前進座 5/16(土)
国立大劇場 3階11列センター
江戸城総攻
作:真山青果
改訂・演出:鈴木龍男
前進座の口跡は、
スッキリさわやかコカコーラ♪なんだよね。
松竹大歌舞伎の重厚さとはちと違う。
耳福~♪ああ、気持ちイイ~♪
アンサンブルもバッチリ♪
なんてったって”劇団”だからね。
息ピッタンコなはずだ~ねえ。
あんまりにも気持ちよくって
♪飛んで飛んで~回って回る~♪
来た~円広志…
あ…う…
『江戸城総攻』って何度観ても、
おめめパッチリだったことがなぁい(コラコラ)
山岡鉄太郎が好きなの♪
あの清々しさがぁ。眩しいぃ。
嵐広也はカッチョよかった♪
勝麟太郎(瀬川菊之丞)は、
江戸っこっぷりをバリッとみせてくれるし、
西郷吉之助(藤川矢之輔)の
おいどんな存在感もたっぷり。
真山青果ワールドは、
前進座で観るとスピーディー♪
左の腕-無宿人別帳-
作:松本清張
脚色:平田兼三
演出:津上忠
松本清張原作っていうからには
サスペンスなのかな?
飴売りの貧乏親父・卯助(梅之助)
娘・おきみ(上沢美咲)は商家に奉公に出て、
とっても気に入られてるみたい。
おとっつぁんも下働きに雇ってもらって、
親子が小さな幸せを掴んだ。
そう思ったのもつかの間、
あくどい十手持ちに目をつけられる。
「皆と一緒にお湯に行かないのは、
左腕の傷を見られたくないからだろう。
俺はお見通しだぁ!」
あ~どうなっちゃうの~?
このままいじめぬかれちゃうの~?
そこはどっこい、中村梅之助だよ。
店に入ってきた強盗を、
ちょちょいのチョイっとひっ捕まえる!
今まで、よぼっちい爺さまだったのにぃ。
かっちょいい立廻り♪
強盗の口から出た言葉は…。
「ムカデの兄い!」
ええ!!
その昔、江戸をブイブイ言わせた
大泥棒だったとは!!
娘には隠し通すつもりだったのに…。
バレたおとっつぁんはガックリ…
板さんと結婚する予定だった娘も、
真実を知ってガックリ…
だよねぇ。何もかも、も~終わりだよね…。
十手持ちは、強盗に散々痛めつけられて
小さくなってたんだけど
ここでグイ~ンと盛り返すのかっ。
おっとどっこい女将(国太郎)がビシッ!
罪を償ってまっとうに生きてるんだから、
いいじゃん。
これからも大手を振ってOKよ!
さ、祝言。祝言。
幕
嗚呼、気分爽快~♪
さっきの作品はじっくり、こっちはサッッパリ。
緩急ついてるやん。
中村梅之助舞台生活七十年
何歳になったのかなぁ。
声に張りがないんだよね…。
でも!ビックラしたのは、
長火鉢に片足かけて見得を切る!
エネルギーガンガンでカッチョイイ~。
客席で、
双眼鏡持って必死に彼の姿を追う。
そんなご老人を目にすると、
愛されてるんだなぁ。ってジ~ン…。
女形と女優が共存する前進座。
おっもしろいよぉ♪
♪やめられないとまらない、かっぱえびせん♪
一度観ると、こうなっちゃうんだよね。
VIVA!前進座