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JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

バルト海のゆらぎ  SKAGERRAK / MARTIN TINGVALL

2006-12-09 20:45:50 | 聞いてますCDおすすめ
以前にアルボラン・トリオというピアノ・トリオのアルバムの事を書きました。
美しくも緊張したすばらしいアルバムでした。

http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20061018

アフリカに面した地中海、アルボラン海のイメージを受けましが、このアルバムは北欧の海がイメージされます。ジャケットからして美しい、バルト海のイメージです。
2003年スウェーデンで結成された、ピアノがリーダーのトリオで、2005年初録音のアルバムです。ジャケットの写真からも若い人の様です。
クラシックの技術もしっかり感じる美しい癒し系の北欧キースの子供たちと思いなが始まります。ドラムはロック系の感じを受けます。4曲目はリズムはマンボ?面白いリズムに、メロディが楽しく絡みます。5曲目は美しい旋律です。私リズムをとらえるのは苦手ですが、この後普通の拍子では弾きません。5拍子、12拍子、よくわかりませんが変拍子のドラムとピアノが、その中での美しいメロディを作っていくのが楽しめます。11曲目はあまり目立たなかったベースが美しいソロをとります。13曲目“GOD NATT”は我がハクエイ・キムの新しいアルバムの“home beyond the cloud"になんと曲想、メロディが良く似ています。14曲目も美しい曲です。
どちらかというと、感じは美しい癒し系の曲のように感じますが、なかなか、拍子を変えたり、リズムを強くしたり、工夫も充分で、聞くほどに驚かされる面があるように思います。色々な拍子の揺らぎの中を、ピアノメロディがきれいに流れるような感じを受けました。年末にに向けて、又一つ気になるピアノトリオがふえました。アルボランほどテクと成熟はありませんし、ティグランほどの若い勢いもないかもしれませんが、全てオリジナルで変化をつけながら通して美しさを表現するところ、これも凄いと思いました。ちなみにこのピアニストも唸ります。唸るピアニストは演奏が上手,という法則をお持ちの人は、ぜひ確かめてみる価値があると思いますよ。
タイトル“SKAGERRAK”というのは場所のようですが、何処か解りませんでした。

SKAGERRAK / MARTIN TINGVALL

MARTIN TINGVALL PIANO
OMAR RODRIGUEZCALVO BASS
JURGEN SPIEGEL DRUMS

1 SJPROP
2 NU DAVLAR
3 MOVIE
4 MUSTASCH
5 AVSKED
6 NORRKAND GULD
7 HORISONT
8 AKAGERRAK
9 MEDVIND
10 NIMIS
11 HJALTEN
12 UFO
13 GOD NATT
14 BROLLOP


  


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モノトーンのうず Habanera / Simple Acoustic Trio

2006-12-08 20:27:45 | 聞いてますCDおすすめ
前から持っていましたが、はっきりイメージしていないアルバムがあります。どこで見ても評判が良いので、ちゃんと聴いていないのでしょう。そこで聴いてみました。
どれも美しいメロディを持っていて、どの曲がいいと聞かれても答えに困るアルバムです。ほとんど全ての曲を良いにチェックしてしまうほどなので、逆にイメージが弱くなったのでしょうか。
まずこのトリオ、ピアノの音が美しい。高音域が特別ですが、どの音も選ばれたもので、どの音も重要な響きをしています。それゆえ、その音はすぐ消える事がなく、宙を漂い絡み合いながら昇華していきます。ベースとドラムはピアノと対峙していくのでなく、あくまでピアノのラインを深めていく演奏です。5曲目、8曲目など長いドラムソロがありますが、ピアノと同じ方向に流れているようで、ソロの間もピアノラインが聴こえるようです。ピアノ、ベース、ドラムが同じ色に染めた糸で編んだ帯のようです。帯のような線は曲によって、太くなったり細かく分かれたりしながら渦巻きます。微妙に違いますが、同色の大きな渦や小さな渦が見事に流れて行きます。強い印象がすぐにはつきませんでしたが、何度も聞くたびに染まった色の深さがわかっていくようなアルバムに感じました。
調べてみればECMからアルバムだ出ていてお仲間のすずっくさんも、アーティチョークさんも絶賛でした。持っているアルバムがはっきりしていなかったので、結びつきませんでした。又欲しいアルバムが出来ました。

  Habanera / Simple Acoustic Trio

Marcin Wasilewski piano
Slawomir Kurkiiewicz bass
Mitchai Miskiewicz drums

1 Habanera Excentrica
2 Without Them
3 Tamara
4 Green Sky
5 Furiozi
6 Stravinsky
7 Simple Song
8 Simple Jungle

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落落差差  ZBIGNIEW WEGEHAUPT

2006-12-07 20:14:57 | 聞いたけどCDどちらでも
ポーランドのベーシストがリーダーのトランペットが入ったカルテットです。
全体的にはマイナーな曲調で漂うような感じを受けます。リーダーのベースはあまり多くの音を使わずビートを刻むよりというより,長めの音でアクセントをつけます。ところがリズミックになるとエレベみたいなラインを作ります。トランペットは、くすんだ音色で長めのソロをとりますが上手いと思います。2曲目雲の中に居るような、つかめないけど存在しているような変な感覚をあじわえます。それが6曲目、8曲目ミュートを着けるとマイルスのフレーズになるのです。8曲目って“Time After Time”じゃないのと思ってしまう、凄い落差に驚きます。
このグループのピアノMARCIN MASEKIという人が大変上手いピアノを弾きます。上手いというよりきちんと叙情があるソロが多く聴く事が出来ました。

ZBIGNIEW WEGEHAUPT QUARTET

ZBIGNIEW WEGEHAUPT bass
JERZY MALEK tp fh
          MARCIN MASECKI piano
SEBASTIAN FRANKIEWICZ drums

1 ZAMBKO
2 MANANA
3 DZIWWEZYMA LIOEOWA
4 DOMINIKOWI
5 SATOKO
6 EWE
7 NAMAPA
8 FOUR ROSES
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自己確立中 Saga ~farger / joakim simonsson

2006-12-06 20:14:50 | 聞いたけどCDどちらでも
昨日のちょっとマッチョなピアノとは反対方向に行くスウェーデンのピアニストです。1980年生まれのまだ若い人のようです。私の好みとしてはこちらです。おとなしめの、探るような音選びで始まります。曲想も変えて8曲演奏しています。キース・ジャレットをかなり意識した曲と演奏構成になっています。そうなるとドラムとベースとの技量差があるといけませんが、良くマッチしたグループに思います。曲想はキースよりちょっと陰影が強いウエットな感じで、ヨーロッパをしっかり感じました。音選びも違っているわけでも無く、曲運びも考えられています。但し頭で良く考えて作っているのを感じてしまいます。一つ一つを作っていますが、本当の自我から発した本心までにはまだ差が有るように感じます。こうやって演奏しているうちに、きっといつか良いアルバムができると思います。色々な曲想で自己を確立しているのが感じられますが、今途上ということも合わせて感じました。

  Saga~fager / joakim simonsson

joakim simonsson piano
daniel olsson drums
par-old landin bass


1 thank you
2 my old school
3 colours
4 peace
5 av vemod
6 av langtan,av gladje
7 sunday 14th
8 byebye(see you tomorrow)
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ジムに居るみたい THREEO / Paolo Di Sabatino

2006-12-05 20:33:34 | 聞いたけどCDどちらでも
だいぶ以前からこのアルバムを聴きたいと思っていましたが、なかなか合うことが出来ないでいました。先日ショップに並んでいましたので、拾ってみました。ベースがJhon Patitucci、ドラムがHoracio"El Negro"Hernandezの強力リズムです。1曲目力強いベースとドラムにのって弾き出すメロディーもグルーヴィーでカッコ良く快調です。ピアノの音も光った感じで、大変良い印象で始まりました。3曲目も美しいメロディーをはっきり弾いて好感です。4曲目“JUST IN TIME”をラテンタッチでくるころから、スタイルが解ってきました。名前が有名ブランドの様で繊細美しい系を想像していたのですが、ちょっと勘違いでした。力強く、男らしく弾くタイプで、これは好みの問題です。このアルバムで,選んでいる曲と自作曲は、意外と単調なメロディが多くそれを繰り返します。6曲目とか、9曲目、カンツォーネを朗朗と歌う人みたいな、もしくはスポーツジムで鍛えているような感じの演奏です。そこまで具体的に言わなくても、聴いている私は解るのに、やりすぎと思うところが有ります。マッチョ全部の部分を見せつけられて、ちょっと馬鹿にされているような感じを感じます。音が悪いわけでもなし、フレーズがアウトしているわけでもないのですが、忘れたころに聴くように思います。


  threeo / Paolo Di Sabatino

Paolo Di Sabatino piano
John Patitucci bass elbass
Horacio"el Negro"Hernandez drums

1 F.S.Blues
2 Coco's Way
3 Meeting of emories
4 Just in Time
5 Hallucinations
6 Negrito
7 A Weaver of Dreams
8 Sotto la neve
9 The Old Country
10 That's All

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つい昨日のように Brown Street / Joe Zawinul

2006-12-04 22:36:28 | 聞いてますCDおすすめ
Blog管理人naryさんが記事にしたアルバムを見たらちょっとあわてました。私はそれほど情報を集めていませんので(ウソ、集められない)このようなアルバムが出ていることを知りませんでした。記事を読むと、まあとにかく聴かないといけないし、充分期待にあっていることが感じられました。早いほうがいいので買って来ました。
まず2つの良いところを感じます。1つはビックバンへのレンジの上手さです。ウエザーなり、シンジケートなりの、ザビヌルの一番良いところを、そのまま表現しているところです。これほどストレートに違和感なく表現されると、時代を通り越して、つい昨日の事のように感じます。
そして次に良いところは、当事者のザヴヌルがキーボードを弾いている事で、(リーダーだからあたりまえか)それはカバーでないウェザーのサウンドが思いを変えて、そのまま発進しているように感じます。
CD1の4曲目“BADIA/BOOGI WOOGIE WALTZ”は大好きな“8:30”でも演奏されていますが、ここではOliver Petersという人のssが凄い。次の“BLACk MARKET”のアレンジは新鮮で、時を超えて生き生きとしています。エレクトニックなサウンドよりも生の人間の作る和音の方が凄いと感じます。CD2の“A REMARK YOU MADE”もうれしい曲で、このアレンジも素晴らしい。
ベースのベイリー、ドラムのタウンスレーがずっと凄いのはやはり書いておきます。気になるほどではありませんが、リードに比べホーンのほうが少し細く感じました。こうゆうのは、生の醍醐味ですよね。凄いライブがたくさんありますね。
昨日ではない思い出の、その中にある本質が、アレンジャーと演奏者のおかげで、つい身近に迫るアルバムと感じました。

Brown Street / Joe Zawinul

Joe Zawinul keyboards vocoder
Alex Acuna percussion
Victor Bailey bass
Nathaniel Townsley drums
WDR BIG BAND KOELN

CD1
1 BROWN STREET
2 IN A SILENT WAY
3 FAST CITY
4 BADIA/BOOGY WOOGY WALTZ
5 BLACK MARKET

CD2
1 MARCH OF THE LOST CHILDREN
2 A REMARK YOU MADE
3 NIGHT PASSAGE
4 PROCESSION
5 CARNAVLITO

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この曲が聴きたい 7 自由への賛歌 / OSKER PETERSON

2006-12-03 18:36:26 | この曲が聴きたい
PATRICK TOMPERTという人のO・PETERSONライクなピアノを聴いて静かな曲調で思い出して、聴きたくなった1曲です。私をJAZZピアノ好きにした曲かもしれません。JAZZを聴き始めた本当の初期の頃に買ったアルバムで、聴こうと思って探すとありません。何度か居を移動しているので、ゆくえ不明になったのでしょう。この曲に関しては、その後ピーターソンも度々弾いています。カナダでのsummer cocertもありますが、やはりこの演奏が一番です。私としては、ピーターソンの初期では、“プリーズ・リクエスト”よりしっくり身近です。このアルバムはレンタルショップには必ずあるから、おとくいのTUTAYAで“NIGHT TRAIN"を借りてきて解消しまた。優しいハーモニーと静かな、確固たる主張がソロで演奏された後、リズムが入るとその主張を具体的に証明するように語っていきます。自信に満ちた、安定した演奏。このテンポがたまりません。
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グッド・ワークソング jaywalkin' / Niels・H ・O・Pedersen

2006-12-02 18:15:30 | 聞いてますCDおすすめ
今年も12月になってしまいました。12月の休みの日は天気がきになります。我が家の,窓をきれいにするのを、暖かい日にするのか、押し迫って寒い日にするのかで、気分が違います。そして本日は暖かい。家の外からホースを2階に引っ張り上げて、窓を洗ってしまいます。年2回、私の仕事になっています。
1975年録音、Steeple Chaseの時代のペデルセンのアルバムを、なぜか聴きながら始めたのですが、体を動かすのにぴったりです。
4曲目“jaywalkin'”ジャズ・ロックというのが当時はやりましたが、ロック調のファンキーなリズムに乗ってCATHRINEのエレキギターとHANSENの電気ピアノが軽快です。5曲目“MY LITTLE ANNA”はペデルセンの軽快なベースソロです。ガラス4枚がきれいになったところで、ちょっと休憩。6曲目は生ギターに持ち替えたカテリーンとペデルセンの静かなゆったりしたかけあいで休まります。7曲目“INTERLUDE”のファンキー・ベースラインが始まったところで仕事再開です。10曲中7曲がペデルセンの曲ですが、曲も良くて、窓ガラスもきれいになってよい気分です。
今年の掃除はペデルセンが手伝ってくれました。もちろんアルバム1枚聞く間に終わったのではありません。3~4回は聴けました。やれやれ。

  jaywalkin' Niles-Henning Orsted Pedersen

NIELS PEDERSEN bass
PHLIP CATHERINE guitar
OLE KOCK HANSEN piano
BILLY HIGGINS drums

1 SUMMER SONG
2 SPARKLING EYES
3 A FELICDADE
4 JAYWALKIN'
5 MY LITTLE ANNA
6 YESTERDAY'S FUTURE
7 INTERLUDE
8 CHERYL
9 THAT'S ALL
10 SUMMER SONG #5



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テナーの流れ TOMAS FRANCK / THE COPENHAGENCONECTION

2006-12-01 21:56:31 | 聞いてますCDいいと思う
偉大なJAZZのサックスプレーヤーに捧げらた作品です。しっかり音を出して聴かないといけないアルバムと思いました。
ジャケットが素敵です。ページが多く、めくると順番にJOHNNY GRIFFEN,ERNIE WILKINS, DEXTER GORDON,STAN GETZ, SONNY ROLIS,BEN WEBSTERのテナーを構える写真がのっていて、これが何とも美しい写真です。
2曲目のDEXTER GORDON の曲はぴったりはまって、伸びやかで奏者と曲のサイズが合っていて和む演奏です。お年のアルバート・ヒースが心配ですが、5曲目JOHNNY GRIFFINの曲では、はじけて年を感じさせません。このアルバムの中でも熱くなる1曲です。(すべて熱演ではなく、控えるところも大分ありますが)7曲目のGetzへのメモリー“SOUL EYES”はとても美しい音で吹かれますが、コルトレーンのバラッドプレーのように感じました。IN MEMORY OF COLTRENに名を変えたらぴったりな気がしました。
ベースのヴィンディングはバッパーに徹してリズム作りに専念しています。8曲目の“THE RED LIGHTNG”のベースラインなど、力強く気持良いプレーです。そしてピアノのドーキーは、古い感じの音でピアノを弾いています。調律を変えている事はないでしょうが、ちょっとくすんで、昔の録音の雰囲気が出ています。ねらいのヴィンディングとドーキーは9曲目のソロで魅力を楽しめました。10曲目がショーター、11曲目がヘンダーソンと盛りだくさんです。
私的にはそれなりのサックスプレーをベースとして、マッズ・ヴィンディングが4ビートプレーをしっかりして、LAN・DOKYがバップピアノを弾いているプレーがとても楽しいアルバムになりました。

THE COPENHAGEN CONNECTION / TOMAS FRANCK

TOMAS FRANCK tenor sax
NIELS LAN DOKY piano
MADS VINDING bass
ALBERT 'TOOTIE'HEATH drums

1 ITWAS A PARTY EVERY NIGHT
2 THE APARTMENT
3 OLD FOLKS
4 A MONK'S DREAM
5 GINGERBREAD BOY
6 JENNY
7 SOUL EYES
8 THE RED LIGHTNING
9 SONNYMOON FOR TWO
10 INFANT EYES
11 ISOTOPE


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