akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

北大映画館プロジェクト【活弁士】

2007-10-28 | 活弁
北海道大学映画館プロジェクトによる【CLARK THEATER 2007】(10/25~28)が開催され、27日の活弁公演に出演しました。公演には約230名の方が御来場下さり、とても温かく、活気のある2時間半となりました。

この映画祭は、企画から告知、運営のすべてを北海道大学を中心とする学生さんたちが行っています。立ち上げは昨年。「北大の財産であるクラークシアター。それを、北大生の手で市民に開かれた映画館にしよう!映像教育を北大から北大生の手で」一人の呼び掛けから始まり、賛同した北大生たちがプロジェクトチームを作って、映画祭期間中の上映作品、プログラムを選定し、配給元に交渉し、ポスターやチラシを作り、スポンサーや後援を得るために企業を回り、マスコミ向けに、市民向けにPRをし…期間中の運営、舞台も照明、音響も受け付けも全て自分達で。

26日に札幌入りして、学内を案内いただき、映画祭の短篇上映作品を拝見し、打ち合わせ、交流会、そして当日本番。とにかく、北大映画館プロジェクトの実行委員の学生たちの情熱と素直さが嬉しく、本当に楽しい二日間でした。みんな爽やかで行動力と知性があって礼儀正しくて。

2本の上映の間に行ったワンシーン活弁体験も、一般の大人から子どもまで挑戦してくれ、様々な活弁に会場も湧きました。質問、感想、終了後までいろいろと本当にありがとうございました。実行委員の皆にとっても、一般市民のお客さんの喜ぶ顔が何よりの感激だったことと思います。素晴らしいプロジェクトだと思いました。北大生の企画運営に心から拍手とエールを送ります。

私は、高校時代、北大を志望していました。北の大地と北海道大学のバンカラな学風、クラーク博士の「Boys be ambitious! 青年よ大志を抱け」、それらへの憧れからか、成績がどんどん落ちて「志望大学、受験大学を変更しなさい」と言われても「絶対に私は北大に行く」と言い張っていました。活弁との出会いと同じようなもので、「なぜそんなにこだわる」と聴かれても答えられないけれど、直感で「どうしても」だったのでした。今も、父と一緒に受験で初めて行った雪の北大の風景はよく覚えています。
北大に受からなかったおかげで、私は埼玉大学へ行き、いい仲間や先生方と巡り会うことができた訳ですが、こうした形で北大へ伺うことができるとは思いませんでした。かけがえのない経験をさせていただいた気がしています。
今回は、留萌の妹が家族みんなで駆け付けてくれたのを始め、北海道内の友人知人がいらして下さり、本当に、感謝です。「酒田東高校出身北大在校生卒業生より」と花束もいただき、驚きました。本当にありがとうございました。いただいた財産を大切に、精進します。

北大映画館プロジェクトの成功と今後の発展を心よりお祈りいたします。Boys and girls be ambitious!
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6 コメント

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相変わらず… (akiko)
2007-10-31 02:34:02
夜光虫の平澤くん(笑)。もちろん他人のことは言えませんが。
今回は本当にありがとう。平澤くんに負けましたそしてみんなにいろんなことを教えてもらいました。
共有した感動を胸に、また進化していきましょう。
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こちらこそ (akiko)
2007-10-31 02:22:59
ありがとうございます。

SimpleWさんはじめ先輩たちの温かい励ましや応援があって、私はこうして活動ができているので、自分の役に立てる場所があって若い人や後輩の応援ができるのが嬉しいです。

中鉢さんたちの想いが伝わって、映画祭を通してたくさんのお客さんに来てもらえて良かったですね。本当にお疲れ様でした。後輩たちに、そして市民にと広がっていくといいですね!

とんまさん、嬉しい感想をありがとうございました。北海道でまた観ていただける機会があったらと思っています。どうぞこれからも宜しくお願いします。
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素晴らしい時間でした。 (平澤隼太)
2007-10-31 02:13:58
北大映画館プロジェクトの平澤です。

本当に、本当に、本当に素晴らしいご公演をありがとうございました。
今回の【CLARK THEATER】で、素晴らしい映画との出逢い、素晴らしいメンバーとの出逢い、そして素晴らしいお二人との出逢いがありました。
僕にとってかけがえのない宝物です。

これからも活動弁士として、全国の人たちに感動を届けてください!
そして是非また北大に来てくださいね。

感謝です!
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Unknown (とんま)
2007-10-30 19:39:10
茅ヶ崎館公演で知り合った方々から、佐々木さんの「生まれてはみたけれど」
は絶対!!見たほうが良いと教えられていたため、凄く興味があって絶対見に行こうと思ってました。
内地の公演はあるんですが、道民の私にとっては時間と仕事の都合で断念せざるを得ませんでした。

今回偶然にも北大公演があると言うことで、観に行ってきました。
噂通りの良い作品と素晴らしい佐々木さんの活弁で「生まれてはみたけれど」
堪能できました。社会、家族、親子、友達それぞれの関係のあり方が、今の時代より暖かく強かったのかなと感じました。会社との関係はいつの時代も大差なし?!。笑いあり涙ありで、心が潤いました。
もう一本の「ロイド」もかなり笑ってしまいました。
途中の活弁トライアル!?も面白かったですよ。トライアルに参加した人の中から将来の活弁士で出るといいですね。

北大映画館プロジェクト実行委員会のみなさん、好機ありがとうございました。これからもかんばってください。

まだまだたくさん作品があるようなので、これからもどんどん観にいきたいです。

一道民としての勝手な要望ですが、来年の北大映画祭にもまた来てもらえたらと思っています。そして他の北海道公演も実現して欲しいと思ってます。
これからも、無声映画と活動弁士の世界をどんどん広めていってください。

季節の変わり目、体調崩さないようがんばってくださいね。





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本当にありがとうございました。 (中鉢華鈴)
2007-10-29 11:45:45
北大映画館プロジェクト実行委員会実行委員長の中鉢華鈴です。

先日は北海道にお越し下さり、本当にありがとうございました。
そして素晴らしい活弁を聴き、体験することができて幸せでした。

佐々木さんにポスターに書いて頂いたメッセージは私の宝物です!!
これからもCLARK THEATERを応援頂ければうれしいです。

本当にありがとうございました。
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Unknown (SimpleW)
2007-10-28 16:06:58
読んでいて心が暖かくなりました。素敵なお話を分けて下さり、どうも有難うございます!
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