”得チケ”でGETっ!
「端でもしゃ~ない」ところが!
9列目の下手サイドブロック中央より。HAPPY~♪
会場は8割の入り。アララ…。
第2部『曽根崎心中』絶好調だからですかね。
でも、「心中物2つ」で肩が凝って懲り懲り~。
そんなところへこれ!ええやないかいな~。
第1部
『御所桜堀川夜討(ごしょざくらほりかわようち)』
弁慶上使の段
「これには深き仔細のあること。サこれ見よ」
武蔵坊弁慶は、押肌脱いで下着の袂を見せた。
ナント、そこに現れ出でたるは真紅の大振袖!
しかも、頬を伝っているのは大粒の涙ではないか!
“豪放磊落”“泣かぬ大男”にいったい何があったのか―。
親子は一世。夫婦は二世。主従は三世
主君源義経の妻は平家方の人間。
鎌倉に忠誠を誓う証として、その首を差し出さなければならない。
やむなく、年恰好が似ている初対面の娘を身替りに殺した弁慶。
しかしその娘は―。
真紅の大振袖だけが知っている弁慶一生に一度の恋
目が眩むほど鮮やかな赤。
心がパッと晴れやかになる弁慶の衣装を見ながら、
語られるのは残酷な物語。このギャップ!!
ド派手アフロヘアの弁慶~!(百日鬘って言うんちゃうん?)
『義賢最期』(お正月の大阪松竹座)もボーボー頭(かちかち山か)やったな。
人形やから、顔よりかなり大きめっ!
歩き方も豪~快っっ!
人形遣いの息が合ってないと、身体がバラバラになりそうっっ!
弁慶の足遣いを担当している吉田玉勢さん教えて下さ~い m(_ _)m
Q あのドスンドスンした歩き方は、チームワークが普段より重要なのですか?
A 弁慶の足は普通の足と違って長袴なんで、
裾の中に”はねぎ”というものをつけています。
はねぎを支える棒の先に紐があるのでそれを親指にかけて、
足と一緒に遣うのでテクニックが必要なんです。
Q 足もダ~ンと踏んでましたが、正式名称は?「足踏み」とか?(ベタやな~)
A 弁慶の振りにもいろいろな型があって、
型を際立たせるために足音をいれます。
「出の足」「ツギ足」「棒足」「打ち込み」「六方」「ネジ」など
沢山の振りがあります。
すべて主遣いのサインで左、足が動くんです。
三味線さんと合わす足拍子もあって、
三味線の音と主遣いの頭(サイン)をよんでいいところを踏むんです。
集中力が必要ですっっ。
Q 居残り練習などしましたか?
A ちゃんと稽古するのは初日前の舞台稽古2日間だけです。
個人的に直接、稽古をお願いしたりする事はあります。
Q 足に比べてツメはどう?めちゃめちゃ簡単?左遣いになるとツメは卒業?
A 日頃の舞台で学んでいくんです。”芸は見て聞いて盗む”かな。
ツメは一人で遣う軽い人形ですがとても大事なんです。
役と一緒なので舞台の居所、首の動かし方、立ち歩き、など
三人遣いの主遣いになるための基礎を学べる
とても重要な人形なんです。なので卒業はありません。
\(◎o◎)/\(◎o◎)/\(◎o◎)/
うひぁぁぁぁ~。聞いてビックリ玉手箱ぉぉぉぉ
あの足音は、「お客さん、寝たらあかんで!」という合図ではなかった!(当たり前じゃ~)
『関取千両幟(せきとりせんりょうのぼり)』
猪名川内より相撲場の段
身請け話にライバル出現っ。恩有る人が煮詰まってる~。
例の如く”金が足りない!”
こんな話ば~っかり観てるなぁ~。
この作品の初演から、18年前に作られた
『双葉蝶々曲輪日記』のエッセンス散らばってますー。
人気者の相撲取・猪名川!
彼の恩有る人・礼三郎の恋のライバルは、なんと!
明日の対戦相手・鉄ヶ嶽を贔屓にしている九平太。
「譲ってくれ!」猪名川の言葉に鉄ヶ嶽は
「お前に恨みがある。殴らせろ!」
猪名川、忍の一文字!ボッコボコに打たれてまっせ~。
でも、これだけじゃ~アカンらしいっ。
「魚心あれば水心」
なぞなぞを残して鉄ヶ嶽は去ってった。
なんちゅうやっちゃ~、抹茶に紅茶~。
大夫5!対三味線5!でフィーリングカップル…。
悪役・鉄ヶ嶽を語る豊竹英大夫の柄が相撲取みたい!
舞台に出たらええのに~(出ぇへん出ぇへん)
男気バリバリの猪名川は、松香大夫。
気合の入った声が1本気な性格出してんで。
己の面子を捨て、わざと試合に負ける決心をした猪名川
その時、妻・おとわも決心…。
三味線の鶴澤燕二郎 「櫓太鼓の曲弾き」
舞台には浅葱幕。
みなさ~ん(ドンガバチョ風)右端の三味線に御注~目~!
バチを左手に持ち替えるっ。ホッ。
三味線を逆さにするっ。ヨッ。
ダンベルみたいに頭上に持ち上げる。トッ。
その間、ちゃ~んと弾いてはんのヨ~。
最初、ロックシンガー。ズ~ッと見てると曲芸師~!
昭和初期の浅草に早代わり~!おっとそれは勘違い~。
5分以上あったね!!
三味線にスポット当たったの見たん初めて~!!
あんなに変身できる楽器やって思ってもみぃへんかった!!
奥が深~い~。
こんな芸持ってるんやったら、もっと宣伝し~や!!
ドンヨリ~な心中物より、よっぽどオモロイやん!!
三味線芸に見惚れている間に、相撲終ったみたいやで!
ツメちゃん(ツメ人形)達が、わ~っと出てきて興奮してんでっ。
この場面は2通りの演出があって、
今回みたいに「木戸前」だけ。ってのと、
”土俵で相撲をとる”バージョンもあるんやて!(観たい~)
どっちが勝ったんや?
さばさばした顔で出てきたのは猪名川~!
200両の纏頭(はな・祝儀)のおかげで、
心置きなく勝負したんやって。もちろん白星ッ!
祝儀をやった人が誰あろ~、妻のおとわっ!
身を売った金や~!!
この心意気!男に負けへん!
相撲取の女将さんって、ちゃんこ作ってるだけちゃうな~。(当たり前じゃ~)
幕
舞台に立つ人形が小さいから、小屋も小さい。
文楽の劇空間はほんまに小さい。
東京は554席。大阪は731席。
そこに充満する濃密な空気をたっぷり吸収~!まいどHAPPY~♪
三味線の鶴澤燕二郎が六世鶴澤燕三を襲名
4月 国立文楽劇場 5月 国立劇場
『ひらがな盛衰記』
さっきの芸、また見せてくれんの?(せぇへんせぇへん)
ルポレポはこちら 11日~26日 国立小劇場
第1部 「御所桜堀川夜討」 「関取千両幟」
第2部 「小鍛冶」 「曽根崎心中」
第3部 「天網島時雨炬燵」
おすすめ本はこちら
「文楽に連れてって!」「文楽ざんまい」」「文楽のこころを語る」
「舞台宇宙の住人たち」
こちらもどうぞ → 「人形遣い 吉田玉勢」
イラストつきでおもろい解説 → 大入り!文楽手帖
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