アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

渋谷で「大・大阪博覧会」開催中!

2006年09月30日 | 美術館・博物館


シブヤがナニワに大変身~!

10/3(火)まで!

去年は行ったけど、今年は無理かも…。
QOO~

「551の蓬莱」は、1時間待ち当たり前~
「会津屋」のたこ焼好っきやねん~
「今井のうどん」うまいで~

渋谷繁昌亭”で落語も聞きたいけど
秋に『天満天神繁昌亭』に行く気満々やから、
じっと我慢の子であった…(byボンカレー)                          

「えべっさん」と「福娘」もいるらしいやん。
「ビリケンさん」までっっっ。
なんで行かれへんねん!私~。

詳しくはこちら → http://www.osakahaku.jp/

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10月の観劇予定

2006年09月29日 | 観劇ラインナップ


 歌舞伎
    昼の部 お祭り(幕見)  歌舞伎座 
    夜の部  
    
    元禄忠臣蔵 第1部  国立大劇場
    弁慶二態 

 文楽
    地方公演  前進座
    素性瑠璃の会  国立小劇場

 演劇  
    王立劇場   ラフォーレ原宿
  
  THE・ガジラ 「我が闘争」  池袋シアターグリーン
    ああ、ルナティックシアター   王子・北とぴあ  

  落語
    文我・市馬 東西落語聴き比べ   横浜にぎわい座
    六代目柳家小さん襲名披露  浅草演芸ホール 

 映画
    映画の夕べ「忠臣蔵」 国立大劇場  
         
        まだ当選通知も来ないのに、行く気満々
 TV
    トップランナー Loveりん 観覧日の連絡来ない!って事は落選かぁ…
    「BIZ」シリーズ BSで一挙OA決定!(来週日時を載せるヨ!

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九月文楽「仮名手本忠臣蔵」第3部/八段目

2006年09月29日 | 文楽

国立小劇場   9/21(日)  

今までのお話はこちら → 第1部 大序・二段目 三段目 四段目 
                第2部 
五段目 六段目 七段目
 

第3部
八段目 ~道行旅路の嫁入~

来た~!鶴澤勘治
三味線の音色は♪とろけるチーズ♪

浮世とは誰が云ひ初めて飛鳥川。
ふちも知行も瀬と変はり、寄辺も波の下人に、
結ぶ塩谷の誤りは、恋の枷杭加古川の、
娘小浪が許婚、結納も取らずそのままに、
振り捨てられし物思ひ。

こっちも来た~!吉田文雀
散歩道に咲く、曼殊沙華の様。
緑の中の赤。
いぶし銀の輝き。

伽羅先代萩』の政岡
文雀の飯炊に、涙ポロポロ~。
歌舞伎で何度観ても、お休みなさい~
ち~っっともオモシロイ作品じゃなかったのに、
おめめパッチリ~ 開眼したんだ~

戸無瀬も押さえた演技で、淑やかに…

竹本津駒大夫のボクサー顔(すみません…)からは、
想像つかない(再びすみません…)まろやかな声~。

加古川本蔵の娘・小浪は、愛しい力弥に会いたい!
母・戸無瀬もついて行く。
許婚の住む京都山科へ、たった二人で東海道…。

娘の明るい将来を真っ暗闇にしたのは
父・加古川本蔵の行動。
あれヨ、あれ!判官を止めちゃったでしょ。

まるで、ピストルの引き金引いたみたいに、
弾は、あっちに当たり、こっちにも当たって、
遂に、娘にもー。

だって、許婚・力弥の父は由良助だよ~。
誰がど~考えても、婚約破棄!破談!白紙に戻す!
でもね。諦めきれないのね…。

なんと、この二人”徒歩”っっ。
膝が疲れた~っと擦ってみたり、
ちょっと休憩~っと座ってみたり、
遠くの行列見ては、辛い気持ちになったり。

汗かいてない文雀に対して、
額いっぱいの汗は、小浪を遣う吉田清之助
浄瑠璃は竹本三輪大夫
三味線は連れ弾き。
お!寛太郎くんは、学校休んで上京やね!

娘の身繕いに気を使う。なんて母は優しいのー。
物悲しい…。
だからこそ、ガンバレ!二人!と応援したくなる。
文楽って、しっとりと観せてくれるね

つづく

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最終回!「サラリーマンNEO」平泉成「スタジオパーク」に本日出演!

2006年09月28日 | テレビ(国内)


あ…な~んだ。宝田明は踊らないんだー。
チェチェチェ~

第1回から見たわけじゃあないんだよね。
NHKがコント番組~?
弾けられないんじゃないの~?
でも
見ちゃったー 笑っちゃったー ハマッちゃったー

そ~して始まった
火曜夜の”宝田明とのダンス
腰の”ひねり”が、ケッコー難しいよ~

7月にこんな事書いてま~す → サラリーマンNEO&1分人生劇場

ジワジワ惚れたのは『大いなる新人』!
どっから見ても、部長クラスにしか見えない中年顔!
…体型も同じく。態度も同じく。
ところが、平泉成演じる早川くんは、22歳の新入社員!

グッフッフ~
それまで”渋い俳優”の顔しか見せなかったのに。
鬼平犯科帳』にも出たことあったね!

クエェェェ~!
『スタジオパークからこんにちは』(NHK総合13:05~14:00)
   本日出演っっっ!!
   ”平泉成 脇役一筋40年を語る”

一昨日の最終回は、完全に番外編…。
生瀬勝久と愉快な仲間たちのコント4本だった…。

「サラリ-マンNEO」シーズン2はいつからなの~?
待ってるわ~

あっ!エル・ポポが~無い…OA時間変えたな~

詳しくはこちら →  謎のホームページ サラリーマンNEO
           
エル・ポポラッチがゆく!!

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九月文楽「仮名手本忠臣蔵」第2部/七段目

2006年09月28日 | 文楽


国立小劇場  9/11(月) 

今までのお話はこちら → 第1部 大序・二段目 三段目 四段目 
                第2部 
五段目 六段目

七段目~祇園一力茶屋の段~ 

休演: 嶋大夫 (浄瑠璃)
代役:由良助:千歳大夫
   平右衛門:文字久大夫
   十太郎:新大夫
   喜多八:咲甫大夫
   弥五郎:希大夫
QOO~

花に遊ばば祇園辺りの色揃へ、
東方南方北方西方。弥陀の浄土へぴつかりぴかぴか。
光り輝く色揃ひ。わいわいのわいとな

♪鬼さんこちら~手のなる方へ~♪
それ~!由良助~!
ドンチャンドンチャン大騒ぎ~!!

歌舞伎だと、店の中からドッサリ
中居や太鼓持ちが出てきて楽しいんだ~

文楽は、舞台袖で台詞がいっぱい聞こえる
これもまた楽しい~

由良助を探索に来た、斧九太夫(って寝返ってる!)
ア~ンド鷺坂伴内
WOOOO!こんな所で会えるとは!
VIVA!伴内~!
お!塩谷チームもやって来た。
気になるよね~頭領があれじゃ~。
ホントーはどうなんだよ~由良助~。
討つのか?討たないのか?

ベロンベロンじゃんか。
何言っても聞こえてないな…。
あ~寝ちゃったよ~。

明かりを照らす障子の内、影を隠すや

力弥が書状を届けに来たぞ!
緊迫した受け渡し!
周りに充分気をつけて!
ウ~ン…緊張感に欠けるなぁ 

力弥がハッとして周囲を見渡す姿。
祇園町を離れてから急げ」(この台詞好き)という由良助。
こういうのが歌舞伎にはあるよね。
そっちの方が、絶対にイイ。なんて思ってないけど、
ピンと張り詰めた空気が無かったのは、
太夫がグループ組んで日が浅いからなのかな~。
由良助もドッカリ感が無いし…

「敵討やらないっぽいねー」
伴内は、九太夫に後を任せて、
お得意の”見返り片足上げポーズ”で
私のハートをかっさらって行きました~。再見~
 詳しくはお園画伯のイラストをどうぞ → 大入り!文楽手帖

辺り見回し、由良助、釣灯籠の明かりを照らし、
読む長文は御台より敵の様子細々と、
女の文の後や先、参らせ候ではかどらず
余所の恋よと羨ましく、おかるは上より見下ろせど、
夜目遠目なり字性もおぼろ。
思ひ付いたる延べ鏡出して読み取る文章
下家よりは九太夫が、繰り下ろす文月影に、透かし読むとは

おかるを梯子から降ろして
「身請けしてやろ~」と言う由良助。

蓑助の由良助。ここまで来ても大きく見えない…
だから舞台がキュッと締まらない。
若い浄瑠璃の力が足りない時、
人形遣いの動きがフォローして、
舞台が、”ぐびっとうまい!”(byアサヒぐびなま)
ってな事には出来ないのかなー。
蓑助も自分のことで、いっぱいいっぱいなのか…。

人形・浄瑠璃・三味線の相乗効果って、無いもんかな~。
おかると由良助カップリング効果も…
QOO~
私には感じられんかった~

平右衛門がおかるを探しに来た!来た!

文字久大夫は左に座って、なんだか弁士のようじゃ

こっから、兄と妹の駆け引きが始まる。
「由良助の手紙を読んだ」の一言に、ピンとくる平右衛門。

「妹、とても遁れぬそちが命、身共にくれよ」
ここから、おかるが勘平の死を知らされるまで、
歌舞伎の方が動きがあるね。

団十郎(平右衛門)と玉三郎(お軽)(2002年10月歌舞伎座)
奴の無骨さ。妹への愛。忠義。
涙ビャ~ビャ~だ~
何をやっても受け止めてくれる成田屋相手に、
気持ち良さそうな大和屋。
そういう空気って、キャッチ出来るんだね~。
由良助は吉右衛門で、エロかっちょ良かった
アララ…♪プレイバックプレイバック♪(by山口百恵)
するつもり無かったのに…。

覚悟を決めて、兄が妹をグッサ…
「ちょっと待った~!」由良助が止めに入った。

平右衛門には供を許す!
おかるはこれで仇を討て!
縁の下の九太夫をグサッッ!
死体は加茂川にドッボ~ン!

おかるの声だけが、ガンガン響いて
歯医者に行った時みたい~。
肩に力が入った~。疲れた~

つづく

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戸田恵子を迎えて「星屑の会」復活!

2006年09月27日 | 演劇


下北沢 本多劇場     9/15(金) 

5年ぶりにDMが舞い込んで
狂喜乱舞しながら待つこと3ヶ月~!

星屑の町~東京砂漠篇~

脚本・演出:水谷龍二
出演:戸田恵子/ラサール石井/小宮孝泰/渡辺哲/でんでん/
菅原大吉/三田村周三/新納敏正/平良政幸/朝倉伸二/築出静夫/  
清水宏/江端英久/柏進/星野園美

9/14~24  下北沢 本多劇場
9/28~10/1 シアター1010

スポットライトを浴びるボーカル。
脇には5人のコーラス隊。

お帰りなさ~い!!!ハローナイツ~!!!
待って待って待って待ちくたびれたわ
5年は長かったわ~
オリンピックにプラス1年よ~
このまま自然消滅…
そう思ったこともあったわ…
だって、
リードボーカルの大平サブロー
大阪でバッコンバッコン売れてんのヨ~
あ~ヨカッタ、本多でまた会えて~
って!ボーカル違うヨー!
何ヨ~この女~!!

♪風の中の昴~♪(by地上の星)
「その時、トンネルに閉じ込められた650名は…」

プロジェクトXじゃんかヨー
しかも、よく見ると、ヘルメット姿のコーラス隊 

コミさん(渡辺哲)、西やん(でんでん)、
リーダー(小宮孝泰)、いっちゃん(ラサール石井
あれれ?
五郎(有薗芳記)がいないー!
英二(菅原大吉)だよー!

宮城県で兄ちゃん(リーダーのことね)の替わりに
田畑守ってんじゃなかったのっちゃ~?
クックックッ
左足をカクッと曲げて、リズムとってる英二の姿
ケッコー笑える

新しいボーカルの名はキティ岩城(戸田恵子
「キティ&ハローナイツ」
「略して”ハローキティ”です」

客席っ、笑ってるか~!?

戸田恵子の舞台を、まさかまた観ようとは!
初めてグリコを観たのは、劇団薔薇座公演『アップル・ツリー』
20年以上前のことか…。懐かしい~。主題歌歌えま~す♪
機動戦士ガンダム』のマチルダの声
説明しよ~
  って、ガンダム公式HP開いてっっ鳥肌もの~!
  もちろん、アムロもブライトさんもミライさんも大好きなんですが、
  カイも好きでした~
   詳しくこちら → http://www.gundam.jp/index.html
アンパンマン』で子供達の人気者になり、
X-ファイル』でスカリー役のアテレコ
ショムニ』で、顔も出して文字通りの全国区
舞台では三谷幸喜作品に出るし、賞も受賞するし
そんな有名女優がー。
まさか!『星屑の町シリーズ』に出演とは!

鹿児島県指宿市公演から東京へ移動したきたメンバー達。
ロビーでテレビに齧りつてる。
あ!あの声は真ちゃん(大平サブロー)!
客席にはテレビのお尻しか見えないの~。
プチンッッ。電源切って
「ハローナイツのハの字も出なかった」
「偶然だよ」
「徹子も聞いたれよ!」
”徹子の部屋”だったの~!?
声の出演は清水ミチコだよ~

そんな事より、ここ普通のホテルじゃないよね。
風俗嬢が利用するレンタルルーム!
キョエエエエエェェェ。

チェックインまで後8時間~!
ロビーでたむろってると、
色んな人が出たり入ったり…
これがまた、”星屑の会”メンバー総出で…
変なヤツらだらけっっっ。

受付のアルバイトは売れない俳優
その弟がここの店長でカポエラ初心者
長逗留してる不動産屋の会長
おデブな風俗嬢に間違えられるその娘
ホームレスの悩み相談屋
横でオカリナ吹いてるのもホームレス
美形ホスト
「ごめんね~」しか言わないプロモーター

キティは、ワガママ放題しほ~だいな女。
「こんな所に泊まりたくない!」
メンバーはホテル探しに、あたふた。
イイところに泊まるとアカが出るんだって…。
相変わらず売れてないんだな~

嗚呼…このスッタモンダな立ち居振る舞い
変わってないな~。
やっぱり「ハローナイツ」だ~

おじさんたちの、おじさんたちによる、
おじさんたちの遊び場だ~

リーダーの昔の知り合いがやって来た。
売れっ子の作詞家だって!
ここで一発当てたいよね。
書いてもらえると、ウハウハだよね。
キティー!接客ガンバッテ~!

キティといっちゃんの過去
キティに惚れてる英二
離婚届けに判を押した西やん
作詞に挑戦中のコミさんは塾のバイトをクビになってた
五郎がいない理由
QOO~
時の流れってこういうもんだ。
変わらないものなんて何もない…。

ベロンベロンに酔っぱらった作詞家に
「ホステスあがりのドサ廻りが!!」
キティ、こんな事言われても独立すんのね!
そうね、もう20代の小娘じゃない。
田舎に置いてきた母も心配。
鳴かず飛ばずで、このままじゃあー。

翌日の東京公演は北千住。
え!だから”シアター1010”で上演するんだ~。
アッハッハ

欧陽菲菲を数曲。
そ~して、この作品名にもなってる”東京砂漠”を歌います。
内山田洋とクールファイブだ。
CMソングにもなったねぇ。

♪あなたがいれば あゝうつむかないで
 歩いて行ける この東京砂漠♪

キティ 「ねえ、明日どこだっけ…」
いっちゃん 「キティ?」
キティ 「どこ行くんだっけ?」

ガハガハ笑ってたと思ったら、涙がポロポロー。
VIVA!人情喜劇 VIVA!水谷龍二
説明しよ~
 水谷龍二は、中村勘九郎(現:勘三郎)
 当て書きした『愚図六』という歌舞伎を創作(2000年8月歌舞伎座)
 色んなところで大活躍なのサ

五郎(有薗芳記)がいないぶん、パッショネイトさに欠けたけど…。
復活したんだから!も~放さない~!
ヨボヨボになるまで演ってヨ~!みんな~!

星屑の会初の!パンフレット発売
めくってみると、”公演記録のすごろく付き”!
それを見ながら誰となく、
 「私達いつから観てんの?」
 「12年前から」
「え!初演から~!?」
 「北沢タウンホール」
 「覚えてる!」
 「行った!行った!」
「焼餃子もう一皿~
「ビールおかわり~

”星屑の会”復活を祝してカンパーイッッッ!

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九月文楽「仮名手本忠臣蔵」第2部/六段目

2006年09月26日 | 文楽


訃報の動揺から未だ立ち直り難し。
されど書かねばならぬ、何事も~!いきま~すっっ!(byアムロレイ風)

国立小劇場  9/11(月) 

今までのお話はこちら → 第1部 大序・二段目 三段目 四段目 
                第2部 
五段目

六段目 ~身売りの段~
おかると母、最後のひと時。
しみじみと話込んでいる…。

エッホッホ
やって来たのは祇園町の一文字屋才兵衛

歌舞伎だと、一文字屋の女房と店の男が来るよ。
文楽の方がサラッとした配役。
これも、俳優より物語にズームイン!ってことだよね。

あれ~?親父さんは何処へ?
夜のうちに店を出た。と言われても…。
戻るまで、待ってちょ~だいよ。

「イヤそれは売り物買い物だから」
それは『籠釣瓶花街酔醒じゃ~ん。吉右衛門じゃ~ん。

ここで、我らお客は「も~帰ってけ~へんのに…」
しんみり…

あれ?人形っていつもあんなに俯いてたっけ…。
う~ん、どうでしょう(by長島茂雄)
下ばっかり見てると客席に(心が)伝わらない(byバレリーナ吉田都)
あの角度、微妙…

とにかくもう稼いでもらわないと。
ってんで、おかるは無理矢理駕籠の中~。

「駕籠の内なは女房ども、コリヤマァどこへ」
「ヲゝ勘平どの。よいところへよう戻つて下さつた」
と母の喜び

前金の50両は
「この単物の縞の布の金財布貸したれば、
やんがて首に掛けて戻られう」


グェグァ~ッ!
勘平の心臓は口から出そ~。
あの時の死人は…

ここで我らお客は「違うのにな~」
ああ…
まるで、『刑事コロンボ』見てるみたい。
最初に犯人が判っちゃってるじゃん。

そーして勘平は苦し紛れに
「アゝイヤ親父殿にもけさちよつよ逢うた、ガ戻りは知れまい」

これで一件落着。
おかるも行かなきゃ…。

かる こちの人、さらばでござんす。
 ト行きかゝるを、
勘平 おかる、待て。
かる アイ
 ト傍へ寄る。勘平抱きしめー

これは文楽にはなかったね。
じゃぁ!10月大歌舞伎で!仁左衛門菊之助で!
たっぷりと楽しみまっしょ~。キャ~。

~早野勘平腹切の段~
舞台転換 速っっ!!

切場だ~!
竹本綱大夫&鶴澤清二郎
このツーショット好きなのに、7対3の割合で…
円広志が遊びに来る~。

やがて、勘平の嘘がバレる。
物言わぬ親父どのが帰ってきたのだから…。

狩人(♪あずさ2号で~♪)トリオが運んできたのサ。
・めっぽう弥八 吉田文哉
・種ヶ島の六 桐竹紋秀
・狸の角兵衛 吉田玉勢
名前があるのか~
でも、互いに呼び合わないから知名度低いな~。
人形遣い3名の立ち姿がバラバラだ。
あんまり気にしなくてイイのかな?
背筋伸ばして綺麗だったのは玉勢さんだったゼ。

母が責め立てる一言一句に
ただ黙っているだけの勘平ー。

遠慮会釈もあら男の、髻を掴んで
引き寄せ引き寄せ、叩き付け

そんな時にやって来たのが浪士2人
「石碑料は受け取れない」
由良助に断られたってー。
やはり、金を出しゃいいってもんじゃないのかー。

勘平ガックリ…。
母親ニンマリ…。
娘婿の極悪非道を激白!

それを聞いて朋輩達
「ヤイ勘平。非義非道の金とつて、
身の科の詫びせよとは云はぬぞよ。
わがやうな人、武士の道には入るまい。
金を盗んだ重罪人は大身槍の田楽刺し。
拙者が手料理振舞はん」

「(略)さりながら、情けなきは、
このこと世上に流布あつて、塩谷判官の家来早野勘平、
非義非道を行ひしと云はば、
汝ばかりが恥ならず、亡君の御恥辱と知らざるか。
こなゝ、このうつけ者めが。
左程のことの弁へなき汝にてはなかりしが、
如何なる天魔が魅入りし」

ここまで言われたら…。
勘平、脇差を腹に突き立てるっっ。
それしか無いな…。
グググッサリー!

「色に耽ったばっかりに」
この有名台詞は、歌舞伎のオリジナルなんだってね。

さあ、血走る眼に無念の涙で、
我らお客が見た(家政婦も見た?
あの出来事を語るヨ。

「聞いて!聞いて!聞いてくれ~!」
勘平、アクション大~きい~!!!
マンガと文楽って、ゼッタイ繋がってる

それ~!死骸を点検だ!
「郷右衛門殿これ見られよ。
鉄砲傷には似たれどもこれは刀で抉つた傷。
勘平早まりし」
と云ふに
手負ひも見て吃驚
母も驚くばかりなり

そーいえば!
2人の脳裏に浮かんだのは定九郎。
ガッテン!ガッテン!!ガッテン!!!

密かに見せたのは”敵討ちの連判状”
「汝が心底見届けたれば、その方を差し加へ
一味義士四十六人。
これを冥途の土産にせよ」

勘平!ヨカッタね…。

「勘平どのの魂の入つたこの財布
婿どのぢやと思うて敵討ちのお供に連れてござつて下さりませ」

母は、百両を供養にと手渡され
「さらば」
「おさらば」
と見送る涙
見返る涙
涙の波の立ち返る人も儚き次第なり

グワ~!泣いた~!
偶然に偶然が重なったからって、こんなどん底…。
たった1人で取り残されるのは母…。
真っ暗闇じゃ~ござんせんか~

トータルとしたら、何かポチッ…と足りない気がするのですが…
先に行こう、先に。
つづく

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文楽人形遣い「吉田玉男」逝く

2006年09月25日 | 文楽


2006年9月24日 午後0時12分
87歳で肺炎のため死去。

吉田蓑助さん(73)の話 
私の恋人、よき亭主であった玉男さん。(略)
第1部の城明け渡しが終わったところで、
悲しいお知らせを聞き、涙が止まらなかった。
今日の千秋楽の舞台は玉男さんにささげるこころで演じました。(朝日新聞より)

「なんて間がいいんやろ。千秋楽の日に…」
節操もなくそう思ってしまった

嗚呼…脱力……。
文楽界の大きな大きなが消えちゃった…。
今月は、やけに
玉男さまの由良助』を何度も思い出してた…。

あれは、H13(2001)年の春。
天下茶屋行きの電車を、淡路駅で待っていた。ら…

「あれ…吉田玉男さんじゃない!?」
興奮する母の視線を追うと…
オオ!それは紛れもなく、
NHKの『人間国宝ふたり』で放映された時と同じ!
シャレた帽子被ってソロッと立ってはりましたー!

GWだから、車内は子供もいっぱいだ。
それにしても、一般人に馴染んでるな~。
人間国宝やのに~。

日本橋駅で降りる。
「後をつけよう!」と母。
「行き先一緒や!っちゅうねん」

階段をゆっくりゆっくり上がって行く。
上がりきると一服。
「電車降りたらすぐに煙草を手に持ってたね」
そんなとこまで見てたんかい!

劇場までゆっくりゆっくり。
我らも何故か、超スローリー。
「やっぱり後つけてるわ~」

楽屋へ向かおうとしてると、
若い女性に差し入れを手渡されてた。
「おっと!ポーカーフェイスやね」

あれ以来、かなりの親近感を持って観てきました
休演する前から、「いつかは、いつかは」
そう思ってはきたけれど…。
やはり悲しいです……
ご冥福をお祈りいたします。
これからは空の上から、文楽を見守って下さいね。

大名跡襲名を勧める周囲の声もあったが、
「あいさつ回り、かなわんで」と一蹴。
「僕は終生、玉男でええ」。
巧まずおごらず名を求めず、生涯、人形遣いを貫き通し、
品よく静かに世を去った。(朝日新聞より)

詳しくはこちら yahoo!ニュース 読売新聞 asahi.com 毎日新聞

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日本芸術文化振興会ニュース9

2006年09月22日 | 文楽


今月の表紙はズバリ!『文楽の首
毎月イイ感じの表紙なんだけど、
今月は、またまたググッッと来ますね~。
”ガブっ!カワイイ~。

国立劇場小劇場では、入り口の左側にあります。
ご自由にお取りくださ~い。

な~んて言いながら、
あっという間に終わるよ~。24日が千秋楽

今月は台風も来たし、気温の変化が激しくて
昨日第3部を観た時は、客席に冷房が入ったり切られたり
涼しくなったり、暑くなったり。疲れたヨ~
技芸員の皆さんは、この地方公演、
体調管理が大変だったのではないでしょうか。
枕が変わると寝れない私だから、余計にそう思うのかな~

文楽レポにアタフタしてる間に、
星屑の会』も本多劇場では後3日で終わりっっ!
早くレポを書きたい~。人情喜劇は最高~
歌舞伎座も行ったよ~。
『籠釣瓶』『引窓』『寺子屋』吉右衛門のこと書きたい~!
『魔界転生』も行ったっっ。
『落語』で大笑いした~っっっ。
来週は『ヨーロッパ企画』を観る~っっっ。
ハ~超特急~(シベリアじゃないヨ)バテテますぅぅぅぅ

     『ご観劇は計画的に』

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『忠臣蔵』映画の夕べ/吉右衛門のトークも!

2006年09月21日 | 歌舞伎

ここでも『忠臣蔵祭

締め切り間近!明日必着!!

 詳しくはこちら → http://www.ntj.jac.go.jp/40th/event/index.html#05

 『忠臣蔵』花の巻・雪の巻
 昭和37(1962)年/東宝 
 監督:稲垣浩
 出演:松本白鸚・松本幸四郎・中村吉右衛門・市川中車・
     原節子・草笛光子・三船敏郎 ほか

2ヶ月に渡って上映!抽選で各月200名にご招待!

日本映画界を代表する各社が創った『忠臣蔵』

日活(1938年)
   阪東妻三郎の内蔵助。片岡千恵蔵の内匠頭。

大映(1958年)
   長谷川一夫の内蔵助。市川雷蔵の内匠頭

東映(1956年)
   片岡千恵蔵の内蔵助。中村錦之助の内匠頭  

私のお気に入りは、日活版大映版
東宝版は、畳職人の頭が柳家金語楼だったか…?
みたいな記憶しかなくって…。
この機会に大画面で是非~!当たる気満々ッ!

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九月文楽「仮名手本忠臣蔵」第2部/五段目

2006年09月21日 | 文楽

国立小劇場  9/11(月) 

これまでのお話は→ 第1部/大序・二段目 第1部/三段目 第1部/四段目

第2部
大阪公演のチラシ、やっと東京にも置くようになった!
今まで、伝統芸能資料館にしか無くってサ。
ヨカッタ~ヨカッタ~

開演前に、ロビーでボ~ッとしてみた。
目の前を通る人は、年齢層高いね。平日だからね。
「忠臣蔵」だから、男性も多い~。

あッ!あッ!久しぶりにお見掛けしました。
カワイイお爺ちゃん
数年前に、お隣に座ったんだ。
あれは『九段目』観た時だったかな。
「オ!○○大夫か。ガンバレよ」
な~んて、ちーさく呟くんだよね。ほのぼの
お元気そうで何よりでございます。

五段目 ~山崎街道出合いの段~

鷹は死しても穂は摘まずと譬えに漏れず入る月や、
日数も積もる山崎の辺に近き侘び住居、
早野勘平若気の誤り世渡るもとで細道伝ひ、
この山中の鹿猿を撃つて商ふ種が島も、
用意に持つや袂まで鉄砲雨のしだらでん。

悲しい話…。
ふとした事で、それまでの何もかもが
消えてしまった勘平ー。
恥かしさと惨めさと後悔の日々…。
そうじゃないのかな…。

出遣いじゃ~ない!
人形が、スーッと浮いてくるね。
舞台暗いし…。何か起こるよ、こりゃ~

街道で雨宿りしていると、
かつての朋輩・千崎弥五郎に出会った。
どーにかして、俺をここから引き上げてくれ!
”亡君の石碑を建てるご用金調達”
この言葉の裏に潜むものは…。ホニャララ…

う~ん、とにもかくにもお金を作ったら
武士に戻れるかも!
金か~。やっぱり世の中そうなのか~。

~二つ玉の段~

急ぎ往く
またも降り来る雨の足、人の足音とぼとぼと、
道は闇路の迷はねど子故の闇に突く杖も、
直ぐなる心堅親仁

この老人こそ、おかるの父親。
身売りした娘と引き換えに、前金50両!
大事に懐にしまって、我が家へ急いでるんだヨ。

夜道はさ、今も昔も危ないでしょ。
なんで大金持って歩いてるかな~。
腕に覚え有り!格闘家だ!気合だ!っつ~なら許す。
でも、どっから見てもただの爺じゃんか~。

ホラッ!
ギョロ目の変なヤツに声掛けられちゃった。
あっと言う間に金取られ、
命乞いも空しく響く…アーメン

悪役斧定九郎!
歌舞伎なら、袋の中身を手で探り
ここで一言「50両」

「ヤア五十両、久し振りのご対面、エゝ忝し」
と首にひつかけ、死骸を直ぐに谷底へ、
跳び込み蹴込み泥まぶれ


グハ~!グロだ~!爺さま可哀想~。

ダダダダダ~~~ッッッ
猪が~~~ッッッ 走ってった~~~ッッッ。
  これ?
……。
キャ~ッ!!カワイイ~ッ!!猪ちゃ~ん
アンコール!!
戻って来ないかな~。(来ない来ない

あはやと見送る定九郎が背骨をかけてどつさりと、
あばらへ抜ける二つ玉。
ふすぼり返りて死したるは、心地よくこそ見えにけれ

あら~定九郎呆気なく死んじゃった。

来月の歌舞伎座では、
血をタラ~ッと流して、腿にポタポタッ。
白い足に赤い血…。
こっちの方が、私は好き。楽しみィィィ

「こりや人」
撃ったのは勘平。
死人の懐には、お金がザックリ…。
ア…ウ…ウ…。
ごめんなさい貰っちゃいます~。

天の与えと押し戴き、猪より先へ逸散に飛ぶが如くに

つづく


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九月文楽「仮名手本忠臣蔵」第1部/四段目

2006年09月20日 | 文楽

国立小劇場  9/9(土) 

これまでのお話は → 第1部/大序・二段目  第1部/三段目
          

四段目 ~花籠の段~
これもお初~。
でもね、6年前か?文楽の通しも観てるんだ…よ。
脳みそから消えたんだ…な…。ハハハ~

塩谷判官の館の中、
辛気臭いだろ~。な~んて思ったら大間違い。
お花があるの。パ~ッと明るいの。
ツメちゃんが脇に2人いるから、よけいパ~ッとね。
ああ、可愛い顔だ~

原郷右衛門と斧九太夫がやってきた。
斧九太夫って、あの!斧定九郎の父親っす!
出番は五段目!乞うご期待!

せっかく郷右衛門が
「花は開くものなればご門も開き、閉門をお赦さるる吉事ごこ趣向」
そう言うそばから
「そんなことありまへんがな~。風が吹けば散りまんがな~」
って白けさせるイヤ~野郎。

「やっぱり付け届けをケチったから」
「媚びへつらうなんて武士のやることじゃ~ね~」

力弥に水を向ける2人。
突然顔世が、「私が悪いの~~~」

「はやご上使の御出~」
いよいよ…。

~塩谷判官切腹の段~
「通さん場」
古くからそう呼ばれ、客席への出入りが禁じられてきました。
今回も古例どおり「通さん場」とさせていただきますので、
ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

休憩時間に、これを見たカップルが驚いてた!
”古例どおり”という言葉に歴史有り

上使いが「罷り通~る!」ズンズンやってきて
「切腹申し付くるものなり」
えッッッ!!、周りは動揺~。

「その当世様の長羽織、ぞべらぞべらと~!血迷うたか!」
判官のなりを見てプンプンっ。

ガバッッ!
大小羽織脱ぎ捨つれば、下には用意の白小袖、
無紋の裃死装束

任侠映画みたいだ~!ヤンヤ~

歌舞伎では、舞台袖に、
きちんと衣装を着た何十人もの俳優達が平伏してる。
客席からは全く見えないのに。
リアリティ満点っ。
写真見たことあるけど、ジ~ン…

瞬く間に用意が整っちゃったよ。

「力弥、力弥」
「ハツツ」
「由良助は」
「未だ参上仕りませぬ」
「ムゝ是非に及ばぬ。これまで」
と、刀逆手に取り直し、弓手に突きたて引き回す

ぐわわあわわわうぇあ~。
顔世も泣いてる、客席も~。

♪飛んで飛んで飛んで~回って回って回って~♪
ごめんなさい~!!
円広志来ちゃいました~!!

以前観た時は、
前のめりに倒れる判官を見て
人形だと魂抜けるんだっっ!!本当に死ぬんだっっ!!
どえれぇ感激したのに…。
”3列目床下”のマジックだったのか…

やっと到着したゾ、由良助!
「由良助。この九寸五分は汝へ形見。
わが鬱憤を晴らさせよ」

~城明渡しの段~
床本には、この文字だけっ!

はつたと睨んで

パスネットにも登場したこの場面。
全く予想外に、玉男様の由良助が脳裏に浮かんだ~。
ヒャ~驚いた~。
記憶力無いから、そんな昔のこと覚えてるはずないのに~。
凛として骨太な由良助の姿だったなぁ。
40年ぶりの”蓑助の由良助”は…!?

形見の九寸五分で、
提灯に書かれた塩谷の紋を切り取り懐へ…。
たった1人で歩き出す由良助。
城から少しづつ遠ざかって行く…。

背景は、門の書割り。
さあ!腕の見せ所だ、大道具ー!
パタン。門の上半分が下に倒れる。
と、そこにはさっきよりも小さな門が!
これで距離感を演出ー!ヤンヤヤンヤ~

歌舞伎も、上方版の時は文楽と同じ。
だけど、江戸版は”引き道具”
門がズルズル後ろに下がるのだ。

ハッッ!と一声っ。
蓑助もメラメラと燃えている。

ここから新たな物語がスタート!

どうなっちゃうの!?これからぁぁ。
QOO~
続けて第2部も観ればヨカッタ~!

つづく

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11月 吉例顔見世大歌舞伎 演目発表!

2006年09月19日 | 歌舞伎

十一月の歌舞伎座だよっ!
ドキドキしながら、さあクリック!!

詳しくはこちら → http://www.shochiku.co.jp/play/kabukiza/0611/haiyaku.html


キョエエエエエエ~~!!
”伽羅先代萩”

もしや…もしや…待っていたのはこのキャストっっっ!!!

      八汐:片岡仁左衛門

ああ~どうしようわいな~。
コワイのよ~~~~

いつもの”美”なんて欠片も見えない~。
化けるのよ~~~~

7年間待ち焦がれましたあああああ~。
涙チョチョ切れ~~~~

お相手の政岡は誰??
出た~~~~~
尾上菊五郎

このツーショットはかなり来きますっっ
女の戦いご覧あれ!

フッフッフッフ
歌舞伎座中を震撼させる、あの”恐怖
あなたも体験してみませんか?
って、まるでお化け屋敷のような…

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九月文楽「仮名手本忠臣蔵」第1部/三段目  

2006年09月16日 | 文楽


国立小劇場  9/9(土) 

これまでのお話は → 第1部/大序・二段目

三段目 ~下馬先進物の段~
豊竹呂勢大夫竹澤団吾
「え?竹田団吾?」「それは劇団☆新感線じゃ!」(アホ~

”下馬先”って何??
mayaribeさんへの戸浪さんのコメントで知りました!好多謝!
文字通り馬を下りて「徒歩」<かち>で登城するから
な~る、これでスッキリ~。

高師直の登城~。
ここね!
籠の中に入ったっきりで顔見せないって場面。
藤十郎さんの所でチェックしたゼイ。

ツメちゃんもいるよ~。

グハ!グハハハ!鷺坂伴内だ~!Love
首は”判内”って言うんだ。
キャ~。彼の為に創られたのね~。ステキ~

あら、籠にズ~ッと話し掛けてる…。
加古川本蔵が来るらしいゾ!

菊五郎劇団の上演を思い出した!
市村鶴蔵っ!細~い爺様~。
奴と示し合わせて、本蔵をバッサリー!っていう計画。
で、リハーサルやるんだよね。
これが、お笑いコーナーになってんの。クックック~
伴内の舞台写真買っちゃったもん
こういうの文楽にはないんだ。

本蔵がやってきて師直に、♪金銀パールプレゼント♪
伴内の袖にも抜かりなく…。
グワ~ァ。ニヤケル伴内~。
吉田文司(人形遣い)の顔もニヤケてる(ウソで~す

『腰元おかる文使いの段』
これ何?何?観たことありまっしぇん~。
演っておくれよ~。
”勘平&おかるの恋”にズ~ムイン!して欲しいぃ。

~殿中刃傷の段~
若狭助、決死の覚悟で師直を待ち伏せじゃ。
ところが、高ビィ~だった師直、エヘラエヘラと腰が低い~。
どういうこっちゃ~抹茶に紅茶~。
キツネにつままれながら、若狭助退場ー。

この様子を、遠くからジ~ッと見ていた本蔵。
「アァもう楽ぢや」

そっちはそ~でも…。
師直ッ!柄にも無い事しちゃって~ムカムカ~!!

向こうからやって来たのは塩谷判官。
妻顔世からの文箱をドーゾ。
これでムカッ腹が治まった!
はず…の…師直…ドキドキっっ。
開けてみると…
そーです!クイズの正解は③歌を詠んで断る

師直、判官も知っているんだ!
思い込みってコワイ…。
チクショ~♪チャンチャカチャンチャン~♪(by小梅太夫)
怒り爆発~~~っっっ!!

「鮒よ、鮒よ、鮒だ、鮒だ、鮒武士(さむらい)だ」

いいねぇ。歌舞伎みたいにネチッこくないヨ。
”文楽は物語重視 歌舞伎は俳優重視
そー思う。
サラ~ッとやって、タッタカ進むよ。♪どこまでも~♪

ブチッッッ!!!
判官、堪忍袋の緒、切れたー。
師直の眉間にっっっ~!グサ~ッッッ!
もう一刀浴びせ~ん!

ところが、判官を抱き止めたヤツが!
「おのれ師直まつ二つ。放せ本蔵放しやれ」

本蔵だって、その後の展開があ~なるとは、
夢にも思わないもんな…。止めるよ、フツー。

判官に眉間を斬られた師直が、御簾の中から出てくるっっっ
っていう文楽の型があるんだって!?
ダイナミック~!!メッチャ観てみたい~!!

~裏門の段~
日本が沈没したような大騒ぎさ~。

勘平&おかるイチャイチャしてました~。
お仕事サボッて、ごめんなさ~い。
ペコリと謝って、館の中に入れてもらってれば…ねぇ。

「(略)主人判官は閉門仰せ付けられ、
網乗物にてたつた今帰られし」

キョエ~!!
色に耽ったばっかりに~。
「今更帰れない。死ぬしかない…。」
「私の里にとりあえず、行きましょう」
2人でドタバタやってる所へ…鷺坂伴内~
恋の道行きジャマしよ~とするっ。

これって歌舞伎だと、あの清元舞踊~。
「道行旅路の花婿」(通称「落人」)になるのか!

伴内と花四天が、お笑い担当するんだよね。
立ち廻りもある!
最後は、伴内が幕をエッチラオッチラ引いて、
おわりっと。
え!”城明け渡しの場”が終わったら演るのか。
失礼いたしました~

伴内に襲い掛かる勘平~!
「そいつ殺すとお詫びの邪魔。もうよいわいな」
おかるにピシッと、言葉で斬られちゃう…。
でも、伴内ったら、
頭があるかと振ってみて『あるともあるとも大丈夫』、
命からがら逃げて往く

伴内大好きだ~
人形だからこその、ストレートなキュートさ!
振り返って足をピョンと上げたりするんだよ~。イヒヒ~

楽しいイラストつきのレポ!もちろん伴内も! → 大入り!文楽手帖

まだつづく…  こちらでどうぞ → 第1部/四段目

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九月文楽「仮名手本忠臣蔵」第1部/大序・二段目

2006年09月15日 | 文楽


国立小劇場  9/9(土) 

ジャガジャンッッ!
やって参りました『忠臣蔵祭
これから、12月まで突っ走るぜ~!
トップバッターは、9月文楽公演!!
 9/8~24 国立小劇場

この作品との出会いを、
♪いつのことだか思い出してごらん♪(by想い出のアルバム)
歌舞伎3度目の体験がこれだった!
仮名手本忠臣蔵
へ~、”かなてほん”って?”通し”って全部演るってことか。
でも、あの『忠臣蔵』でしょ。大丈夫じゃん。
軽~い気持ちで行って…
「なんじゃこりゃ~!!」(by松田優作)

事件そのものを舞台化しちゃうと~ダメダメ(古い~
お上に止められたのね。
やっと47年後に御目見えー。
なのに、太平記!?

赤穂浪士の話なのに、何で鎌倉~?
しかも、名前変わってんのヨ!?

吉良は?浅野はどこ?
高師直って何て読むんじゃ?
塩谷…?って誰じゃ?
大石じゃなくて大星?
頭の中は???でいっぱいー。
アガサクリスティー状態~。
あれは出演者が多過ぎて覚えきれないんだ…。

「たれか!たれか!おる?」
「おらん~」
誰も助けてくれんかったわい。
それならば、脳みそが、馴染むまで待とう、ホトトギス
あれから何年も経過した…。
馴染んだかな~?”通し”は久しぶりだ~!
いっちょ行ってみよ~!


作者:二世竹田出雲・三好松洛・並木千柳
初演:文楽/寛永元(1748)年 八月大坂竹本座
    歌舞伎/同年十二月 大坂嵐座

第1部 
休演:吉田文吾 代役:吉田玉也(高師直/人形)
QOO~

大序 ~鶴が岡兜改めの段~
歌舞伎だと、開演10分ほど前に、人形が出てきて口上を言うんだよね。
幕が上がると、ずらりと並ぶ出演者~。人形振りで動きだす。
でもね、な~んかプププ~なの。

どっこい、こちらは元祖!!
動かない出演者達にも違和感ないぞ

初っ端から”ツメ人形”チェックっっ!!
いるわいるわ~。色んな顔が~。Love
イラストは、お園画伯にお任せよ~ん。

大夫三味線はミスの中~っ。

47個の兜から、新田義貞の物を見つけよー。
塩谷判官の妻・顔世御前がやりまーす。
箱の中から1つ1つ出してみるゾ。

♪チャラララララン~♪(byエーゲ海の真珠)
え~!あんな小さな箱に何十個も入ってんの~?
なわけないね。よ~く見てみよう。
黒衣が下から出してる出してる。
歌舞伎だと、メッチャ大~きな箱を担いで来るネ。
重そうだネ。
人形の世界は、そんな写実を軽~く飛び越える!
VIVA!文楽

”顔世御前”って名前、美しいからこうなんだと。
そのビューティー顔世に、
いやらし~視線を送ってるのは高師直
この~エロ爺ぃめ~!って顔!首(かしら)は大舅だっ。

兜改めも終わったし、さ、帰ろう~帰ろう~。

~恋歌の段~ 
ズ~ズ~しくも文を渡そうと、
ビューティー顔世を呼び止める、エロ爺ぃ。

顔世は大弱り~。
1度はポイ捨てしちゃうんだけど…(結構大胆~
旦那の立場もあるし~。
これでOKっつ~たら、”失楽園”か!?
相手がエロ爺じゃ~絵になんな~い。
旦那に報告っつ~のもな~。

「よい返事聞くまで、口説いて口説いて口説きぬく」
も~エロ爺っ、寄って来ないでよ~。

困った時は、スーパーマン!
いや、若狭之助が通りかかって一件落着。

ジャマされた師直っ!ムカムカ~!!
若狭之助に当り散ら~す。
グググ~っ!!耐える若狭之助

衣装は、こんな事を物語ってるヨ
師直の黒=悪
若狭之助の浅葱色=善

さて、顔世はどう返事したのでしょう?
①シカト
②OKしときながらドタキャン
③歌を詠んで断る
答えはもうすぐ!

二段目 ~桃井館本蔵松切の段~
館に帰って、若狭之助はこっそり塩谷判官を呼んだ。

豊竹松香大夫野澤喜一朗
あ!あ!大夫はこの間、相撲取り(2006年2月)だった人だ!
こんな覚え方でイイのか~!?

「短気者の俺だけど、もうガマンできないのだぁぁぁ」
「それでいいのだぁぁ」(by天才バカボン)

本蔵、松の枝をバサ~ッッ!!

 「松伐り」は、殿様の刀をとって松を伐り、
 松脂をつけたまま、拭かずに鞘に収める。
 殿様が、殿中で抜こうとしても抜けないように。
 そういうのが本蔵の心得になっています(by歌舞伎をつくる)

丁寧な三味線の音と
渋~い浪曲師のよう~な松香大夫の姿(おいおい

「(略)枕時計の目覚ましは本蔵めが仕掛け置く。サゝ早く早く」(略)
「モウ逢はぬぞよ、さらば」(略)
御後ろ影見送りゝ、勝手口へ走り出て
「本蔵が家来共、馬引け、早く」

妻の戸無瀬と娘の小浪が駆け寄る。
こんな所に御2人がっ!Love
ひしっと本蔵にしがみつく~。
本蔵、2人を引っ剥がして、「家来、続け」
パカラッパカラッパカラッッッッ。

クワ~っ。1回でまとめられなんだ~。未熟~

このつづきはこちらでどうぞ → 第1部/三段目  第1部/四段目

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