野々池周辺散策

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JAPAN SPY PHOTOS: 2013 全日本MX選手権第一戦

2013-04-13 06:23:39 | モータースポーツ
4月7日、2013年全日本モトクロス選手権第一戦がホンダ熊本製作所内にある「HSR九州」で開催された。
結果は、昨年同様に、チームHRC(ホンダファクトリーチーム)の成田選手が2レースとも余裕を持って制覇した。
ホンダは一昨年より全日本モトクロス選手権において、ファクトリーチームを結成し、昨年6年ぶりの全日本最高峰クラスを制覇した。
その5年間、全日本では、弱いホンダを見続けることになり、強いホンダは何処に行ったのかと、モトクロスの一ファンとして残念に感じていたが
チームHRC結成後、その二年目でチャンピオンを獲得した。 やっと強いホンダが、いかにもホンダらしいホンダが2012年に全日本に帰ってきた。
そして、今年、2013年も昨年チャンピオン成田選手と継続契約し、チームHRCは幸先よいスタートを切った。
ところで、「TRANSWORLD MOTOCROSS」のネット記事に、「JAPAN SPY PHOTOS」として、全日本選手権初戦に出場した日本のワークスマシンがあった。
この紙面記事から、各メーカーの全日本モトクロス選手権にかける思いが何となく伝わってくる。

★ホンダワークスマシン:2014年の先行開発モデル(量産試作車)  「JAPAN SPY PHOTOS: 2014 HONDA CRF250R
                        

★ヤマハワークスマシンン:2014年の先行開発モデルらしい?  「JAPAN SPY PHOTOS: 2014 YAMAHA YZ450F?
             
            
★スズキワークスマシン:2015年にニューマシンが開発されると噂  「JAPAN SPY PHOTOS: SUZUKI WORKS BIKES
                       

★加えて、「TRANSWORLD MOTOCROSS」には、各社ワークスマシンに対する読者の注目度を示すfacebookの「いいね!」が同時に掲載されており、
 其々、ホンダが1,300、ヤマハが250、スズキが23となっている(4月12日現在)。

★4月12日現在、「TRANSWORLD MOTOCROSS」ネット記事は、全日本MX選手権第一戦に出場したカワサキワークスマシンを取り上げていない。

全日本選手権は、米国のように量産車の改造マシンしか参戦できないと言う規則はないので、安全基準を満足すれば如何なるマシンでもレースに出場できる。
従って、各社の全日本モトクロス選手権レースに参戦する目的や思いが、各社のワークスマシンに反映されているのが一般的。
モトクロスマシンを世界市場に供給販売している日本の二輪企業は、出場マシンに制限条項の少ないレース規則となっている全日本選手権に、各社の最も優れたマシンを
供与し戦っていると考えるのが自然で、全日本選手権大会にて勝てば、少なくともトップライダーが戦うのにも十分な戦闘力を持ったマシンと判断される。
「TRANSWORLD MOTOCROSS」記事にあるように、ホンダのワークスマシンが2014年に販売予定の先行開発マシンであれば、現時点のホンダの量産予定のマシンは
トップライダーが騎乗しても十分な戦闘力を持ち、そして勝てるマシンと考えられる。 
このために、次年度マシンの購入を計画している世界の末端ユーザーは、全日本に出場しているマシンに興味を抱き、その戦闘力に注視することになる。
ホンダは、かってワークスモトクロスマシンに斬新な機構を持つ先鋭的な実験的要素の強いマシンを投入し、多くのモトクロスファンの興味を引きこんでいた時期があった。
その後、全日本選手権を量産車の先行開発としての位置づけとするという考え方で、それが各社の基本的な全日本選手権の参戦目的としていた時期に移行しつつあった。
今年の「TRANSWORLD MOTOCROSS」記事にあるホンダワークスマシンをみると、昨年同様に全日本選手権を量産車の先行開発としての位置づけとしているようだ。
その考え方に賛同するユーザーが多かったのだろうか、この事がホンダワークスマシンに高いFacebook「いいね!」を獲得させた理由かもしれない。

★「2013年Hondaモータースポーツ活動の概要」が、今年の2月に社長出席のもと発表されている。
                        
「Hondaは、2013年のモータースポーツ活動の概要として、「モータースポーツ参戦体制」と「モータースポーツ普及活動」について、以下の通り発表しました。
 Hondaは、創業当時から世界の頂点を目指し、モータースポーツ活動を行ってきました。現在、全世界で二輪・四輪をあわせて100以上のカテゴリーに参戦もしくはサポートを行い、
 Hondaの モータースポーツ活動の象徴である「チャレンジングスピリット」は各地域に根付いています。
 今後もHondaらしく成長し、世界中のお客様の期待に応え、喜びの拡大に努めるべく、モータースポーツ活動をグローバルに展開し、強化します。」
「MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ: 全日本モトクロス選手権には、「チーム・エイチアールシー」が参戦。最上位カテゴリーのIA1クラスで昨年シリーズチャンピオンを獲得した成田亮 と
 ランキング6位の小方誠が参戦し、IA1クラスで2年連続のタイトル獲得を狙います。
 また、IA2クラスはワークス参戦を5年ぶりに復活。昨年IA2クラス3位の田中雅己を起用し、IA2クラスにおいてもタイトル獲得を目指します。」


世界の二輪企業を牽引する「ホンダ」のモータースポーツに対する考え方はシンプルで顧客の賛同を得やすく分かりやすい。
「今後もHondaらしく成長し、世界中のお客様の期待に応え、喜びの拡大に努めるべく、モータースポーツ活動をグローバルに展開し、強化します」と言う、
文面はホンダのモータスポーツ参戦の意義を端的に表現しており、世界の二輪ユーザーに信頼され支持され、その輪の中にホンダユーザーを巻き込む作戦だろう。
モータースポーツに差ほどの関心を持たない二輪企業があるなかで、モータースポーツこそホンダの進む道とした生き方が多くのユーザーから支持されて共感を生む。
全日本モトクロス選手権では、IA1,IA2クラスともチャンピオン獲得すると言う方針が社内外に公表されたことで、しかも次年度先行開発マシンでのチャンピオン獲得となれば、
ホンダの言う「世界中のお客様の期待に応え、喜びの拡大に努めるべく」の目的が達成され、そのチャンピオンマシンを世界中のユーザーは購入できることになる。



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