSSON(b)
KRISTIAN FREDMARK(ds)

1. YEAR OF THE RAT
2. GARAGE
3. THE SPOT
4. THE TREE
5. EMMELIE
6. DOLIAN MODE
7. NEW BALLAD
2009年作品
コメント
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