しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

慰問袋の通知

2015年07月20日 | 昭和元年~10年
慰問袋を送ることを町民に呼びかけた書。
矢掛町史から全文を写した。
岡山県下各市町村ともほぼ同じ事があったものと推測される。

文例は15年戦争の始まった直後、(満州事変熱河作戦へ出動した)岡山歩兵10連隊へ宛てる物であろう。
以下矢掛町史より


我岡山出動部隊は炎熱焼くが如き北満の荒野に於いて困苦○乏に耐え神出鬼没の匪賊と戦ひつつある辛労に対しては真に感謝の情に堪えません、然るに近時国民の関心が○○遠ざからんとしつつある傾向があり渡満以来一回の慰問袋も届かないとの事であります、就きましては此の将士を慰むる為此際慰問袋を贈り度いと思ひます 何卒御賛成下さいまして慰問袋(住所氏名御記入)御調製の上来る8月20日迄に小学校へ御届下さいませ、尚内容は皆様の御随意ですが左記の品々が最も適当だと存じます


一、 蚤取粉の如き殺虫剤
一、 シャツサルマタの類は冬物
一、 晒木綿の越中褌
一、 タオル仁丹類
一、 地方の絵葉書書
一、 小学生等の慰問文
一、 腐敗の虞なきものを選ぶこと
昭和7年8月日
矢掛町長 xx
矢掛婦人会長 xx
矢掛女子青年団長 xx

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