いよいよ井上ひさしぃいいい!!
私のお目当てはこれなのよぉおお!!
今年は生誕90年なんだねぇえ。知らんかったぁあ。
演劇界で盛り上がったらよかったのになぁ。
第1部
井上ひさし生誕90年記念
金壺親父恋達引(かなつぼおやじこいのたてひき)
―モリエール「守銭奴」より―
井上ひさし=作
野澤松之輔=作曲
望月太明藏=作調
井上ひさし生誕90年記念として上演されるのは、モリエールの戯曲『守銭奴』をベースに、放送番組のために井上が義太夫節として書き下ろした『金壺親父恋達引』。
2016年に大阪・国立文楽劇場で上演されたが、今回、首都圏で初めて文楽としての上演が実現する。
井上作品を上演し続けているこまつ座代表の井上麻矢は、「17世紀のフランスの喜劇の王、モリエールの『守銭奴』を井上ひさしの最も得意なパロディにして書かれた本作文楽で更に楽しく深まります。是非観なければ! 井上ひさし生誕90年、こまつ座とは違う魅力をご堪能下さい」とメッセージを寄せている。
朝の段
業突張りな呉服店の主・金左衛門(蓑二郎)は、
庭に埋めている金壺を取り出して、小判に頬をスリスリぃい。
この動作が面白過ぎぃいい。
キャハハ
一日に何度もこれをやるらしいんだな。
「大金を持ってることは誰にも秘密なんだよぉお」
って、バレバレやと思うでぇえええ。
息子と娘の頼み事には耳を貸さなぁい。
自分のことしか考えていなぁい。
いや…お金のことしか頭になぁい。
持参金付きの年若いお舟を、
嫁にしようと思っている金左衛門。
ところがぁああ!!
息子の万七(清十郎)が思いを寄せる人だったぁああ。
気弱そうやなぁあ。おとっつぁんと張り合えるのかなぁ。
娘のお高(一輔)を、
お金持ちとくっつけようとする金左衛門。
ところがぁああ!!
お高には番頭の行平(こうへい)(勘市)という恋人がぁああ。
昼の段
万七はお舟と所帯を持つ決心。先立つものはお金だぁ。
しかぁし、番頭豆助(玉勢)が探してきた金貸しは、
ボッタクリの高利貸しだったぁああ。
しかも!その正体は父の金左衛門だったぁああ。
ヒヤァアアア!!
現代語だからスラスラ頭に入ってくるぅうう!!
いつもの言葉遣いがイヤなわけじゃないけれど、
ここまでリラックスして聴けるとは!
想像以上だぁああ!ビックリやぁああ!
しかもしかもぉお。太夫達の声がぁああ。
オモロイのなんのってぇえ!!
MYツボにグッサリぃい!!
金左衛門・豆助:豊竹藤太夫
万七・徳右衛門:豊竹靖太夫
お高・大貫・お舟:豊竹亘太夫
行平・お梶:竹本碩太夫
人形よりも、ついつい太夫にズームイン!
イヒヒヒ
夜の段
金左衛門は、お舟と万七がラブラブだと知ってガビィイイン!
お舟と万七カップルは、
一文無しでも駆け落ちするのだぁあ。
そこへ豆助が庭をエッサホッサと掘り起こして…
ジャガジャン!金壺ぉおおお。
入れ違いにやってきたのは、お高と行平カップル。
お高は知っていたぁ。庭に金壺があることをぉお。
しかぁし、時既に遅し…ぃぃ。
金左衛門は店の者を集めてこう言った。
「番頭の行平が金を盗んだのだぁあ」
濡れ衣を着せられた行平はカチ~ン!ときたぁあ。
「そんなことやるわけないだろぉおお。
実は、長崎屋徳兵衛の息子なのだぁあ。
きちんと教育を受けているんだぞぉおお」
たまたま店を訪ねて来ていた京屋徳兵衛(玉志)は、
それを聞いてビックリ仰天!!
遭難して死んだはずの息子だぁあああ!!
万七に続いて、お舟も語り出したぁあああ。
母と一緒に、
伊豆の漁師に助けられていたのだぁあああ!!
お互いにお守りを見せ合ったぁあああ。
ウピョォオオ!こんな展開ってぇええ!!
客席も金左衛門達もビックリやぁああ!!
めでたしめでたしぃいい。
幕
ヒャヒャヒャァァ。
文楽作品の名台詞を散りばめたりしたりしてぇえ。
さすがは井上ひさしだぁあああ。
無茶苦茶楽しかったぁあああ!!
いつかもう1度観たいぞぉおおお!!
再演しておくれぇえええ!!
床本を読むだけでもオモロイはずやぁああ。
思わず、筋書をゲットぉおお!
1000円に値上がりしたから、買う気は無かったのにぃいい。
アハアハ
東京のホームグラウンド・国立小劇場が閉館して1年目
2月:日本青年館
5月:シアター1010
9月:新国立小劇場
12月:江東区文化センター、神奈川県立青少年センター
見事に同じ劇場は無かった…。
シアター1010は去年の12月にやったけど…。
観に行く文楽ファンも大変だけど、
照明や道具をセッティングをする裏方さん達が、大変だったと思う…。
勿論、技芸員にも苦労があっただろうし…ぅ。
来年の5月はシアター1010だから、こんな風に同じ劇場で何度も出来れば、
演る方も観る方も慣れて行くとは思うけど…。
こんなこと、後何年続くんだろうか…ぁぁ。
国立劇場の工事着工への道のりはメッチャ遠そうやしぃいい。
ヂグジョォオオ!!
おわり
12月文楽公演
2024年12月4日(水)~13日(金)
2024年12月17日(火)~19日(木)