アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

化け物の文化誌と南方熊楠展

2006年10月31日 | 美術館・博物館


国立科学博物館だよ~。
ミイラと古代エジプト展』を完全に無視して
こっちに入ったよ~。

『化け物の文化誌展』(~11/12) 大人500円

老若男女入り乱れてけっこーな人気だヨ!
クキャ~ッ!
天狗ミイラ”に”人魚ミイラ
こんなに小さいってどーいうこと!ひからびちゃったとかー!
真実は上野で見てね!?

これを逃すと一生見れないものが終結だ!
河童でしょ、でしょ。
シーボルトも夢中になった日本の化け物ー!

”土蜘蛛””大江山酒呑童子”の絵巻は
ド迫力~!!
月岡芳年の絵も見れるピョン

自然への畏敬や信仰、伝承、伝聞…
むか~しからいる”化け物”たちが、
まさか”科学”と、お近付きだったとは!?

鬼太郎に会いたくなっちゃった。
「おい、鬼太郎!」の目玉おやじもいいな。
子泣きじじい、一反もめん、ネコ娘、ねずみ男、etc
キャラクターはこちら → 
東映アニメーション

ほらね。私達のご近所にも…


『南方熊楠展』(~11/26) 無料

森羅万象の探求者なんだね。
フィールドの広さに、アッパーカットくらった~

詳しくはこちら → 上野・本館 国立科学博物館

ランキング参加中、あなたの清き一票を(笑)
にほんブログ村 演劇ブログへ


10月 歌舞伎座 髪結新三

2006年10月31日 | 歌舞伎


十月 芸術祭大歌舞伎 夜  10/10(火) 

梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)  
作:河竹黙阿弥
初演:明治六年(1873)

出張専門理髪師(髪結い)の新三(幸四郎)は、
実は前科者の小悪党。
「得意先材木問屋の令嬢(高麗蔵)と、
手代(門之助)の恋のキューピットになってやる!」
まんまと令嬢の誘拐に成功。

幸四郎には、カラッとしたところがないのね…。
私のツボにはちょっと…
菊五郎は”粋”だし先代勘三郎は”悪”だった

今回は、アンサンブルも弱いから、
舞台にアクセントがつかないしぃ…

「身代金をたんまり取れるゾ」と有頂天の新三は、
町で売り歩く魚屋(棒手振)から、
大奮発して初鰹まで買っちゃいました。

棒手振の魚さばきっ!カッチョイイ~!
だけど、今は秋…盛り上がりが…

お店だって黙ってられな~い。
ザ・交渉人の登場~。
でも、1人目の親分(段四郎)やりこめられる…。

新三はますますイイ気になってる。

アララ…
「いつ帰ろ~か」中腰の私を尻目に…
場面転換のたびに、ドンドンお客が去って行く…

2人目は、新三が苦手なドケチ大家(弥十郎)…。
欲張りな大家、恐喝!
「前科者だと世間にばらすゾ~」

イイゾ!弥十郎
爺さんくさいし、ヨタッテるし、嫌味たっぷり!
でも憎めな~い。
この大家、牧場(OK!)ここまで観ててヨカッタ

身代金の半金と、ついでにカツオの半身も巻き上げられる
トホホな新三。

そこへ「家に泥棒が入った!」と聞いて、
慌てて帰る大家の後ろ姿に、
やっと溜飲が下がる小悪党なのでした。

この後、まだあるんだけど、席立っちゃった~

「眼には青葉山ほととぎす初鰹」(素堂)
いつか、この季節に上演されたら、
ノリノリで書いてみたいっす。
…ってことは、「団菊祭」か!(勝手に決めている

10/2~26
夜の部 仮名手本忠臣蔵 梅雨小袖昔八丈

ランキング参加中、あなたの清き一票を(笑)
にほんブログ村 演劇ブログへ


10月 歌舞伎座 仮名手本忠臣蔵 五段目・六段目

2006年10月30日 | 歌舞伎


十月 芸術祭大歌舞伎 夜  10/10(火) 

五段目 山崎街道鉄砲渡しの場

いた~!!いた、いた~!!仁左衛門だ~!!
狩人になった勘平だ~!

いつもここで歌いたくなるぅ。ええいっ、歌いますっ
♪8時ちょうどの~あずさ2号で~♪
いや、ここに相応しい歌は
♪雨に~濡れながら~佇~む人がいる~♪(by三善英史
失礼いたしました~

ひとっこ一人通らないこんな所で、
元赤穂藩の千崎弥五郎(権十郎)と会おうとは!
縁としか思われない…ああ、でも…。    

山崎街道二つ玉の場

この場面は、落語の『中村仲蔵』でお馴染み。
浪曲には『定九郎出世噺』ってのがあるヨ。

パラパラパラと雨の音。ここは夜の山崎街道。

斧定九郎。
ボロボロに破れた蛇の目傘をさし、黒羽二重で全身濡れ鼠。
雫がしたたり落ちる着物の袖を絞り、垂れた髪を掻き上げる。

与市兵衛は、
娘のおかるが身を売った金を持って、家路を急いでいた。
ふとした事で提灯の火が消えて、辺りは漆黒の闇となる。

定九郎は藁の中から出てきて与市兵衛を刺し殺し、
まんまと財布を手に入れた。
中身を触って、一不敵な笑みで「五十両

猪っっ!   これ?…違うよ~
先月文楽で、キュート&スピーディーなのを見たばかり…
だから、巨大なイノちゃんはのろまな亀に見えちゃった~。
でも、ちゃ~んと人が入ってガンバッテいるんだっっ!

立ち去ろうとした矢先、ズドンッと鳴り響く鉄砲の音。
定九郎は口から血を吐いた。
真っ赤な血が真っ白な足にポタポタと落ちる。
やがてゆっくり倒れる定九郎…。

2001年3月の新橋演舞場
定九郎の足の白と血の赤が~。
その足の主こそ!新之助(現:海老蔵)
舞台写真買っちゃったもんね~
時は流れて、再び私の目の前にぃぃぃぃ。
ポタリポタリボタッボタッッッ…。キャ~

偶然手にした50両にフラ~ッと来る勘平
悲劇の始まりなのでありました…。

六段目 与市兵衛内勘平腹切の場

お軽の菊之助水もしたたる お年頃よね
ああ、佐清(スケキヨ)~(by犬神家の一族!12月公開!)
それはまた別の話し

母・おかやは家橘だ!
新境地開拓中だ~!
でも、ちょっと台詞がツルっと滑り気味…
勘平が戻ってきてからは、
仁左衛門が粒立ってるから余計に目立つのかな。

仁左衛門の言葉って、イイ~!イイ~!
泣きにならない台詞って、どーすれば言えるんでしょうか。
松嶋屋さま…

一文字屋からお才と源六がやって来た。
お軽を連れて行こうとする。
ちょっと待った~!お父ちゃんがまだなんよ。

何を仰るうさぎさん~!すったもんだしてる所へ、
ルンルンの勘平が戻ってきた。
ただいま~。雨でビショビショ~、着替よっと。
あっ、サイフをポロッと落としちゃった、
俺って、うっかり八兵衛~。
おっと危ない、おっかさんに見られたか…。

ったくぅ、物的証拠持ち帰ってど~すんのよ。
谷底にでも捨ててくればよかったのにぃ。勘平ったら~

お軽が一文字屋に年季奉公!
勘平ビックリ~~~。

半金の50両は、親仁さんがね、持ってね、
昨夜遅くに帰りましたよん。
危ないって言ったのにね。
この柄と同じ財布に入れてあげたんよ。
と、一文字屋

オヨヨっっ!勘平の顔が青ざめる。
さっきのお金…かも…
弥五郎に渡してきたのに…。

つい、”親仁さんに会った”
口から出た嘘はもう取り消せない~。

お軽との別れ…
勘平が叫ぶ「お軽ッ!」の一言に
戸口まで行っていたお軽。
きびすを返して、勘平に駆け寄る~
菊之助熱演ッ
これから、お軽はど~なっちゃうの~(な~んてね

与市兵衛の死体が運ばれて来て
舅を撃ったと思い込む勘平…。
おかや、ひっぱたくっっ!「人殺し~」

遠くを見る目…。
耐える男が、なんて似合うんでしょ~。
写実をパーフェクトにこなすと
等身大なリアリティが充満するのね。
ああ、仁左衛門

我が腹をグッッッサリ~。
バサバサ~ッて髪がザンバラ~
余計、死に顔に近くなったような…。

弥五郎&数右衛門が、死体を改めてみたら、
アララ~。
鉄砲傷なんて無かったのだ~。

間違いっすか~!?クエ~!!
ほんじゃあ、勘平は、念が残っちゃって
成仏しないんじゃないのかぁぁぁぁ
いえいえ、この人純粋だヨ。
”自分は殺してない”ってことを、母親に判ってもらえて
すっごく嬉しそうだった…。
ニッコリ笑って、ガックリ死んだ

東京で20年ぶりの勘平!(それってスゴイね
仁左衛門は上方の型と音羽屋型をミックス!
鉄砲を撃つ回数や、腹を切る頃合は上方。
六段目の衣装は音羽屋型で浅葱の紋服。
ええ!ホケラ~ッと観てるから、
着物の違いしか判らんかった…トホホ~

ああ、眼福~
仁左衛門は、夜空に輝く満天星~

10/2~26
夜の部 仮名手本忠臣蔵 梅雨小袖昔八丈

ランキング参加中、あなたの清き一票を(笑)
にほんブログ村 演劇ブログへ


演劇集団THE・ガジラ「わが闘争」

2006年10月27日 | 演劇


池袋 シアターグリーン  10/23(月) 

年ぶりに行く”シアターグリーン
大改装したんだよね。
そんなことは知ってんのに、場所知らん~
♪あんときゃ~どしゃぶり~雨ん中~♪
ビッショビショ~になって、なんとか辿り着いたよ~

演劇集団THE・ガジラ 「わが闘争」
10/19~29
BIG TREE THEATER(池袋シアターグリーン) 
作・演出/鐘下辰男 
CAST/剣幸 小林勝也(文学座) 山崎清介  
     斎藤歩 高田恵篤  亀田佳明(文学座) 

入り口には、沢山のお花&差し入れ
あ、黒テントからのも!
ガジラだね~。
ポストトークのゲスト
あ、今日は川村毅!25日は流山児祥
ガジラだね~。

平日なのに、補助席出てる!
評論家とか俳優とかいるいる!

1列目の人にシートが配られてる!
ラスト近くに、バケツで水をブッかけるらしいよ。
唐十郎作品かっつ~の

中央が1段高くなっている。
ここは教室なのね。
机と椅子が並んでる。
木で出来てる…。
取り囲むように地面に砂利が…。
暗い子供達の歌声…。

4人の男と1人の女が座っている。
喪服姿の人も…。

沈黙を破ったのは、
ギ~ギ~ときしむ木の椅子。
どこかの田舎の学校なんだね。

女が死んだ。
殺ったのは民雄という男。
大規模な山狩りをやっているらしい。

「津山事件」
昭和13年5月岡山県津山市郊外の山村において、
当時22歳の青年が短時間で30人の犠牲者を出して、
わが国犯罪史上類のない大量殺人事件。
事件後、青年は遺書を残して自殺する。

「名張毒ブドウ酒殺人事件」(昭和36年)
「大分一家6人殺傷事件」(平成12年)
「山形一家殺害事件」(平成18年)etc
都会は、加害者と被害者が全くの他人同士。
地方では、顔見知りあるいは血縁関係。

でも今は、国道を走ると、どの町も同じにみえる地方都市。
都会と地方の境界線はどこにあるのだろう。

ノンストップの1時間45分
次第に明らかになってゆく愛憎。
歴史が物語る濃密な縦社会。
それに抗いながらも沈黙を守る人々
歪みを支える人柱…。

被害者の兄の妻でもあり、加害者の姉でもある女。
被害者の夫。
被害者の兄。
刑事が2人。
やがて、逃げているはずの加害者の姿が…。

被害者の兄は高校教師で、制服フェチな演劇部顧問
全国大会出場の作品は「タイタス・アンドロニカス
被害者宅で飼っている犬の名は「シェイクスピア
加害者の自己表現は「暗黒舞踏

明るくならない照明と、時々起こる大音響。
落ち込んで行く気持ちの中で、このウイット!

誰がどうやって犯したのか、
写実に語られる雨の中の殺人事件…。
こっちも、さっきビチョビチョになったから、
リアル~。
流れる血と…出た~!水~っっ。
胃がムカムカする~。

QOO~
心がホットになる舞台も必要だけど、
闇に目を向ける舞台も、欠かせない。
このツボ外すと、ど~も心の塩梅がよくないんだ。

死体になったはずの男が、椅子に座る…。
違和感ないのが不思議。
現実と虚構が交差する空間。

八ツ墓村」を題材にしてたのに、
違う方向に行っちゃったらしい、この作品。
「わが闘争」という題名は、本を書く前に決めたとか…。
観客が憶測するほど、作家は深く考えてなかったりもする…

舞台写真などはこちら
  http://www5d.biglobe.ne.jp/~cottone/

深夜劇場へようこそ
  11/12 深夜0:55~
  死の棘(2005年6月)
   ゲスト 高橋恵子
   http://www5d.biglobe.ne.jp/~cottone/shinotoge.htm

次回公演
  野火 
  12/6~20 劇団俳優座5階稽古場
   作:大岡昇平  
   脚本・演出:鐘下辰男
   http://www.haiyuza.com/

前回公演のレポはこちら → ひかりごけ

ランキング参加中、あなたの清き一票を(笑)
にほんブログ村 演劇ブログへ


大王の王立劇場「The Worst of...」で大笑い!

2006年10月26日 | 演劇


ラフォーレミュージアム原宿 10/20(金) 

真面目に書いたら観客を涙の渦に巻き込ませる事も容易な
「大王」こと作家・後藤ひろひと。
そんな彼が書き綴った見事にノーテンパーなコント脚本から
傑作と呼ぶにふさわしい駄作の数々を一挙上演!

最悪のステッカーをゲット!
出演者の最悪な顔~。おさむちゃんの百面相がナイス!
友人は、トレーディングカードに挑戦!
友人 「あッ、川下大洋!」
私   「いいな~」(自分で買え
友人 「あッ!内場
私   「いいな~」
友人 「あげる」
私   ウワァ~イ

王立劇場vol.5 「The Worst of...」
作・演出:後藤ひろひと
出演:石丸謙二郎 内場勝則(吉本新喜劇) 川下大洋 後藤ひろひと
    須知裕雅(ビッキーズ) 中川貴志(ランディーズ) ぼんちおさむ
 

なんと!大王!椎間板ヘルニア~!!
「絶対安静3日間のうちの、今日は2日目でございます」
これくらいしか曲がりませんって実演…
あ~本当だ~。曲がってない~。
いや~これって、仕込み~?

大王はMC担当!
「The Best of...」にしようかと思っていたところ、
プロデューサーの奥谷にいじめられ…。
以後、プロデューサー”奥谷”の名は必ず登場~。

とある学校の同窓会
来るはずだった同窓生の弟!が司会!
来るはずだった担任の息子!
来るはずだった女子生徒の夫達!
来るはずだった生徒の義理の弟!
来るはずだった生徒の会社の同僚!
かくし芸も一応やってみてる…
さぁ 校歌斉唱~!
歌えるわけねぇだろ~。
でも、小さく口ずさんでたりして…ハハハ

カルチャーセンターの手話講座
「私達はカニです」
それ繋がりで、物販ではカニパイを販売中!

全然関係ないけど、
大王直筆最悪なパズルも売ってるよ。

今回、場面転換を、
大王の遠い親戚筋の方々がやっていらっしゃるとのこと。
但し、鳥目なので、明るいところでやるとのこと。
アッハッハ~
照明点けっぱなし!
リーダーは女性のようです。
OH~!いいね~やりたいね~
雪駄にジーンズにTシャツ姿~!

皆が着込んでるTシャツは大王のイラスト付き
ちょっとシュール…な絵だ~!
友人は嬉嬉として購入していた

かしまが港に浮かんだ理由
ゲストはリッキー・フジ!プロレスラーだ!
 ブログはこっちだ → http://blog.livedoor.jp/sexystorm/
川下大洋!カッチョイイんだか、悪いんだか!
か細い声で何言ってんのか~。やっぱカッチョイイよな
ハハハ~

各コントにPiperからシークレットゲストが!
これがッッ!
道具の撤収作業員としても大活躍っっ!
ヤンヤ~ヤンヤ~~

息子を不良少年にさせたい親。
モダンタイムズ系マイム。
山の中に残され生活する人々。

大王が、ありとあらゆる世界に鋭くメスを入れて作ったコント集。
どこがやねん!

ついにミュージカル界にも鋭いメスが~!

JR新宿駅に流れるメロディー
”駅メロ”に合わせて、突如踊りだしたヤツが!
即興振り付けだ。
ホームにいた人が、1人、また1人と加わって、
振り付けにも改良が!
駅員の動きもパクッて!
さ~ダンスッッッ!!
これって、東京だけのコントなんだって!

このコーナーの中心メンバーは!
シークレットゲストの竹下宏太郎
さっすが、動きがしどろもどろのおさむちゃんとは
月とスッポンのカッチョよさだった。
おさむちゃんもガンバッテてたで

「帰りに駅で踊ってる人がいたら、ここにいたお仲間です。」
大王のMC~。
トーン抑え気味なのに…。アハハ~

老人達に音楽を教えるたけ熊さん!
3拍子のリズムが、いつの間にか
ラテン系に大変身~ッ!
たけ熊役のおさむちゃん炸裂っ
おさむちゃんで~す”なノリ最高~!オーラあるある~

刑事の新田さん、
殺人現場に行ったら、後輩と数年ぶりにバッタリ!
死体役は誰だ?!
一般観客から選ばれた幸運な人だっ。
この日は、中村さん!

ナマ内場サイコ~
新喜劇の笑いを封印してるんだろ~けど
チララッと見せちゃうところが…ヒャッホ~
「そんなに観たかったら、NGKに行け~”」
友人に突っ込まれた~。
フ~ン、大阪では新喜劇ってTVで見るもんじゃい

森くんはど~なることかとハラハラ…
だってぇブラックなんだも~ん。
でも、死んで20年経ってるはずの森くん
ボロボロな浮浪者姿で登場~。関西弁でまくしたててる~。
これぞ、ゲストの山内圭哉
これからは”森くん”って呼ぼ~っと

大王が演るコントも楽しみだったのにぃ
ガックシ…
おっと!土・日は何かやったの?
何~?何~?
大阪公演はど~よ!?ど~なのよ~!?
是非教えておくれよ~

メンバー見て、ど~いう繋がりやの?
オメメ白黒させてたんやけど、吉本興業と契約~!オモロ~~
「王立劇場」って4年ぶりなのね!
第6回公演は”川下大洋伝説”かも?アハハ~

大王って、コントやっても都会的。
木村屋の桜あんぱん 
八重桜の塩漬けトッピングが都会の味~!
ってやつ。
愛してるヨ大王~!!

帰りに、某駅のホームで、
友人達とちょっくら踊ってみました~!
いや、最初のポーズとっただけ~!ガハハ


受付でこんなチケットが!
10Q ONEMAN LIVE 2006 転球入魂Special 変幻自在
もち、ゲット~!

大王次回公演!急遽決定!
「みんな昔はリーだった」
12/13~30 PARCO劇場
作・演出・出演:後藤ひろひと
出演:堀内健/池田成志/京野ことみ/伊藤正之/竹下宏太郎/瀬川亮/他
もち、ゲットした~い!

詳しくはこちら → piper

ランキング参加中、あなたの清き一票を(笑)
にほんブログ村 演劇ブログへ


劇団☆新感線「朧の森に棲む鬼 」チケット争奪戦!

2006年10月25日 | 演劇


もう発売っっ!!
来年の観劇予算も組んでないのにィィィ。
ンニャ~!!!
新橋演舞場3階A席!
料金上がってるよ~~~!!
 6、300円!!
アハハハハ~!
自暴自棄な笑い声を上げつつ考えた…。

それでも、何度も観に行きたくなるはず!        
だから、楽日近くにしよぉぉぉぉ!!
そ~すれば、1回しか行けないじゃん!!
どこまでも己を信じられないヤツ~
そうやって自らを戒め…ゲットっっ!!

中島かずき
『リチャード三世』のストーリーラインとキャラクターを
日本の伝説にある『酒呑童子』の世界観で描いてみました。
今までのような妖怪が出てきたり、妖術が出てきたりということではなく、
もっとリアルなところで、今までやってきたものを高められないかと考えています。
今までより、ちょっとドロドロした話になっているけど、そこが面白いんじゃないかな。
そういう話をエンターテインメントに仕立て上げ、
新橋演舞場の正月公演にあてるというチャレンジを僕らなりに楽しんでやっています。

野良犬のようにギラギラとした目の男が、シャレコウベを踏みつけ歩いていく。
そこは累々たる屍に埋まる深い森。
「王の座を欲しくないか、おまえの命と引き替えに」
突然現れた森の魔物《オボロ》の声が、その男の運命を変えた。
  ……「おもしれえ」。
男の武器は、魔物にもらった「オボロの剣」。
そしてありとあらゆる嘘を生み出す、赤い舌。
放たれる無数の言葉は果たして正か邪か、善か悪か。
そして告げる想いは、愛か、それとも憎しみか。
嘘で染まった真っ赤な舌が、裏切りと憎悪の無間地獄を作り出し、
そして「オボロの剣」が、緑の森に赤い血を降らしていく――。
 『血よ。オボロの森を真っ赤な嘘に染め上げろ! 
それが俺の、生きる証だ――。』

古田新太
皆さんが、今回は大人っぽい、大人向けの“いのうえ歌舞伎”を目指してらっしゃるので、
僕はあえて、逆行して子供向けのファンタジー色の強いお芝居を(笑)、
目指すのは勝手ですから(笑)、目指していこうと思っています。応援よろしくお願いします!!
 

古ち~ん 待っててね~ 
 行くで行くで行くで~~~

公演日程・インタビューなどはこちら
 http://info.pia.co.jp/et/promo/play/shinkansen_oboro.jsp
 http://eplus.jp/sys/web/theatrix/special/oboro.html

ランキング参加中、あなたの清き一票を(笑)
にほんブログ村 演劇ブログへ


元禄忠臣蔵第一部「最後の大評定」その2

2006年10月25日 | 歌舞伎


これまでのお話はこちら → 
江戸城の刃傷 大二の使者 最後の大評定その1

第五幕 赤穂城内表座敷竹の間

城を背にして討ち死にか!追腹か!
江戸からも、ドンドン家臣達が戻ってきて、
あ~じゃない!こ~じゃない!
堀部安兵衛(歌昇)と、磯貝十郎左衛門(亀寿)も!
職場のセクションで派閥が出来んのね。
全然ひとつにまとまらないな~。

歌昇、また出てきてくれたヨ~
1人2役って、歌舞伎じゃぁ珍しいね。
色んな俳優を何度も観れてイイね。


赤穂城内黒書院の間

内蔵助の所には、縁戚の藩が説得に来てる!
でも、内蔵助の知りたいことは
”吉良はど~なったのか”
それには、お口チャック命令が出てるみたいで
こっちも話が進まね~。

大野九郎兵衛はずらかっちゃうしさ~。

最初の評定で300人いた家臣
家族のこと、将来のことを考えたんだろう。
時間は人を冷静にさせ、現実を直視させるね。
残ったのは56人。
彼らは内蔵助にとって”眼中の宝玉、掌中の珠

吉良がピンピンしてる!って判ったし、
内匠頭の弟・大学に御家再興が出来ても、
吉良がこのままじゃ~
「武士が立つとは申されませぬ」
この一言で、内蔵助、ギアチェンジ!
誓紙血判だ~!

アラ…。磯貝と片岡は去ってったヨ。
さ~どうする皆?!
ハイ!堀部安兵衛、質問しま~す。

堀部 推参ながら、お尋ね申します。
内蔵助 何事。
堀部 われら一同、流浪の浪人となりましても、
    一念はただ吉良どのの御存生を忘れかねまする。
    この儀はーー?
内蔵助 いうまでもないことじゃ。吉良どのの御存生を忘れ得ぬのは、
    故殿さまの御生害を束の間も忘れぬと同然じゃ。
堀部 安兵衛、血判に加わりまする。神文、御受納を願い上げまする。

QOO~
吉右衛門と歌昇コンビって”親子丼”~
鶏肉と卵の絶妙なバランスを御賞味あれ。
嗚呼、美味~

奥野 (略)何事も大石どの次第、生死ともにお委せ致しまする。
内蔵助 え、何ーー!(思わず声を筒走らせ)一同、異存なく、
      内蔵助に、内蔵助に、おまかせ下されまするか。

内蔵助も泣き、一同も泣く…。
これで、心はひとつだよ!

ついに、御城とおさらば…。
われらも見納め、各々も見納め、静かに…名残を惜しまるるがよい。

♪君の行く道は果てしなく遠い~♪(by若者たち)
うん、遠い…。

廻り舞台機構を駆使する『元禄忠臣蔵』
こういう歌舞伎を夢みていたぞ~!
グルングルン回して下さいな~


赤穂城内大手御門外

徳兵衛が紋左衛門に、城の周辺の建物を教えてる。
「われらも侍の子の生まれ…、
一度その御城内に詰めとうござりました。」

紋左衛門に、父が言う
「それいうな、馬鹿!」
またまた、笑いのエッセンス!振り撒いてる~。
「おろか者の父の子供なんだから、そんなこと出来ない」って。
「おのれの不運。あきらめろ」って…。
それを、ただ「は、はい…」
蚊の鳴くよ~な声で、返事するんだなぁ忰が…。

アニマル浜口親子のよ~だ。
「気合だ!」って、がなるお父ちゃんのこと
京子ちゃんは、愛情いっぱいに見つめてるもんね

装置上の技巧によりて、舞台の道具を引いて
城門は遠く遠景となり、下手の方に侍小路の長屋塀あらわる。

暫くして、内蔵助が城から出てきた。
立ち止まって暗涙にむせぶ…。

徳兵衛に気づいてギョッッ!
側には紋左衛門の死体…。しえぇぇぇぇ?!

徳兵衛 (略)艱難にあたって、光輝を増すは、おぬしの素質じゃ。
     必ずとも、このまま退き倒れる貴様ではない。
     何かある、何かあろう?(脇差をプツリと腹に突き立てて)
     死出の旅路を踏み出したおれだ。聞かせてくれ、内蔵助聞かせてくれ…!
(略)
内蔵助 (決然として)内蔵助は、天下の御政道に反抗する気だ。
徳兵衛 それでよし、おれは先に行く。後は頼んだ。
内蔵助 徳兵衛、やがて行くぞ。
徳兵衛 道草を食うな。内蔵助、待っている…。

グワァァァァァッ またまた泣いちっち~

役者なら、こんな台詞、1度でイイから言ってみたい!
人間なら、こんな親友、1人でイイから持ってみたい!

”人それぞれ持って生まれた分”って何だろうね。
”果たす役割”って何だろう…。

城を見つめ、徳兵衛親子を見つめる、内蔵助の後ろ姿。
背中で引っ張る心と身体~!

グハ~泣いちゃう~
嗚呼~どこまでも『男くさい物語』だ~

受けの芝居”。
周りの役者たちがあれこれ騒いでいるのを、
とにかく受けて、受けて、受け通す。(VISAより)
それでいてバッチリあるのよ存在感!

   吉右衛門がトップバッターでヨカッタ

観客の気持ちを次に繋げてバトンタッチ!
さ~!
11月藤十郎の『元禄忠臣蔵』
シトワイヤン行こ~~!!(byベルばら)

本で読んでいた以上に、キラキラ光る台詞の数々
ついつい、あれも~これも~と書いてしまって、
こんなに長~くなってしまった…トホホ
第1部、お付き合い下さいましてありが~ございました

つづきはこちら → 第2部

ランキング参加中、あなたの清き一票を(笑)
にほんブログ村 演劇ブログへ


元禄忠臣蔵第一部「最後の大評定」その1

2006年10月24日 | 歌舞伎


これまでのお話はこちら → 江戸城の刃傷 大二の使者

『最後の大評定』
第四幕 播州赤穂城下大石内蔵助屋敷玄関

元禄十四年四月十四日のこと。朝。
播州赤穂城下、大石内蔵助良雄の屋敷。

元中間の八介(吉三郎)が、
病気の婆っさまを、放っぽりだして駆けつけて来たのに、
何じゃ~こりゃ~!
内蔵助の昼行燈ぶりに、アワワワ~。
松之丞は、ただただうな垂れるばかり…。

ウ~ム、一ヶ月経っても、まだ決まってないのね~

ズカズカズッカズカッッッ!!屋敷に乱入者ッッ!

長々の浪人に擦切れ者となり、素肌に紙子一枚、
月代のび髭ものびて乞食の如き風体なれど、
同行の忰紋左衛門(十四歳)には木綿ものながら、
五ツ紋の相応の服装をなさしめ、
自分は塗色固き具足櫃(定紋、鬼の面)を負い、
朱塗柄の槍を杖づく。

井関徳兵衛(富十郎)と紋左衛門(隼人
ど~も、内蔵助の子供達に笑われちゃったって。
それで、ゴロゴロピカッッッ!って、雷を落としてるわけね。

ウ…プロンプ飛んじゃった~。
でも、富十郎にだけ。
初日から何日間かは、もっと大勢に飛んだ。
っつ~から、進歩ってことで…ヤレヤレ~

「もうおやめ下さい」
息子は父にしがみついては、
ア~レ~~振り払われて…。

意図したことじゃないんだろうけど、笑いのエッセンス!入ったヨ
ピキッと緊まった物語の中で、
一服の清涼剤だよ~
隼人くんは心外かもしれないけど、ナチュラルさに牧場(OK!)

軟弱な息子が、岩石のよ~な堅物親父に
必死になって喰らい付く。
親子のこれまでの生き様が、手に取るよ~に判るね…。
親子愛感じるなぁ。

今は、内蔵助を名乗るそうなれど、
おれの知る頃は大石の喜内だ。
小忰の粗相は親父の不仕付、喜内を出せ、
内蔵助を出して謝らせろ!

徳兵衛は、20年前に勘当されて浪人に。
しかも、内蔵助とは旧知の仲ー。


播州赤穂城下大石内蔵助屋敷中座敷

内蔵助と大野九郎兵衛(芦燕
分配金で揉めている。御礼引き替えか…。
そーして上に立つ者は
二人分精を出せというのではない。
二人になって働けと申すのじゃ。
冷熱二人ーー身を二つに分けてお勤めなさるがよい。
(略)おのれに合わせて人を見てはならぬ。
好もしと思う者に虚偽を知り、憎しと見る者のうちに
真実を見出さねばならぬ。

なんだなんだ!また乱入者っ。
大野の態度は、岡島八十右衛門(松江)には許せない!
評議が決まらんのは、大野一派が掻き回してるんだ!
絶対に許せ~ん!
ドックンドックン血が煮えたぎってる岡島に、
内蔵助の妻・おりく(芝雀)は言い聞かせる。

ウヒャ~!芝ジッキャーっっっ。
文楽住大夫のお石を聴いた時から、(仮名手本忠臣蔵・九段目
今まで、歌舞伎で観て来たおりく像が、
コロッと変わっちゃったの。
それが、私の目の前にぃ~。
温厚な中にも凛とした空気が漂う…。
クハ~これよ!これ!ステキ~

松之丞から、徳兵衛のことを聞いた内蔵助。
懐かしそうで、ちょっと嬉しそうだヨ、

(御城内へは)行きはしない。
あいつは、おれの前より外には、強がれぬやつだ。
うっちゃッて置け。
ただ、遠々の道かけて空腹であろう。
八介に申しつけて、好きな酒など出して見ろ。

ハッハ~ン、”旧知の仲度”濃いぃんじゃん。

「元服させて~」しつこい松之丞に、
山鹿先生の教えで諭す内蔵助

出た~!山鹿素行~!
これですね、これ!「山鹿流の陣太鼓
松浦の太鼓』にも出てくるよね。
山鹿流とは、兵法の一派。
北条流を学んだ山鹿素行が独立してからのもの(広辞苑より)

元服させて一人前の事を忰にさせれば、
2人とも誉められる。だが、
誉められるところに罠がある。武士の陥るおとしあなは、
いつも外聞だ。名聞だ。
振袖のまま、前髪のまま、大石松之丞一人の忠節は
立派に立とうはずじゃ。
人が見て誉めるような忠義、父は嫌いじゃ。


播州赤穂城下大石内蔵助屋敷元の玄関

徳兵衛は、土瓶酒で調子よく酔っ払ってる。
さり気な~く、これまでの生き様を喋ってるヨ。
浪人になった理由もね。
キャハハ 意地っ張りなオジサンだ。
武士の社会をチクリッと刺しちゃうし。なんだか憎めないな~。

内蔵助 いったん捨てた城下に、何用あって来た。
徳兵衛 見に来た。悔に来た。
内蔵助 おれの狼狽ぶりか。ははははは。
      そうではあるまい。浪人の方便なさに…死に場所を探しに来たのだろう。
徳兵衛 (意外な言葉に驚き)何ーー。

徳兵衛を想う内蔵助の心。
内蔵助を想う徳兵衛の心。
20年ぶりの再会なのに、竹馬の友とはこういうものか…。
わたしゃ心打たれてウォンウォン泣きそう~

喜内、城内に通るぞ。
ならぬ。内山下へは通行を許さぬ。
通るぞ。
ならぬ。
通るぞ。(涙を含める声)
ならぬ。
通、通るぞ。
ならぬ…。

ほ~ら、播磨屋天王寺屋って、やっぱりナイス!
ガバッッとハマってくれるな~、私のツボに!
泣いてもいいかな~? いいとも~

 → つづく

ランキング参加中、あなたの清き一票を(笑)
にほんブログ村 演劇ブログへ


元禄忠臣蔵第一部「第二の使者」

2006年10月23日 | 歌舞伎


これまでのお話はこちら → 江戸城の刃傷

『第二の使者』
第三幕 播州赤穂城内大広間

播州赤穂城内。広間。
城は普通に赤穂城と称すれども、当時にては苅屋城というを正しいとする。
元禄十四年三月十九日の仏暁(明け方)

ウワッッ、暗~い。
ウワッッ、ちょびっとづつ明るくなっていく~。
OH~!歌舞伎にこんなの有り~!?
照明使ってるヨ。嬉しいな~

夜景のままに暗く、庭園も暗くして分明ならず。
幕あきて暫くして次第に明けはなれてゆく光景を
庭園のさまにて見する。

潮田又之丞(吉之助)達は、
必死に絵図の作成や帳簿をチェック中。
でも、なかなか集中できないみたい…
皆、頭の中は”殿様はどうなったの?”でいっぱい。

大野九郎兵衛(芦燕)と奥野将監(東蔵)も
何やら落ち着かない様子。
言い争ってるヨ~。

家来達は門の外にゾクゾクと集結!
ワイノ~ワイノ~騒いでる。
今にも門を打ち破りそうなんだって!

(突如として口を出す。凛然たる声)ならぬと言え。

大石内蔵助(吉右衛門)だ~!!
待ってましたっっっ!

(むッとして)凶変の場合ゆえ、
常の掟が大事なのじゃ。開門はならぬぞ。

第一の使者が来ただけでは、
江戸の様子がさっぱり判らないんだよ。
非常事態宣言だして、レベル4体制取らなくてイイの?

固く火の用心を申し付くるのほか、あとは何事も常々通り、
通行は元よりの事、諸商売も常通りに致させとうござる。

キョエ~!!何を言うとるんじゃ~。
大野ビックリっっっ!

お互いにこの際には、士農工商の隔てを忘れ、
町人も人、侍も人と思し召されて、
人が人のために働くように致したいものでござる。

広い視野だなぁ~。

そこへ、第二の御早使ほどなく到着との知らせ!

内蔵助は、使者の名を聞いて、
おおよその見当がついたらしい…。
キビキビと大野&奥野に指示を出してる。

内蔵助に圧倒されてる老人2人。
ちょこまかと走る姿も可愛らしい~

この頃、庭園全くあかるく、(略)
遠く、かすかに、御早の駕籠の者の掛け声
『ホイホイ』、『ホイホイ』と聞こえ来る。

オオ、ドキドキしてきたぞ~。

父上、父上…お父上様。

思案に耽っている内蔵助に呼びかけるのは
息子の松之丞(種太郎)14歳。
国の一大事に、いてもたってもいられない!
前髪立ちらを雇うほど人に不足はしていないのだ。
断られると、今度は

父上、今が君国大事の場合、
もし御悠長過ぎたる御詮議がありましては…
終生一期の御恥辱となりましょう(泣く)

ヒヤ~、子供にまで心配されちゃって、
よっぽど頼りない人にみえるんだなぁ内蔵助って。

わしは予々、家中の面々から
昼行燈と渾名されていることも承知している。
自分もまた、終生昼行灯と嘲られて、
無用の人としてこの世を送りたかったのじゃ…
(ホッと嘆息して、意味ありげにいう)

うう~む、うう~む、
言葉の裏がまだ飲みこめない松之丞。
なおも食い下がれど…。
怒られちゃったよ~。

種太郎くん、一生懸命にお父上に物申してるんだけど、
台詞が空回りしてる…。
難しい言葉の連続なんだけどね。
泣き台詞になっちゃダメなのですよ…。
余計お客さんに、心が伝わらないのよぉ。残念…

廊下が騒がしいっっ!!
待ちに待った”第二の使者”が到着したんだ!
人々に見守られ、支えられて
年配の原惣右衛門(桂三)、若い大石瀬左衛門(亀寿
われら、われらの御城に帰った~!

もっと、焦燥と安堵と高揚感と緊張感で、
熱エネルギーをポッポポッポ言わせて、
泡を吹いて来るかと、思ってたのにな…。
早駕籠は、駕籠かき6人が1組で猛ダッシュ!!
5日間揺られて、やっとの思いで辿り着いたんだよ~。

映画だと、駕籠かき達は、箱根駅伝状態!
次にバトンタッチしたら、
バタバタ倒れ込んじゃう。
吉右衛門も映画撮影(「忠臣蔵」東宝1962年)の時に、
駕籠に入って短時間乗るだけでも凄かった~。って

内蔵助に一喝されて、平常心を取り戻す2人。

(略)惣右衛門、殿は定めて御切腹であろう

はい!(ハラハラと泣き)三月十四日、
酉の上刻過ぎ、芝愛宕下、田村屋敷御庭前において…

十四日ー? その日即日御切腹か?(思わず声色を変ずる)

奥方は、髪を下ろして里へ。
乗物の中から、泣き声が漏れ聞こえて…

1度も登場していない奥方様を想って
泣いちゃう~。ウウウ~

勅使饗応は、万端順序のごとく、目出度う御大礼をすまされました。

それは何より…有難いことであった。(落涙)

お仕置き文面を読み、何を思うのか内蔵助。
遺言を聞いて、何を考えているのか内蔵助。
そうして、辞世の句…

風さそふ、花よりもなほ、我はまた…、春の名残を、如何にとかせん。

内蔵助の注意も聞かず、一同泣き崩れる。
私の瞳もウルルンルン~
内蔵助も泣いちゃってるぅぅぅ。

目端の効かない江戸家老達、そんな部下しかいなかった
殿さまが傷わしい。

ポロっと内蔵助言っちゃったよ。

そこへ、
京都留守居役・小野寺十内(歌六)がやって来る。
内蔵助が気になるのは、朝廷の態度…。
帝の御喚起に触れなかっただろうか…。
意外にも、同情的だと言う。

(思わず小野寺の手を握って)十内どの!
内蔵助どの。
十内どの。
内蔵助どのー。

グワ~~ッッッ 泣く~~~

家名の断絶は惜しいことではない。
五万三千石、慨くことではない。
京都不敬の罪に問われれば、浅野内匠頭長矩は勅勘の身、
家中一同、日本国中にかがむところがない…。
救われました、救われました。

そう何度も言う内蔵助。

嗚呼、深いなぁ~。

この上は、もはや、いずくを憚り、いずくを恐るる処もない。
家中一同の所存にまかせ、
殿の御無念を報ずるばかりーいや、
殿の御冥福を祈るばかりー、(略)
家中総寄りあいの上、内蔵助より申し上げたき事あり、
集合の御用意、頼みいります。

赤穂藩の秘密兵器『昼行燈』
何処の、何に、標準をセットしたのでありましょうか。

集合の太鼓なり響く。内蔵助、十内、静かに目礼してー。

殿様御切腹の知らせまでの時間をクローズアップ!
ドキュメンタリー見てるみたいなリアリティー。
これぞ”新歌舞伎

吉右衛門の内蔵助にドンドン引き込まれて行く~!!
♪もうどうにも止まらない~♪(by山本リンダ)

 → つづく

ランキング参加中、あなたの清き一票を(笑)
にほんブログ村 演劇ブログへ


元禄忠臣蔵第一部「江戸城の刃傷」

2006年10月20日 | 歌舞伎


国立大劇場     10/15(日) 

史上初!『元禄忠臣蔵』全十編通し上演スタート!

作:真山青果
初演:「江戸城の刃傷」「第二の使者」
    S11年(1936)1月 東京劇場
   「最後の大評定」
    S10年(1935)4月 東京劇場

お客の会話がいつもと違うよ。
さっすが『忠臣蔵』!みなさん”通”ですな~
って言っても、中年男性の方々に限るっぽいけど。

数々の映画大河ドラマ講談浪曲
果ては歌謡浪曲に親しんで来たんだねぇ。
赤穂浪士』(1964年)の長谷川一夫
「おのおの方」って物真似出来るんだろうな~。
え!私は見てませんヨ。S39年なんてぇぇぇ。
でも『俵星玄蕃』は知っている!
三波春夫亡き後、誰も歌ってくれない~

何だか、宝塚に来たようなワクワク感
今まで”伝統物”で、ドッキンドッキンしたこた~ね~ヨ。
どうしちゃったの~私ってば~

『江戸城の刃傷』
第一幕 江戸城内松の御廊下

時は元禄十四年三月十四日四ツ半時、
いまの時刻にて午前十一時頃。
所は江戸城本丸のうち松御廊下(一に大廊下とも)という辺。

ドタドタ、ザワザワ、バタバタ、ワイワイ、ガヤガヤっっっ。
奥から聞こえる騒ぎ声は録音っっ!
OH~!歌舞伎にこんなの有り~!?

松の廊下の大事件なんだから
皆が右往左往してるかと思いきや。
それは映画の世界だったのね。
少ない人数で雰囲気作り。
後は「お客さん、イマジネーションでヨロシク!ってことか。
これこそ舞台だ!よっしゃ~任せとけ~

「何、吉良どのが切られた?」
お~。
騒いでる人の後ろを、両脇抱えられて
そ~っと走り去るのは…吉良上野介~!
でも、顔が見えない~。ミステリアスー。

半廻しとなりて、松の廊下を正面に見る位置に定まる。

浅野内匠頭(梅玉)を後ろから抱きとめているのが、
梶川与惣兵衛(吉三郎

いだき止められたのは何人か、御無体と存ずるぞ…
(ハラハラと落涙)拙者も五万石の城主、
お場所柄を弁えぬほどの者ではない!
もはや追わぬ。衣服を、直し…侍らしく、御法度を受けたい、
未練は致さぬ、放してくれ…。

ドッタンバッタンしている所へ
訊問担当者・多門伝八郎(歌昇)登場ー!

役儀なれば言葉を憚らぬ。梶川どの、先ず手を放さッせえ。

あ~ヨカッタ。自由にしてあげてちょーだいよ。ホント。
ここから伝八郎の株がグングン上がるヨ。

まず、梶川が”刃傷”という言葉を使うと、
刃傷か、喧嘩か、その見分けを致すための目付役でござる。
ピシッッッ!

それにしても、
梶川証言は、ナマナマしいね。
聞いてると、ドンドン頭の中に”その瞬間”が浮かんでくるー。

思い起こせば、
贈り物(賄賂)の中身に始まり、畳替えの命令!
ケチをつけられた水墨画の衝立!教えられた礼装が違う!
叩かれたり、なじられたり…。
次々に吉良が仕掛ける”いじめ”という罠。
どーにかこーにか掻い潜って、
ラストデイ!今日だけ耐え忍べば…

♪なのに~何故~♪(by若者たち)
松の廊下でっっっ!!!暴れちゃった~!!!

日活:片岡千恵蔵
東映:中村錦之助(萬屋錦之助)
大映:市川雷蔵
東宝:加山雄三

映画で取り揃えましたるは浅野内匠頭役の面々。
夫々、キレ方も違うし、撮り方も違うけど、
ああ、内匠頭よ、哀れ…。

正義の味方伝八郎ー。
吉良が脇差に手を掛けなかったのは、何故かを追求。
ケッ狼狽してたのか!何て恥知らずなの!吉良ったら!
この場にいないのに、観客を敵に回しているゾ!

服装を改めて内匠頭、再び登場。
いたって冷静。
癇癪持ちの一面は影を潜めているのか…

この場においては、もはや何事も…申し上げられませぬ。
ただ残念なのは…、上野介を討ち損じたること、
(ハラハラと落涙)浅疵にござりますれば…。

いや、疵は浅いが老年じゃ。殊に疵所は面体と申し、
養生のほどは…心元なく思われる、のう。(わざと同役の方に話す)

伝八郎~イイヤツだ~!


江戸城内御用部屋

御用部屋とは、老中大老の執務の座敷を言う。
時刻は前場より二刻ほど過ぎ、現時の午後四時頃

目付役4名が迎えたのは、加藤越中守(東蔵)、稲垣対馬守(松江

(多門に向かいやや鋭き声)浅野内匠頭儀、先刻御場所柄も弁ず、
自分宿意を以って吉良上野介へ刃傷に及び候段不届に付、
田村右京太夫へ御預け、その身は切腹仰せ付けらるるものなり。

一方、吉良へのお咎めはナッシングっっっ!!!

伝八郎は他の目付と囁きあってたんだけど
毅然とした態度で「御最案を願います」
きちんとした審問もなく、即刻切腹とはあまりに御手軽!

吉良が内匠頭の為すままに任せ、
刀に手を掛けなかったことが、いかにも神妙だったと…。

侍たるものには、生まれついて、
脇差心ーと申すものがあるはずでござる。(略)
生きようにも、死のうにも、武士の最後を頼むものは
わが帯する刀より外にはない。
侍として敵の狼藉をうけたる場合、その手は先ず第一に、
わが刀の柄にかかっておるべきはずだ。

侍の世の中が嘆かわしいことになっている
その事実を突きつける言葉だな~。

柳沢美濃守へ申し立てを願い出る伝八郎
厳しく拒否する加藤
何度も懇願する伝八郎の肩が、上下に激しく揺れている…

音楽もなく、ただ言葉と言葉が響くだけ…
内匠頭の長袴が畳とすれる音に
彼の心中を思って、♪私のハートはチクチクしちゃうの~♪

舞台で上演する『忠臣蔵』物。
わたしゃ、こんなのを待っていたのかもっっ
『仮名手本忠臣蔵』みたいに偽名じゃないしさ。
時代考証と人間心理に深く食い込む~
ああ、たまらん
めちゃくちゃ馴染んじゃってるんだけど~。
いやいや、これも、
岩波文庫『元禄忠臣蔵』を読んだおかげかもね。
途中までだけど~(早く読みきれよ


第二幕 田村右京太夫屋敷大書院

浅野長矩が田村家へ御預けとなり護送せられて同屋敷に到着したのは、
その日の申の刻、今にていえば午後五時近くであった。
田村家は、(略)やや程度を過たる警戒ぶりであったという。

切腹の検使役は、庄田下総守(由次郎)、多門伝八郎ら。
田村右京太夫(彦三郎)が出迎える。

なるほど庭先に涼台のようなものを置き、
雨障子をもって屋根の形を作り、幕を引き廻し、
毛氈を敷きつめたる体は、いかにも家体作りらしく見えまするが、
庭先はやはり庭先、家屋の中とは見受けられませぬ。
武家切腹の作法に、庭前室内の区別あるは、
その身の身分を重んじての事なれば、
作り飾った庭先の切腹よりは、破れたりとも家内の御仕置を、
侍においては眉目と致すかと存ずる。

目の前には見えない、内匠頭が最期を迎える場所。
伝八郎の言葉に、お客の頭はフル回転~!

六つを報せる鐘が響く


田村右京太夫屋敷小書院

片岡源五右衛門(信二郎)が来た。
伝八郎すかさず、
御検使の御許しが出ました。それ、その用意を…。
ただし、無刀無言でござるぞ。

浅野内匠頭長矩、廊下をしずしずと出で来る。
麻上下。長矩は心付かざれど源五右衛門はハッとして平伏す。

吉良の疵は、やはり浅かった事を知った内匠頭。
「老年だから、この先どうなるか判らないよ。」
と、伝八郎&大久保(吉五郎)が口々に…。

”この殿故に命を賭して敵討ちをする赤穂浪士達”
「それって何で?」って、ピンと来ない人もいるかもね。
真山青果が書いた時代は、
『忠臣蔵』って、国民的代表作だったんだよね、きっと。

一昔前までは、いや、二昔かな、
:12月と言えば?     :忠臣蔵
:討ち入りの日といえば? :12月14日
即答が当たり前!それくらい身近だった物語。
だって、テレビでやってたもん!
冬は忠臣蔵だよ~。って勢いだったじぇ。

『元禄忠臣蔵』って、”もとネタ”知ってることが前提かも。
体に染み込んでる人達だけが、ザッブ~ン!
思いっきり飛び込めるんだな

庭前を眺めて伝八郎
それ御覧なされ。明日は満月、見事な月ではござらぬか。
伝八郎が扇子で指す方を見る内匠頭

四つの目、相吸わるる如く、凝然として動かず。
検使たちもその光景を見て、暗涙を催す。無言、沈黙。

(略)定めて今日の事を聞かば、不審にも…不審にも存ずるであろうー
声高らかには言えない遺言を残し、

風さそふ、花よりもなほ、我はまた…、春の名残を、如何にとかせん…

桜が散る散る…。
客席からもすすり泣く声、声、声…。
私の瞳もウルルンルン…

思わず声を漏らす源五右衛門。
1度、2度、3度と泣き声がクレッシェンド!!
ア~ンド緞帳が降りるペース配分がドンピシャっっっ!
号泣の声を残して…幕

グエェェェェェェ!これぞ舞台の醍醐味でありましょう!
相乗効果とはこのこと!
演者だけで成り立つ世界ではないのよね。
VIVA!裏方さん~

30分休憩
案の定、若い女性が「退屈」「ほんと」と言ってます~。
台詞長いしね。
そこに、様式美に支えられた流れがあるんだけど
吉右衛門も言ってたよ。
「台詞劇も最初は辛抱です。台詞の中に音楽があります。
そういう風に作品が出来ているんです。」(「
映画の夕べ」より)
もう少しガンバッテみよ~

 → つづく

ランキング参加中、あなたの清き一票を(笑)
にほんブログ村 演劇ブログへ


見ちゃった!「BIG BIZ」で大笑い!

2006年10月19日 | 演劇

                         これ、だ~れだ?  BIGGERをお楽しみに  

ミッドナイトステージ館 BS2    10/15(日) 

「BIG BIZ ~宮原木材危機一髪~」
作:後藤ひろひと 
演出:G2
出演:松尾貴史・八十田勇一・ 松永玲子・後藤ひろひと・粟根まこと

2001年5月、松尾貴史&G2&後藤ひろひと
脅威のトリオが誕生!

BIG → BIGGER → BIGGEST
どんどんビジネス(BIZ)が
で~っかくなって行く会社の話

世にも稀なる、
アホらしくって大笑い~な6年越しの3部作
AGAPEstoreの「BIZ」シリーズ
今夜のOAは、初めの第1歩だ~!

”AGAPEstore”とは何ぞや?
松尾貴史とG2のユニット!
そもそもの出会いは、
松尾貴史と中島らものラジオ番組
企画制作してたのが、ディレクターのG2!
20年以上前からの知り合いっっ

それに、大王(後藤ひろひと)の一言
「頭の中にアイディアが出来てる」がバネになって!
ガハハハハ~

「らしさのない所」が持ち味のAGAPEstore
うちはこれです!これをやります!ってのが無い。
イイ意味でお客を裏切りた~い。
共演者の条件は、飲みに行って楽しい人!

松尾貴史一言
「5人しか出ないのに、皆人格が変わって何人もいるみたい」
ホント
「遊びを大真面目にやってます」
ホントホント
「どこが台本どうりで、どこがアドリブでしょうか(ジョーク~)」
ええ!
「それではハリキッテどうぞ」
よっしゃ~


殺風景な部屋、机と椅子と電話だけ。
暗くて寒そう~。

髭オヤジが曲に合わせて歌って踊ってる!
絵描きの神埼(後藤ひろひと
かかっているのはフランク・シナトラの曲
「摩天楼にBIGビジネスが見えないか

長野の土地もちが税金対策のために作った
ペーパーカンパニー「宮原木材」
ここがそのオフィス。
ブラブラしてるのは、電話番の結城(粟根まこと
彼の目の前に、
幼馴染みの健三(松尾貴史)が突如出没っ!

結城にとって、健三は疫病神!
この間、同窓会で健三がセッティングしたのは
ジンバブエ人と合コン”!しかも”つぼ八”で!クハハハ~

あ!結城のいないちょっとの間にTELが…。
健三が取っちゃったよ~。

松尾貴史、十八番の声色オンパレード
架空の人物から、中島らも、永六輔、小池朝雄etc
出た!北朝鮮のラジオ放送~。
TELが混線してるっていってもね、
こんなものが聞こえてきたりするわけなかろ~が、フツウ

いつの間にか
イタリア事業部やスペイン事業部がある
ドデカイ会社になっちゃったよ~宮原木材。

独りで「社長ごっこ」してるのは、アデュ~が口癖の神埼…。
通りかかったのが、
再就職試験に落ちた木太郎ちゃん(八十田勇一
府中刑務所で看守をやってたってのに、気が弱そう~。
フランク・シナトラの歌聞いて、BIGビジネスが見えちゃったから
さ~大変!「採用!」
それって…

「上の階盗聴~」
芋い女・皿袋(松永玲子)がハンドレシーバー片手に入って来た!

勘違い&人違い&言い間違いがよってたかって、
ゴッチャになっていく~。

ミラノのセニョール・デルベッキオ様ご依頼の
茶室~?

架空取引!架空決済!
どーなって行くのかこのビジネス!

契約書にハンコをつく木太郎ちゃんは、「木の事しか判りません」!
結城ビッグビジネスエンタープライズ”の誕生!
フェロモン全開女に変身してハッキングしちゃうサラ
頭のネジが外れた結城が持ってるのはウサギちゃん

『BIGGER』への伏線が、キラッキラッ光りまくってるッッ

ついに100億の仕事へー!

”ドリームチーム”『BIGGER』で、アップアップ~ヒートアップ~!!
笑いが渦巻くハリケーン!グルグル回るヨ~

今年「第1作・第2作の同時上映会」でこれ見たのに、
中身知ってんのに、めちゃくちゃ新鮮~!
も1回、再生しよ~っと

BIGGER BIZ ~絶対絶命!結城死す?~
  10/22(日) 深夜午前0:55~午前3:20
  ゲスト:G2 
BIGGEST BIZ ~~最後の決戦!ハドソン川を越えろ~
  10/29(日) 深夜午前0:55~午前3:25
  ゲスト:後藤ひろひと
 詳しくはこちら → ミッドナイトステージ館

AGAPEstore次回公演!「地獄八景:浮世百景

ランキング参加中、あなたの清き一票を(笑)
にほんブログ村 演劇ブログへ


「弁慶二態」能と歌舞伎による

2006年10月18日 | 歌舞伎


国立大劇場   10/1(日) 

山伏チーム総勢10名!!
大大大迫力っっっ!!
能の方がシ~ンとしてると思ってたのに、
こりゃぁビックリ玉手箱~
パワー全開っ!臨場感たっぷりっ!
ギリシャ悲劇のコロスもそうだけど、
人が集まると炎がメラメラ燃えるのね。

お茶の間桟敷席で体験してから、いつかナマで観てみたい~。
その機会が巡ってきた~!
チケット争奪戦”に勝利!して行ってみると…。

安宅~延年之舞~
今回は「舞囃子」という上演形式
能の中の見どころ、特に後半の舞を伴うところを抜き出し、
シテ(弁慶)が装束を着ぬ紋付袴で囃子と地謡をバックに演じる。

平台って言うのか?(所作台だ!)をセンターに敷き詰める。
床は一面に黒い布。
簡素な舞台上に、大鼓・小鼓・笛
嗚呼、包み込まれるこの音色~~。
寝るでしょ~こりゃ~(コラコラ
25分間で終わっちった…。

楽しみにしてのにぃぃぃぃぃ。
やっぱり能楽堂へいらっしゃ~い(by桂三枝)ってことか…。
よし!行くぞ~!いつか!(オイオイ

3階席はスーツ姿が圧倒的に多い!
だから、前売枚数が少なかったんだろーな。
皇太子殿下もいらっしゃってたし、
余計、一般人が少ない気がした…。

勧進帳 ~長唄囃子連中~
安宅の関。
守るは富樫。責めるは弁慶。
虚々実々の応酬で何が見えたか?判ったか?
切り札出して弁慶一行去って行く
見送る富樫の胸中やいかにー

品格あり!の梅玉富樫
花道からは、可憐な芝雀義経。
護衛隊の四天王がつづく。

ラストに控えしは、
我らが吉右衛門弁慶ー!!
スケール大きいね~!!

1ヶ月興行じゃなくて、たった1回きりの公演。
身体に沁み込んでるだろーから
きっと、リハもサラ~と流して…。
それが、この緊張感に繋がってる気がする。

国立劇場の空間も
パ~ッと広がってみえるから不思議~。
この劇場が、ますますお気に入りになっちった

四天王は、松江・由次郎・種太郎・吉之助
アンサンブルの動きがビューティーだと、とっても安心
嗚呼、眼福~ってみとれてたら、ら、ら…

強力に義経の疑いが!
こりゃ~いかんッ!と四天王が駆け寄る。
この時、由次郎が、つんのめって大勢を崩した~。
すぐさま、バランスを立て直して、ホ…。
弁慶が四天王を押し留める。

グギャ~冷や汗出た~
こんな事もあるんだね。
舞台はナマ物。コワイ物…。

富樫は弁慶の嘘を見抜いたのか…否か…、
それは誰にも判らない。
一行は安宅の関を越えて、北へ北へと急ぎ足…。

播磨屋と高砂屋の化学反応は”しっとり”。
名月仰ぐ秋の空”って感じ

ランキング参加中、あなたの清き一票を(笑)
にほんブログ村 演劇ブログへ


愛之助の「トップランナー」

2006年10月17日 | 歌舞伎


スタジオに集結した女性達の眼差しが
♪アチチ~アチ~♪(by郷ひろみ)

義賢最期』(2006年1月大阪松竹座)の
アクロバティックな場面の数々が見れるとは!
HAPPY~
歌舞伎座でも演らせておくれよ~。

そっか、「トップランナー」を見てる
”歌舞伎未体験者”に向けての”つかみ”なんだな。
OKだ~

司会者の1人、山本太郎とは
ボケとつっこみの息もピッタリ

つぎつぎ出てくる歌舞伎への質問。
Loveりんってば、上方歌舞伎の伝道師になってる。
フランシスコ・ザビエル状態

車の中のお稽古話も、ニコニコと喋ってまっせ~。
音楽はB'zが好きなんだ!って
昔の歌なら任せて!一緒に歌お~ゼ~!イエ~イ

子供の頃の写真も公開!
1枚の写真に”太陽の塔”が写ってんの。
大阪の時代を象徴してる~。

子役TVデビューの映像も!!
クハハハ~。貴重だ~。

歌舞伎のお仕事も来ましたよ~。
普通のおっちゃんが化粧してキレイになる世界…。
装置も衣装もキレイキレイ~。
オモチャの国やな~。
少年Loveりん、素直に思ったそう…。

幼児体験って、
人生の一部に、組み込まれていってるのね。
振り返れば、私もそ~だわ

秀太郎の養子になって『片岡愛之助』になったら
あ~ら不思議(でもないけど
役は付くは、自己アピールしなあかんは、
ラッキーと笑いつつ、
新しい日々はビビリの連続~。

上方の役者は女も男も演るんでっせ~。
源氏物語』(2000年歌舞伎座)の夕顔
あの可憐さ…
忘れられましぇん~
長い役者人生、たまには女形も演ってちょ~よ。

只今、大阪松竹座で公演中の
染模様恩愛御書』もチェ~ック!!
わたしゃ、歌舞伎chでのOAを待つしかない~。
ジッとガマンの子であった。

Loveりん、「三越カルチャーサロン」の講師もやっちゃう。
伝統芸能講座」でもお話しちゃう。

これからも伝道師として飛び回ってくれ!
「あ~なたは歌舞伎~を観てくれま~すか~?」
Loveりんに聞かれちゃっちゃ~、答えは決まってるやんっっっ

ランキング参加中、あなたの清き一票を(笑)
にほんブログ村 演劇ブログへ


9月 歌舞伎座 寺子屋

2006年10月16日 | 歌舞伎


秀山祭 九月大歌舞伎 昼の部   9/18(月・祝) 

菅丞相の子・菅秀才(中村佳奈)を匿っている
武部源蔵(吉右衛門)と妻・戸浪(魁春)。

寺子屋開いてるからカモフラージュにもって来い!
でも、一目瞭然だヨ。バレバレだ~。
賢こそうだし、一段上で勉強してるじゃん!菅秀才くん。

それにしても、涎くり15歳!
松江が演ってくれるとは思わなんだ。ごちそう~

暗い顔で戻って来た源蔵。
菅秀才の身替りを探してるんだけど
「いずれを見ても山家育ち」ねぇ~。

そんな時、謎の転校生が!(違うよ~
寺入りしたばかりの小太郎(宗生)を戸浪が連れて来た。
きちんとした子じゃ。良い子じゃ。

これで作戦準備完了!

でも、まだ難問が…。
首実検役は、ホンモノの顔を知る松王丸(幸四郎)!
「死顔は面相が変わるっちゅうから」
いちかばちか!
バレたら松王丸も斬る覚悟っっ!

一方松王丸は、「この中に隠れているんじゃ~ないの?」
寺子屋の子供達、1人々を見るっ。
う~む、お目当ての子はいませんねー。
家へ上がりこんで「首を出せー!」

兄・松本幸四郎  弟・中村吉右衛門

初代中村吉右衛門生誕百二十年”秀山祭”だもん!
これを観なくちゃ~おさまらな~い!
2人揃って、空気が広がる~!
この”ツーショット&会話付き”っての、初めて見るけど、
気持ちイイな~。しびれる~

波長が同じなんだな。
♪スキよスキよキャプテン♪(byザ・リリーズ
あれは双子だった…。
安田祥子由紀さおりのコーラスみたいね。
クラシックと歌謡曲だから、発声方法違うのに
ハーモニーがビューティーでしょ~。
吉右衛門&幸四郎も、マッチするする~

首実検…なんとっ大成功ー!

そこへ現れたのが、小太郎の母・千代(芝翫
「斬るしかあんめ~」
続いて、ゴホンゴホンしながら帰ったはずの松王丸
再び現れ!
トリックを明かすのでありました。

園生の前(福助)・菅秀才らと共に

おっ、ここ親子のツーショットね。
佳奈ちゃん大きくなったな~。
月日の流れを感じますわい…

小太郎の死骸を籠の内に入れて野辺送り…。


小細工無し!真っ向勝負の兄弟対決っ!
”秀山祭”毎年演って、ここでビシッバシッやってちょうだいヨ。
滋味深い時間を、もっと楽しみた~い。

「寺子屋」って、特に好きってわけじゃないけど、
今日は何だか、”パンチ力”があった!
2人揃うと”芝居筋肉”がつくのかも!
台詞は頭に残らなくて、錦絵としてインプットされたぜい

「”秀山祭”では、初代播磨屋はこういう事を演っていたので、
賛同する人がいたら受け継いで下さい(という気持ち)」
 (by生活ほっとモーニング)
吉右衛門はこう言ってた。
重い一言だ…。VIVA!播磨屋!!

2006/9/2~26
昼の部 「車引」 「引窓」 「六歌仙容彩」 「寺子屋」
夜の部 「菊畑」 「籠釣瓶花街酔醒」 「鬼揃紅葉狩

ランキング参加中、あなたの清き一票を(笑)
にほんブログ村 演劇ブログへ


魔界転生

2006年10月16日 | 演劇


新橋演舞場  9/19(火) 

この世に無念を残して亡くなった者たちが
魔界衆として新たに蘇るー。
妖艶で奇想天外な
山田風太郎の傑作時代劇小説
「魔界転生」が堂々の舞台化!
柳生十兵衛VS魔界衆
いよいよ闘いの火蓋が斬って落とされる!

出演者など詳しくはこちら → G2プロデュース

その日、演舞場前にはWOWOWの中継車が!
な~んだ、TVでやるなら来なくてもヨカッタかも~

チラシ!メッチャカッチョヨカッタじゃん。
成宮寛貴、中世的でしょ、ステキでしょ~。
動くと、ど~なんのか楽しみ~。
アララ…。メイクが違うくない?っていうか違うヨ~ 
ケバ…い…でしょ…ショック~

物語ー。
つっかえる事は何もない。スムーズに進んで行く。
キッチリ骨格もあるし、肉も付いてる。
セットは凝ってて、ホ~っとため息つくヨ。
だけど、TVドラマでも見てるみたいで…。
もっと、こ~、ハツラツとした熱気を
客席にバシャバシャ浴びせた方が、楽しいんじゃないかな~

ツケも、打って打って打ちまくってー!!
音が濁って聞こえちゃう…。
歌舞伎の時は、俳優を魅力的にする、音の効果があるし、
劇団☆新感線なら、あの音が、場面に溶け込むんだけどな。

サラサラ流れる川に、スルスル流れ行く笹舟の様
これが、”G2流”なんだね。

いやいや、「これ何よ~!?」って
眉を吊り上げてるわけじゃないんだ
ただ”大王(後藤ひろひと)”が、いっちょ噛みしてくれないと
♪私のハートがチクチク~♪しな~い

オトボケがピッカリ光った!坂田聡
出会いが、後藤ひろひと+G2「BIZ」シリーズ
だからハズせな~い。

ハッシーが、渋~くこの舞台を支えておった!
VIVA!歌舞伎俳優

TV画面で観たら、アップにもなるし、印象変わるかな?
 12/30 WOWOWでOA!

ランキング参加中、あなたの清き一票を(笑)
にほんブログ村 演劇ブログへ