akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

東日本大震災から4年

2015-03-11 | Weblog

東日本大震災から4年。

表面的には復興が進んでいるような感覚になっていますが、様々な報道を見るにつけ、実情はまだまだ。新たな不安や課題がたくさん持ち上がっていることがわかります。

 

先月、「チェルノブイリ28年目の子どもたち」というドキュメンタリー上映会と白石草さんの講演に伺いましたが、事故から28年、実際の原発事故にあった次の世代の子どもたちに多くの健康被害が出ていることを目の当たりにし、さらに現在福島市内の中学生たちにも一校に一人の割合で甲状腺ガンが発生していることを伺い、愕然としました。(このことはほとんどのマスコミが公にしなかったようですが)

放射能汚染の健康への影響は甲状腺だけではありません。
チェルノブイリから28年たった今も、その後生まれた子どもたちは、自律神経失調症、白血病、呼吸器、内分泌系、心臓血液系、消化器系の疾患、骨や筋肉の衰弱、染色体異常等、それぞれが様々な症状を複合的に抱えています。

そのチェルノブイリより、福島の子どもたちの甲状腺ガン発生のペースは早いというのです。

「地元に棲みたい」「元の暮らしに戻りたい」「不安になるからあまり放射能汚染の影響を声高に言わないでほしい」そんな地元の人たちの気持ちもわかりますが、そのために報道を自粛し規制し、本当の危険性に気づかず、後に後悔するようなことがあってはなりませんし、そうした声や報道の沈静化をいいことに、さも除染や放射能汚染問題が解決したかのように再稼働を進めようというのはもっての他です。

 

故郷を離れ避難した方々、仮設住宅で暮らす方々の「一日も早く元の地域で暮らしたい」という希望は年々薄れ、1年目に比べて激減しています。
皆、新しい場所での暮らしに慣れてきたり、諦めたり、年齢や子どものことを考えて違う選択をしたり。
でもどこにいても、命のある限り、その場所に使命と生きる意味、喜び、人の絆は生まれます。

亡くなられた多くの方々のご冥福を祈るとともに、
町の復興、心の復興が進み、
各地の新たなコミュニティが暖かく強靭なものに育つことを
心から願います。

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