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第2部 『曽根崎心中(そねざきしんじゅう)』
噂通りの吉田玉男休演っっ!!
でも劇場は、ほぼ満席っっ!!水落潔・渡辺保の両批評家も発見!!
簑助のお相手は…!ええっ、玉女じゃないっっ。
「家の芸です」って、誰にも触らせない
歌舞伎版と180度違うゾイ!ビビビックリしたぞい!
簑助・勘十郎の師弟コンビでレッツゴ~。
生玉社前の段
√ 「初ぢやないか初、初」
と呼ぶに
お初は走り寄り
「ナウ徳様か、どうしてぞ」
と逢へば恨みも口の内、目に物云はずばかりなり
徳兵衛編笠脱ぎ去つて
「そなたは少しやつらたやうな、どうしたことの印か」
言われてみたいわ~、やつれてみたいわ~。
TVの前で”トリノ太り”更新中やし、そんな言葉とは縁ないわ~。
女は、「なんで手紙のひとつもくれへんのんっ」とすねる~。
男は、「余計な心配かけたらアカンと思って」と言い訳~。
「実はな…」
今まで会えなかった理由を語る徳兵衛。
さり気なく手を徳兵衛の膝に添えて、
下から見上げるように、必死に聞くお初~。
可愛い~。あんな事よ~せえへんわ~。
ほんで、泣くんやで~。
徳兵衛は大事な金を、「直ぐ返すさかい貸したれよ~」
言われて、友達の九平次に貸したわけ。
アホやな~。あんな悪顔(観た人だけ頷いてね)やねんで。
悪党に決まってるやん。
噂してると会うもんやね。やって来たで九平次が!
ところが「知らぬ存ぜぬ」ほ~ら見てみい。
果ては「ヤア洒落くさい、丁稚上がりめ」
こんな事まで言われて、何が兄弟同然やねん。
金は人に貸したらアカン!
って駆け出してって、言うてやりたいわ。ほんまっ!
徳兵衛っ、九平次の手下にボッコボコにされてもた~!
ツメ人形2体っ!見せ場ですっ。張り切ってますっ。
お初は顔面蒼白や~!
√ 拳を握り男泣き、髪も解かれ帯も解け、姿形も情けなや、
破れ編笠拾い着て、顔も傾く日影さへ、
無常を告ぐる暮れの鐘、夕ざれ町をとぼとぼと
当て途(ど)も難波の
鶴澤寛治の三味線って、甘~くてフワフワ~綿菓子みたいぃぃ。
三味線に仕掛けがあるんとちゃうか?(んなあほな)
竹本津駒大夫の声も、ハートに響いちゃってぇ。
天満屋の段
人形遣いが皆、真っ黒!!ホントーに簑助&勘十郎かいなぁ(笑)
店に帰ったお初ちゃん。朋輩もちょっと持て余し気味…。
ふと表を見ると、徳様!
お初の心臓バクバク!!さり気なく外に出た。
2人でポロポロ泣いちゃうよ~。
でも、店の中に入るように言われたお初。
√ 恋しい男を裲襠(うちかけ)の裾に忍ばせ隠し入れ、
這ふ這ふ中戸の沓脱より、縁の下屋へそつと入れ、
上がり口に腰掛け、煙草引き寄せ吸ひ付けて、
そしらぬ顔して居たりけり
ウエッ!
縁の下に、左も足も主遣いも入ったら
ギュ~ギュ~折り重なってえらいこっちゃっ!
ア…左と足は引っ込んだわ。ハハハ。
また九平次が来たで~。
ペラペ~ラ徳兵衛の悪口言うてるわ。
竹本綱大夫&鶴澤清二郎
親子やねんな~、清二郎の顔キライやないな~。
「この上は徳様も、死なねばならぬ品なるが、
ハテ死ぬる覚悟が聞きたい」
√ と独り言になぞらへて、足で問へば下には頷き、
足首とつて喉笛撫で、『自害する』とぞ知らせける
「ヲ、その筈ヽ、いつまで生きても同じこと、死んで恥を雪がいでは」
おお!徳兵衛、お初の足にスリスリ~。
フツー女の人形には”足がない”(幽霊みたい~)
いやいや、足遣いが拳(ジャンケンのグーやね)で、足を作ってるんやと。
この作品は、特別バージョン。
白~くて、細~い御御足がチラチラと…(せくすぅぃぃぃ)
√ 縁の下には涙を流し、足を取つて押し戴き、
息を殺して焦がれ泣き
女も色に包みかね
互ひに物は云はねども、肝と
肝とに答へつゝ、しめりしめりて居たりける
九平次はお初を気味悪がって、帰っ…て…
♪とんでとんでとんで…♪
ハッッッ!!今のは円広志…いかん!いかん!
店の中は真~っ暗…『火の用心、ごよざ』…
♪回って回って…♪
き、来た!円広志~眠りの国へいざ!…
くっそ~あっち行けええええ~!
あっ!幕がゆっくり引かれて行く~。
裏では舞台転換。大道具の声が飛ぶっっ!
5列目の上手サイドブロック。
おかげで臨場感タッッップリ!!
人形を斜めから見たら、3人並んでだんご三兄弟!
足さばきのウォッチング、バッチリ!
前には前の、後ろには後ろの良さあり!やね。
天神森の段
ジャガジャン!大夫4名&三味線4名!
ボリュームアップっっ!!
√ この世の名残、夜も名残。死にに往く身をたとふれば、
あだしが原の道の霜。
一足づつに消えて往く、夢の夢こそ哀れなれ
徳兵衛は、天神森への暗~い道すがら、
お初の手を引きながら何考えてるんやろう。
”後悔”って言葉がグルグル頭の中回ってるんとちゃうか。
それとも、
♪やめろと言われても 今では遅すぎる♪(by西城秀樹)
身体がポッポ燃えてんのかな。
夏の夜明け前…
「アヽ怖。今のはなんの光ぞや」
「ヲヽあれこそは人魂よ。哀れ悲しや今見しは、
二つ連れ飛ぶ人魂よ。まさしうそなたとわしの魂(たま)」
「そんならふたりの魂か。はやお互ひは死に身か。
死んでもふたりは一緒ぞ」
でも、イザ脇差抜いたらビビル~徳兵衛。
お初は平然と
♪わたしは~、あなたに~、命を~、あずけた~♪ (by人形の家)
喉を突いた徳兵衛、お初の上に倒れこむ。
このスローモーション!勘十郎の若い色気、ありあり~。
幕
フ~ッ…。
”歌舞伎”より”文楽”に、マイッチングまちこ先生~!
人形の顔はいつもスッキリ。なのに濃いぃ世界がギュ~ッッッ!!
なのに、イマジネーションの翼は、
大夫&三味線に乗って、ドンドン広がるビッグバ~ン。
めっちゃ不思議ちゃん。
文楽人気につけこんで!チケット料金値上げッッッ!
♪貧しさに負けた~♪ん~にぁ!負けへんでぇぇ!!
お次は、第3部に突撃~!
こちらもどうぞ → 「その時歴史が動いた 曽根崎心中」
「人形遣い 吉田玉勢」
「ロック文楽・曽根崎心中」
ルポレポはこちら 11日~26日 国立小劇場
第1部 「御所桜堀川夜討」 「関取千両幟」
第2部 「小鍛冶」 「曽根崎心中」
第3部 「天網島時雨炬燵」
おすすめ本はこちら
「文楽に連れてって!」「文楽ざんまい」」「文楽のこころを語る」
「舞台宇宙の住人たち」
もっと演劇の世界へ!クリックしてネ
どうにもダメ男と思い込み女にイライラします(笑
でもまた見ちゃうんですけど・・
文楽では見たことがありません。ぜひ見たいです。
宇崎竜童夫妻の曽根崎心中にはフラメンコ版もあります。
去年見てきたのでTBさせていただきました。
お園記事のTBも何度も試みましたが…TBできず(泣)
原因わからずなのですみませ~ん。
天満屋の段まで、みなさんずーっと頭巾かぶったままだったので、
これはこれで意表つかれましたね~
いつか出遣いバージョンも観てみたいなぁ。
TBは摩訶不思議なり~(ToT)(ToT)
私もいつも苦労してます。昨日出来なかったのに、今日出来たり…。よければまたトライしてやって下さい~。
「曽根崎心中」をテレビで見ました。
黒衣だと「ホント~に本人か?」と疑ってみたりして…(笑)
足や左遣いの人の背格好で「○○さんだ」と判る人もいる様ですが、わたしゃ修業が足りなくて、じぇんじぇん判りましぇ~ん。
舞台裏探訪~!楽しかったです!
今度は大部屋に潜入して、隠しカメラで撮影して下さい!待ってます!(^_-)-☆
某所で国立劇場文楽担当・阿部氏のお話を伺う機会がありましたので、参考まで。
今回の<道行だけ出遣い>は初演当初の演出だそうです。今公演は「先祖がえり」。
頭巾の中身はホントに簑助&勘十郎か?という疑惑(笑)は?
これはまちがいなくご両人だそうです!その証拠は
黒衣姿⇒出遣姿への『着替え時間』の為、場面転換に通常より2分程度要した・・。
以上です。
それ程長く文楽を見てはいないのですが、以前より
出遣いが増えたなぁ~というのが私の実感です。
ことに東京公演は・・・。
左・足遣いなどは「小分帳」という左・足遣いの「役」を書いた帳面に従ってお役を勤めておられるようです。
基本的には一門の師弟関係で左・足は固めるようですね。以前は玉男師匠が「小割」を決めていたとお聞き
しましたが、現在は玉女&勘十郎さんのお二人でなさっていると、うかがいました。
「小割表」も公表して欲しい・・という声もあったと
聞きましたが、一役の左・足も引っ込むと代わっている事も多く、また、日によっても代わる場合もあるとかで煩雑。実現は難しい~みたいです・・。
黒衣姿の人形遣いを見分けるのは至難ですが、数人ならば、わかりますよ。姿や頭巾の特徴があるので。
あと口上、2月は「新顔」の口上が登場しましたね。
本人である証拠ありがとうございました(笑)
「出遣い」が増えるのは、人気取りの為でしょうね。
イケメン系を出すと、若い人が来るのでは…という。
それが成功したかどうかは判りませんが、大阪も東京も若い人が増えた気がします。
歌舞伎に比べたら微々たるもんですけど。
「小割表」ですか!なるほど~。
歌舞伎でも「馬の足」は原則的に名前を筋書きに書かない。とイヤホンガイドで言ってました。
今月の国立劇場では、イヤホンでササッと名前を公表してくれたんです!メモする余裕もないほど素早く (*^_^*)
「黒衣」は頭巾でも見分けられるんですね~。スッゴイわ~\(◎o◎)/
「口上」は、人形部の人がやっているんですか?以前から不思議の1つです!