2005年9・10月 歌舞伎チャンネル
安宅 (H14年11月)
野村四郎・宝生閑・松木崇俊・浅井文義・野村萬斎
能っていつも激しく爆睡するんで敬遠してるんだなぁ。だから、これ初めて!
山伏チーム総勢10名!!大大大迫力っっっ!!
能の方がシ~ンとしてると思ってたのに、こりゃぁビックリ玉手箱~!
パワー全開っ!臨場感たっぷりっ!
ギリシャ悲劇のコロスもそうだけど、人が集まると炎がメラメラ燃えるのね。
TV桟敷席もホット!!ホット!!
勧進帳 (S47年10月)
海老蔵(現・團十郎)・初世辰之助・吉右衛門
若さ爆発ー!ってやつかいな。これが…。
でも、全員で肺呼吸してるみたいで、観てるこっちが酸欠~。
そのくせ、テンポ無かったし!
高速で渋滞にひかかったみたいでイライラー!
彼らの父世代の方が、テンポあったんだよな。
息つく暇ないスリルとサスペンス!味わったんだけど…。
勧進帳 (H16年5月・市川海老蔵襲名披露公演)
團十郎・海老蔵・菊五郎
TV中継じゃなくナマで観た!観た!このキャスト!今となては貴重な体験っ。
あんまり期待してなかったわりに結構見応えあったのよ。
何がってこれ→ 『父VS息子』
海老蔵の富樫は、大きさは無いけれどクセの無い台詞で丁寧に演じてて、
彼なりのキャパで懸命に直球勝負!
それを受け止める團十郎の弁慶からは、
豪快さの中にも富樫を盛り立てようとする空気が流れているし、
それは二人の歴然とした実力の差を見るというより、
“親子愛”が見えますですねぇ。♪ああ愛あればこそ~♪(byベルばら)
“襲名披露”ですねぇ。
しかし、若者故でしょーか、台詞が時々現代劇のようになってしまうの。
サラサラと流れてリアルになってしまうのですよ。粒立たないのですよ。
これって年齢重ねると消えて行くものなのか?”蒙古斑”のよーに。
三津五郎 VS 海老蔵
親子愛が無くなって、海老蔵を包んでいたベールが消えた。ら…
あ~ら不思議。
ロボットみたいにカッチン、コッチン。
三津五郎は、黄金に輝く稲穂。風にユラユラ~。美しい~。
こうなっちゃったら、実力の差がクローズアップ!
臨時抜擢だし、アンサンブルなんて考えてねーよな。
っつーか、これでOKなんだヨ。”襲名”だしね。
わたしゃ、夏雄ちゃんの観ちゃったもんで、つまらんかったわけサ。
いっそのこと、弁慶をオールスターで揃えて、
日替わり出演させれば楽しめたのでは?(ちょっと思いついただけ…)
お次は、再びの團十郎VS海老蔵版!
今年4月”醍醐寺薪歌舞伎”!
☆あくまでも主観で書いたものです。特に他意はありませんので平に容赦下さい。