JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

51回の歓び やれやれ KETIL BJORNSTAD / RAINBOW SESSIONS

2006-12-20 13:40:09 | 聞いてますCDいいと思う
出張の帰りに銀座の山野楽器に寄ってみました。フラフラしていると、前作“Floating”がとても良かった“ketle bjornstaad”の“RAINBOW SESSIONS”というアルバムが有るのを発見。

http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20060517

包装の外側からは三つのセッションの3枚のアルバムと曲名だけが解ります。ずいぶん曲が多いことが気になりますが、メンバーが解らない。SESSONSなんてあるといろんな人がいるのかと思ったりしてしまいます。3枚組4,120円という値段だけが解ります。拾わなければ、後で悩むし、どこかで聴けるわけでもないし、もうすぐクリスマスだし(関係ないか)ということで買ってみました。
中を見てみればこれがなんと、ピアノソロが51曲演奏されているアルバムでした。それだけで引いてしまう人が多いでしょうね。よっぽどビヨルンスタが好きで、レインボースタジオ録音に思い入れがないと手がでないと思います。私も全部ピアノソロと知っていたら止まっていたかもしれません。でもこの人好きなのです。
この3つのセッションにはそれぞれ意味が有るようです。1枚目“THE LONG FAREWELL”と名の付いたSESSIONは、旧レインボースタジオの最後のSESSIONで、2004年6/23の録音です。
次の“THE RAINBOW”は新しくなったスタジオの最初のSESSIONです。2004年8/9の録音です。
そして最後の“THE WAY THROUGH THE WOODS”というアルバムは、この新しいスタジオに新しく入ったSTEINWAY D-Modelの2004年12/20の初録音だそうです。
大好きな“FLOATING”は同じレインボーで2005年の録音ですからこの後の録音になり、同じレーベルなのに順序が逆になっているのもいまいちです。やはり3枚組販売を躊躇したのですしょうか。
ビヨンスタがRAINBOW STUDIOの変化の証人として選ばれた感じです。
ビヨンスタがその大役を務めるのは、うれしい事ですが、それを聴く方は、その違いが解るのでしょうか。よっぽっど耳が録音にシビアでないと解るはずないよ、と聴く前から予防線を張っておきます。大好きなんですよビヨンスタ,というスタイルで望むことにしました。それにしてもこのアルバム2日がかりに成りそうです。
ビヨンスタとサウンドエンジニアのレインボーの巨匠“Jan Eric Kongshaug"はしかし素晴らしい仕掛けを残してくれました。
CD1の最後の曲とCD2の最初の曲、CD2の最後の曲とCD3の最初の曲はそれぞれ同じ曲目になっています。おかげさんで違いがわかってくるし、3枚組の意味もでてくるというものです。
まず旧スタジオの録音では、全体がレインボーの不思議なベールに包まれたような音で、クラシカルな雰囲気の強い感じをうけました。
そしてCD2になると音の一つ一つが明晰に拾われる感じです。高い音の収録能力が増した感じがします。ただし音の感じは硬質になっています。弾いているビヨルンスタもタッチを強く弾いてる感じでそれが見合っているのでしょう。ピアノがそれを必要としていると感じます。
CD3になるとピアノが変わりました。この変化が一番明確です。ピアノの表情が豊かになり、やわらかいタッチで全ての音域がバランスよく絡み合います。上品になりながら、なおかつ強く弾いてもピアノ自体に余裕が感じられます。CD2ではビヨルンスタの意思と技量を感じますが、この新しいSTEINWAYでは、このピアノ自体の実力と個性を、そこに人間がいる様に感じます。
上手い具合に3枚の変化を聞くことが出来てよかったとほっとしました。
51曲の中から気に入った曲を1枚コンピしたらこれ、良く聴く重要な1枚になるんじゃないかと思います。
やれやれとタイトルに書きましたが、本心、やれやれは抜けています。

 RAINBOW SESSIONS / KETIL BJORNSTAD

KETIL BJORONSTAD piano

1 THE LONG FAREEWELL     全15曲
2 THE RAINBOW        全19曲
3 THE WAY THROUGH THE WOODS 全17曲


コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

じいちゃんの庭園 GRANDFATHER'S GARDEN / JOE HAIDER

2006-12-19 22:34:55 | 聞いてますCDいいと思う
私の保有するピアノトリオはヨーロッパの人が多くなっていますが、好みなのです。ポーランド、ハンガリーときたのでスイスも一つ。
この記事のタイトルにアルバム名をそのまま拝借しました。“じいちゃんの庭園”って何かほっとする響きです。ただしこのじいちゃんは外国の人なので、庭は盆栽が並んでいるのではなく、秘密の花園みたいな庭園です。ジョー・ハイダーがおじいさんの庭での思い出を曲にしたものです。
ジョー・ハイダーには“a sunday in switzerland”という素晴らしい次作もあります。同じようにこのアルバムも、自分の素晴らしい曲がメインになっていますが、その間には有名スタンダードが奇をてらわずに、正攻法で演奏され、それがぴったりとはまっています。4曲目“You And The Night And The Music”は力強いドラムと流れるようなウォーキング・ベースがしっかりしていてオーソドックスすぎるのに、この曲はこのように演るんだという手本のようです。
1曲目“Grandfather's Garden”はハイダーのモダンな音とメロディーが伝統的なハーモニーとリズムに調和する、じいちゃんの庭園に視覚的に入り込んで行くような感じです。3曲目“Blues For Alf”は黒くジャージーなピアノのメロディで、レフトアローンのようにアルトサックスが入ったらカッコ良さそうな曲です。8曲目はモーダルな演奏で、ハイダーのやや硬質な音とマッチして力強さを感じます。ハイダーの個人の思いとじいちゃんと、JAZZミュージシャンと、じいちゃんの庭園を想像する私が、一つの空の下にある音楽です。


GRANDFATHER'S GARDEN / JOE HAIDER

JOE HAIDER piano
GIORGOS ANTONIOU bass
DANIEL AEBI drums

1 Grandfather's Garden
2 Bilein
3 Blues For Alf
4 You And The Night And The Music
5 Sunday Child
6 Bright
7 You
8 T(h)ree



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

差し引きプラスです CARAVAN / TRIO ACOVSTIC

2006-12-18 21:06:18 | 聞いてますCDいいと思う
ポーランドに次いで今日はハンガリーです。Pannon JazzからでているTRIO ACOVSTICのアルバムは1枚しか持っていないので、良く解らないけれど、その1枚を聴いてみました。1996年の古い録音です。
残念なところが2点と良いところもあるアルバムでした。
残念なところから行くと、ライブの録音なので、バランスが少し悪く、低い音がうまくひろえてないのではと思います。ベースのラインとかキャラバンのバスドラなどもっと低く鳴って欲しいと思いました。もう一つも録音に関係するのか、ベースの音がいまいちです。一部の音は良く聴こえるのですが、そのためピッチが悪いように聴こえます。実際高い音の方は悪い気もします。
そして良かった点は、ピアノとドラムが気が付くと、はっとするような良いプレーをしていることです。時々良いねと拍手をしています。私、ライブで良いときは素直に拍手します。タイミングあったときに、ミュージシャンが嬉しそうな顔をしてくれるとホッとします。
そしてこれが一番なのですが、テナーのTONY LAKATOSが大変良いプレーです。録音もテナーにはマイクがあっていて良い音です。最近日本にもきていて、ハードなプレーを聴かせている様です。ラカトシュを他には聴いたことがないと思うのですが、ここでは太い音で男っぽいフレーズを吹いています。ロリンズを少し感じますが、それよりも古い、ベン・ウエブスターなどが感じられます。2曲目の“JAST ONE OF THOSE THINGS"の男っぽいプレーとそれに絡むピアノ、ドラム駆け引きは白熱しています。その場にいたら良いライブと思ったでしょう。3曲目はラカトシュのオリジナルバラッド“Somewhere Between Nine and Ten”はしっとり良いフレーズです。7曲目の“Gloomy Sunday”(暗い日曜日)知っている分、いい感じの演奏です。
最近のラカトシュは、激しくブローするように読んだ気がしますが、この10年前のアルバムの、男らしくて、しっかりバップで優しさも感じるプレー良いと思いました。
音の悪さとベースを引いても、ライブの雰囲気と凄さが伝わるアルバムでした。

 CARAVAN TRIO ACOVSTIC FEATVRING TONY LAKATOS

Zoltan OLAH Korg piano
Peter OLAH bass
Gyorgy JESZENSZKY drums
Tony LAKATOS tenonr saxohone

1 I Didn't Know What Time It Was
2 Just One of Those Things
3 Aimwqhwere Between Nine and Ten
4 Caravan
5 Silver Grey Tempe
6 Annamarie
7 Gloomy Sunday
8 Things Ain't What They Used Be
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秘密を見つけて  風のささやき Adam Kowalewski

2006-12-17 21:15:42 | 聞いてますCDいいと思う
かなり前に買ったアルバムですが、ポーランド付いているので聴いてみました。それほど強い印象はなかったのですが、驚いています。リーダーはAdam Kowalewskiというベーシストです。8曲中5曲がこの人の曲で、その曲がすばらしい。ブルージーな7曲目、よりジャージーな8曲目など、jazzらしい(変か)曲ですが、私は3曲目“Minsk”や5曲目“When I See You”の様な曲が好きです。ベーシストではなく,まるでピアニストが作ったように、ピアノにぴったりな曲です。3曲目ピッチのしっかりしたベースソロで始まり、内面的な美しいピアノになります。
たぶんみなさんも忘れているほど、久しぶりに聴いたものですから、私だけが他人の秘密の箱の中に、美しいものを見つけてしまった感じです。その驚きは、他の人には言ってはいけないような感じの寂しさと、でも心の中に暖かみが一つ増えた様な気がします。
調べてみると2002年に以前記事にしたテナーサックスJanusz Muniakがリーダーで、他のメンバーがこのトリオというアルバム“Annie”というのがでています。聴いてみたいですね。

 Les Moulins de Mon Coeur / Adam Kowalewski

Adam kowalewski bass
Piotr Wylezol piano
Lukasz zyta drums

1 Dedication
2 Les Moulins de Mon Coeur
3 Minsk
4 Euko
5 When I See You
6 Barrel-Organ
7 Yearning
8 Dancing with Vooco
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

頑固おやじの火花 trio / ANDREJ KURYLEWICZ

2006-12-16 20:47:53 | 聞いてますCDいいと思う
銀座の山野楽器で拾った一枚です。数少なく入庫した様な事が書いてあり、ジワジワと人気が広がりつつある、ポーランドのアルバムということで買いました。9曲のCD1枚に、5曲と映像が3つ入ったもう1枚が付いているボリュームたっぷりなアルバムです。2000年録音のアルバムで、ホールのような広がりの有る余韻のきれいな録音です。
“Polskie drogi/The Polish Pathways"という美しいピアノのメロディから始まります。2曲目“マイ・ボニー・オーバー・ザ・オーシャン”という何ともjazzになりづらい曲を11分も演るところ、このピアニストただ者では有りません。
その後のWanda Warskaの曲、5曲目オリジナルの曲と、美しく薫りたつようです。非常にタイミングなどを大切にした演奏で美しさの中に張りつめたものがあります。
このピアニストは74才、共演しているベースとドラムはずっと若い人のようです。巨匠との演奏のためか緊張が伝わります。9曲目の“枯葉”は15分に及ぶ張りつめた演奏です。
実は私の感覚違いかもしれませんが、映像の1つは、曲に付いてでしょう、かなり激しく言い合っているように見えます。途中のスタンダードなどプッツンと切れたような演奏も有り、このおじさんかなり頑固な人でないでしょうか。そうとると、ベースとドラムはかなり解釈を気にした、緊張した演奏に聞こえてきます。それが“枯葉”になった様な気がします。全然はずれかもしれないけど。
スタンダードはこの人なりの少し変わった解釈です。オリジナルの演奏はこのピアニストが求める、そのものなのでしょうか、ピリッとした美しさです。
久しぶりに、緊張から出来る音楽も有るのだと思いました。日本ではなかなか出来ないアルバムです。

ANDRZEJ KURYLEWICZ TRIO / ANDRZEJ KURYLEWICZ

Anderzej Kurylewicz piano
Pawel Panta bass
Cezary Konrad perkusja

1 The Pollish Pathways
2 My Bonnie...
3 I've been loving you for so many years
4 In the Shadow of Szymanowski
5 Tenderness
6 All The Things You Are-in up tempo
7 Sophisticated Lady
8 The Cavalry Have Knocked on the Window
9 Autumn Leaves

1 Laura and Filon
2 Body and Soul
3 Bye,Bye Blackbird
4 The Man I Love
5 La Valse Minime

A The Polish Pathways
B In the Shadow of Szymanowski
C A conversation during the studio recording
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

知らない人と知っている人と FLYING CIRCLES / BEN SLUIJS

2006-12-15 21:38:34 | 聞いたけどCDどちらでも
中古屋さんの知らないアルバム買いの最後は一番あぶない。全曲リーダーのオリジナルだから、どんなのかまるでわからない。ジャケットだけで、白熱アルトみたいで買いました。





ドイツのアルトサックスがリーダーのカルテット2002年録音のドイツのアルバムです。
1曲目は4ビートで始まりホットしました。アルトは音色が大切ですが、張りの有る音というより、木管クラリネットに聴こえるやわらかな音です。
3曲目はアルバムタイトル曲です。約12分の陰影に富んだ曲ですと表現したいところですが、テーマの流れがはっきり見えてこないで、リズムがボサノバにてみてもフワフワ浮遊するようでわかりずらい曲です。4曲目はモンクが作るような曲で、和音とリズムを強調したピアノにアルトが入ってきます。ベースもウォーキングしているので、アルトサックスも力強くバッパーしてくれと良いのですが、音色が強引でないのでいまいち締まりません。
5曲目もアルトが結構一生懸命吹いているのですが、曲が締まってきません。気がつくとドラムの低い音がドドドンドンと聴こえてこない。どうもそこらへんが締まってこない原因ではないでしょうか。録音方針もあるかもしれませんが、ここにドンなら締まるのに、トンとしか聴こえません。そして全てオリジナルなので曲調が同じようで淡い印象になってしまいました。
中古屋さんでの今回仕入れでは、これはいまいちですが、好みの部分を入れて理解できないほどではありません。しょうがないかな。
こんなことも有ろうかと、もう1枚聴きたいと思った“ZOOT”をしのばせてきました。帰り電車の残りは一杯飲みながらこれにしました。






ビートとベースとテナーの音色が一体となって、たまらなく良い味です。こうやって聴いていると何故、素性の解らない、新しい人のものを聴くのだろうと考えてしまいます。
時間をたって残った良いものを聴く歓びと、今後残るかも知れない、もしくは応援することで残していく演奏に触れる歓びの二つを体験したいのでしょうね。
私の場合8対2ぐらいの割で新旧を聴くと楽しさが一番あるように感じています。
埋もれてしまった良いものを紹介する歓び、有名でないところの良いものを紹介する歓び色々ありますね。みなさんガンバリましょう。
アレ、私はいいのを聴きたいだけみたい。


  FLYING CIRCLES / BEN SLUIJS

Ben Sluijs alto sax & flute
Piet Verbiest bass
Erik Vermeulen piano
Eric Thielemans drums
Chris Joris percussion on#8

1 All One Song
2 Medieval
3 Flying Circles
4 Mouth Peace
5 Naomi
6 Exactry What I Don't Mean
7 Xzen
8 Second Flight

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

これもあたり Gentle Piece / Jhon Horler

2006-12-14 20:29:05 | 聞いてますCDいいと思う
中古拾いの知らないアルバム2つ目はイギリスのピアニスト、1996年の作品です。買ってから調べると、JAZZ批評、ピアノ・トリオvol.3に2003年のアルバムが紹介されましたが、寡作の人のようです。Bob Brookmeyの推薦文があって“Whisper Not”なんかあるから買いました。
ピアノ・トリオの演奏と、ギターの加わったカルテット、ギターとのデュオのアルバムです。
Jhon Horler自身が書いているように、ビル・エバンスの影響を大きく受けている4ビートのJAZZ演奏です。
4曲目ギターとのデュオ“Daisy”はBob brookmeyerの美しい曲です。
ピアノは幾分エバンスよりは音数が多くメロディアスです。ギターは4ビートにしっかり乗ってオーソドックスです。
6曲目はギタリストPhill Leeと共に、二人が尊敬するBill Evans、Jim Hallへ捧げた“My Funny valentine”。もちろんアンダーカレントへのトリビュートですが、ちょっとテンポを落としてメロディに重きを置いた感じです。本命を最近聞いていないので、うろ覚えですが、Jim Hollのジャジーなリズムと比べギターは落ち着いた表現です。でも悪いわけでありません。
7曲目はキース・ジャレットへの畏敬の念を表した美しいピアノソロです。
8曲目は共演歴のあるケニー・ホイーラーの曲でこれがいいです。メセニーライクな現代的なギターで、ベースのDave Greenという人も良い音です。
エバンス系は確かですが、エバンスより硬質で現代的ですからホィラーの曲とか9曲目など、エバンスから離れた方が楽しめました。これもあたりでした。

Genyle Piece / Jhon Horler

Jhon Horler pianpo
Dave Green bass
Phill Lee guitar
Soike Wells drums

1 This is my lovely day
2 Astra
3 Melancholia
4 Daisy
5 All the things you are
6 My funny valentine
7 Interlude(solo)
8 Gentle piece
9 Two Bits
10 Solid Silver
11 Whisper not

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紅を引いて (H)ombre / Jean-Pierre Mas

2006-12-13 20:54:16 | 聞いてますCDおすすめ
明日は出張なのに、行き帰りに聴くアルバムが思い浮かびません。中古屋さんへ行って3つ拾ってきました。どれも知らない人達ですが、カンが頼りです。あたりでしょう、はずれでしょうか。
初めの1枚はフランス産2003年の録音です。ピアニストですが、映画音楽を沢山作っているジャン・ピエール・マスという人がプロデュースしじっくり時間をかけて録音したアルバムです。
このアルバムジャケットを見ると、アンドレ・セカレリ、ディディエ・ロックウェル、トウーツ・シールスマンの名前があるので安心して買いました。
1曲目、静かなピアノにサックス、ベース、パーカションがラテンタッチで加わり良い始まりです。2曲目はフランス語のヴォーカル。3曲目の“Marianne”は美しいピアノソロにパーカション、エレベが加わりロックウッドのviolonがそのメロディを引き継ぎます。映画音楽を沢山作っただけあって、パーカションが静かに効いてストーリーを想像させる曲です。
4曲目がショパンのプレリュードをパーカションとドラム、チェロで、静かなブラジルのリズムにのってこれも良い感じです。
基本はデサンドウロのラテンパーカションとセカレリのドラムと(ベースのマルクも?)とマスがまず録音して、その上にゲストが多重して作ったアルバムのようです。
5曲目はダニエル・ミルのアコーディオンが加わり、美しいフランスらしい曲です。6曲目はラテンタッチの強い歌謡曲のような感じで、“SSが哀愁こめて歌います”とMCが入りそうな曲でこれが又いいのです。口紅のキラッとした色っぽい感じです。7曲目はシールスマンの特有の少し濡れた感じゆったりしたメロディーの曲です。9曲目はホアン・ホセ・モサリーニのバンドネオンの美しいバンドネオンで好きな人にはたまらない1曲です。12曲目は低い男の声で“ジィン、ジィン、ジィン"と歌うのはよく解りませんがご愛嬌です。
ラテンパーカションのリズムが静かに効いた色香が漂う、良いアルバムで大当たりでした。

(H)omber / Jesn-Pierre Mas

Idriss Boudrioua Saxohones
Andre Ceccarelli Batterie
Xavier Desandre Percussions
Didier Lockwood Violon
Svin Marc El bass
Daniel Mille Accordeon
       Juan-Jose Mougaro Bandneon
Claude Nougaro Chant
Toots Thielemans Harmonica
Marie Hazet Choriste
Jean-Pierre Mas piano clavers percussions voix guitare
bass progurammations

1 Poule d'eau
2 Chouchou Bebe
3 Marianne
4 Prelude en Mi mineur
5 (H)ombre
6 Flor de Venganza
7 Miroir
8 Salambo
9 Solamente dos Veces
10 Idriss
11 Souvenir oublie
12 Cause toujours
13 Chouchou Baby
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

上原ひろみ ASIA TOUR 2006 at 東京国際フォーラム

2006-12-12 12:39:13 | サポート中、ライブ
これまでラィブといえばハクエイ・キムのことばかりでしたが、今日(12月11日)は上原ひろみのコンサートです。その独自のスタイルを確立し、日本の最も有名なピアニストになりつつ有る人です、などと説明は不用。その元気にふれることと、ベースのトニー・グレイの流れるような演奏を生で聴けるのが楽しみです。
開演は7:00、会社を6時前にでて、ちょっと一口いただいて会場に入りました。



このチケットは奥さんの友達にとっていただいたもので、私の方は来年のキースをとってあげました。前から5列目、センターでベストポジションです。
おなじみの黒の服で登場した上原の赤いランニングシューズが何ともかわいらしい。
スパイラルで始まって前半6曲、後半アンコールをいれて5曲だったか定かでは有りません。曲名もMCのないものがほとんどでわかりません。
こんな事言って失礼ですが、JAZZピアノは腰で演奏するんだとおもいました。ピアノの前で腰をクイッとひねって演奏する様は、キース以上、足を上げてリズムをとったり、ピアノの前で踊っていました。
2曲目のグルービーな曲で、トニー・グレイの聴きたかった良いベースソロです。
実は上原の生ピアノの方は、ムーグの演奏に影響されてフレーズがあれるのではないかと心配していましたが、危惧でした。ムーグから生に戻った後のフレーズがジャージーでとても魅力的です。大いに正統なjazzを感じました。
観衆も大乗だったし、彼女のピアノを弾いていないときのかわいらしい仕草にも魅了されました。
今の彼女の演奏スタイルが大好きな方には、私の感じ方として流してしていただきたいのですが、私がちょっと感じた事を書いてみます。
彼女の生ピアノでのフレーズは、ジャージであり、ブルースフィーリィングにとんでいて、ピーターソンライクなストレートな部分を多く感じます。この演奏に対して、ベースはあくまで6弦エレベですが、エレベの出すタッチとフレーズでは充分対応出来ないのではと感じました。エレベもドラムもフッとスムース系ではないかと思う所があり、全てが流れるようで軽やかです。もうすこし重い所とか、刺激的なリズムとかが、彼女の方に襲いかかっても良いのではと思います。アコとエレベの使い分け出来ないでしょうか。途中グリーン・ティー・ファームが生ピアノでソロ演奏ですが、アコベとドラムが入ってもすばらしいものになるだろうと想像しました。
それはそれ、私の妄想です。あの小さな体から発するすばらしいエネルギーをいただいた今年最後のコンサートになりました。
上原の新しいアルバムもでるようで、初めてみましたのでここでご紹介。
来年の活躍も楽しみです。応援します。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

monakaのお掃除日記 / NEW YORK JAZZ SEXTET

2006-12-10 21:48:07 | 聞いてますCDいいと思う






先週は休みの天気が気かかると書きました。温かければ掃除するのも気分的に楽と思うからです。先週は良い天気で、家の窓がきれいになりました。昨日の土曜日は雨模様で仕事もありました。明日は何するのなど奥さんが聞くものですからむにゃむにゃ言っていました。今日は脚立などを持ち出していると、「何するの」ときました。実は目論見があって、地下(なぜか地下には大きなシンクがあるのです)で電気のかさを洗いながら、明日月曜日の上原ひろみチャンのコンサートの予習をしようというわけです。玄関とか階段とか、ダイニングの電気のかさをはずして持っていくと何だこれは。なんと台所の収納プラケースや調味料の棚などが運び込まれています。「いしょにお願いね」ってウーム。
午後はゆっくり休む事にしました。そのアルバムがこの一枚。よくわかりませんがあまり有名ではないかもしれません。私は結構好きで聴きたいアルバムです。メンバーが安定していて、3管のハーモニーが大変楽しい。トム・マッキントシュのトロンボーンとムーディーとフルートが良い感じに流れるところにファーマーのペットが絡むという、贅沢な演奏です。GIANT STEPSのピアノソロをトミフラがゆったりとプレーしています。



だいぶ家もきれいになってきました。クリスマスツリーも飾ってみました。
今年は新しいオブジェが追加になりました。





写真が光って申し訳ない。いつも苦労しています。


  NEW YORK JAZZ SEXTET

TOMMY FLANAGAN piano
ART FARMER fiugeelhone
JAMES MOODY tener sax flute
TOM MCINTOSH trombone
RICHARD DAVIS BASS
ALBERT HEATH drums
MARIE VOLPEE vocal
REGIE WORKMAN bass
PATTI BROWN piano

1 SIGHT
2 BOTTOM ON TOP
3 SUPPLICATION
4 ANOTHER LOOK

1 GIANT STEPS
2 DIM AFTER DAY
3 INDIAN SUMMER
4 JOY SHOUT

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする