文楽のこころを語る
竹本住大夫 著 文藝春秋 2000円
いよいよ!文楽東京公演!
竹本住大夫文化功労者顕彰記念
2/11(土)~26(日) →国立劇場HP
これで文楽がわかる。至宝が語る十九演目の芸の精髄。
文楽は、浄瑠璃・三味線・人形の
3つの調和で成り立っている総合芸術。
視覚で確かめられるのは人形や。
舞台の中央でキラキラ輝いてる。ウットリしてると、
聴覚でキャッチしてる”音”が
無意識のまんま、どっかに行ってしまうねん。
そやけどその”語り”こそ、物語の先頭に立ってるものなんや。
語る住大夫の横に三味線。
合縁奇縁で妙なもんやけど夫婦。
野球のピッチャーとキャッチャーと同じ。
住大夫はよく言うてはります。
本来正式な相三味線は三々九度の盃を交わし、
夫婦約束と同じ儀式をし、
「どんな舞台でも一緒に出演し、
他の大夫や三味線弾きとは舞台で共演することができない」
という厳しい約束があるのです。
ス…スゴイなー。
1回指名したホストを替えれないのと同じやね(by夜王)
全然ッ!違うと思うけど~。
今そんなきつい事すると、地方公演の時に相方を変えれません。
現在は東京、大阪の本公演と特別の催しの公演に限り、
大夫、三味線のコンビが組まれています。
これは格の上位の大夫、または三味線弾きが国立劇場及び
文楽協会に申し出ることになっています。
2月東京公演で住大夫が語るのは、
第3部 『天網島時雨炬燵/ 北新地河庄の段』
ほんまの義理人情を描いていて、「情」の浄瑠璃でんな
文 「”語る”ってめっちゃ難しいみたいやな」
楽 「ドエライ”技”持ってはるんやなぁ」
文 「なんや楽しみになってきたなぁ」
楽 「ハ~イ!」
文 「人にススメといて、自分で寝るなよ~」
楽 「ハ~イ…」
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