JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

知らない人と知っている人と FLYING CIRCLES / BEN SLUIJS

2006-12-15 21:38:34 | 聞いたけどCDどちらでも
中古屋さんの知らないアルバム買いの最後は一番あぶない。全曲リーダーのオリジナルだから、どんなのかまるでわからない。ジャケットだけで、白熱アルトみたいで買いました。





ドイツのアルトサックスがリーダーのカルテット2002年録音のドイツのアルバムです。
1曲目は4ビートで始まりホットしました。アルトは音色が大切ですが、張りの有る音というより、木管クラリネットに聴こえるやわらかな音です。
3曲目はアルバムタイトル曲です。約12分の陰影に富んだ曲ですと表現したいところですが、テーマの流れがはっきり見えてこないで、リズムがボサノバにてみてもフワフワ浮遊するようでわかりずらい曲です。4曲目はモンクが作るような曲で、和音とリズムを強調したピアノにアルトが入ってきます。ベースもウォーキングしているので、アルトサックスも力強くバッパーしてくれと良いのですが、音色が強引でないのでいまいち締まりません。
5曲目もアルトが結構一生懸命吹いているのですが、曲が締まってきません。気がつくとドラムの低い音がドドドンドンと聴こえてこない。どうもそこらへんが締まってこない原因ではないでしょうか。録音方針もあるかもしれませんが、ここにドンなら締まるのに、トンとしか聴こえません。そして全てオリジナルなので曲調が同じようで淡い印象になってしまいました。
中古屋さんでの今回仕入れでは、これはいまいちですが、好みの部分を入れて理解できないほどではありません。しょうがないかな。
こんなことも有ろうかと、もう1枚聴きたいと思った“ZOOT”をしのばせてきました。帰り電車の残りは一杯飲みながらこれにしました。






ビートとベースとテナーの音色が一体となって、たまらなく良い味です。こうやって聴いていると何故、素性の解らない、新しい人のものを聴くのだろうと考えてしまいます。
時間をたって残った良いものを聴く歓びと、今後残るかも知れない、もしくは応援することで残していく演奏に触れる歓びの二つを体験したいのでしょうね。
私の場合8対2ぐらいの割で新旧を聴くと楽しさが一番あるように感じています。
埋もれてしまった良いものを紹介する歓び、有名でないところの良いものを紹介する歓び色々ありますね。みなさんガンバリましょう。
アレ、私はいいのを聴きたいだけみたい。


  FLYING CIRCLES / BEN SLUIJS

Ben Sluijs alto sax & flute
Piet Verbiest bass
Erik Vermeulen piano
Eric Thielemans drums
Chris Joris percussion on#8

1 All One Song
2 Medieval
3 Flying Circles
4 Mouth Peace
5 Naomi
6 Exactry What I Don't Mean
7 Xzen
8 Second Flight

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする