ネットニュースで読んだ時は、
公演の宣伝してるのね。
くらいにしか思ってなかったんだけど、
ステージナタリーは、もっと!ずっと!詳しいぃい!!
抜粋して載せようと思っていたのだけれど、
切れない…ぅぅ。
ステージナタリーから全文を拝借いたしました。
片岡仁左衛門と坂東玉三郎、
仲睦まじい様子で「婦系図」への思い語る「2人でのお仕事は非常に楽しい」
「錦秋十月大歌舞伎」夜の部「婦系図」に出演する片岡仁左衛門と坂東玉三郎の取材会が、去る8月29日に東京・歌舞伎座タワー3階 花篭で行われた。
「婦系図」は、泉鏡花の小説を原作に、泉自身が手がけた戯曲。1908年に劇団新派が初演して以来、上演が重ねられてきた。作中では、師の酒井俊蔵(坂東彌十郎)に内密で、元柳橋芸者のお蔦(玉三郎)と世帯を持っている語学者の早瀬主税(仁左衛門)の物語が描かれる。主税とお蔦の関係を知った酒井は、主税に「俺を棄てるか、婦を棄てるか」と迫る。かつてスリの少年だった主税は、酒井にここまで育ててもらった恩義を感じ「婦を棄てます」と答えるが……。今回は「婦系図」より「本郷薬師縁日」「柳橋柏家」「湯島境内」が上演されるが、主税とお蔦の別れを描く「湯島境内」は原作の小説になく、戯曲のみにある場面。仁左衛門はこれまで5回主税を勤め、玉三郎は1983年に演じて以来、約41年ぶりにお蔦を勤める。2人が同作で共演するのは、今回が初めてのこととなる。
和やかに談笑しながら取材会場に現れた仁左衛門と玉三郎。「私、この部屋は初めて入ります!」と喜ぶ玉三郎に、仁左衛門は柔らかく微笑み、温かい雰囲気で取材はスタートした。司会から「最初に一言ずつごあいさつを……」と促されると、仁左衛門は玉三郎に「先にやって(笑)」とちゃめっ気たっぷりに目配せ。これに玉三郎は「そういうことですので……(笑)」と立ち上がり、「松嶋屋さん(仁左衛門)とは、この数年でも『桜姫東文章』や『四谷怪談』など、数多くご一緒させていただいておりまして、これからどんな演目を2人でできるかしら、という話はよくしておりました。さまざまな演目が候補として上がる中で、松嶋屋さんとは(同じく新派作品で、泉が劇作を手がけた)『滝の白糸』『日本橋』でも共演いたしましたし、松嶋屋さんも新派に度々客演なさっていらっしゃるというご縁もありますので、新派作品である『湯島境内』をやりませんか、とご提案いたしました。松嶋屋さんが、『湯島境内』だけではなく、前(『本郷薬師縁日』『柳橋柏家』)もつけた方がわかりやすいのでは、とおっしゃられたので、通し上演ではないのですが、このような形になりました」と語る。
仁左衛門は「(玉三郎と)2人でお仕事をするのは、非常に楽しいものですから、『次は何にしようかね』とよくお話ししております」と玉三郎と微笑み合いつつ、「今年の2月に、玉三郎さんから『ねえ、『湯島境内』はどう?』と提案されまして。主税は好きなお役ですが、まさかまた演じるとは思っていなかったので、『大丈夫かな』とお伝えしたら『大丈夫よ』と(笑)。『それならやろうか』と、やることになりました」と、玉三郎とのやり取りを明かす。また役について「今と当時では“別れ”の感覚が全然違いますからね。その切なさが伝われば良いなと思います。また、主税の決意を知らないで、一生懸命尽くしてくれるお蔦を前に、いつ別れを切り出そうかという苦しさ、そして打ち明けたあと、別れてほしいと説得するときの苦しさは、演じていて難しい部分ではあるのですが、その“苦しさ”が役の大事なところだと感じています。主税って、非常にしんどい役なんですよ(笑)。私はそもそも、そういった“しんどい役”は好きではないんですけど、主税は好きですね」と述べた。
記者から「主税のどこが具体的に好きなのか」と問われると、仁左衛門は困ったような表情を浮かべる。これに、玉三郎が「代弁しますと(笑)、主税の多面性や、芯のあるところがお好きなんだと思います。歌舞伎だと、松嶋屋さんは(『仮名手本忠臣蔵』の大星)由良之助といった、芯のあるお役がお好き。でも鏡花作品では、女のほうがしっかりしていて男っぽくて、美男子のほうが女っぽいというか……“惚れられているだけ”みたいなところがある(笑)。でも主税は、いろいろな側面があり、芯もある。そこが、お気に沿うんじゃないかしら」と説明すると、仁左衛門は「その通り!(笑)」と満足そうにうなずいた。また玉三郎は「湯島境内」で描かれる別れについて「(2人が)あんまり幸せでは、物語にならないんでしょうね(笑)。ただ、2人の思い合う気持ち自体は、すごく幸せだったと思います。うまくいかなかった、このような形だったからこそ美しかった、ということもあるんじゃないかな」と分析する。
会見では記者の質問に対し、仁左衛門の真意を玉三郎が代わって説明し、仁左衛門が「……そういうことです(笑)」と締めくくる、息のあったコンビネーションを何度も披露した。記者から「2人で共演してきた作品で、印象深い作品は」という質問が飛ぶと、仁左衛門がじっと玉三郎を見つめ、玉三郎が「……代弁ですか?(笑)」と引き受け、会場の笑いを誘った。玉三郎は「よくご一緒したのは『お染の七役』。南北ものですと『桜姫』でしょうか。『盟三五大切』は、(初世尾上)辰之助さんと3人で作った思い出の演目ですよね。あとは(『仮名手本忠臣蔵』の)七段目や九段目もやらせていただきましたし……数限りないですね。『吉田屋』なんて、松嶋屋さんは『やだやだ』って言うんだけど(笑)、一番(上演回数が)多いんじゃないかしら」と仁左衛門に目配せをする。仁左衛門は「『吉田屋』は『封印切』の忠兵衛よりも難しい。『封印切』は気持ちとストーリーで持っていけるけど、『吉田屋』は“役者で魅せるお芝居”ですから」と、その難しさに触れ、「(『吉田屋』の伊左衛門を)初めてやったのは28歳の頃で、喜の字屋のおじさん(玉三郎の養父・守田勘彌)の勧めでしたね。その若さで『吉田屋』を演じるのは無理なのですが、おじさんが『若い間に恥をかけ』と言ってくださって、実現しました。私は、おじさんから受けた影響は非常に大きいですね。(『お染の七役』の)鬼門の喜兵衛もおじさんの勧めで、演じた役でした。それまで、そういった(悪く色っぽい)お役は演じたことがなかったので、鬼門の喜兵衛があったから、(『桜姫』の)権助につながったと思っています」と勘彌への感謝を言葉ににじませた。(ステージナタリーより)
もぉおお!ニヤニヤが止まらぁあん。
どんだけアツアツなんだぁああ!!
意外だったのは仁左衛門が即答しないことぉお。
インタビューにシャキシャキ答えてる気がしていたもんで。
奥さんが…いや相方がいると、つい甘えちゃうってことなのねぇ。
イヒイヒ
他のニュースには、玉孝時代のお話も載ってて、
だからこそ、この名コンビっぷりなんだなぁ。
って納得したぁああ。
それにしても、
何もしなくっても完売するんだから、
こんなに宣伝してくれなくてもいいのにぃい。
これ以上チケット争奪戦にして欲しくないんですけどぉお。
アハアハ
2024年10月2日(水)~26日(土)
歌舞伎座