烏鷺滝禅話集（80）

○命を粗雑に扱ってはならんわな。命の尊厳に目覚めることが大事じゃ。

○自分だって、ちょっとしたことで犯罪者になる可能性はあるのじゃよ。自分の正義に酔っとると、いつか自分が正義の鉄拳を向けられる時が来るかもしれんわな。

○自動車の免許をとるのに、理論と実地の両方が必要じゃろう。仏法だって理屈だけでもだめ、修行だけでもダメじゃと思うんじゃがの。

○赤ちゃんのような純粋な心が仏の心に近いんじゃよ。

○暑い中での野球観戦は暑さを苦とせず、極寒の中でのスキーは寒さを苦としない。これが無我ちゅうもんじゃよな。

烏鷺滝禅話集（79）

○「少欲知足」じゃから仏法は資本主義には馴染まんのんじゃ。

○「すべては仏様の預かりもの」じゃから仏法は資本主義に馴染まんのんじゃ。

○いろんな立場がわからんと中立ということもわからんわな。

○他人に人権啓発するよりもまず自分への人権啓発が大事じゃね。

○仏の道を歩むから戦争には反対する。

烏鷺滝禅話集（78）

○念仏は他力本願だから嫌じゃあ言うてきた若者が来たので、禅だって少なからず他力本願なんだぜと返しておいた。本当の自力は無宗教なんじゃよ。

○人間、妄想の中で生きておる。自分はまともじゃあ思うとることが妄想なんじゃよ。

○若者に説教しても反発をくらだけじゃ。自分の行いで手本を見せにゃあ。

○子ども叱るな来た道じゃ。

○年寄り笑うな行く道じゃ。