”初春”の歌舞伎座に来るのって…
どえれぇ久しぶりだぞぉおおお。
何年ぶりかってことも思い出せないくらいだぁ。
ロビーがパァア♪っと華やいでるわぁあ♪
アラ…16時40分開演だったのね!
いつもより10分遅いじゃないかぁ。
チケットはちゃんと見ないとダメだっ。
2015年1月13日(火)
歌舞伎座 16:40開演 二等席:1階17列下手
松竹創業120周年
壽初春大歌舞伎
夜の部
岡本綺堂 作
番町皿屋敷 (ばんちょうさらやしき)
青山播磨 吉右衛門
腰元お菊 芝 雀
並木長吉 桂 三
奴権次 吉之助
柴田十太夫 橘三郎
放駒四郎兵衛 染五郎
渋川後家真弓 東 蔵
1ま~い。2ま~い。3ま~い。4ま~い…。
幽霊がお皿を数えるのは播州皿屋敷だっ。
これは違うのだぁあ。
いやぁあまりにも久しぶり過ぎて、
筋書の上演記録を見ても、
誰で、いつ、何回観たのか…
記憶がM78星雲に飛んでいる…ぅ。(拙宅検索中)
2005年に観てるんだねっっ。
そうそう!夏雄ちゃん(団十郎)でっ。
福ちゃん(福助)でっ♪
あの辺りはドドドっと
平成11年6月、12年6月、16年4月、
17年2月、18年11月…。
なにかにとりつかれたような連続上演っ。
え…平成9年より前もジャンジャカ演ってるぅ。
9年間の空白を経て、今ここにぃい。
しかもしかも、吉右衛門なんだじぇぇええ!!
スッゴい昔…昭和55年に1度演じたっきりだって。
なななんと!35年ぶりっっ!ウキャァア♪
第一場 麹町山王下の場
青山播磨(吉右衛門)は旗本奴の水野の舎弟だぁ。
今日も山王下で、
幡随院の町奴(染五郎)と衝突だぁあ。
「メンチきりやがってぇえ」
「オンドリャァア!」
火花バッチバチやぁああ。
※MY脳内で大阪弁に変換されていますぅ
そこへやって来たのが、播磨の叔母(東蔵)
その場を丸く収めて…
「フラフラしてるのは独身だから!見合いせよ!」
お説教をジィィっと固まって聞く播磨。
ピィンと伸びた背筋で若さをアピール。
フワリと腿に置いた手で品格を出すっ。
ウッホウッホ♪
あの真っ白いキッチーの手にレロレロぉお♪
伯母様は苦手じゃ
嗚呼、この台詞が好きなのよぉお♪
吉右衛門の涼やかな声が響くよぉおお。
若者を演じる時にはトーンが高いんだね。
ステキだぁあああ♪WOOO~!!
第二場 番町青山家の場
播磨のお家では、今晩のお客人水野十郎左衛門のために、
家宝の高麗焼のお皿を出してるところ。
運びながらも、腰元お仙(京妙)は、
殿様の縁談話に興味津々っ。
お菊(芝雀)は顔が真っ青になるばかり…。
「どんな花より我が家の菊がイチバンだ」
殿様の声が、私にそう囁いてくれる至福の時。
でも、姿が見えなくなると、たちまち目の前は真っ暗。
心は沈んで行くばかり…。
いつも傍にいて!…
あの方の心も、言葉も、一点の曇りもないはず。
じゃぁ見合いの噂は?
所詮、使用人風情では添えるはずもなし…。
家宝の皿を割ったら死罪!!
私が割っても許してくれるだろうか、あの方は…。
ドンガラガッシャァアアアン!!
やっちゃったぁああ。柱に打ちつけちゃたぁあ。
帰宅した播磨は怒ったぁああ。
でも、相手がお菊と知ると、声もやんわり。
「粗相であろうな」
そんならイイよ。次から気をつけなさいね。
申し訳ござりませぬ…。
そう謝りながらも嬉しいだろうなぁお菊ちゃん。
そのまま去ろうとるするのを止める播磨。
ああぁ♪こういう一瞬が胸キュンなんだよねぇ♪
このぉお幸せ者がぁああ。ニクイねぇ。
でも…。
お皿を割ったところをお仙に見られてたんだっ。
発覚しちゃったぁああ。
そんな事をする理由がじぇんじぇん判らない播磨。
「殿様のお心をうたがひまして…」
その言葉に、その言葉に…。
播磨の中で何かがプチっと切れたんだよ…ぉ。
でもね、でもね、お菊ちゃんの心も判ってあげてよ。
身分の差があり過ぎるでしょうがぁ。
お前だけを愛する。一生離さない。
何百回、何千回そう言われても…。
不安という黒い雲が消えることはないのよ…ぉ。
播磨は、菊の襟髪を取つて縁に捻じ伏せるっ!
白柄組の付き合いでも吉原へは一度も踏み入れない。
一夜でも傍を離れまいと、かたい義理を守っている。
そんな俺の行動で判るやろうがぁあ。なんでやねんっ!
※MY脳内が興奮すると大阪弁に変換されますぅ
お前の疑いは晴れたやろうけど、こっちの気持ちはどうなんねん!
皿が惜しくて成敗するんじゃないぞっ。
さぁ、皿を出せっっ。数えろっっ。
一枚…二枚…。か細いお菊の声…。
そうして、刀の鍔(つば)でその皿を割る播磨…。
場内もシーンとして、ただそれを見つめてるよ…。
潔白な男の誠を疑うた、女の罪は重いと知れ。
誰が悪いというのだろう…。
男の心と女の心。
パズルのようにカチっと合えばいいのに…。
どうもそうはいかないんだよね…。
手を合わせたお菊の肩先からバッサリ…っ。
女の死骸は井戸へなげ捨てい!
家重代の宝も砕けた。播磨が一生の恋も滅びた。
”終わった”って言うんじゃなくって
”滅びた”って所に、
谷底まで叩きつけられた絶望を感じるよぉお…。
水野が町奴たちに囲こまれた!って知らせがぁ。
よっしゃぁああ!八百八町を暴れまくって、
毎日毎晩喧嘩してやるぅうう。
オリャァァァアア!!!
最後はお菊ちゃんじゃなくって、
播磨の気持ちになって前のめりっっ!!
さすがは新歌舞伎キング!
いやぁあこの作品をまさか吉右衛門で観られるなんてぇ♪
超級至福の時じゃったあああ♪プハァァァ♪
LOVE播磨屋ぁあああ
年の初めから幸せじゃぁあああ♪
これ、福ちゃん(中村福助)のお菊と
キッチー(吉右衛門)の播磨で、いつか演ってくれんかのぉ。
実際に舞台で使用されている小道具
木挽町広場でパチリ!
お皿だぁあああ。1ヶ月間で何枚用意するんだぁあ。
VIVA!小道具
松竹創業120周年
壽初春大歌舞伎
平成27年1月2日(金)~26日(月)
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