アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

熱海五郎一座に伊東四朗が出演!86歳で初の新橋演舞場公演!

2024年03月18日 | 演劇


熱海五郎一座に伊東四朗が出演!86歳で初の新橋演舞場公演!
三宅裕司率いる大人気のシリーズ「熱海五郎一座」第10回記念!
そして…その前身である「伊東四朗一座」旗揚げから20年。
ついに演舞場に喜劇界のレジェンド伊東四朗 初降臨!
2度目のゲスト出演 コメディセンス抜群の松下由樹とともに日本最高峰の東京喜劇人たちが
2024年6月新橋演舞場で笑いの金字塔を打ち立てる!!

熱海五郎一座の起源について、三宅さんは”最初は、伊東四朗さんと一緒に舞台をやりたいというメンバーが集まりまして、伊東四朗一座という形にした。その後、伊東さんのスケジュールの関係で出演できない時にも続けたいということで、「伊東」ではなく「熱海」、「四朗」ではなく「五郎」となった。”と説明。
また、三宅さんは”伊東さんが今回出演するわけですから、「伊東四朗一座」で良いわけなんですけど、そこは「熱海五郎一座」がここまでやってきて、メンバー全員が伊東さんに恩返しをしようということで、ゲストとして伊東さんをお迎えしました。

キョワァアア!!知らんかったぁああ!!
一座の名前の由来っっ!
そういうことだったのかぁあああ!!

「一瞬、俺はなんでここに座っているんだろう、と思うようなただのジジイになりました。みなさん、この危なさを覚えておいてください。どっかで本当に危なくなるかもしれません」と言いながらも、86歳にして初めて演舞場に立つ伊東は「(演舞場で)観劇したのは4歳(昭和16年)の時。
(市川)猿之助さんと十五代目(市村)羽左衛門の『勧進帳』を観てるんだ!」と会場をざわつかせ「昔のことは覚えているのにさっきのことは忘れる。全く危ない人です。でも熱海五郎一座にゲストで呼ばれたのは嬉しいです。本当に嬉しい限りです。途中でセリフを忘れたりするのが一番怖いです……」と演技しながら挨拶した。

キョワキョワァアア!!知らんかったぁああ!!
伊東四朗みたいなスターが演舞場初登場とは!!
演舞場の客席に座ったのがS16年っていうのも凄いけど、
勧進帳のキャストも凄いぃいい!!

舞台に立つ伊東四朗を観たい観たいと思いながら、1度も目撃出来ず…。
「もう舞台には立ってくれないだろうなぁ」
って諦めていたもんで、嬉しいぃいい!!

松竹歌舞伎会は、きっとランク無関係で一斉に前売り発売だろう。
頑張って安い席をゲットするぞぉおお。
ところがところが…。
会報(ほうおう)を見てガビ~ン…ぅぅ。
おもいっきりランク別やぁあああ。
最下層会員の私に、
安い席が残されているはずはないじゃないか…ぁぁ。

熱海五郎一座
作:吉高寿男
演出:三宅裕司
キャスト 
三宅裕司、
渡辺正行
ラサール石井
小倉久寛
春風亭昇太
東貴博(交互出演)
深沢邦之(交互出演)
ゲスト出演:
伊東四朗
松下由樹
2024年6月2日~27日
新橋演舞場


東京芸術劇場 が一時休館するって!

2024年03月06日 | 演劇


【東京芸術劇場 一時休館のお知らせ】
東京芸術劇場は設備更新工事を行うため、以下の期間休館いたします。
休館期間:令和6(2024)年9月30日~令和7(2025)年7月中(予定)

またまた東京の劇場が使えなくなるのかぁああ。
ドンドン劇場が減ってるよねぇええ。

シアターコクーン
デパート跡地の再開発で2023年4月から2027年度中(時期未定)まで休館。
国立劇場
建て替えのため2023年10月に閉館。
入札段階から進んでいないので、2029年以降いつ開場出来るのか未定。
帝国劇場
ビルの老朽化に伴う有楽町地区の再開発で、2025年2月から休館。
新劇場の開場時期は未定。

そんな時に東京芸術劇場までもっ!!
あ、閉まっている期間は1年未満なのね。
ちょっとホッしたよ…ぉ。
いつだったか大規模な工事をやったもんね。
ウィキってみたら、2011年だったよ。



東京芸術劇場といえば、
大ホールには、クラシックを聴きに1度だけ行ったなぁ。
中ホールは演劇だから、それこそ何度も足を向けたなぁ。
小ホールは2つあって、シアターウエストに、
1月に、3年ぶりに行ったばかりだよぉお。

“再開発“という言葉で発想するのは、
渋谷とか池袋とか八重洲とか…
でもそれもこれも駅前でしょう。
だから劇場とは関係無い…
って思ってたら大間違いだったぁあああ!!

たとえ代替え劇場で上演したとしても、
本拠地に何年も戻れないなんて…。
その間、観客も主催側も宙ぶらりんで
結局はお互いが馴染めないまま過ごすんだよね…。
観劇することを止める人もいるだろうし…。
国立劇場が無くなった文楽なんて、
複数の劇場を行ったり来たり。
公演日数も短縮されちゃってるしぃい。

舞台で表現する芸術の世界にとって、
マイナスにしかならない…ぅぅ。



追加公演日に観れたー! 劇団民藝 やさしい猫

2024年02月19日 | 演劇


新型コロナはまだどこかに潜んでいる!
実感したぁああ!
初日が2月3日だったのに、
その日に体調不良者がぁあああ!
急遽、2月7日まで公演中止!
ドンピシャっと観劇予定日が
当たってしまった…ぁあ。
オオ!追加公演が!!!
残念ながら5公演中止で、追加は2公演だけ…。
よし!日にちを変えてもらおう。
電話に出てくれた係の方がとても親切だったよぉ。
色々と大変だろうな…ぁあ。



いよいよ観劇日がキター!
追加公演だから、全員がチケットを持っていない。
ってことだよね。
混雑するんだろうななぁあ。
ヨッシャ!開始時間より少し早く行って並ぼう。
ウオォオ!劇場の入口が狭いのに、
5人だか6人だか受付担当者がズラリぃい!
開始前なのに対応してくれたぁあ。
観るはずだった日のチケットを出すと、
丁寧な謝りの言葉と一緒に、チケを交換してくれた。
ウキャァア♪良席ぅうう♪
あまり座ったことがない列だぁあ♪
時間を潰して開場時間に再び劇場へ。
ウワァアア!!
やっぱり何十人も列がぁああああ。

2024年2月 紀伊国屋サザンシアター
劇団民藝
やさしい猫
原作:中島京子「やさしい猫」(中央公論新社)
脚本:小池倫代
演出:丹野郁弓
キャスト
ミユキ:森田咲子
マヤ:井上晶
マヤの子供時代:漆畑有里菜、佐々木咲華
クマラ:橋本潤
ナオキ:一之瀬朝登
ナオキの子供時代:上野黎也、関大輝
マツコ:船坂博子
恵耕一郎:神敏将
上原:いまむら小穂
ペレラ:佐々木梅治
ウラベ:河野しずか
裁判長(声):前田真里衣
特別審理官:大野裕生
タナベ:野田香保里
警官A:保坂剛大
警官B:花城大恵
通訳:望月ゆかり
入管職員:保坂剛大
あらすじ
 『小さいおうち』『FUTON』などの人気作で知られる中島京子さんの小説『やさしい猫』(21年)を初めて舞台化。
震災ボランティアで惹かれあい、恋におちた相手が「外国人」だったというだけでささやかな日常が壊されて……。
日本の入管行政に翻弄されるこの問題作は各メディアで話題となり吉川英治文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞、貧困ジャーナリズム特別賞を受賞。
今年NHKでテレビドラマ化され反響を呼びました。
民藝では『海霧』『シズコさん』などで手腕をふるう小池倫代さん脚本により、感動的な愛の物語をつむぎます。

 シングルマザーの保育士ミユキが好きになった人はスリランカ青年の自動車整備士クマラでした。
愛称クマさんと、ずっと一緒に暮らしたい。
ところがある日突然、在留資格手続きにおける理不尽な警察と出入国在留管理局の対応によりクマさんは収容されてしまうのです。
守られるべき人権はどこに。
奔走するミユキに娘のマヤとおばあちゃんも加わり、当たり前の幸せを求める家族のたたかいが始まるのでした……

『やさしい猫』という題名からすると、
猫繋がりで2人が出逢って…。
とかいう物語かと思っていたら、
スリランカの民話なんだって!!

東日本大震災の災害ボランティアで知り合った2人。
心優しい人なのにクマラは外国人というだけで、
様々な理不尽と日々戦っていて…。
アレ…クマラ役の橋本潤って…
前回の『巨匠』でド金髪のゲシュタボだった人だぁあ!
180度変わったぁあああ。化けるねぇえええ。



クマさん(クマラ)のことを最初は嫌っていたミユキの母親。
このマツコ役の船坂博子が、
出てきただけで何気に舞台をビシッと締めてるぅう!!
東北弁がイイ味出してるぅうう。



娘のミユキ(森田咲子)とバトルになって、
それまで標準語だったミユキが東北弁で応戦!
クマさん達も客席もビックリぃい。
でも母娘の絆を感じたぁああ。



法廷の場面は手に汗握ったぁああ。
言葉って恐いんだな…ぁ。
敵は、ちょっとしたことを突いてくるじゃないかッ。
恵弁護士(神敏将)・通称ハムスター先生って、実在するんだよね。
舞台ではクルクルパーマなオモロイキャラになっていたぁあ。
一服の清涼剤だったぁああ。フフフ。

原作もNHKのドラマも未体験なんだけど、
日本で仕事を持って暮らしている外国の人達の、
一言では言い表せない大変さを、
舞台を通して知ることが出来たのは、本当に良かった。

劇団民藝の皆様、
アクシデントに見舞われながらも、
幕を開けてくれてありがとうぉおお。

あ~!観れたことにホッとしてたんだけど、
前回の公演でハマった『バックステージツアー』が
中止になってしまったぁあ。残念…ぅぅ。





沢山のお花でロビーが華やかだったぞい♪

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
2024年2月3日(土)~11日(日・祝)
中止:3日~7日(5ステージ)
追加:9日、10日(2ステージ)




二兎社×沢口靖子 パートタイマー・秋子

2024年02月15日 | 演劇


科捜研の女・マリ子さんが舞台に!!
じゃなかった沢口靖子が!
しかも二兎社で!!
ウキャキァァア!!

2024年1月 東京芸術劇場 シアターウエスト
二兎社
パートタイマー・秋子
作・演出:永井愛
《キャスト》
樋野秋子:沢口靖子
貫井康宏・品出し:生瀬勝久
恩田俊夫・店長:亀田佳明
春日勇子・青果:土井ケイト
師岡保男・鮮魚:吉田ウーロン太
星ひろ代・チェッカー:関谷美香子
窪寺久仁子・惣菜:稲村 梓
竹内慎二・副店長:小川ゲン
小見洋介・精肉:田中 亨 
新島喜美香・チェッカー:石森美咲
小笠原ちい子・チェッカー:水野あや
大坪久弥・客:石井愃一



あらすじ
樋野秋子は成城でセレブな生活を送る専業主婦。だが、夫の会社が倒産したため、働くことを決意する。
勤め先に選んだのは、自宅から遠く離れたスーパー「フレッシュかねだ」。
パートタイマーとして働く姿を近所の人に見られたくなかったのだ。
しかし、そこは秋子の想像を超えたディストピア的世界だった。
賞味期限の改ざんやリパック、商品のちょろまかし、いじめなど、あらゆる不正が横行している。
正義感が強く世間知らずで他のスタッフから浮いてしまう秋子は、大手企業をリストラされ、この店で屈辱に耐えながら働く貫井と心を通わせるようになるが…

2003年に永井愛が劇団青年座に書き下ろして、
再演を重ねた作品だったのね。
知らんかったぁああ。

客席には中年の女性多しぃい!!
沢口靖子ファンなんだろうなぁあ。

幕が開くと舞台上には背中を向けて
「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」
色んなトーンで練習をする女性が…。
沢口靖子だぁあああ。
テレビの中の人だぁあああ。



暫くして生瀬勝久登場ぉお!
ウォオ!なんか舞台がビシッと引き締まったぁあ。
さすがは喜劇王・タナケン!
って、それは連ドラ『ブギウギ』ですからぁあ。
『ブギウギ』は毎日観たり、
1週間ダイジェストを観たり、まちまちなんだぁ。
タナケンの週はダイジェストだったもんで、
イマイチ記憶に残ってないけど…(コラコラ!)



笑いあり涙ありの人情噺…ではなかったぁああ!!
他人に見られなければ、知られなければ…。
パートタイマー秋子の、
あの姿を見るとガッカリするけど…。
人って流され易いんだな…ぁ。
寂しいことだけどさ…ぁ。
喉に魚の棘が刺さってしまったように、
妙に痛かった…ぅ。

東京芸術劇場 シアターウエスト
2024年1月12日(金)~2月4日(日)

体調不良者が!2月7日まで公演中止! 劇団民藝 やさしい猫

2024年02月06日 | 演劇


初日が2月3日だったのに、
その日に体調不良者がぁあああ!
急遽、初日が延期に!2月7日まで公演中止!
ウギャァアア…
私の観劇日がぁああああ。
ドンピシャ当たってしまったぁあああ。
行く気満々だったのにぃいいいい。

翌日、HPを覗いてみると、
追加公演が決定!!!
やったやったぁあああ!!!
残念ながら5公演中止で、追加は2公演だけど…。
でもぉおやっぱり観たいよねぇええ。
ということで、
日にちを変えてもらったぁああああ。
良席は期待出来ないけど、仕方ない…ぅ。
電話に出てくれた係の方がとても親切だったよぉ。
色々と大変だろうな…ぁあ。

NHKでドラマ化もされて、
原作ファンも多いだろうから、
新たなお客さんを獲得できる絶好の機会だぞ!
って思っていたのに…ぅ。
残念無念…ぅ。

しっかし、まだまだ油断は禁物なのだな…ぁ。
感染者数も増えているというし…ぅ。


~追記~

劇団民藝 巨匠 バックステージ・ツアー初体験!

2023年12月25日 | 演劇


→ 巨匠

いつもなら幕が降りたらサッサと帰るんだけど、
今日は違うのよぉおおお。なななんとぉおおおお。
バックステージ・ツアー!!
初体験なのだぁあああ!!
劇団民藝では公演中に『バックステージ・ツアー』と、
『出演者との交流会』が1日づつあるのだぁあ。

バックステージ・ツアー、交流会どちらも参加無料、予約不要です。
他日ご観劇の方でイベントにご参加の方は、お持ちのチケット(もしくは半券)をご持参のうえ
終演時間に劇場ロビーへお越しください。

以前から知ってはいたんだけど、
イベント日の観劇だと、
客席が混んでてあまり良い席が取れないんじゃないか。
なんてことを考えたり、
長年平日ソワレ公演を観てきたし、
バックステージ・ツアーの為にだけ、
また劇場へ行くという時間が取れなかったり…。
なんだかんだと体験する機会を逃してきたのだぁああ。
それとさぁ、その昔、他の演劇公演で、
バックステージ・ツアーに参加しようとしたことがあったんだけど、
参加者が多くて無茶苦茶時間がかかりそうで、諦めた事があってねぇ。
これまでその気にならなかったんだけど…。
今回は何故だかチャレンジする気満々に!

幕が降りて…あ、そのまま帰るお客さんもいるのかぁあ。
何分か待った後…いよいよ…。
エ!スタッフの解説を聞きながら周るんだと思ってたら、
完全フリー!!
靴を脱いで舞台に上がるよぉお。
写メはOKだよぉお。
一等ビックリしたのが、
若手の出演者達が衣装のまま舞台にぃい!!



エ…エエエ!
さっきまでムッチャ恐かった
ゲシュタボのお兄さんがニッコニコ。
ツーショット撮影してる人もぉおお。
なんて自由なんだぁあああ!!
スッゲスッゲェエ!!



煙草とマッチだ!
カーテンがボロボロだぁあ。



ウオォオ!鏡台がデカイぃいい!
勿論、鏡ははめ込まれていないので、
客席が丸見えだぁあ。
ホホォオ。
こんなゴージャスな椅子だったんだねぇえ。



ハンガーラックに吊るされた衣装と靴
触りたいなぁああ。でもダメなんだなぁああ。
コロナ前はOKだったみたいなんだけど、
まだまだ油断大敵だもんね。
もし、何かあって公演中止にでもなったら…。



水差しとじゃがいも
リアルぅうう。



ピアノの上にはちゃんと楽譜が!!



この椅子、木じゃなかったぁああ。
しっかり作られていたぁああ。



教師が編んでいた編み物だぁあ。
「毎日編んでは解いているのかしら」
「千秋楽には完成してたりして」
アハアハ
見知らぬ方と会話しちゃったぁあ。

会話といえば、
側にいた他の人と一緒に、
若手俳優達に話し掛けちゃったよ。
衣装とか小道具について質問しちゃった。
まさかこんな交流が出来るとは思ってなかったぁあ。
楽しかったぁあああ!
いやぁあ、これは癖になるかもぉおお。

おわり

劇団民藝
―ジスワフ・スコヴロンスキ作「巨匠」に拠る―
紀伊國屋サザンシアター
2023年12月8日(金)~17日(日)



ノンストップ75分! 劇団民藝 巨匠

2023年12月22日 | 演劇


劇団民藝
巨匠
―ジスワフ・スコヴロンスキ作「巨匠」に拠る―
作=木下順二 
演出=丹野郁弓
主な出演
A           齊藤尊史
俳優       神 敏将
老人       西川 明
女教師    細川ひさよ
前町長    小杉勇二
ピアニスト 花城大恵
医師       天津民生
ゲシュタポ           橋本 潤
通訳       山本哲也

なななんと75分ノンストップ!!
休憩が無いのかぁあああ!!
新劇にしては超珍しいじゃないかぁああ!

舞台にはドデカイ鏡と、
ハンガーラックに並んだ衣装。
これから『マクベス』の初日の幕が上がる…。

“A“という人物が登場して、
この作品について色々と教えてくれたぁ。
んだけど、聞いていてもこんがらがるばかり…。
どうも、
作者がテレビドラマを観てググっときて、
舞台化しようとしたんだけど、
物語はそれより20年前で、
結局上演出来たのが、
脚本を書いた時から20年後で…
私が、私で…とかなんとか…。
でもザックリ判ったから気にしなぁい(コラコラ)



続いて楽屋に登場したのはマクベス役の人気俳優。
ところが1場面だけ、
演出家(Aのことね)からOKが出ない場面があって…。
俳優は20年前、
戦時下で起こった出来事について語り始める…。

1944年、ワルシャワ蜂起に対するナチス・ドイツの弾圧を
逃れた人々が郊外の小学校に隠れている。
ある日、俳優…当時は俳優志望の青年が転がりこんだ。

食べ物に苦労はしているけど、
ジャガイモだけはあるんだって。
水も飲めるみたいだけど…。
建物の周りをドイツ兵にウロチョロされたら、
落ち着かないわね…。
それでもピアニストがピアノの練習をしたり、
教師が編み物をしたり…。
日常を消したくない。平常心でいたい。
という思いがあるんだろうな…。



それまで本を読んでいた老人は、
青年が俳優志望だと知って、
自分の俳優人生や、『マクベス』について熱く語る。



そこへゲシュタポが現れて、
昨夜のレジスタンスの鉄道爆破の報復として、
この中にいる知識人4人を銃殺刑とすることに!
身分証明書を見て、
女教師、前町長、ピアニスト、医師が選ばれた。



老人の職業は簿記係。
めでたく除外されたのに、
「私は俳優です」
ナイフを手にして堂々とマクベスを演じる。
そうして知識人と認められ…。

物語は人気俳優の楽屋に戻って
さぁ、彼はどう演じるのか!

ウクライナとロシア。イスラエルとハマス/パレスチナ。
戦時下というこの作品の設定が
リアルになってしまって…。
それでも私は、
最後の最後に自己表現をした老人が、
イチバン心にグッサリきたよ…。
俳優生活が、決して恵まれていたとは思えない…。
地方回りの名もなき者…。
マクベスの独白の力量だって、
決して手放しで上手いと言えるものではなく…。
それでも“俳優だ!”と言い切ったのは、
彼のプライドなのか…。
自らの存在証明なのか…。
たとえ数分先に、死が待ち構えていたとしても…。
それとも狂人のなせるわざ…。
うぅむ…そんな風には見えなかったなぁ。
グオォオオオオ!
人気俳優もあの後どう演じだのかな…ぁ。
色々考えちゃうぅうう。
余韻を残しまくるぅうう。
アッパレじゃ!巨匠!

私は初めて『巨匠』を観劇したんだけど、
作家の木下順二との繋がりもあって、
劇団民藝にとってはとても大切な作品なんだって!
1991年の初演は滝沢修。
1997年には大滝秀治。
今回の上演は13年ぶりで通算5度目!
ヒエェエエ!!

初体験の『バックステージ・ツアー』へ

劇団民藝
―ジスワフ・スコヴロンスキ作「巨匠」に拠る―
紀伊國屋サザンシアター
2023年12月8日(金)~17日(日)



俳優座劇場プロデュース 検察側の証人

2023年11月20日 | 演劇


2025年4月に閉館が決まった俳優座劇場。
それまでにもう1度行きたいなぁ。
そう思っていたところへ発見っ。
チケット発売中じゃないかぁあ。
お気に入りの席が見つかったぁあ。
思わずポチっとな!

俳優座劇場プロデュースNo.119
検察側の証人



原作はアガサ・クリスティー!
有名な作品の1つだけど、
読んだことがないのよぉおお。
だからストーリーは知らないのよぉおお。
そう思い込んでいたんだけど…。
映画化されているって…。
『情婦』という題名で…。
アレレ…その名前はどっかで…
拙宅を検索中…
あったあったぁああ!!
観てるやないのぉおお。私ぃいい。
2011年!って12年も前にぃいい。
でも…犯人は書いていなぁい。
ラストは覚えてないぃい。

六本木ぃいい。俳優座劇場ぉおお。
久しぶりだぁああ。
一昨年、劇団民藝の『集金旅行』で来て以来だぁあ。



昼の公演だからかな。
ロビーの向こう側のパブはまだ開いていなかった。
1度も入ったことが無いんだけどね。

チケットをもぎってもらって、
階段を上がって…。



正面にこういう物がぁあ。
これロシア語なのなかなぁ。



客席の両側に階段があって、
もう片方はこうなっているぅう。



劇団俳優座を背負ってきたお歴々の面々!



千田是也は胸像に!



俳優座劇場の座席数は300席。
客席を見渡すと、
やっぱり中高年が多いなぁあ。
新劇界はどこもこういう状況なんだなぁあ。

俳優座劇場プロデュースの原点
1983年から7年間、日本全国で上演された名作が、
34年の時を越えて今、蘇る!
Story
エミリー・フレンチという金持ちの老嬢が自宅の居間で殺された。
容疑者として逮捕されたのは、彼女と親しくしていたレナード・ヴォールという青年だった。
彼の弁護を依頼されたサー・ウィルフレッド・ロバーツは、弁護士仲間のミスター・メイヒューと共に捜査を開始する。
レナードの証言に疑わしいところはないのだが、状況証拠は必ずしも彼にとって有利なものではなかった。
しかしサー・ロバーツもメイヒューも、レナードの無罪を確信している。
弁護側の切り札は、レナードの妻ローマインのアリバイ証言だった。
だが、検察側の証人として登場した彼女は、あろうことか夫の犯行を裏付ける証言をする。
一方的にレナード不利な状況の中、事態は急転直下、思わぬ方向に動きはじめるのだった……

幕が上がって…。
法廷の場面が多くて…。
ついつい上の瞼と下の瞼がぁああ。
弁護を依頼されたサー・ウィルフレッド・ロバーツ役の、
俳優の声が素敵だったぁあ。
声質ってやっぱり大切なのね。

ウォオオ!ラストはこうであったのかぁああ。
何事も愛ゆえに…なんだな…ぁあ。

閉館されるまでに、もう1度くらい来れるかなぁ。
どうかな…ぁ。

俳優座劇場プロデュースNo.119
俳優座劇場
2023年10月22日(日)~28日(土)


午前十時の映画祭 情婦 (2011.5.20記)

劇団民藝の稽古場公演初体験! わたしの本棚 女優による朗読会

2023年10月31日 | 演劇


このたびの劇団民藝稽古場公演は、「読書の秋」にふさわしい朗読会です。
5人のベテラン女優が、大切にしている自身の本棚からお気に入りの一編をもち寄りました。
詩、短編小説、ラジオドラマ、エッセイ、童話。多彩なジャンルの珠玉の文章と円熟した俳優の表現力が、
観客のみなさまを豊かな文学の世界にいざないます。
秋の好日、木々色づく黒川の小空間で、臨場感あふれる朗読の魅力を味わってみませんか。

劇団民藝
わたしの本棚 女優による朗読会
演出:中島裕一郎
【出演 朗読作品】
塩屋洋子
加藤多一著「馬を洗って…」
田畑ゆり 
西澤實著「リリー・マルレインは毎晩九時五十七分に歌われる」
箕浦康子
佐野洋子著「これはペテンか?」
仙北谷和子
芥川龍之介著「蜘蛛の糸」
伊藤博子
石垣りん著「用意」
茨木のり子著「木は旅が好き」「水の星」
谷川俊太郎著「ふるさとの星」「三つのイメージ」



劇団民藝の稽古場を初体験!!
毎年夏に、稽古場公演をやっているんだけど、
足に自信がなかったもんで、
いつか行きたいなぁあ。と思うばかりで…。
やっとこさ股関節の手術をしたもんで、
多少は歩けるようになってきたこの時に、
朗読会があるなんてっ。
これはトライしてみなければっ。
駅からテクテク歩いて…。
いやぁ思っていたより遠かったわぁあ。

オッ!あれだ!
想像してたよりデカイ建物!
2階が稽古場なんだね。
ウギョォオオ!階段の1段、1段が高いぃい。
これを劇団の人達は、
日々昇り降りしてるのかぁあ。
足腰鍛えられるねぇえ。

客席は100人くらい収容できるのかな。
ほとんど埋まっていたぁああ。

いつもは舞台でしか観られない、
しかも主役級の劇団員さんが
座席の案内をしていたぁああ。
ウピョォオオ!
「このお席は観易いですよ」
って案内してもらったぁああ。

出演者の入団は、
1956年、1962年、1964年、1965年(2人)
グオォオオ!
在籍何十年なんだぁあああ!!
まさにベテランだぁあああ!!!
カッケェエエ!!

ピンと背筋の伸びた姿ぁああ。
そして円やかな声ぇええ。
衣装も個性たっぷりぃい。
ドップリ浸ったぁあああ。
セットや照明も素敵だったぁああ。
アッパレじゃぁああ!!
これからも続けて欲しいぞぉおお。

2023年10月11日(水)~15日(日)
劇団民藝稽古場

劇団民藝 ニール・サイモンに初挑戦! ローズのジレンンマ

2023年09月28日 | 演劇


劇団民藝 
ローズのジレンマ
原題:Rose's Dilemma
作:ニール・サイモン 
訳:長木彩
演出:田中麻衣子
出演
ローズ・スタイナー(人気流行作家):樫山文枝
ウォルシュ・マクラーレン(ローズの恋人・幽霊):篠田三郎
アーリーン(ローズの助手):桜井明美
ギャビン・クランシー(売れない若手作家):神敏将



ニール・サイモンといえば、
その昔『裸足で散歩』っていう映画があったよね。
ロバート・レッドフォード(吹替は勿論野沢那智様)、
ジェーン・フォンダのコンビで!    
『サンシャイン・ボーイズ』は
その昔テアトル・エコーで観た!
納谷悟朗と熊倉一雄で紀伊國屋ホールだった。
って事しか覚えてないけど…ぉ。
『おかしな二人』はヅカで観たなぁ。
ということで、
ハートフルでコメディな感じなんだろうと…。

舞台上には豪華な部屋が…。
風がそよいでカーテンが揺ら揺らぁ。
素敵なセットだぁあああ♪

そこに住んでいるのが、
人気流行作家のローズと助手のアーリーン。
パートナーのウォルシュを亡くして5年。
新作を書いていないのに贅沢三昧。
だから家計は火の車。
アーリーンの忠告もどこ吹く風のローズ。
だってぇえ。
この世にいないウォルシュとばっかり、
話しているんだもぉん。



実はウォルシュは作家だったぁあ。
書きかけの原稿が出て来たぁあ。
これを仕上げることに。
でもどうやって…。
一発屋の若い作家に完成させてもらおう!
というのがウォルシュの提案。

ん…んん…。
最初は幽霊なんだ。
って思っていたんだけど…。
物語が進むうちに、
ローズの妄想なのかもぉおお。
って思えてきたぁああ。



この家の状況が飲みこめていない
外部の人が放り込まれて、
てんやわんやなのか。
と思っていたんだけど、
あんまりそうでもなく…。
なんか…
全体的に静か…ぅ。
1幕の途中で、
上の瞼と下の瞼がくっつきそうにぃい。

もっとテンポが出ないもんかなぁ。
なぁんて思って観てたんだけど、
これって
ニール・サイモンの最晩年作品なんだって。
パンフレットよ、教えてくれてありがとう。
なるほどねぇ。
そんじゃぁ、
ガガガガってわけにはいかないわなぁ。
でもなぁあ…
なんかモヤモヤァとして
終わってしまったぁああ。

アーリーンの出生の秘密とか、
ウオォオ!
って思ったりもしたんだけど…ぅ。

カーテンコールで出演者達が、
客席に手を振ってくれたもんで、
私も思わず振ってしまったぁああ。
アハアハ



それにしても、
篠田三郎がカッケェエエ!!
壁にもたれてるだけなのにぃい。
クラクラやぁあああ。
双眼鏡があったらズームインするのにぃいい。

家に帰って舞台を思い出すと…
ジワジワァっとキター!
これが大人の芝居ということか!!
ニール・サイモンの他の作品にも、
トライして欲しいぞぉおお。
さっきまでと、
コロッと気持ちが変わってまっせぇえ。
アハハ

そうそう!篠田三郎が、
TikTokをやってるんだってぇえ!!
私はそういうのやってないもんで、
初めてアクセスしちゃったぁあ。
表情も声も素敵だぁああ♪
なんとぉ!この公演中の期間限定!!
アッパレじゃ!!

劇団民藝
2023年9月22日(金)~10月1日(日)
紀伊國屋サザンシアター

~動画を追加~


俳優座劇場がぁあ!2025年4月で閉館!70周年で幕…

2023年06月16日 | 演劇


俳優座劇場が2025年4月末に閉館!!
設備やビル自体の老朽化が進み、収支も厳しくなっていたという。
演劇人やファンらに親しまれてきた殿堂は、約70年の歴史に幕を下ろすことになる。
 1954(昭和29)年4月、劇団俳優座の創立10周年を記念して建設された。
創立メンバーの一人で演出家の千田是也が提唱し、俳優らが尽力して資金を集めた。
財界にも協力を仰いだという。
 新劇界は戦前・戦中に弾圧され、24年に小山内薫と土方与志らが作った新劇初の常設劇場「築地小劇場」という拠点も、45年の空襲で失っていた。
戦後もなかなか安定した興行を打てない中で、俳優座劇場は待望久しい常打ちの劇場となり、戦後の新劇ブームをけん引する役目を果たすことになった。
 建物はコンクリート造りで、客席数は1、2階席合わせて約400。
舞台美術家や照明家ら舞台裏方の思いも反映し、当時最新の照明システムや録音スタジオなど近代的な設備を整えていた。
 こけら落としは、俳優座がのギリシャ喜劇「女の平和」を青山杉作演出で上演し、総勢約100人の俳優たちが舞台で躍動した。
安部公房の「幽霊はここにいる」や田中千禾夫の「教育」、三島由紀夫の「若人よ蘇れ」など、時代を代表する作家の作品が初演された。
 また、開場記念で上演された新劇3劇団による初の合同公演「かもめ」は、俳優座の東山千栄子、文学座の杉村春子、劇団民芸の滝沢修らオールスターキャストで大きな反響を呼び、劇場の評価を高めたという。
 その後も俳優座の東野英治郎さんや小沢栄太郎さんはじめ、新劇を代表する俳優による数々の名舞台が生まれた。
仲代達矢さんや栗原小巻さん、加藤剛さんらも舞台に立った。
 80年に大幅改築し、300席の劇場を併設する9階建ての現在のビルとなった。

ギエェエエエ!!!
ショックッッッ!!!
まさかまさか…
閉館してしまうなんてぇええ!!

最近は足を向けていなくて、
2021年劇団民藝の公演で、
久しぶりに行ったぁあ。
以前何度も通ったのが、
『俳優座劇場プロデュース公演』
半額チケットの日があってねぇ。
それ狙いでねぇ。
優先予約のTELをすると、
いつも丁寧に対応してくれたなぁ。

私の中で六本木と言えば、
アマンドと俳優座劇場。
六本木交差点の近くに
何気なく建っててねぇ。
1階にPUBがあるんだよぉお。
初めて劇場に入った時に
ビックリしたもんね。
面白い空間だよねぇえ。

趣があるし、独特のムードが
漂っているのよぉ。
両サイドの階段の横には
歴史を語る飾り物があるし…。
300席というキャパも、
丁度良い感じで…。
何より新劇を語る時に
なくてはならない存在の一つ!
そこが無くなってしまうなんて…。
新型コロナが無かったら、
踏ん張れたのかも…ぉぉ。
淋しい…ぅううう。
俳優座劇場で
公演を打っていた劇団も
沢山あるだろうに…。
あああぁああ…。
こうやって、
演劇文化が一つ
消えてしまうんだな…ぁ。

閉館までまだ時があるから、
もう1度行っておきたいぞぉおお。

俳優座劇場と演劇界の動き
1924年 東京・築地に築地小劇場が開場
 27年 東京・日本橋に三越ホール(のちに三越劇場)開場
 37年 文学座創立
 44年 俳優座創立。国民新劇場(築地小劇場から改称)で第1回試演会
 45年 3月の空襲で築地小劇場が焼失。丸山定夫率いる移動演劇桜隊が広島で被爆
 50年 劇団民芸創立
 54年 俳優座劇場開場
    東京・渋谷に東横ホール(のちに東横劇場)開場
 64年 東京・新宿に紀伊国屋ホール開場
 66年 東京・三宅坂に国立劇場開場
 80年 俳優座劇場が改築され、再開場
 82年 東京・下北沢に本多劇場開場
2025年 4月末に俳優座劇場の閉館予定

画像はHPからお借りしました


俳優座劇場観劇レポ
2004年
2009年
2011年
音楽劇 わが町 (2011.3.10記)
十二人の怒れる男たち (2011.11.28記)
2012年
東京原子核クラブ (2012.7.12記)
2013年
2014年 
2017年 
2021年 

なななんとぉお! 劇団民藝 カストリ・エレジー ライブ配信!

2023年05月31日 | 演劇


6月1日(木)18:30開演の回を
有料ライブ配信!!!
なななんですってぇええ!!
思いきった一手を指すねぇえ!
アッパレじゃ!

劇場に足を運べない地方の方とか、
身体がきつい方とか、
チケット代(一般昼6,000円、夜4,400円)が
高いぃい。と思っている方。
はたまた、新劇って古臭いでしょう。と
敬遠されている舞台ファンの方とか、
演劇って何?と思っている方とかとか。
寄ってらっしゃい!観てらっしゃい!

劇団民藝
カストリ・エレジー
2023年5月26日(金)~6月4日(日)
東京都 紀伊國屋サザンシアター 
作:鐘下辰男
(演劇企画集団「THE・ガジラ」主宰)
演出:シライケイタ
(劇団温泉ドラゴン代表)
キャスト
ケン:齊藤尊史
ゴロー:阪本篤(劇団温泉ドラゴン)
シベリア:吉岡扶敏
詩人:境賢一
川上:みやざこ夏穂
戦犯:塩田泰久
黒木:本廣真吾
黒木の女房:飯野遠

いっつも観劇レポを
チンタラ書いてるもんで、
公演が終了した後に載せる。
というイマイチなことをしている私ぃ。
しかぁし!今回は!
このライブ配信をお知らせする為に、
必死のパッチで頑張って書きたいぃ。

鐘下辰男がスタインベック『二十日鼠と人間』をモチーフに戦後日本社会の不条理を鋭く見つめた意欲作(1994年初演)。
戦争の極限状態を辛くも生き延びた者たちを呑み込んでいく悲劇を臨場感あふれる台詞で描く。
鐘下作品は初となるシライケイタ演出、劇団温泉ドラゴンより阪本篤を客演に迎え、刺激的な舞台に挑みます。

ということで“今回は異色!!”
これ、キーワードだと思うよぉ。
スタンダードな民藝公演とは、
一味違ってたからぁあああ!!
いつもはどちらかというと
静かな演劇というか、
台詞で舞台が進行するというか、
ところがどっこい!
今回はオープニングから
音楽が流れてぇえ、
ドタバタと客席の通路を
俳優が走るぅう。
ウピョォオ!
この躍動感そのままに
物語が進むぅううう。



敗戦後の混乱がつづく東京。
橋の下のバラックで暮らすのは、
詩人、シベリア、川上、戦犯と呼ばれる男たち。
そこへフィリピン帰りのケンとゴローが辿り着く。
ゴローって…もしやPTSDなのかも…。
そんな彼を庇ってきたのがケンなのね。
戦争で負った心の傷を抱えながらも、
ささやかな夢がある2人。
でも…
そっとしておいてくれないのが、
彼等の仕事を仕切る親方の息子夫婦。
女が絡むとろくなことないと思うんだけど…。
嗚呼…ぁ。やっぱり…ぃ。



住人同士の距離は付かず離れず。
だから最後の彼等に、
ジ~ンときたぁあ。

きっちゃない小屋なんだから、
ジメジメした空気が蔓延してるはずなのに、
セットと照明の魔法で、
どこかスッとした雰囲気があるんだよねぇ。
これぞ演劇なのだぁ。
映像だったらリアルになるでしょぉお。
土管から流れる水とか雨とか、
あ、火も使ってたぁああ。
裏方さんは大変だろうなぁあ。

いつもの民藝がカカオ分95%の
チョコレートなら、
今回はカカオ分72%って感じかな。
ハートにグッサリくる美味しさは
変わらなぁい。
でね、やっぱりね、
役者達の声が美しいんだよねぇ。
舞台中を包み込むんだよねぇ。
ラリラリィイ♪

パンフを読んだら、
1994年と1998年に上演
ケン:内野聖陽
ゴロー:千葉哲也
クハァアア!
今回とは全然違っただろうなぁあ。

1990年代の演劇って
どんな風だったかな…ぁ。
確か80年代が小劇場ブームで、
90年代後半は小劇場出身者が
商業劇場やメディアに出るように
なったんだったよね。
そんな中
『THE・ガジラ』と言えば社会派。
思い返せば、
私もその昔、何本も観たなぁあ。
拙宅検索…ウオォオ!
2004年~2007年くらいまで、
観ていたぁああ。
約20年の時を経て、
まさか劇団民藝公演で
鐘下辰男作品と再会するなんてぇえ。

劇中でバッカバカ煙草を吸うシーンがぁあ!
時代背景としてはアルアルだぁあ。
だけど本物を使っているわけではないのだぁ。
ネオシーダーという喉の医薬品なんだって。

ライブ配信視聴券絶賛販売中!
6月1日(木)18:30開演
視聴券:2,500円(税込)
パンフレット付視聴券:3,000円
(6月7日(水)23:59まではアーカイブで何度でも視聴可能、
6月7日20:00までは後からでも購入可能)

劇場で観たいという方は!
チケット発売中

25歳以下の方には無料のルーキーシートも!
① 観劇当日に25歳以下の方(当日に身分証提示)
② 当ぺージでのメンバー登録(ご登録のメールアドレスへお申し込み方法や公演案内をお送りします)
③ 観劇後にご感想(100文字以上)をメール等でお送りください。お送りいただいたご感想は匿名にて劇団の会報紙やウェブサイトに掲載する場合があります。予めご了承ください。
④ 「ルーキーシート」の利用は年間2回まで
ルーキーシート

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ドキュメンタリー 奈良岡朋子~俳優、75年の旅 NHKでOA!!

2023年04月26日 | 演劇


ドキュメンタリー「奈良岡朋子 〜 俳優、75年の旅」
放映日時:2023年4月29日(土) 
NHK総合 
午前6:10~6:53
再放送:5月3日(水・祝) 
NHK総合 
午前2:26~3:19<火曜深夜>

戦後日本の演劇界を走り続けた奈良岡朋子さんの75年にわたる俳優人生の軌跡を巡ります。
劇団民藝の盟友・大滝秀治さんとの約束、俳優として大切に守り続けたものとは…。
2013年から、日本中に届けた朗読劇『黒い雨』(原作:井伏鱒二)。
小さな町を一つずつまわりながら彼女が伝えたかった戦争への思い。
5年に渡る取材の中で見せた演劇に導かれた人間の等身大の姿を貴重な映像と共にお届けします。

ウキャァアアア♪
嬉しやぁあああ♪
何かNHKでやってくれないかなぁ。
って思っていたのよぉおお。

ついこの間、劇団民藝から
“民藝の仲間”会報の特別号が
送られてきてさぁ。
奈良岡朋子の舞台に立つ姿が、
写真でドド~ンとぉお!
私が観たのほんのちょびっとだ…ぁぁ。
もっと早く民藝に目覚めていれば…ぅぅ。
そう思ったばかりだったから、
再び、奈良岡朋子ワールドに
浸れる時間が来るなんてぇえ♪
皆さまも是非、GWの一時を
この番組でお過ごし下さいませぇえ。


奈良岡朋子 逝く… (2023.3.31記)

奈良岡朋子 逝く…

2023年03月31日 | 演劇


新劇を代表する俳優として70年以上にわたって
舞台の第一線で活躍した劇団民藝代表で俳優の
奈良岡朋子(ならおか・ともこ)さんが
23日午後10時50分、
肺炎のため東京都内の病院で死去した。
93歳だった。
葬儀は近親者のみで執り行った。
喪主は姪(実兄の長女)で
劇団民藝演出家の丹野郁弓(たんの・いくみ)さん。
1929年東京出身。
父は洋画家の奈良岡正夫。
女子美術専門学校(現・女子美術大学)在学中の48年、
民衆芸術劇場の養成所に入り、50年の民藝創設に参加。
旗揚げ公演「かもめ」に出演した。
54年の「煉瓦女工」で初主演。
宇野重吉さんや滝沢修さんらの指導を受けた。
森光子さんが作家林芙美子を演じた「放浪記」で
ライバルの日夏京子を好演。
05年には民芸と無名塾の共同公演「ドライビング・
ミス・デイジー」で仲代達矢さんと共演し、
孤独な老婦人を陰影深く演じた。
映画やドラマでも堅実な脇役で幅広く出演。
ドラマ「おしん」「篤姫」などでナレーションも担当した。
 52年の新藤兼人監督の映画「原爆の子」に民藝の仲間ら
と出演し、戦争の悲劇を語り継ぐことをライフワークに。
13年から井伏鱒二の「黒い雨」の一人語りを続けていた。



生前、メッセージを残していた。
同劇団が29日に公表した。
旅立ちの言葉
 新たな旅が始まりました。
旅好きの私のことです、未知の世界への旅立ちは何やら心が弾みます。
向こうへ着いたらすぐに宇野さんを訪ねます。
もう一度あの厳しい演出を受けたいと長い間願ってきました。
でもね、宇野さん、私はあなたよりずっと長く生きて経験を積んできましたからね、
昔のデコじゃないですよ。
「デコ、お前ちっとましになったな」と言われたくてこれまで頑張ってきたんですから。
腕が鳴ります。
杉村先生とももう一度同じ舞台を踏みたかった。
どんな役でもいいからご一緒したい。ワクワクします。
 両親に挨拶するのは二、三本舞台をやって少し落ち着いてからにします。
それからは裕ちゃんや和枝さんと思いっきり遊びます。
これが別れではないですよ。いつかはまたお会いできますからね。
 それでは一足お先に失礼します。皆さまはどうぞごゆっくり…。 
奈良岡朋子

なななんと!こんなサプライズが!
嗚呼、幕引きまでエレガントだ…。
惚れ惚れする…。

どこまでも自然体な姿と、
円やかなあの声が脳内をグルグル…。
民藝の芝居を観始めたのは、
今から10年ちょっと前なもんで
数える程しか観れなかった…。
初めて体験したのが、仲代達矢と共演した
『ドライビング・ミス・デイジー』(2009年)
熟練の技にクラクラしたぁぁ。
新劇の奥深さを、
もっともっと堪能したかった…。
いつだったか、
民藝の芝居を観に行った時に、
後ろが空席で、
開演直前にシャっと走ってきて
シュっと座ったのが…
誰あろう奈良岡朋子様ぁああ。
こんな至近距離にぃいい。
振り向けるはずもなくぅう。
ひたすら背中が緊張ぉお。
懐かしい思い出…。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。


ドキュメンタリー「ある女優・奈良岡朋子」(2022年製作)
約10分
4月5日(水)まで期間限定で公開中


下北沢演劇祭参加 トツゲキ俱楽部 当たったらホームラン!

2023年03月28日 | 演劇


コロナ禍なもんで、
観客がギュっと密になってしまう小劇場へは、
どうしても足を向けられなかったのよぉお。
やとこさ去年行ったのよぉお。
あ、レポを書いてないやないのぉお
今年は初っ端から行ったよぉお。

下北沢に降り立つと、
人、人、人、人ぉおおお。
若者でいっぱいだぁあああ。

電信柱にはためくのは、
“下北沢演劇祭”の旗!!
初めて見たぁあああ。
ウォオオオ!!

まぁね、行き交う若者は
演劇よりショッピング目当てで
来たんだろうから、
気にしてはいないだろうけどぉ。
下北にはたっくさん小劇場が
あるんだよぉおお。



ホラホラ、本多劇場がぁああ。
私が向かったのは、
そのご近所の「劇」小劇場だよぉ。



第33回下北沢演劇祭参加 
トツゲキ俱楽部
トツゲキ短編祭 当たったらホームラン!

なんと”短編祭”!
既に戯曲として世に出ている
作品もあるんだけど、
トツゲキ俱楽部は、
戯曲教室もやっているらしく、
そこの作品もあるんだって。
合計10本の中から、
毎公演4~5作品を上演。
短編集って本でも見掛けるけど、
グッと前のめりになるものもあれば、
チェ~ッてな作品もあるからなぁ。
どうなんだろうなぁ。

幕が上がるとぉおお。
おっとおっとぉおお
面白ぃいい!!
当ったぁああ!!



『お世辞』
作:内村直也
出演:三納みなみ
『深夜の告白』
作:飛葉喜文
出演:田中ひとみ✕SUMIO✕前田綾香
『旅は道ズレ』
作:けろたつや
出演:中西みなみ✕Bobu✕家永惠理✕けろたつや✕横森文
『紙風船』
作:岸田國士
出演:SUMIO✕前田綾香

『お世辞』
女性落語家が高座の上で語る物語。
落語が上手な女優さんだなぁあ。
と思ってたら、
石川県在住の本物の噺家!
どうりでねぇえ。

『紙風船』
岸田國士作品は、
若かりし頃勉強いたしましたぁ。
懐かしいなぁあ。
物語の結末までバッチリ知っているぞぉ。
台詞も初っ端は覚えているぞぉ。
ヒエェエエ!
私が経験した「紙風船」とは、
じぇんじぇん違うぅう。
面白いぃいいい。
戯曲って、料理の仕方で、
こんなにも変わるものなのねぇえ。

あ、そういえば公演期間中に
雪がチラついた日があったなぁ。
寒かったなぁ。
もう1ヶ月以上前なもんで、
脳ミソからボタボタっと
記憶が落ちていっちゃってて…ぅ。
アホやぁあ。

第33回下北沢演劇祭参加 
トツゲキ短編祭
当たったらホームラン!
下北沢 「劇」小劇場
2023年2月8日(水)~12日(日)