行雲流水

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常不軽菩薩

2012年05月01日 | 禅の心
インドに、誰に会っても礼拝する人がいました。
「あなたは、やがて仏になられる方です。」
と言っては、出会う人に礼拝するのです。

怒ったり人の悪口を言うことしかできない増上慢の人々は、「こいつ、おかしいのではないか?」と言って、礼拝する人を迫害します。それでも礼拝をやめません。
「あなたは方はやがて仏様になられます。」

礼拝する人は歳をとり、寿命が尽きて亡くなりました。
この礼拝する人こそ、法華経・常不軽菩薩品第二十に出てくる常不軽菩薩(じょうふきょうぼさつ)なのです。

人権感覚の涵養は、お互いに拝み合うことが基本です。
お互いの命の尊さを認め、尊敬し合うことです。
挨拶とはまさにお互いを尊敬し合う心の現れだと思います。おはよう、こんにちは、さようならなどのなにげない挨拶こそ、魔法の呪文であり、陀羅尼(真言)であります。


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