ウッキィィィ♪
このポスターを駅で観た時に、
グワ~ングワ~~ン
心が揺さぶられましたぜぇぇえ。
2010年9月26日(日)
新橋演舞場 1階2列センター
秀山祭九月大歌舞伎
昼の部
荒川の佐吉
序幕
「強い者が勝つんじゃねえ。
勝つ者を強いと言うんだ」
佐吉(仁左衛門)が
何気に言った言葉で浪人(歌六)がっ。
うわっ。平作やないかいな!(by沼津)
30分前まできっちゃない爺だったのにぃ。
白塗りで太刀差してカッチョエ~♪
これだから歌舞伎ってオモロイのよぉ♪
その成川郷右衛門(歌六)が、
バッサリぃぃぃ!
佐吉の親分仁兵衛(段四郎)の
左腕を斬り落としたぁぁ。
第二幕
何もかも成川に取られた仁兵衛親分、
娘お八重(孝太郎)と
裏長屋で惨めな生活…。
ある雨の日、佐吉がやっと辿り着く。
甲州で近所の子供に、
麻疹をうつされたんだって。
だから帰ってくるのが遅れたんだよ。
佐吉が子供に好かれるってのが…。
伏線なんだねぇ。
これからは自分ががんばりますっ。
子分がだ~れも
いなくなったっていうのに…。
「三下奴には惜しいヤツ」
そう言われたことのある佐吉。
人の本質ってもんを、
我知らずキャッチしてるんだろう。
だからこそ、
義理と人情は捨てられないのヨ。
ところがどっこい、
迷惑そ~な顔する八重。
こんなイイやつの心が通じないのかっ。
三下奴をバカにすんねぇ~
バチ当たりめ!
ダ~ラダ~ラと帰ってきたのは仁兵衛。
赤ん坊を抱っこしてる!
八重の姉・お新が産んだんだけど…
盲目なんだって…。
引き取ったら、
もれなく”小金”が付いて来る。
てんで連れてきたんだと…。
「佐吉と夫婦になって育てろ」
八重の怒りが大噴火っっ。
家出しちゃったヨ~ぉ。
腕のいい大工だった佐吉が、
以前遊びで作った”いかさま賽”
それを持って出かける親分…。
泣き止まない赤ん坊・卯之吉を
抱きかかえて、あやす佐吉。
待ってました!この場面♪
これが~ねぇ、たまりましぇ~ん♪
赤ん坊羨ましいゾ(人形やっちゅうの)
嗚呼、その声は”こんぺいとう”。
レロレロ~~♪♪
一粒口に入れるとクセになるヨ~ン。
アヘアヘ~~♪♪
橋の袂で耳にしたのは
「仁兵衛が殺されたっ!」
どーする佐吉っ。
第三幕
7歳になった卯之吉(千之助)
木琴叩いてお留守番。
ク~~♪
すくすく育ってるんやね千之助くん。
ちゃ~んとお芝居出来るやん♪
実盛物語(2007年)で観たなぁ。
佐吉と2人で
大工の辰五郎(染五郎)ん家に居候。
♪貧しいけれど楽しい我が家~♪
やくざ仲間からは、
きっと貧乏くじを引いた様に
見えただろう佐吉の人生。
でもね、辰五郎みたいに、
親身になってくれる友人いるか~。
そこへ卯之吉の産みの親が
「百両出すから息子を帰して」
「犬に小判、猫に小判って諺もあるが、
真人間の面は小判じゃ張れねぇ」
佐吉はキッパリ!
「生まれついてのこの方端。
乳母日傘で育てられてもな。
俺が素肌に抱いて寝て、
子守唄うたうほどじゃ喜ばなねえ。
誰が何て言っても渡さねぇ」
受身だった佐吉が大変っ身!
「俺の心に眠っていたものが、
今初めて目を覚ましたんだ!
人間真の捨て身になりゃあ、
自分を救う力が生まれる。
卯之!待ってろよ!一心具足千人力っ」
いざ!親分の仇っ!
子分を引き連れた成川に突進っ。
偶然通りかかったのが
相模屋政五郎(吉右衛門)
駕籠を止めてスっと顔を出~す。
落ち着いた低音の響きぃ♪
鼻血ブ~~~!!
『俊寛』とも『沼津』とも違う、
そんな声が聞ける舞台って♪
だから歌舞伎ってオモロイんやぁ♪
仁左衛門&吉右衛門
このツーショットって♪
秀山祭じゃぁお初~♪
第四幕
成川の後釜に座っちゃった佐吉。
貫禄あるじゃん。
カッチョエェエエ!
卯之吉の母・お新(福助)がやって来て、
「息子を帰して欲しい」
その後、跡継ぎも生まれず、
旦那は身体を壊して床に伏し…。
息子を捨ててから、じぇんじぇん
良いことがなかったみたいやね。
嗚呼、福ちゃん。
ほのかにオーラが漂ってるぅ。
おもいっきり質素に座ってるんだけど。
お新ったら
泣いて泣いて泣き崩れて…
あわや自害かぁ。
上手に吉右衛門。
下手に仁左衛門
福ちゃんったらぁ、
ごっつエエ人らに挟まれてるぅ♪
QOO~眼福じゃぁあ♪
今までほったらかしにしといて、
ひでー話だ!
佐吉はプンプン!
じゃなくって男泣き…。
でも…
相模屋政五郎(吉右衛門)の説得と、
お新の覚悟。
何より卯之吉の将来を考えたら…
今度ばかりは誰の声にも耳を貸さない。
心のつっかい棒を無くした佐吉の方が、
ここにいちゃあ辛いんだろうな…ぁ。
「惜しいヤツを旅に出すねえ」
まだ薄暗い向島の土堤
茶屋でお茶を出したのはお八重っ!
政五郎、辰五郎、
そーして卯之吉も見送りに…。
「おとっちゃん」
ああ、卯之吉の声が涙を誘うよぉ。
ウウウ…
朝日に映える今日のこの桜を一生忘れない
「やけに散りやがる桜だなあ」
幕
政五郎親分の吉右衛門。
初役なんだよぉ。渋~~いぃ♪
これ、島田正吾が
サイコーに渋かったなぁあ。
「新国劇」で観てみたかったぁあ。
私 「島田の一人芝居で泣いたよぉ」
友 「ん?島田正吾で一緒に観たよね」
私 「え?そう?。もしや勘九郎でぇぇ」
上演記録を捲ってみれば
H10年8月っっっ。
あったあったあぁぁあ。
しかも福ちゃんもいたぁぁあ。
12年も前じゃわぁぃ。
めでたく5年目を迎えた『秀山祭』
2010年も中村福助大活躍っ。
カラーの違う2役に
ドッキドキのハッラハラ♪
めっちゃくちゃお久しぶりに、
”中村福助をとことん愛する会”の
総見も出来たし。
って2人しかおれへんけどォ。
アハハ
H22/9/2~26
昼の部 月宴紅葉繍 沼津 荒川の佐吉
夜の部 猩々 俊寛 鐘ヶ岬・うかれ坊主 引窓
2006年秀山祭 (2006.10.6記)
2007年秀山祭 (2007.9.18記)
2008年秀山祭 (2008.9.17記)
2009年秀山祭 (2009.9.18記)