しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

長崎平和公園

2023年08月09日 | 「戦争遺跡」を訪ねる

場所・長崎県長崎市  平和公園
訪問日・2012年5月10日   












「歴史の現場」 毎日新聞  2000年発行

忘れられぬ感触
火が収まった爆心地に翌10日、午前11時ごろ忘れられない光景が幾つかある。
一つは、6~7才の子供だった。
親から教えられていたのであろう、目と耳を両手で押さえた姿勢のまま死んでいた。
市街電車は木製で、鉄の車輪だけ残し、燃えていた。
数十人の乗客は折り重なるようにして死んでいた。
「もう戦争に負けてもいい。
こんな目に遭うなら奴隷になっても、まだましだ」と思った。
背中から、
自分たちの犠牲を無駄にしないでくれと、
絶えず死者の声が蘇ってくるようにも思えるのだ。




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